KB5046617がWindowsのセキュリティ更新プログラムとして2024年11月12日にリリースされました。
Windows 11 バージョン 24H2と23H2向けのKB5046617で修正された脆弱性やバグ、新機能、アップデートの適用方法、発生する可能性のある問題とその回避策など詳しく解説しています。
KB5046617|Windows update内容
KB5046617は、Windows 11バージョン24H2とWindows Server 2025向けの累積的な更新プログラムであり、2024年11月12日にリリースされました。この更新プログラムは、セキュリティの問題への対処といくつかの重要な問題の修正が含まれています。
セキュリティの脆弱性
KB5046617は、Windowsオペレーティングシステムのセキュリティ問題に対処します。今月のパッチでは、CVE番号ベースで89件の脆弱性(サードパーティーのものも含めれば92件)が対処されており、そのうち4件は深刻度が最も高い「Critical」と評価されています。
特に、「CVE-2024-43498」は深刻度評価が「CVSS 3.1」の基本値で「9.8」と高く、攻撃手法が開示されているため警戒が必要です。
修正された主な問題
- タスクマネージャーでタスク数がゼロになる問題:[種類でグループ化]オプションを有効にしている場合に、プロセス数が「0」と表示される問題が修正されました。
- Windows Subsystem for Linux (WSL) で開発ドライブ(Dev Drive)にアクセスできなくなる問題。
- DHCPサーバーの応答に重複するDHCPオプションがある場合にインターネットに接続できない問題。
- 特定のウィンドウ間を切り替える際に画面が黒くなる問題。
- 接続されているにもかかわらず、特定のスキャナーが検出されない問題。
- 画面が応答しなくなるために、Webからアカウントにサインインできない問題。
- Microsoft Teams会議のリマインダーを選択したときに会議に参加できない問題。
- マルチファンクションプリンター (MFP) をUSBケーブルで接続したときに、特定のネットワークコマンドテキストが印刷される問題。
新機能
- 特定のアプリからの通知をオフにする提案を停止できるようになりました。
- Wi-FiパスワードダイアログのデザインがWindows 11のビジュアルデザインになりました。
- ナレーターの新しいショートカットが追加されました。
- 新しいOutlookでメールメッセージの内容が自動的に読み上げられるようになりました。
- スタートメニューの「すべてのアプリ」の名前が「すべて」に変更されました。
- キーボードのCopilotキーを設定できるようになりました。
- Windowsディスククリーンアップアプリの空き容量の見積もりの精度が向上しました。
- 製品のアクティベーション用の新しい電話番号がいくつかの地域に追加されました。
その他の情報
KB5046617 には、2024年10月25日にリリースされたプレビュー更新プログラム KB5044384 の内容も含まれています。また、Windows 11 バージョン 23H2 向けには、同様の修正を含む KB5046633 がリリースされています。
既知の問題
ARMデバイスのプレイヤーは、Microsoft StoreからRobloxをダウンロードしてプレイすることができません。回避策として、RobloxのWebサイトから直接ダウンロードすることができます。
インストール方法
このアップデートはWindows Updateから自動的にダウンロードおよびインストールされます。また、Microsoft Update カタログから手動でダウンロードしてインストールすることもできます。
注意
- Windows Updateでは、Microsoft Storeアプリケーションの更新プログラムはインストールされません。
- 2024年12月は、年末年始のため、セキュリティ以外のプレビューリリースはありません。12月の月例セキュリティリリースは予定されています。セキュリティとセキュリティ以外のプレビューリリースの通常の月例サービスは2025年1月に再開されます。
KB5046617不具合は?
現時点では、KB5046617をインストールすることで何らかの不具合・バグが発生したという情報は確認できていません。
KB5046617|windows updateが進まない・終わらない場合は?
