皆さん、こんにちは!
今回は、先日Steamでリリースされたばかりの「つぐのひ」シリーズ最新作、『つぐのひ -彁名縛りの部屋-』について、僕なりにじっくり語らせていただきたいと思います
SNSでもちらほら見かけるようになって、気になっていた方も多いのではないでしょうか
「つぐのひ」といえば、あの独特な操作感とじわじわくる恐怖で多くの実況者さんやプレイヤーを魅了してきたシリーズですからね
僕も今回の新作、どんな体験が待っているのかすごく楽しみにしていました
プレイしてみて感じたこと、そしてあの衝撃的なストーリーについて、皆さんとも共有できたら嬉しいです
まだプレイしていない方も、この記事を読んで興味を持ってもらえたら最高です!
『つぐのひ』ってどんなゲーム?あの独特な怖さの秘密
まずは「つぐのひ」シリーズ自体について、簡単にご説明させてください
このシリーズ最大の特徴は、なんといってもその操作方法です
なんと、方向キーの「左」を押して主人公を進めるだけなんです
右にも後ろにも進めない、ひたすら左へ左へという一方通行のシステムが、日常が歪んでいく恐怖を際立たせています
いつもの帰り道や職場、見慣れたはずの風景が、進むたびに少しずつ、でも確実に不穏なものへと変化していく…
この「日常侵食」と呼ばれるじわじわとした恐怖演出こそが、「つぐのひ」の真骨頂なんですね
ただ歩くだけなのに、なぜこんなにも怖いのか
それは、舞台が日本の住宅街や電車内といった、僕たちのすぐそばにあるような場所だからかもしれません
まるで自分の日常に異変が起きているかのような感覚に陥るんです
シリーズはこれまでにも色々な主人公やシチュエーションで展開されてきていて、異譚シリーズのような3Dダンジョン形式の作品もあったり、VTuberさんとのコラボ作品も登場したりと、意外とバリエーション豊かだったりします
ただ、根幹にあるのは「人が霊物の領域に侵入する行為は罪となり、その償いとして『つぎのひ』が『つぐのひ(償ひ)』という呪いに捻じ曲げられてしまう」という理不尽な世界観
まさに、不条理な恐怖を体験するゲームなんです
新たな舞台と主人公:『彁名縛りの部屋』のあらすじ
さて、今回の新作『つぐのひ -彁名縛りの部屋-』は、シリーズの原点回帰とも言える「左に進むだけ」のシステムを踏襲しています
主人公は、新社会人の桜木花名(さくらぎ かな)さん
彼女が新生活を始める舞台は、リノベーションされた築古戸建「??原(あけんばら)荘」です
引っ越してきた当初は、一見すると「キラキラの優良物件」に見えたこの家
しかし、すぐに毎晩のように奇妙な現象に見舞われるようになります
怪しげな管理人さん、どこからともなく現れる「幽霊文字」、そして不気味な折り紙たち…
花名さんの日常は、得体の知れない恐怖によって徐々に侵食されていくんです
そして、物語の鍵を握るテーマが「幽霊文字」
これは、誤植や書き写しの誤りによって本来存在しないはずなのに、偶然にも辞書や文献に掲載されてしまい、実在する文字として扱われるようになったものを指すんです
ゲームのタイトルにも使われている「彁(か)」も、その代表的な例の一つだそうです
出所不明でありながら確かに存在する「幽霊文字」という概念そのものが、このゲームの恐怖を一層際立たせています
主人公の名前「桜木花名(かな)」と、壁に浮かび上がる「彁」という文字
この二つの間にどんな関係があるのか
そして、毎晩花名さんを襲う奇妙な出来事は、一体どこまでが現実で、どこからが夢なのか…
プレイヤーは、花名さんと一緒にこの不可思議な恐怖に巻き込まれていくことになります
衝撃の結末…!?『彁名縛りの部屋』ストーリー考察
さて、このゲームをクリアした皆さん、あの結末、どう受け止めましたか?
