ドラマ「全領域異常解決室」について実在モデルがある?
「全領域異常解決室」は最先端科学と古の叡智が交錯する、全く新しい捜査機関「全決」の活躍を描く、エンターテインメントミステリー!7.
あなたの常識が覆される…!? 未知の世界へ誘う、超常現象ミステリーとなっていますが、ドラマ「全領域異常解決室」は実在モデルが元ネタなんでしょうか?
全領域異常解決室(ドラマ)ネタバレ考察|実在モデルが元ネタ?
■「全領域異常解決室」は実在する?
ドラマ「全領域異常解決室」に登場する「全領域異常解決室」(通称:全決)は、フィクションであり、日本には実在しません。
ドラマの設定では、全決は大和朝廷時代から続く世界最古の捜査機関で、超常現象のような不可解な事件を捜査する内閣官房直轄の機関とされています。
しかし、ドラマの制作は、アメリカ合衆国国防総省に実際に存在する「全領域異常対策室」(AARO)を意識して行われたことが、公式サイトで明言されています。 AAROは、未確認飛行物体(UFO)を含む「異常現象」に政府レベルで対応する専門機関です。
つまり、ドラマ「全領域異常解決室」の「全領域異常解決室」は、アメリカのAAROをヒントに、もしも日本に同様の機関が存在したら…という発想から生まれたフィクションと言えます。
日本の異常事態への対応
ドラマのプロデューサーは、公式サイトで、日本にも古くは災異や吉凶を把握し、様々な異常事態に対応するための組織が存在したと述べています。
実際に、日本では古来より、神道や陰陽道などの思想に基づき、異常現象や災害などを解釈し、対処してきた歴史があります。
しかし、現代において、全決のような、超常現象を専門に扱う国家機関は存在しません。
今後の展開
ドラマでは、ヒルコやシャドーマンなど、現代科学では説明できない現象が描かれています。
今後、アメリカのAAROの調査結果や、日本における異常現象への関心の高まりによっては、日本でもAAROのような機関が設立される可能性もあるかもしれません。
しかし、現時点では、全決はあくまでフィクションであり、現実の世界において、超常現象を専門に扱う国家機関は存在しないという点は注意が必要です。
アメリカのAAROとは?全領域異常解決室(ドラマ)実在モデル・元ネタ
アメリカのAARO(All-domain Anomaly Resolution Office=全領域異常現象解決局)は、2022年7月に米国国防総省内に設立された組織です。主な任務は、UFO(未確認飛行物体)を含むUAP(未確認航空現象)の調査と情報公開です。
AARO設立の背景
AAROの設立は、近年、米軍パイロットによるUFO目撃証言が増加し、国家安全保障上の脅威として懸念されるようになったことを背景としています。また、長年、UFOやUAPに関する情報が政府によって隠蔽されているという疑惑や陰謀論が根強く存在しており、情報公開の必要性が高まっていました。
AAROの取り組み
AAROは、UAPに関する情報を収集・分析し、その結果を一般に公開することで、UAPに対する脅威を軽減することを目指しています。具体的な取り組みとしては、以下のようなものがあります。
- UAP目撃情報のデータベース化:
- これまで、米海軍や米空軍など、様々な機関に散在していたUAP目撃情報を集約し、データベース化を進めています。
- 2023年4月時点で、650件以上の報告があり、追跡調査が進められています。
- 情報公開の強化:
- 2023年8月には、UAPに関する情報を公開するホームページを開設しました。
- このホームページでは、米政府が機密指定を解除した写真、動画、目撃情報などを閲覧することができます。
- 今後、一般市民がUAP情報を直接提供できる機能も追加される予定です。
- 科学的調査:
- AAROは、UAPの正体を科学的に解明するために、様々な分野の専門家と協力して調査を行っています。
- 例えば、NASA(米航空宇宙局)は2022年に、UAPの分析を目的とした調査チームを設立しました。
- 政府関係者への情報提供の呼びかけ:
- AAROは、1945年以降にUAP調査に関わった政府関係者や請負業者などに対して、情報提供を呼びかけています。
