映画「ウィキッド ふたりの魔女」のネッサローズについて
ネッサローズはエルファバの妹であり、生まれつき足が不自由な、哀れみと愛らしさを併せ持つ少女。
美貌と才能を持ちながらも、孤独と哀しみを抱え、愛を求める少女ですが、続編でネッサローズは闇堕ちする?
ウィキッド(映画)続編・パート2ネタバレ解説|ネッサローズは闇堕ちする?
はいはい、皆さん、こんにちは。趣味は映画鑑賞と、こう見えて映画評論も嗜んでいる熱血漢の私が、今日も皆さんの映画ライフをちょっぴり豊かにするべく、筆を執らせていただきますよ。
今回のテーマは、巷で話題沸騰中の映画 「ウィキッド ふたりの魔女」。
公開前から熱い視線が注がれていた本作ですが、いざ蓋を開けてみれば、その圧倒的な映像美と、エルファバとグリンダという二人のヒロインの魅力に、多くの人が心を奪われているのではないでしょうか。
そんな「ウィキッド」の世界で、私が特に心を惹かれたキャラクターが、エルファバの妹であるネッサローズなんです。
一見すると、少し影のある、控えめな印象の彼女ですが、物語が進むにつれて、その内面に秘めた複雑な感情や、彼女を取り巻く運命の過酷さに、目が離せなくなるんですよね。
今日は、そんな魅力的なキャラクター、ネッサローズについて、皆さんと一緒に深掘りしていきたいと思います。
キャラクター設定から、続編での闇堕ちの可能性、演じている女優さんのプロフィール、そして私自身のネッサローズに対する個人的な感想まで、徹底的に、そして熱く語らせていただきますので、どうぞ最後までお付き合いくださいね!
ウィキッド(映画)|ネッサローズとは?
■悲しい過去を背負う、世間知らずな妹:ネッサローズのキャラクター設定について
さて、まずはネッサローズというキャラクターが、物語の中でどのような位置づけで、どのような個性を持っているのか、じっくりと見ていきましょう。
「ウィキッド」は、あの有名な童話「オズの魔法使い」の前日譚を描いた物語であることは、皆さんご存知の通り。主人公は、後に「西の悪い魔女」と呼ばれるエルファバと、「北の良い魔女」となるグリンダの二人ですが、ネッサローズは、エルファバの妹として登場します。
彼女の最も特徴的な設定として挙げられるのは、足が不自由で、常に車椅子での生活を余儀なくされているという点でしょう。この身体的なハンディキャップは、彼女の性格や行動に大きな影響を与えていることは想像に難くありません。
物語の序盤では、ネッサローズは姉のエルファバに付き添ってシズ大学に入学します。エルファバの才能が早くから見出される一方で、ネッサローズは、どこか控えめで、おとなしい印象を受けます。しかし、エルファバとグリンダが友情を育んでいく中で、ネッサローズは、姉への複雑な感情を抱き始めるんですよね。
特に印象的なのは、ネッサローズが、エルファバとグリンダの出発を見送るシーン。エルファバとグリンダがそれぞれの道を歩み始めるのを見て、彼女は、自分だけが取り残されるような、寂しさと怒りのような感情を抱くんです。このシーンは、彼女の抱える孤独や、姉への依存心のようなものが垣間見える瞬間だと思います。
ソースによると、当初、続編でネッサローズが「闇堕ち」するのではないかという噂もあったようですが、作中では、彼女は「ただの世間知らず」として描かれているようです。確かに、足が不自由であることや、姉に守られて生きてきた環境から、世の中の厳しさや人々の思惑を理解するには、少しばかり経験が足りないのかもしれません。
しかし、彼女の「世間知らず」な一面は、同時に、彼女の純粋さや、人を信じやすい一面でもあると言えるでしょう。ボックという青年に対して、両思いになりたい一心で衝動的に魔法をかけてしまうエピソードは、まさに彼女の純粋さと、少しばかり危うい世間知らずさを象徴していると言えるでしょう。
その魔法は案の定失敗に終わり、瀕死の状態になったボックを救うために、エルファバが再び魔法をかけるのですが、その結果、ボックは人ではなくなってしまう。この出来事は、ネッサローズにとって、自身の行動が予期せぬ結果を招いてしまうという、大きな教訓になったはずです。
また、ネッサローズは、マンチキン国の次期総督という立場でありながら、その権力や地位を積極的に利用しようとする様子はあまり見られません。むしろ、自分の不自由な身体や、エルファバのような魔法力を持たないことへのコンプレックスを抱えているように感じられます。
彼女は、総督の椅子に座りながらも、「味気ない この部屋に いつも一人 総督の椅子さえも まるで牢屋よ 歩きたい」と歌うシーンがあるのですが、この歌詞には、彼女の孤独感や、自由への切実な願いが痛いほど表れています。
このように、ネッサローズは、身体的なハンディキャップ、姉への複雑な感情、そして世間知らずな一面を持ち合わせながらも、純粋で、どこか寂しげな魅力を放つキャラクターとして描かれていると言えるでしょう。彼女の存在は、「ウィキッド」の物語に、より深みと陰影を与えていると感じます。
ウィキッド(映画)続編・パート2|ネッサローズは闇堕ちする?