僕も正直、最初は「え、これで終わり!?」と、思考停止してしまいました
あのエンディングにはいくつか考察のパターンがあるみたいですね
まず一つは、「時間を戻して呪いを回避するパターン」
これは、物語の中で過去に戻り、呪いの元凶となった幽霊文字を描く行為そのものを回避することで、後の悲劇を防ぎ、平和な結末を迎えるという解釈です
もしこれが正解なら、ゲームの進行中に過去へ干渉する要素があったのかもしれませんね
次に、「本編が夢だったパターン」
ゲームで体験した「花名物語」全てが、実は主人公の桜木花名さん(あるいは関連人物である「妛原さん」という可能性も示唆されています)が見ていた夢だった、という説です
作中に登場する50年前の写真に、日ノ出さんや子供の頃の「妛原さん」、そして花名さんの両親と思われる人物が写っていることから、身近な人が夢の登場人物として現れた、と解釈するようです
ホラー作品で「実は全部夢でした」という展開は賛否両論ありますが、日常侵食ホラーとしては夢と現実の境界が曖昧になるテーマと合致していて、個人的にはアリかなとも思います
そして三つ目は、「時間をもどしても夢から覚めないパターン」
たとえ過去に戻れたとしても、そこに広がるのは月が二つあったりするなど、明らかに現実ではない異質な世界
地獄ではないけれど、これもまた現実ではない
結局、花名さんも、もしかしたらあの家に関わった「妛原さん」も、終わらない夢の中を永遠に彷徨い続ける…という最も救いのない解釈ですね
どれも「ありそう…」と思わせる説ですが、公式の情報の中には「幽霊文字という特殊なギミックを駆使することで呪いを打ち破り、ビターながらもハッピーエンドにたどり着ける感動的な仕上がり」と説明されている箇所もあります
これは、ソースで挙げられているような純粋な平和エンドや夢を彷徨うエンドとは少し異なる、複雑なニュアンスを含んだ結末を示唆していますよね
つまり、プレイヤーの行動や解釈次第で、単なる絶望だけでなく、わずかな希望や救いを見出すこともできるのかもしれません
あの独特なシステムの中で、どうすれば「ギミックを駆使」できるのか、僕もまだ完全に理解できていない部分があります
だからこそ、プレイ後に他のプレイヤーさんの考察を見たり、もう一度プレイし直したりして、自分なりの答えを探すのが楽しいんですよね
皆さんはどの考察に一番ピンときましたか?
つぐのひ彁名縛りの部屋プレイヤーたちのリアルな声:賛否両論?それとも…
最後に、Steamのレビューから、実際にプレイした人たちの声を見てみましょう
全体的には「やや好評」という評価が多いようですが、様々な意見があるみたいです
まず、良い点として多く挙げられているのは、やはり「つぐのひ」シリーズならではの恐怖演出
過去作を未プレイの方からは「思ったよりグロくて演出が怖かった」という声もありますね
特に、日常がじわじわと壊れていく雰囲気や、視覚的に的確に不穏さを表現している美術、そして耳に残る効果音など、ホラー体験としての質を評価する意見が多いようです
また、「左に進むだけ」というシンプルな操作性も、ホラーゲーム初心者や普段ゲームをあまりしない人にとって間口が広いと評価されています
「怖いけど進むしかない」というホラーの根源的な面白さが味わえる、という感想もまさにその通りだと思います
「サクサク進むストーリーが快適」という意見や、「ストーリー重視なので考察できる」といった点も、このゲームの魅力と言えるでしょう
一方で、気になる点や厳しい意見も見られます
例えば、「宗教的概念」への配慮が不足していると感じたというレビューや、「ストーリーが全体的に説明不足」で、せっかくの「幽霊文字」という要素が効果的に活かせていない、という声もあります
確かに、あの独特な世界観ゆえに、全てが明確に語られるわけではありません
そこを「不条理さ」として楽しめるか、それとも「説明不足」と感じてしまうかは、プレイヤーによって分かれるところかもしれませんね
演出についても「若干唐突すぎてなんでここでこの演出?」と感じる部分があったり、「背景が次々に切り替わる効果もすぐに慣れて飽きが来てしまった」という意見もありました
「血だまりを歩きながらワリバっ…ワリバっ…と音がするのは失笑ものだった」なんて具体的な感想を読むと、思わず「あー、あったあった!」と共感してしまいますね(笑)
あの独特のシュールさも「つぐのひ」らしさ、と言えなくもないですが…
そして、僕自身も最初に感じたことですが、「オチの解読が難しい」という声も複数見られます
あの結末があえて解釈の余地を残している、とも言えますが、もう少しヒントが欲しかったな、と感じるプレイヤーもいるようです
ただ、「これでいいんだよこれで」「つぐのひシリーズようやく原点回帰」という熱いコメントもあるように、この「シンプルさ」「不条理さ」「考察の難解さ」こそが「つぐのひ」だ、と感じている根強いファンもいることがわかります
僕個人的には、操作のシンプルさゆえに恐怖演出に集中できる点は高く評価したいですし、あの独特な雰囲気を味わうだけでも価値があると思います
考察が難しい点も、SNSなどで他のプレイヤーさんと意見交換することでより深く楽しめる要素と捉えています
もちろん、期待していたほどではなかった、と感じる人がいるのも当然でしょう
まとめ:つぐのひネタバレ考察|彁名縛りの部屋あらすじ・ストーリー
『つぐのひ -彁名縛りの部屋-』は、良くも悪くも「つぐのひ」らしい、独特のホラー体験をギュッと凝縮した作品だと感じました
操作は簡単なので、ホラーゲームに慣れていない方でも挑戦しやすいと思います
「日常侵食」というテーマに興味がある方や、考察するのが好きな方には特におすすめできるゲームです
あのエンディングの意味は何なのか
「幽霊文字」の謎とは
ぜひ皆さんも実際にプレイして、ご自身の目で確かめてみてください
そして、プレイ後にはぜひ僕にも感想や考察を聞かせてくれると嬉しいです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
また次のゲームでお会いしましょう!