いやー、Netflixで配信された『新幹線大爆破』、皆さんもう観ましたか?
僕はもう、配信開始と同時に飛びついて観ましたよ。
あの、予告編を見た時から「これはすごいぞ…!」って確信してたんですけど、実際観てみたら、もう想像以上の迫力で、本当にあっという間の時間でした。
で、観終わった後に真っ先に思ったのが、「これ、映画館のデカいスクリーンで観られたら、どれだけ凄かったんだろう?」ってことなんですよね。
僕と同じように感じた人も、きっとたくさんいるんじゃないでしょうか。
正直、あの映像のクオリティとスピード感は、自宅のテレビで観るだけではもったいないって、心底思います。
だからこそ、今回はこのNetflix版『新幹線大爆破』が、今後映画館で公開される可能性について、僕なりにちょっと掘り下げて考察してみたいと思います。
同じように、あの興奮を映画館でもう一度、いや初めて体験したい!と思っている皆さんと、一緒に考えていけたら嬉しいです。
$$ なぜ私たちは『新幹線大爆破』を映画館の大スクリーンで観たいのか?
まず、なんでこんなに「映画館で観たい!」って声が多いのか、ですよね。
その最大の理由は、やっぱり圧倒的な映像クオリティにあると思うんです。
今回のNetflix版は、何と言ってもJR東日本が全面協力しているというのが大きいですよね。
実際の新幹線車両や駅、総合指令所で撮影が行われたり、現役の乗務員さんから指導を受けたりと、徹底的なリアリティが追求されています。
その結果、画面に映し出される新幹線の疾走感や、緊迫した司令室の様子、そして車内の混乱まで、本当に「そこにいるかのような」生々しい臨場感が生まれているんです。
しかも、最新のVFXと特撮、例えば6分の1スケールの巨大模型を使ったクラッシュシーンなんかも駆使されていて、映像的な迫力が桁違いなんですよね。
監督が「爆発マニア」を自称しているだけあって、今回はタイトル通り実際に新幹線が爆発するシーンも描かれていて、それがもうド迫力で。
これらの映像は、やっぱり映画館の、それこそIMAXのような大スクリーンと大音響で観ることで、その真価が最大限に発揮されるんじゃないか、って思うんです。
『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』を劇場で観て、その迫力に圧倒された経験がある人なら、きっと僕の言いたいことに共感してくれるはずです。
あの「シン・シリーズ」の流れを汲むような、情報量が多くテンポの良い編集も、大画面で観るとさらに引き込まれるんじゃないかな、って想像します。
Netflix映画が「配信後に劇場公開」される可能性は?
さて、本題です。
この素晴らしい作品が、Netflixでの配信後に映画館で公開される可能性はあるのでしょうか?
これまでのNetflixのビジネスモデルを考えると、正直なところ、可能性はかなり低いと言わざるを得ません。
Netflixは基本的に、作品を会員向けに独占配信することで、加入者を増やすことを目指しています。
そのため、自社で制作したオリジナル作品は、劇場公開よりも、まず配信で多くの会員に観てもらうことを優先する傾向が強いんです。
もちろん、例外がないわけではありません。
最近だと、鈴木亮平さん主演のNetflix映画『シティーハンター』が、配信後に期間限定で劇場公開されて話題になりましたよね。
あれは、国内外で非常に人気が高いIP(知的財産)であったことや、そもそも劇場版アニメとしても成功しているなど、劇場に足を運ぶお客さんを呼び込める明確な理由があったからだと考えられます。
非会員にも「劇場で観たい」と思わせる力が、あの作品にはあった、ということです。
では、『新幹線大爆破』はどうでしょうか。
確かに、オリジナル版は日本映画史に残る名作ですし、海外でも高く評価されて『スピード』にも影響を与えたと言われています。
今回のリブート版も、配信開始早々、日本のNetflix映画ランキングで1位、世界でも2位になるなど、非常に好調なスタートを切っています。
評価も高く、特に映像の迫力については絶賛の声が多いですよね。
この勢いを考えれば、「もしかしたら…?」と期待したくなる気持ちもすごく分かります。
ただ、Netflixの過去の事例を見ると、「配信と同時に一部劇場で公開する」というパターンですら、本作は採用されませんでした。
これは、『シティーハンター』のように最初から劇場公開を視野に入れたプロモーションや契約がなされていなかったことを示唆しています。
Netflixのトップの方が政府の会議に出席して、日本のコンテンツ産業の強化について議論しているという話もありますし、日本の映画会社が制作に及び腰だったところをNetflixが手を差し伸べたという背景も考えると、Netflixが主導権を握っているこの作品を、あえて劇場公開という別のビジネスモデルに乗せるメリットが、現時点では見えにくいのが正直なところです。
Netflix側としては、劇場公開のノウハウや、「ドル箱」と呼べるほどの劇場向けキラーコンテンツをまだ持っていない、という側面もあるのかもしれません。
彼らは彼らで、新しいエコシステムを構築することを目指しているんですから。
『新幹線大爆破』が劇場公開されるハードルとは?
