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x(旧twitter)|悪魔の画像の元ネタは?地獄の辞典(Dictionnaire Infernal)?

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x(旧twitter)にしばしば投稿される悪魔の画像の元ネタは?

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x(旧twitter)|悪魔の画像の元ネタは?

x(旧twitter)にしばしば投稿される悪魔の画像の元ネタは「地獄の辞典(Dictionnaire Infernal)」です。

「地獄の辞典(Dictionnaire Infernal)」は、フランスの作家ジャック・コラン・ド・プランシーが1818年に出版した悪魔学に関する辞書形式の書籍です。

この本は悪魔の階層構造、オカルト慣習、魔女裁判などの歴史的記録など、悪魔、精霊、超自然的な存在に関する詳細な情報を網羅しています。

1863年版には、ルイ・ル・ブルトンによる69枚の悪魔を描いた挿絵が追加され、悪魔学における悪魔のイメージに大きな影響を与えました。

地獄の辞典(Dictionnaire Infernal)|x(旧twitter)悪魔の画像の元ネタ

構成と内容

  • 悪魔学、オカルト、占い、人物伝の3本柱で構成されており、辞書形式で多数の項目が記載されています。
  • 第6版では項目数は3799項目に達しています。
  • ヨーロッパの悪魔だけでなく、世界各地の精霊、悪魔、魔神、妖精、伝承なども紹介しており、その情報収集範囲はロシア、インド、中国、日本、アメリカ大陸にまで及びます。
  • 日本の狐、熊野牛王、山伏、天狗なども紹介されています。
  • 占いに関しては、手相、人相、占星術などの記述に多くの紙面が割かれています。
  • 人物伝では、悪魔学者や宗教関係者の紹介だけでなく、著名人物が悪魔と関わった逸話なども多数収録されています。

特徴

  • ルイ・ル・ブルトンによる印象的な挿絵が第6版で追加されました。
  • 特に、巨大なハエの姿をしたベルゼビュート(ベルゼブブ)の挿絵は、後世の悪魔学における悪魔のイメージに大きな影響を与えました。
  • 多くのイラストはパブリックドメインで公開されており、現代でも様々な媒体で使用されています。
  • 情報量は豊富だが、個々の項目の信憑性には疑問が呈されています。
  • プランシー自身に悪魔学や魔術に関する知識が欠けており、文献から収集した情報を脚色してまったく異なった考えに当てはめているという指摘もあります。

プランシーの改宗と改訂

  • 初版当時は反教権主義者だったプランシーは、後にカトリックに改宗しました。
  • それに伴い、「地獄の辞典」もカトリック教徒の立場から記述を修正し、第3版以降は教会批判的な記述は削除されています。
  • 改宗後もプランシーは改訂を続け、第6版には60点以上の悪魔の挿絵が追加されました。

影響

  • 19世紀の怪奇趣味の流行に乗って人気を博し、ヴィクトル・ユーゴーの「ノートルダム・ド・パリ」などに影響を与えたといわれています。
  • ルイ・ル・ブルトンの挿絵は、後代の悪魔学における悪魔のイメージに大きな影響を与え、グリモワール「レメゲトン」のいくつかの版でも使用されています。
  • ウコバクのように、他の文献では知られていない悪魔が、印象的な挿絵のために広く知られるようになった例もあります。

地獄の宮廷と君主制

  • 「地獄の辞典」では、地獄の組織が詳細に記述されています。
  • サタンはもはや地獄の最高位ではなく、ベルゼビュートが地獄の最高元首となっています。
  • 地獄の宮廷は、フランス王室の家臣をモデルにした役職名で構成されています。
  • 地獄の君主制は、それぞれ6666人の悪魔が所属する6666の軍団から構成され、総勢4443万5556人の悪魔が存在するとされています。

現代における評価

  • 現代でも、悪魔学やオカルトを研究する上で重要な資料として扱われています。
  • 特に、ル・ブルトンの挿絵は、その後の悪魔のイメージに大きな影響を与え、多くの作品で模倣されています。
  • 講談社から日本語の抄訳版も出版されています。

「地獄の辞典」は、悪魔学やオカルト、占いや迷信など、当時のヨーロッパにおける様々な俗信や伝承を網羅した貴重な資料です。信憑性には疑問が残る部分もありますが、19世紀の文化や思想を理解する上で重要な文献と言えるでしょう。

