映画「ウィキッド ふたりの魔女(原題:wicked)」のグリンダについて
最後の結末でエルファバがホウキを持ってグリンダとDefying Gravityを歌い「一緒に来てくれる?」と誘ったものの、なぜグリンダは一緒に行かないのでしょうか?
ウィキッド(映画)考察|なぜグリンダはエルファバについていかない?嫌い・ひどい?
映画「ウィキッド ふたりの魔女」について調べているあなたへ、グリンダというキャラクターは物語の核心に触れる存在ですよね。
彼女の行動や決断は、多くの観客に様々な感情を抱かせます。今回は、そんなグリンダについて、深掘りして解説していきましょう。
グリンダはなぜエルファバについていかないのか?
映画の終盤、エルファバがオズの魔法使いの不正を暴き、国を離れる決意をしたとき、グリンダはエルファバと共に新天地へ向かう道を選びませんでした。この決断は、グリンダのキャラクターを理解する上で非常に重要です。
グリンダは、自分の真実や人生、自分が自分であるために進むべき道があると感じています。エルファバの不正に立ち向かう姿勢を尊敬し、応援する気持ちはあれど、同じ道は歩めないと判断したのです。
アリアナ・グランデ自身も、グリンダの選択は「リアル」だと語っています。誰かを愛していても、それぞれの道を進む必要がある。それは、これ以上共に成長していくことができないという、切ない現実かもしれません。
グリンダは、反乱という手段を選ばない強さを持っています。それは、彼女に力がないからではなく、自分にとって何が大切かを理解しているからです。彼女は、エルファバのように直接的な力を持っていません。しかし、人気者という特殊能力を持っています。人々に耳を傾けてもらえるグリンダは、自分に有利なルールの中で生きていくことを選んだのです。
この選択は、一見すると日和見主義にも見えるかもしれません。しかし、グリンダは体制の中に残り、体制の中でチャンスをうかがうことを決意したのです。彼女は、エルファバの幸せを実現するために、オズの国で何ができるのかを模索し始めたのです。
グリンダが嫌い・ひどいと言われる理由
グリンダが一部の観客から嫌われたり、ひどいと言われたりする理由は何でしょうか?それは、彼女の選択が保身的に見えるからです。
エルファバが不正に立ち向かう姿は、観客に強い共感を呼びます。一方、グリンダは体制に残り、自分自身の地位を確立しようとします。この行動は、エルファバの勇気ある行動と対比され、裏切りのように感じられることがあります。
また、グリンダは人気者であり、周囲に愛されることを強く望んでいます。そのため、自分の信念よりも周囲の期待に応えようとする傾向があります。この点が、自己中心的だと批判される原因となっています。
しかし、グリンダの行動は、必ずしも非難されるべきものでしょうか?彼女は、自分にできることを最大限に活かそうとしているだけかもしれません。彼女は、エルファバとは異なる方法で、オズの国をより良くしようとしているのかもしれません。
グリンダを演じている女優
映画「ウィキッド ふたりの魔女」でグリンダを演じているのは、アリアナ・グランデです。
アリアナ・グランデは、世界で最も売れている音楽アーティストの一人であり、グラミー賞を2回、ブリット・アワードを1回、ビルボード・ミュージック・アワードを2回、アメリカン・ミュージック・アワードを3回、 MTVビデオ・ミュージック・アワードを10回受賞している実力派です。
彼女は、ニコロデオンのシットコム『ビクトリアス』および、『サム&キャット』のキャット・バレンタイン役でも知られています。
アリアナ・グランデは、グリンダ役を熱望しており、この役を演じることは彼女の夢だったと言われています。彼女は、グリンダの複雑な内面を深く理解し、見事に演じきっています。
グリンダの日本語吹き替え声優
映画「ウィキッド ふたりの魔女」でグリンダの日本語吹き替えを担当しているのは、清水美依紗さんです。
清水美依紗さんは、歌手、女優、声優、タレントとして幅広く活躍されており、「三重のアリアナ・グランデ」と呼ばれることもあるそうです。彼女自身もアリアナ・グランデの大ファンであり、グリンダ役を演じることは彼女にとって大きな喜びだったでしょう。
清水さんは、グリンダの日本語吹き替えを担当するにあたり、大きな責任を感じながら声を当てたと語っています。彼女の才能が、アリアナ・グランデ演じるグリンダに新たな魅力を与えていることでしょう。
まとめ:ウィキッド(映画)考察|なぜグリンダはエルファバについていかない?
グリンダというキャラクターは、一言では語り尽くせない複雑さを持っています。彼女の選択は、観る人によって様々な解釈が可能です。映画「ウィキッド ふたりの魔女」を鑑賞する際には、ぜひグリンダの視点にも立って、物語を深く味わってみてください。