AAROの調査結果
AAROは、2023年4月時点で、宇宙人の活動を裏付ける証拠は見つかっていないと発表しました。また、報告されたUAP目撃情報の大半は、気球、無人航空機、鳥、気象現象などの誤認である可能性が高いとしています。
AAROとドラマ「全領域異常解決室」の関係
日本のドラマ「全領域異常解決室」に登場する「全領域異常解決室」は、AAROをヒントに作られたフィクションです。ドラマの制作者は、AAROの存在を意識しつつも、日本の歴史や文化を背景に、独自のストーリーを展開しています。
AAROの今後の展望
AAROは、今後もUAPに関する調査と情報公開を継続していくとみられます。UAPの正体が解明されるのか、AAROの活動によってUFOやUAPに対する人々の認識がどのように変化していくのか、注目が集まります。
全領域異常解決室(ドラマ)ストーリー考察ネタバレ
ドラマ「全領域異常解決室」は、現代社会で起こる不可解な異常事件を、世界最古の捜査機関「全領域異常解決室」(通称:全決)が解決していく本格ミステリーです。各エピソードは独立した事件を扱いながらも、全体を通して謎の女性・豊玉妃花とヒルコという存在、そして全決の真の目的が徐々に明らかになっていく構成となっています。
第1話「神隠し事件」
- 舞台は現代の日本で、不可解な神隠し事件が連続発生しています。現場には大量の血液が残されているものの、遺体は発見されず、まるで人体だけが消失したかのようです。
- ネット上には「ヒルコ」と名乗る人物からの犯行声明が出され、人々の間にはヒルコへの恐怖と崇拝が広がっていきます。
- 警視庁音楽隊カラーガードの雨野小夢は、突如「全領域異常解決室」(通称:全決)への出向を命じられます。
- 全決は、大和朝廷時代から存在するという世界最古の捜査機関で、超常現象のような不可解な事件を専門に扱う内閣官房直轄の機関です。
- 小夢は、全決の室長代理・興玉雅とともに、捜査を開始します。興玉は超常現象のスペシャリストで、圧倒的な知識と洞察力、そしてどこか浮世離れした雰囲気を持つ人物です。
- 捜査の過程で、小夢は興玉の不可思議な能力や言動に戸惑いながらも、事件の真相に迫っていきます。
- 結末: この事件は、結局、ヒルコやシャドーマンといった超常現象ではなく、元メン地下アイドル・松宮瑠偉の狂信的なファンによる模倣犯であることが明らかになります。
第2話「集団失神事件」
- 名門女子校・葛乃葉女子高等学校で、生徒たちが授業中に集団失神するという事件が発生します。
- ここでも「ヒルコ」を名乗る人物からの犯行声明が出され、全決は政府の要請を受け、捜査に乗り出します。
- 興玉は、学校の敷地内から祠が撤去されたことを不審に思い、祟りではないかと疑います。
- 結末: 祠の下に埋められていたのは、失踪したイケメン教師・池神の遺体でした。
- 生徒会長の剣持日向は、池神に脅迫され、メイドカフェで働くことを強要されていました。
- 剣持の親友は、池神の脅迫に耐えかねて自殺。
- 事件の真相を知った生物教師・山杉幹夫は、剣持を守るために池神と揉み合いになり、結果的に池神を死なせてしまいました。
- 山杉は、生徒会長の剣持を守るために、自分が犯人であるかのように装い、罪をかぶろうとしていました。
第3話「タイムホール」
- 都内の高層マンションに、空から人間の左足が落ちてくるという衝撃的な事件が発生します。
- 落下した足は、4年前に小型機ごと行方不明になった天才科学者・真鍋哲のものでした。
- 興玉は、この事件に「タイムホール」が関わっている可能性を指摘します。
- 真鍋は、かつてタイムホールの研究を行っていましたが、研究データの捏造疑惑が浮上し、研究は中止に追い込まれていました。
- 捏造疑惑の渦中にいた主任研究員・常見真紀は、行方をくらましており、真鍋の失踪後も研究を続けていました。
- 結末: 真鍋の失踪は、タイムホールではなく、研究所の所長・片桐凛太朗による殺人事件であることが判明します。
- 片桐は、真鍋が常見を解雇したことで、自分の研究成果を横取りされたと思い込み、復讐のために真鍋を殺害したのです。
- 真鍋の左足が落下した事件は、タイムホールではなく「ファフロツキーズ現象」(空から魚やカエルなどが降ってくる現象)という自然現象による偶然でした。
