**「世にも奇妙な物語」のエピソード「ズンドコベロンチョ」について解説しています。
「ズンドコベロンチョ」は、博識を自称する主人公が、誰もが知っているらしい謎の言葉「ズンドコベロンチョ」に翻弄される様子を描いており、その意味は最後まで明かされないまま**です。
1991年のオリジナル版と、現代のIT社会を舞台にした2015年のリメイク版も制作され、タモリさんもお気に入りの作品だと話しています。
ズンドコベロンチョ(世にも奇妙な物語)ネタバレ考察|あらすじ・正体は?
いやー、皆さん!
いきなりですが、「ズンドコベロンチョ」って言葉、知ってますか?
もしかして、今「ズンドコベロンチョって何だ?」ってGoogle検索して、このブログにたどり着いちゃった人もいるかもしれませんね!
僕もですね、最初にこの言葉を聞いた時、正直「何それ!?」ってなったんですよ。
でも、これ、実はすごい言葉なんです。
何がすごいかって?
それはもう、一度聞いたら忘れられない、謎めいた響きと、それにまつわる「世にも奇妙な物語」のエピソードが、強烈に印象に残るからなんですよ。
今回は、そんな多くの人の頭に「?」を浮かばせてきた「ズンドコベロンチョ」について、ネットの情報を総動員して、徹底的に掘り下げてみたいと思います!
ズンドコベロンチョ(世にも奇妙な物語)|あらすじ
伝説回「ズンドコベロンチョ」ってどんな話?
まず、この「ズンドコベロンチョ」が登場するのは、国民的テレビ番組『世にも奇妙な物語』なんです。
初登場は1991年。
「バブル時代」のエリートサラリーマン、三上修二(演:草刈正雄)が主人公のストーリーでした。
三上さんは、自分の知識の広さ深さに絶対的な自信を持っていて、「俺が知らないことなんてこの世にはない」とまで自負していたんです。
難しい言葉を使いまくって、周りから畏敬されていました。
そんな彼が、ある日、全く知らない謎の言葉「ズンドコベロンチョ」を耳にします。
しかも、周りのみんなは、その言葉を知っていて当然のように話しているんですよ。
「ズンドコベロンチョを今見ていなかったら業界人とは言えない」なんて言われたり。
部下から「見ました?」って話を振られた三上さんは、プライドからつい知ったかぶりをして「ああ、もちろん、なかなかじゃないか」なんて答えてしまうんです。
もう、この時点ですごく「あるある」というか、ゾッとしますよね。
「俺の知らないことがあったなんて屈辱だ」と思った三上さんは、すぐに調べ始めるんですが、テレビ雑誌を見ても、図書館で色々な辞典を引いても、どこにも載ってない。
全く意味を知ることができないんです。
そうこうしているうちに、「ズンドコベロンチョ」、略して「ズンベロ」は流行の中心になっていて、奥さんや娘さんまでその話をしているんです。
三上さんは家族に聞こうとするんですが、うまくいかない。
周りの人に話を振られても、今さら聞けないから適当に相づちを打つしかないんですが、それがまたズレてて怒らせてしまったり。
意味を推測してもことごとく外れるし、みんなの会話の内容に共通性が全くなくて、ますます混乱するんですよ。
「きっと子供が好きなキャラクターだ!」と思って、想像で絵を描いたり。
おもちゃ店で尋ねたら怪しまれて警備員を呼ばれ、警察に通報されそうになったり。
もう、どんどん錯乱状態になっていくんです。
そして追い打ちをかけるように、会社で「ズンドコベロンチョ・プロジェクト」が立ち上がり、なんと三上さんがそのチーフに大抜擢されちゃう!。
業務連絡で「ズンベロプロジェクトのチーフは三上!」「ズンドコベロンチョ三上におまかせ!」なんてアナウンスされて、みんなに祝われるんですよ。
もうどうにもならなくなって、三上さんはついに半泣きで周りのみんなに尋ねるんです。
「教えて…ズンドコベロンチョって、何?」。
その瞬間、周りは驚愕と失望の声をあげる。
そして三上さんは「教えて~~!!」と叫ぶ…というストーリーなんです。
ちなみに、2015年には新たな脚本とキャストでリメイクもされてるんですよ。
リメイク版では、主人公はITベンチャー企業の社長、三上修二(演:藤木直人)。
時代設定もインターネットが発達した現代になってるんです。
「ググってんのかよ!」って部下を叱責していた三上社長が、自分でスマホやパソコンで検索しても、意味不明な難解な説明文が出てきたり。
画像検索してもバラバラで共通性がなかったりするんです。
商談相手の外国人社長を怒らせてしまったり。
田舎のおばあちゃんに聞いたらパニックになっちゃったり。
ゆるキャラ説を唱えて絵を描き、会社に乗り込もうとして警備員に止められるシーンは夢オチだったりします。
そして最後は、東京オリンピックの「ズンドコベロンチョ・アンバサダー」に任命されて、生放送のスピーチで耐えきれず叫んでしまうんです。
ネットで大炎上してコラージュ画像まで作られまくる、という現代らしい結末でした。
ストーリーの骨子は同じですが、時代に合わせてアップデートされてるのが面白いですよね。
ズンドコベロンチョ(世にも奇妙な物語)考察|正体は?
結局「ズンドコベロンチョ」の正体は何なの?徹底考察!
さて、皆さんが一番気になっているのは、ここだと思います。
「結局、ズンドコベロンチョって何なの?」
これはですね、作中では最後まで明かされないんです。
そう、この作品における「ズンドコベロンチョ」は、いわゆる「マクガフィン」なんです。
ストーリーの推進力にはなるけれど、それ自体の意味や正体は重要ではない、というやつですね。
でも、やっぱり気になりますよね!
