皆さん、こんにちは!
いやー、ついに来ましたね。
あの伝説のパニック映画が、まさか令和の時代に、しかもNetflixで蘇るなんて。
「新幹線大爆破」。
このタイトルを聞いただけで、昭和生まれの映画ファンなら、きっと胸が高鳴ったはずです。
僕もその一人で、配信日が発表されてからというもの、もう指折り数えて待っていました。
だって、考えてみてくださいよ。
時速〇〇キロ以下になると爆発する爆弾を積んだ新幹線が、止まることなく走り続ける。
この設定だけでも、ゾクゾクしますよね。
しかも、今回はあの樋口真嗣監督がメガホンを取るっていうんだから、期待しないわけにはいかないでしょう。
結論から言うと、僕はこのNetflix版「新幹線大爆破」、本当に楽しませてもらいました。
とんでもない企画を面白がってやってくれるNetflixさんには、もう感謝しかないです。
樋口監督も「夢を叶えてくれた」っておっしゃっています。
過去イチの規模で制作されたっていうのも納得の映像体験でしたね。
今日は、そんなNetflix版「新幹線大爆破」について、皆さんと一緒に深掘りしていきたいと思います。
1975年のオリジナル版との違いはどこにあるのか。
実際に観てみて、どんな感想を持ったのか。
そして、世間では賛否両論あるみたいだけど、僕自身はこの映画をどう評価するのか。
映画愛を込めて、たっぷり語らせてください。
さあ、シートベルトを締めて、出発進行!
もしかしたら、ネタバレも含んできますので、まだ本編を観ていない方は、ご注意くださいね。
新幹線大爆破ネタバレ|netflixリメイク版と1975年版オリジナルの違い
■伝説、再起動。Netflix版「新幹線大爆破」と1975年版オリジナルの決定的な違い
まずは、今回のNetflix版が、1975年に公開されたオリジナル版とどう違うのか、ここを徹底的に掘り下げてみましょう。
単なる「リメイク」だと思って観始めた人もいるかもしれませんが、実はこれ、ちょっと違うんですよ。
公式にも「リブート」とされていますが、さらに面白いのは、1975年のあの事件が、今回の映画の世界では「実際に起きた歴史的事実」として描かれているんです。
劇中で「109号事案」って呼ばれているのが、まさにオリジナルの「ひかり109号」の事件のことなんですね。
だから、これは単なる作り直しじゃなくて、50年後の世界を描いた「続編」的な位置づけでもあるんです。
これはね、オリジナル版を観ていた僕らにとっては、ニクい演出というか、胸が熱くなるポイントでしたよ。
「あの事件」があった世界で、また同じようなテロが起きたらどうなるんだろう?
そういう視点で観るだけで、グッと物語に深みが増します。
そして、一番大きな違いと言えるのが、主人公の視点ですね。
1975年版では、高倉健さん演じる犯人・沖田哲男が物語の中心にいました。
社会の歪みや個人的な苦悩からテロに走る男たちの姿が、ハードボイルドに描かれていたんです。
でも、今回のNetflix版で主人公になったのは、草彅剛さん演じる車掌の高市和也です。
そう、爆弾を仕掛けた側ではなく、「巻き込まれた側」「守る側」が主役になったんです。
これは、時代の変化をすごく感じさせる部分でした。
1975年当時は、社会に対する反発や不満が根底にある物語が多かったのかもしれません。
でも、現代では、テロや災害といった危機に対して、現場で働く普通の人々がどう立ち向かうのか、そこに焦点が当たるようになったんですね。
高市車掌や、のんさん演じる運転士の松本さん、そして斎藤工さん演じる司令長の笠置さん たち、JR東日本の職員がまさに「現代のヒーロー」として描かれています。
彼らの職業人としての誇り や、極限状況での冷静な判断、連携プレーが、観る者の心を震わせるんです。
そして、この「現場のリアル」を追求できた最大の要因が、JR東日本の全面協力です。
1975年版の制作時、国鉄は「新幹線で爆破事件」という内容に難色を示して、協力を得られなかったというのは有名な話ですよね。