地獄の辞典(x(旧twitter)悪魔の画像の元ネタ)に登場する悪魔の解説

「地獄の辞典」には、古今東西、様々な悪魔が登場しますが、本書において特に重要な役割を担う悪魔、あるいは印象的な挿絵で知られる悪魔についていくつか解説します。

地獄の宮廷と君主制

「地獄の辞典」では、地獄の組織がフランスの宮廷を模して記述されています。サタンはもはや絶対的な君主ではなく、ベルゼビュートが地獄の最高元首として君臨しています。

君主と要人

  • ベルゼビュート(ベルゼブブ): 地獄の最高元首。ハエ騎士団の創設者。「地獄の君主制」の項目では皇帝とも呼ばれる。巨大なハエの姿で描かれた挿絵は、後世の悪魔のイメージに大きな影響を与えた。
  • サタン: かつての地獄の支配者であったが、ベルゼビュートに取って代わられた。現在は野党の党首として活動している。
  • エウリノーム: 死の君主、ハエ騎士団の指揮官。
  • モロク: 涙の国の君主、騎士団の指揮官。
  • プルトン: 火の君主。
  • レオナール: サバトの大いなる主人、ハエ騎士。
  • バールベリト: 諸同盟の主人。
  • プロセルピナ: 大女悪魔、邪悪な精霊たちの主権者たる君主。

大臣たち

  • アドラメレク: 大法官、ハエ騎士団の指揮官。
  • アスタロト: 大主計。
  • ネルガル: 秘密警察の長官。
  • バアル: 地獄軍の総大将、ハエ騎士団の指揮官。
  • レヴィヤタン: 大提督、ハエ騎士。

大使たち

  • ベルフェゴール: フランス大使。
  • マモン: イギリス大使。
  • ベリアル: トルコ大使。
  • リモン: ロシア大使。旧約聖書に登場するシリアの異教神が由来。
  • タムズ: スペイン大使。
  • ヒュトギン: イタリア大使。
  • マルチネ: スイス大使。

司法関係者

  • ルシファー: かつては天使の長であったが、堕天して地獄の最高位に君臨していた。しかし、ベルゼビュートにその座を奪われ、現在は地獄の大判官を務めている。
  • アラストール: 処刑人。

君主府

  • ウェルドレト: 式部官。
  • スコル=ベノト: 宦官長。
  • カモス: 王室侍従長、ハエ騎士。シャルル・ベルビギエの著作に登場する悪魔だが、「地獄の辞典」の他の箇所では言及されていない。
  • メルコム: 支出会計官。地獄の公務員の給与支払い係。旧約聖書に登場するアンモン人の神が由来と考えられる。
  • ニスロク: 厨房長。元々はアッシリアで信仰されていた農業の神であったという説がある。
  • ベヘモス: 大献酌官。
  • ダゴン: グラン・パネティエ(王室でパン等の食物を振る舞う料理人)。
  • ミュリン: 寝室部第一扈従官。アイルランド系の姓に同じ綴りがあるが、悪魔と人名の関係性は不明。

「小さな喜び」

  • コバル: 諸芸能の担当部長。「地獄の辞典」の他の箇所では言及されておらず、詳細は不明。
  • アスモデ: 遊技場の監督役。
  • ニバス: 道化師長。
  • アンチキリスト: 手品師、降霊術師。

その他の著名な悪魔

  • バエル: ネコ、王冠を被った人間、ヒキガエルの頭を持つ蜘蛛の姿の悪魔。
  • アムドゥスキアス: 人間の体に馬の頭を持つ雷と音楽の悪魔。
  • アンドラス: 剣を携えた天使の体にフクロウの頭を持ち、黒いオオカミにまたがって現れる悪魔。
  • アスモデウス: 旧約聖書に登場する複数の動物の頭を持つ悪魔。
  • エリゴス(アビゴル): 槍と旗を掲げた騎士の悪魔。
  • デウモス: 鬼のような角を持つ悪魔。
  • ロノウェ: 日本の鬼のような外見で描かれた悪魔。
  • ストラス: 王冠をつけたフクロウの姿で現れる悪魔。
  • ウコバク: 地獄の釜の炎が絶えないように油を注ぎ続ける下級悪魔。

注意点

  • 「地獄の辞典」の情報量は膨大ですが、個々の項目の信憑性には疑問が呈されています。
  • プランシー自身に悪魔学や魔術に関する知識が欠けており、文献から収集した情報を脚色している可能性も指摘されています。

まとめ:x(旧twitter)|悪魔の画像の元ネタは?地獄の辞典(Dictionnaire Infernal)?

x(旧twitter)にしばしば投稿される悪魔の画像の元ネタとなった「地獄の辞典」は、19世紀のヨーロッパにおける悪魔に対するイメージを理解する上で貴重な資料と言えるでしょう。

しかし、その内容を鵜呑みにせず、あくまで参考資料として扱うことが重要です。

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