繰り返しになりますが、現状では「配信後に劇場公開」される可能性は低い、というのが現実的な見方です。
そのハードルとして、いくつか考えられる点があります。
まず第一に、先ほども触れたように、制作資金の100%をNetflixが出資しているという点です。
日本の映画会社が関与していないため、劇場公開という従来の配給ルートに乗せるためには、改めてNetflixと劇場側、そしてもしかしたらJR東日本のような協力企業も含めた、新たな契約やビジネススキームが必要になってくるでしょう。
これは簡単なことではありません。
次に、オリジナル版の日本国内での興行成績です。
実は、1975年版の『新幹線大爆破』は、公開当時の日本では興行的に大きな成功を収めたとは言えませんでした。
これは、公共インフラを題材にしたことへの忌避感や、「テロを助長する」といった誤解などが影響したと言われています。
その一方で、海外、特にフランスでは大ヒットしたという、ちょっと変わった経緯を持っています。
今回のリブート版は、SNSで「動機が薄い」といった意見も見られますが、物語の構造や犯人像など、オリジナル版とは大きく変えられています。
この現代的な要素が、日本の劇場映画として幅広い層に受け入れられるか、未知数な部分もあります。
また、Netflixオリジナル作品として、最初から「何回も見て楽しめる」ように作られているという話もありました。
劇場映画とは、観客に一度きりの特別な体験を提供する、という点で、作り方のベクトルが少し違うのかもしれません。
もちろん、映像的な迫力は劇場レベルにあると思いますが、物語の構成や人物描写などが、劇場映画としての鑑賞体験に最適化されているか、という議論はあり得るかもしれませんね。
犯人の動機が賛否を呼んでいる点や、人間ドラマが薄いと感じる人もいるというレビューも散見されますし、そういった点が劇場映画としての評価にどう影響するかは、未知数です。
個人的な結論と希望
色々と考えてきましたが、現状でNetflix版『新幹線大爆破』が「今後、全国の映画館で本格的にロードショー公開される」という可能性は、残念ながらかなり低いと言わざるを得ません。
Netflixが会員向けに独占配信するというビジネスモデルの根幹を、そう簡単に変えることはないでしょう。
しかし、です。
これだけ映像の迫力が高く評価されていて、「劇場で観たい」という声が国内外で盛り上がっている状況を見れば、Netflix側が何らかの形で劇場公開を検討する可能性は、ゼロではないと、僕は密かに期待しています。
例えば、『シティーハンター』のように期間限定でのイベント上映だったり、あるいは特定の映画祭での上映だったり、全く新しい形の「視聴機会の拡大」を模索するかもしれません。
Netflixは常に新しいビジネスを模索しているようですし、日本のコンテンツ産業を強化するという流れの中で、もしかしたら面白い試みが生まれる可能性も捨てきれません。
個人的には、あの新幹線が疾走する姿、指令室の緊迫感、そして爆発の瞬間を、あの素晴らしい音響設備の中で体感してみたいという思いが強くあります。
もし、本当に実現したら、その時は迷わず映画館に駆け込みたいと思っています。
まとめ:新幹線大爆破(netflixリメイク映画)映画館で公開される?イオンやTOHOで上映は?
最後に、もし「どうしても新幹線大爆破を映画館で観たい!」という方がいたら、今年の5月9日から2週間限定で、1975年版のオリジナル『新幹線大爆破』が全国58館でリバイバル上映されるそうなので、そちらを体験してみるのも良いかもしれません。
国鉄の協力を得られず、ミニチュアやゲリラ撮影で制作されたという、こちらもまた熱量が凄まじい作品です。
時代背景や犯人像など、Netflix版とはまた違った魅力がありますし、両方を見比べてみるのも面白いと思いますよ。
いつか、Netflix版も大スクリーンで観られる日が来ることを願いつつ、まずは配信でもう一度、あのスリルを味わおうかな、と思っています。
皆さんはいかがですか?
もし、「こうなったらいいのに!」というアイデアや、この映画に対する熱い思いがあれば、ぜひ教えてくださいね!
一緒に、日本の映画の未来を語り合いましょう!