シャレオツについて
「シャレオツ」は、一時代を風靡した言葉ですが、現在では死語とされています。
言葉は時代とともに変化していくもの。今の若者には通じない言葉かもしれませんね。
しかし、言葉の変遷を知ることは、日本語の面白さや奥深さを再発見する良い機会と言えるでしょう。
シャレオツ|意味・由来は?古い死語?いつから?
「シャレオツ」って言葉を聞いたことありますか?一昔前にはよく耳にした言葉ですが、最近ではあまり聞かなくなりましたよね。
この記事では、「シャレオツ」の意味や由来、そしていつから使われなくなったのかを解説していきます。懐かしい気持ちになったり、今の言葉との違いに驚いたりするかもしれません。
「シャレオツ」の意味とは?
「シャレオツ」とは、ずばり「おしゃれ」という意味です。服装やメイクなど、身なりに気を配り洗練されている様子や、そのような人を指していました。
たとえば、
- 「その靴、シャレオツだね!どこで買ったの?」
- 「今日のコーデ、シャレオツ!すごく似合ってるよ!」
といったように使われていました。
「シャレオツ」の由来
「シャレオツ」は、「おしゃれ」をひっくり返して業界用語風にアレンジした言葉です。
2013年には、国民的アイドルグループSMAPが「シャレオツ」という楽曲をリリースしました。ドラマ『独身貴族』の主題歌として人気を集め、この言葉が広く知られるきっかけとなりました。
「シャレオツ」はいつから使われなくなった?
「シャレオツ」は、2010年代前半に若者を中心に流行しました。しかし、2020年頃にはすでに廃れた言葉となり、現在ではほとんど使われていません。
「シャレオツ」は死語?
結論から言うと、「シャレオツ」は死語とされています。
全盛期のような勢いはなく、令和の若者世代の中には言葉自体を知らない人もいるかもしれません。
「シャレオツ」と倒語
「シャレオツ」は「おしゃれ」を逆さにした言葉遊びの一種で、いわゆる業界用語風の言葉ですが、 これは、日本語の言語現象である倒語の一例です。
倒語とは、言葉を逆の順序で読むことで、日本語では江戸時代に流行しました。
「シャレオツ」は「オッシャレー」を業界用語風に逆さ読みした「しゃれおつ」から来ているとされています。
倒語の例
- 業界用語
- 「シースー」 – 「寿司」
- 「ギロッポン」 – 「六本木」
- 「ワイハー」 – 「ハワイ」
- 江戸時代から現代まで使われている言葉
- 「だらしない」 – 「しだらない」
- 「ゲンを担ぐ」 – 「縁起を担ぐ」
- 「新しい」 – 「あらたしい」
「シャレオツ」と他の倒語との違い
「シャレオツ」は「おしゃれ」を逆さにしたものですが、「ツ」が追加されています。これは、語感の良さから「ツ」を入れた方がしっくりくるという判断がなされた可能性があります。 他の倒語では、「ー」が入るなどの変化はありますが、元の言葉は維持されていることが多いです。
「シャレオツ」の言い換え表現
では、現代では「シャレオツ」の代わりにどのような言葉が使われているのでしょうか?
- ビジネスシーンなど、少しフォーマルな場面では、「小粋」「華やか」「センスがいい」
- カジュアルな場面では、「イケてる」「かっこいい」「盛れてる」
などが挙げられます。
まとめ:シャレオツ|意味・由来は?古い死語?いつから?
「シャレオツ」とは、「おしゃれ」を業界用語風に言い換えた言葉で、主に2010年代前半に若者を中心に流行しました。「おしゃれな様子」や「おしゃれな人」を指し、ファッションやメイクなどが洗練されている様子を表します。
語源は、「おしゃれ」を逆さ読みして「しゃれおつ」としたという説が有力です。
「シャレオツ」は、
- 褒める意味で、
例:今日のコーデ、シャレオツ!すごく似合うよ。
例:近所にシャレオツなカフェが出来たんだよ。
- 皮肉を込めて、
例:これからどこかにお出かけ?ずいぶん頑張っちゃってシャレオツだね。
例:良いものを身に着けているけど全く似合っていない
など、状況に応じて使い分けられていました。
しかし、2020年現在では「シャレオツ」は廃れた言葉とされており、実際に会話やSNSなどで見かけることは少なくなりました。 若い世代の中には、言葉自体を知らない人もいるかもしれません。
「シャレオツ」の代わりに使える言葉としては、
- ビジネスシーンなどでは、「小粋」「華やか」「センスがいい」
- カジュアルなシーンでは、「イケてる」「かっこいい」「盛れてる」
などが挙げられます。
「シャレオツ」はテレビ業界人が使う「ギロッポン」や「シースー」といった逆さ言葉と同様に、面白さを狙って作られた言葉であると考えられます。 一方で、 「シャレオツ」は若者特有の褒め言葉として使われていたとされており、業界用語とは異なる見解も示されています。
「シャレオツ」は、一時代を築いた言葉ではありますが、現在では使用を避けた方が無難でしょう。 特に、若い世代とのコミュニケーションでは、別の言葉に言い換えることをおすすめします。