視聴者や、小説版などでは色々な考察がされているんですよ。
ノベライズ版では、「都市伝説の『牛の首』みたいに、誰もが皆知ったかぶりをしているだけで実際は存在しない物」という解釈になっています。
これはこれで怖い!
作中の描写から推測しようとすると、これがまた難しいんです。
「全ズンベロが泣いた」という映画のポスター。
「ズンベロしようよー」と客引きが言ったり。
「俺の妹はズンドコベロンチョだった」というネットの書き込みに「おめでとう!」と返信がついていたり。
通販で検索すると植木鉢や一輪車、テレビ、ゴム手袋が出てきたり。
「今日もズンドコベロンチョでがんばろ」「学校でズンドコベロンチョ」「ズンベロ泣きしてしまった」「ズンドコベロンチョのおかげでギリギリセーフ」なんてSNSの投稿があったり。
リメイク版では「寿司」と間違えたりしましたね。
タモリさんの「ズンドコベロンチョくらしきもの」や、リメイク版で登場した「しっぽらしきもの」が映るシーンから、キャラクター説 や、芸人説 なんてのもあります。
リメイク版の絵は、クマのプー太郎のキューポラというキャラクターがモデルになってるそうです。
でも、おもちゃ売り場では売ってないし、子供向けではないのかも。
「シナジーによる熱伝導が作用したオポチュニティー」なんていう難解な説明文もありましたね。
もう、これだけ情報がバラバラだと、ますます意味不明です!
個人的にはですね、これは「正解は無い」というのが正解なんだと思ってます。
作者の北川悦吏子さんがこの作品を思いついたきっかけは、「もし結婚という言葉が分からなかったらどうなるだろう。自分の知らない言葉があるってのは怖い」という知り合いのサラリーマンの言葉だったそうなんです。
つまり、「自分が当たり前だと思っている言葉を、周りのみんなは知っているのに自分だけ知らない」という状況の「怖さ」を描くのがテーマであって、言葉そのものの意味は何でもよかったのかもしれません。
だからこそ、色々な意味に捉えられる、特定の意味を持たない言葉が必要だったんじゃないかな、なんて思うんです。
知ったかぶりが生む恐怖というか、人間関係のちょっとした滑稽さや悲哀を描いた話なんですよね。
ズンドコベロンチョ(世にも奇妙な物語)|感想は面白い?
「ズンドコベロンチョ」を見た人の感想は?面白かった?つまらなかった?
この「ズンドコベロンチョ」、放送当時からすごく反響があったみたいです。
なんと、フジテレビには約650件もの問い合わせがあったとか。
やっぱりみんな気になっちゃうんですね!
しかも、ストーリーテラーのタモリさんが「最も好きな作品」として度々挙げているんですよ。
これを聞いて「見てみよう!」と思った人も多いはず。
実際に見た人の感想を見てみると、これがまた面白いんです。
「傑作だ!」「面白かった!」「強烈なインパクト」という肯定的な意見が多い一方で、
「意味が分からなくて嫌だ」「投げやり」「つまらない」という否定的な意見も結構あるんですよね。
特に、意味が明かされないまま終わることに納得できない人もいるみたいです。
でも、「意味が分からないところが面白い」「謎だから良いんだ」という意見も多くて、まさにこの作品の真髄を捉えているなと感じます。
主人公の追い詰められていく様子が「痛快だけど哀れ」で笑えるという感想も。
草刈正雄さんの熱演や哀愁、藤木直人さんの焦りや戸惑いの演技 を評価する声も多いです。
現代の視聴者からは「今ならネットで検索すれば一発でわかるのに」なんて意見もありましたが、リメイク版でしっかり「検索しても分からない」という描写を入れて、現代でも通用する物語になっていたのはさすがですよね。
この作品は、単なるコメディと捉える人もいれば、知ったかぶりが招く人間関係の怖さや不条理を描いたホラーだと感じる人もいるようです。
本当に色々な捉え方ができる、奥深い作品だと思います。
まとめ:## ズンドコベロンチョ(世にも奇妙な物語)ネタバレ考察|あらすじ・正体は?
「ズンドコベロンチョ」。
この言葉は、知らなくて当然です。
だって、作中にしか存在しない言葉なんですから。
でも、この言葉を聞いただけで、あの不思議なストーリーや、主人公の三上さんが追い詰められていく姿が頭に浮かぶ人はきっと多いはずです。
「世にも奇妙な物語」の中でも、これほど強烈に言葉自体が印象に残るエピソードも珍しいかもしれません。
結局「ズンドコベロンチョ」が何なのかは分かりません。
もしかしたら、それは「誰もが知っていると思っていたけど、実は誰も知らなかったもの」かもしれませんし、はたまた「時代と共に意味が変化していく概念」なのかもしれません。
あるいは、ただ「ズンドコベロンチョ」という響きが良いだけの言葉なのかも。
でも、それで良いんです。
謎のまま終わるからこそ、見る人の想像力を掻き立てるし、「自分だったらどうなるだろう?」と考えさせられる。
そして、いつまでも頭の片隅に残る。
それが、「ズンドコベロンチョ」の魅力なんじゃないかな、と僕は思います。
もしまだ見たことがないという人がいたら、ぜひ一度見てみてください。
そして、「ズンドコベロンチョって何ぃー!?」と叫びたくなる主人公と一緒に、奇妙な世界に迷い込んでみてくださいね!