KB5046617のインストールが進まない場合の対処法
KB5046617のインストールが進まない場合、いくつかの原因が考えられます。ソースをもとに、考えられる原因と対処法を詳しく説明します。
1. 待ちましょう
まず、Windows Updateは多くの場合、時間がかかるものです。更新プログラムのサイズやパソコンのスペック、ネットワーク環境によって、インストールに数時間かかることもあります。
- 特に、大型アップデートや長期間更新をしていなかった場合は、多くのファイルをダウンロードする必要があるため、時間がかかります。
- インストールが完全に止まっているように見えても、バックグラウンドで処理が進んでいる可能性があります。
- 無理に中断したり、電源を切ったりせずに、しばらく待ってみましょう。
2. インターネット接続を確認しましょう
Windows Updateには、インターネット接続が必要です。接続が不安定だったり、速度が遅かったりすると、インストールが進まないことがあります。
- 有線LAN接続を使用している場合は、ケーブルが正しく接続されているか確認しましょう。
- 無線LAN接続を使用している場合は、電波状況の良い場所に移動するか、ルーターを再起動してみましょう。
- インターネット回線の速度が遅い場合は、プロバイダに相談してみましょう。
3. セキュリティソフトを一時的に停止しましょう
セキュリティソフトがWindows Updateを妨げている可能性があります。
- セキュリティソフトを一時的に停止して、インストールが進むかどうか確認してみましょう。
- インストールが完了したら、セキュリティソフトを必ず再起動しましょう。
4. パソコンの空き容量を増やしましょう
Windows Updateをインストールするには、十分な空き容量が必要です。
- ディスククリーンアップや不要なファイルの削除を行い、空き容量を増やしましょう。
- 特に、Cドライブの空き容量が少ない場合は、注意が必要です。
5. Windows Updateのトラブルシューティングツールを実行しましょう
Windowsには、Windows Updateに関する問題を診断し、解決するためのトラブルシューティングツールが用意されています。
- トラブルシューティングツールを実行して、問題が解決されるかどうか確認してみましょう。
6. Windows Updateのコンポーネントをリセットしましょう
Windows Updateのコンポーネントが破損している場合、インストールが進まないことがあります。
- コマンドプロンプトを使って、Windows Updateのコンポーネントをリセットしてみましょう。
- ただし、この方法は、ある程度のPCスキルが必要です。不安な場合は、専門家に相談しましょう。
7. デバイスドライバーを更新しましょう
古いデバイスドライバーがWindows Updateを妨げている可能性があります。
- デバイスマネージャーから、最新のドライバーをインストールしてみましょう。
8. システムファイルを修復しましょう
システムファイルが破損している場合、Windows Updateが正常に動作しないことがあります。
- コマンドプロンプトから、SFC(システムファイルチェッカー)を実行して、システムファイルを修復してみましょう。
9. セーフモードでアップデートを試みましょう
セーフモードでは、最小限のドライバーとサービスのみが読み込まれるため、Windows Updateが正常に動作する可能性があります。
- セーフモードでパソコンを起動し、Windows Updateを実行してみましょう。
10. パソコンを初期化しましょう
上記の方法を試しても解決しない場合は、パソコンを初期化する必要があるかもしれません。初期化すると、パソコンが工場出荷時の状態に戻ります。
- 初期化する前に、必ず重要なデータのバックアップを取っておきましょう。
11. 専門家に相談しましょう
上記の方法を試しても解決しない場合は、専門家に相談しましょう。専門家は、問題の原因を特定し、適切な対処法を提案してくれます。
注意
- インストール中にパソコンの電源を切ったり、強制終了したりしないでください。システムが破損する可能性があります。
- Windows Updateを完全に停止しないでください。セキュリティ上のリスクが高まります。
どうしても解決しない場合は
パソコンのスペックが古すぎる場合は、買い替えを検討する必要があるかもしれません。新しいパソコンは、最新のハードウェアとソフトウェアを搭載しているため、Windows Updateがスムーズに実行される可能性が高くなります。