■続編で待ち受ける運命:ネッサローズは本当に闇堕ちしてしまうのか?
さて、多くのファンが気になっているであろう、「続編でネッサローズは闇堕ちしてしまうのか?」という疑問について、私自身の考察を交えながら、掘り下げていきましょう。
前述の通り、ソースでは、続編での闇堕ちを否定する見解が示されています。彼女は「ただの世間知らず」であり、悪意を持って行動しているわけではない、と。
しかし、物語の流れを考えると、ネッサローズが今後、より困難な状況に置かれ、それが彼女の心境に変化をもたらす可能性は、決して否定できないのではないでしょうか。
例えば、ボックが人ではない姿になってしまったことへの悲しみや、エルファバとグリンダがそれぞれの道を歩み始めたことによる孤独感は、彼女の中で ???? ???? と積み重なっていくでしょう。
また、彼女がマンチキン国の総督という立場でありながら、その権力を十分に振るうことができず、周囲の人々をコントロールできないことへのフラストレーションも、徐々に彼女を蝕んでいくかもしれません。
劇団四季のミュージカル版「ウィキッド」を熱心にご覧になっている方の中には、ネッサローズが最終的に「東の悪い魔女」と呼ばれるようになることをご存知の方もいるでしょう。映画版がミュージカル版のストーリーを忠実に再現するのであれば、ネッサローズが何らかの形で「悪い魔女」と呼ばれるようになる展開は、十分に考えられます。
ソースの中では、映画を観た人が、ネッサローズがどのようにして闇堕ちするのかに注目しているという記述もあります。「流石に失恋のショックだけが原因じゃないと思いますが、続編を待ちたいと思います」というコメントからは、彼女の闇堕ちには、より複合的な要因が絡み合っているのではないかという期待が感じられます。
私自身の予想としては、ネッサローズは、決して最初から邪悪な心を持っているわけではないと思います。しかし、彼女を取り巻く過酷な環境や、人間関係の葛藤、そして自身の無力感などが積み重なることで、徐々に心が歪んでいってしまうのではないでしょうか。
ボックへの歪んだ愛情や執着、姉への嫉妬心、そして自身の境遇への不満などが、彼女を徐々に「闇」へと引きずり込んでいくのかもしれません。
エルファバが「西の悪い魔女」と呼ばれるようになった背景には、オズの魔法使いによる陰謀や、人々の誤解がありました。同様に、ネッサローズが「東の悪い魔女」と呼ばれるようになるにも、何らかの悲劇的な出来事や、彼女自身の制御できない感情の爆発が関わってくるのかもしれません。
ただ、「闇堕ち」という言葉で単純に片付けるのではなく、彼女がそうなってしまうまでの過程を、丁寧に、そして人間ドラマとして深く描いてほしいと願っています。彼女の苦悩や葛藤をしっかりと描き出すことで、単なる悪役ではない、複雑で魅力的なキャラクターとして、より一層輝きを増すのではないでしょうか。
続編では、ネッサローズがどのような運命を辿るのか、今から目が離せませんね。
ウィキッド(映画)|ネッサローズ役の女優はマリッサ・ボーディのプロフィール
■新星が演じる、複雑な心の持ち主:ネッサローズを演じる女優、マリッサ・ボーディのプロフィール
次に、ネッサローズという難しい役どころを見事に演じている女優さんについて、ご紹介しましょう。彼女の名前は、マリッサ・ボーディ(Marissa Bode)さん。
ソースによると、彼女はアメリカ・ウィスコンシン州生まれの24歳(映画公開時)の新星とのことです。そして、驚くべきことに、ネッサローズと同じく、彼女自身も車椅子ユーザーなのです。
11歳の時に交通事故に遭い、下半身不随となったマリッサさんですが、夢を諦めることなく、お芝居の世界を目指し続けたそうです。「わたしのような状況の人がスクリーンで活躍しているという印象はなく、それがつらかったです。当時からお芝居を続けていて特に感じました。だからこそ、ほかの人たちのためにもこの役を演じたかったのです」という彼女の言葉には、強い意志と、役に対する深い思い入れが感じられます。
彼女にとって、「ウィキッド ふたりの魔女」は初の長編映画出演でありながら、いきなり主要な役どころを掴み取ったというのは、まさにシンデレラ・ストーリーと言えるでしょう。オーディションを経てこの役を射止めた彼女の才能と努力は、称賛に値します。
インタビューの中で、マリッサさんは「本当にすごいキャリアのスタートになりました。本作がわたしにとって初めての大規模なプロの企画で、それが『ウィキッド』だなんて。高校生の頃は地元の劇場で舞台に立っていて、『残りの人生、何をしよう?』と考えたんです。『小さな町にとどまって地に足の着いた道を歩むか? それとも挑戦するか?』と。そして挑戦することに決め、カリフォルニアに移り、学校でパフォーマンスアートを学びました。卒業後は1年くらいオーディションを受け続けて、そんな時に『ウィキッド』の話があり、今ここにいるんです!」と、喜びと興奮を語っています。