- しかし、ラストシーンでは、行方不明だった常見のもとに、失踪した真鍋からのメールが届き、タイムホールの存在を匂わせる不穏な展開となります。
第4話「縊鬼」
- 大手町のビジネス街で、4人のエリートビジネスマンが相次いで飛び降り自殺するという事件が発生します。
- 現場には「縊鬼」という妖怪が目撃されており、「ヒルコ」を名乗る人物からの犯行声明も出されます。
- 自殺した4人は、全員同じ大学出身で、国家的なプロジェクトに関わっていました。
- 興玉と小夢は、事件の背後に、薬物売買や国際的な陰謀が絡んでいる可能性を疑います。
- 一方、小夢は、これまでの事件現場に必ず現れていた謎の女性・豊玉妃花に注目し、彼女がヒルコではないかと疑い始めます。
- 結末: 自殺の原因は薬物中毒と麦角アルカロイド中毒による錯乱状態でした。
- 自殺したビジネスマンたちは、外国人女性マイカのキッチンカーを利用して違法薬物の売買を行っていました。
- マイカのキッチンカーには豊玉神社のお札が貼られており、小夢は豊玉神社に向かいます。
- 小夢は豊玉神社で豊玉妃花と対峙し、「あなたはヒルコですか?」と問いただします。
- 豊玉妃花は「私は神なの」と意味深な言葉を残し、小夢を苦しめながら姿を消します。
ストーリーのポイント
- ヒルコの正体: 謎の女性・豊玉妃花がヒルコなのか?
- 各事件現場に現れ、何かを仕組んでいるように見える豊玉妃花。
- 超常現象を操り、全決局長・宇喜之民生とも関係がある。
- 全決の目的: なぜ超常現象を隠蔽しようとするのか?
- 超常現象を科学的に説明可能な現象として処理することで、人々の不安を抑制しようとしている。
- 興玉雅の能力: 興玉は本当に人間なのか?
- 興玉は膨大な知識と洞察力に加え、常人を超えた身体能力と不思議な力を持っている。
- 彼の過去や正体には謎が多く、物語が進むにつれて徐々に明らかになっていくと予想されます。
今後の展開予想
- 豊玉妃花の正体と目的が明らかになり、全決との対決が本格化する。
- 興玉の過去や能力の秘密が明らかになる。
- 雨野小夢は、興玉とともに事件を解決していく中で、自らの能力に目覚めていく。
- 全決の真の目的が明らかになり、日本政府や世界を巻き込む大きな陰謀が浮上する。
ドラマ「全領域異常解決室」の見どころ
このドラマは、現代社会で起こる不可解な事件を、科学では解明できない超常現象の視点から解決していくという、斬新な設定が魅力です。
見どころ
- 現実とフィクションの融合: ドラマでは、神隠しや集団失神など、実際に起こりうる事件と、ヒルコやシャドーマンといった、日本古来の伝承やUMAを巧みに組み合わせることで、リアリティとエンターテイメント性を両立させています。
- 謎が謎を呼ぶ展開: ヒルコの正体、全決の真の目的、そして登場人物たちの隠された能力や過去など、多くの謎が提示され、視聴者を物語に引き込みます。
- 個性豊かな登場人物: 超常現象のスペシャリストである興玉雅、事件に巻き込まれていく警察官の雨野小夢、そして謎の多い豊玉妃花など、魅力的なキャラクターたちが織りなす人間ドラマも見どころです。 特に、興玉雅を演じる藤原竜也さんと、雨野小夢を演じる広瀬アリスさんの演技の掛け合いは必見です。
- 日本神話の新たな解釈: ヒルコの伝承を題材に、現代社会における異常現象と人間の心の闇を描き出すことで、日本神話に新たな光を当てています。
- アメリカのAAROを意識した設定: ドラマの制作は、実際にアメリカに存在するAAROを意識して行われており、フィクションでありながらも、現実世界とのつながりを感じさせる作品となっています。
より深く楽しむポイント
- 各登場人物の名前の由来を調べてみることで、日本神話との関連性をより深く理解することができます。
- ドラマで起こる事件や現象を、現実世界の出来事と照らし合わせて考えてみることで、新たな発見があるかもしれません。
「全領域異常解決室」は、ミステリー、サスペンス、そして人間ドラマといった、様々な要素が詰め込まれた、見応えのあるドラマです。 ぜひ、放送をチェックして、その世界観に浸ってみてください。