彼女の言葉からは、夢を追いかけることの素晴らしさや、困難を乗り越える強さが伝わってきます。自身と同じ境遇のキャラクターを演じることで、彼女は、多くの人々に勇気と希望を与えているのではないでしょうか。
また、ソースには、マリッサさんが同性の恋人と登場するキュートな写真も掲載されています。彼女のオープンな姿勢や、自分らしさを大切にしている生き方も、多くの人々から支持を集めている理由の一つかもしれません。
映画の中での彼女の演技は、ネッサローズの抱える脆さや、内に秘めた情熱、そして少しばかりの世間知らずさを、繊細かつリアルに表現していると感じました。特に、車椅子での生活の中で見せる細やかな表情の変化や、ボックに対する一途な想いを表現する際の切ない眼差しは、観る者の心を強く揺さぶります。
新人ながら、これほど複雑なキャラクターを見事に演じきっているマリッサ・ボーディさんの今後の活躍が、本当に楽しみでなりません。彼女の存在は、「ウィキッド」という作品に、より一層のリアリティと深みを与えていると言えるでしょう。
心を締め付ける、切なくも人間的な魅力:私自身のネッサローズに対する感想
最後に、私自身のネッサローズというキャラクターに対する個人的な感想を、熱く語らせていただきたいと思います。
初めて「ウィキッド」の物語に触れたとき、正直に言って、ネッサローズは、エルファバとグリンダという二人の強烈な個性の影に隠れた、少し地味な印象のキャラクターでした。しかし、物語を深く知っていくにつれて、彼女の抱える孤独や、愛情への渇望、そして何よりも、その人間的な弱さに、強く心を惹かれるようになったんです。
足が不自由であるという現実は、彼女にとって、常に拭い去れないハンディキャップとして存在し続けます。自由に歩き回ることができないもどかしさ、姉のような魔法力を持たないことへの焦り、そして、誰かに必要とされたいという切実な願い。これらの感情が複雑に絡み合い、彼女の行動原理となっているように感じます。
ボックへの愛情表現も、どこか歪んでいて、相手の気持ちを十分に理解しようとしない一方的なものに映るかもしれません。しかし、それは、彼女がこれまで、誰からも心から愛された経験が少なかったことの表れなのではないでしょうか。不器用ながらも、必死に誰かを求めようとする彼女の姿は、痛々しくもあり、同時に、とても人間的だと感じます。
エルファバとグリンダという、強く、魅力的な二人のヒロインと対比されることで、ネッサローズの脆さや弱さが、より際立って見えます。しかし、その弱さこそが、彼女の最も人間的な魅力なのではないでしょうか。完璧ではない、欠点だらけの彼女だからこそ、私たちは、彼女の喜びや悲しみに、より共感し、感情移入することができるのだと思います。
特に、エルファバとグリンダがそれぞれの道を歩み始めた後、一人残されたネッサローズの孤独を思うと、胸が締め付けられるような思いがします。「たった一人では 生きていけないの」という彼女の叫びは、彼女の心の奥底にある、切実な願いそのものでしょう。
彼女がもし、もう少しだけ、周りの人々の愛情に気づくことができていたら、あるいは、自分の弱さを素直に受け入れることができていたら、彼女の運命は、少しは違ったものになっていたのかもしれません。そう考えると、彼女の辿るであろう過酷な運命を思うと、本当に心が痛みます。
映画版でネッサローズを演じたマリッサ・ボーディさんの演技も、素晴らしかったです。自身の経験を活かし、ネッサローズの抱える身体的な苦痛や、心の葛藤を、見事に体現していました。彼女の存在感は、作品に深みとリアリティを与え、観る者の心を強く惹きつけます。
続編では、ネッサローズがどのような道を歩むのか、まだわかりません。闇堕ちしてしまうのか、それとも、新たな希望を見出すのか。いずれにしても、彼女の運命から、私たちは、人間の強さや弱さ、そして、愛することの難しさや大切さを、改めて学ぶことになるのではないでしょうか。
まとめ:ウィキッド(映画)続編・パート2ネタバレ解説|ネッサローズは闇堕ちする?
ネッサローズというキャラクターは、私にとって、「ウィキッド」という物語の中で、最も複雑で、そして最も人間的な魅力を放つ存在です。彼女の悲しみや苦悩、そして、ほんのわずかな希望の光を見逃さないように、続編を心待ちにしたいと思います。
さて、 ?? はネッサローズについて、熱く語らせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?少しでも、皆さんの「ウィキッド」に対する興味や理解が深まったなら、こんなに嬉しいことはありません。それでは、また次回の映画談義でお会いしましょう!さようなら!