だから、オリジナル版ではミニチュアやセットで新幹線を再現するしかなかったんです。
でも、今回のNetflix版は違います。
JR東日本さんが「エンタメで東日本を元気にしよう」という心意気で協力してくれたおかげで、本物のはやぶさ車両 や、新幹線総合指令所、実際の線路を使って撮影できたんです。
専用の撮影列車を7本も走らせたとか、もう破格の協力体制ですよね。
この「本物」が持つ説得力は、凄まじいものがありました。
司令室での緊迫したやり取り や、車両内部のリアルな描写 は、観客をまるで現場にいるかのような没入感へと引き込みます。
「エンタメなのに、嘘があってはいけない」という制作陣の気概を感じますね。
さらに、爆弾の設定もアップデートされています。
1975年版は「時速80km以下」で爆発でしたが、今回は「時速100km以下」。
要求金額も500万ドル(当時の約15億円)から、なんと1000億円に跳ね上がっています。
インフレとか、現代の経済状況を反映しているんでしょうね。
舞台も、東海道・山陽新幹線の「ひかり109号」(東京→博多)から、東北新幹線の「はやぶさ60号」(新青森→東京)に変更されています。
これもJR東日本の協力があったからこそできる変更ですね。
映像技術の進化も、大きな違いの一つです。
1975年版はミニチュアやセットを駆使した当時の最高の特撮技術で、それはそれで素晴らしいリアリティがありましたが、Netflix版は最新のVFXと特撮が融合しています。
1/6スケールの巨大な新幹線ミニチュア と、最新のCG、LEDウォール撮影、アナモルフィックレンズ といった技術が駆使されていて、その映像の迫力は、もう日本の実写映画としては異次元レベルです。
爆発や脱線シーン なんか、「どうやって撮ってるんだこれ?!」って驚かされました。
単なるCGじゃなくて、「物理的な質感」 を感じさせる描写が徹底されていて、ここも樋口監督らしさ全開でしたね。
そして、犯人像と動機も大きく変わっています。
1975年版の犯人は、経済的に追い詰められた大人たちでした。
彼らの絶望 や社会への不満 が動機として深く描かれていましたね。
でも、Netflix版の真犯人は、なんと女子高生の柚月 なんです。
しかも、その動機は、1975年版の事件に関わった自分の父親 や、社会に対する怒りや心の闇。
1975年の事件で警察の汚いやり方に加担してしまった父親 が、嘘に溺れてDVをするようになった。
その父親への憎悪 と、社会に見捨てられたという孤独 が、彼女をテロへと駆り立てるんです。
爆弾を製造したのは、1975年版の犯人・古賀勝 の息子、という二世代に渡る因縁 も描かれています。
これは、まさに現代社会が抱える「見えない爆弾」、つまり個人の孤独や分断 を象徴しているようにも見えます。
1975年版が「体制と反体制」、社会からこぼれ落ちた大人たちの物語 だったのに対し、Netflix版は「孤独を抱える若者」 の叫び や、それをどう見過ごしているかという社会への問い が中心にある。
ここが、単なるリメイクではなく、現代に合わせて再構築された「リブート」 たる所以でしょう。
SNSやインフルエンサー、クラウドファンディングといった現代的な要素 も物語に組み込まれていて、これも時代の変化を感じさせます。
1975年版が公開当時、興行的に振るわなかったものの、フランスでヒットしたり、「スピード」に影響を与えたり と、海外で高く評価されていた という背景も、今回のリブートに繋がっているのかもしれません。
樋口監督も、オリジナル版が海外でどう受け止められたかを意識して構成したと語っています。
こうして並べてみると、Netflix版はオリジナル版の「核となるアイデア」 や「続編」 としての要素 をしっかり受け継ぎながらも、現代的なテーマ や技術、社会背景 を大胆に取り入れた、まさに「再創造」 と呼ぶにふさわしい作品になっていることがわかります。
どちらの作品も、それぞれの時代を映し出す鏡のような存在なんですね。
僕としては、この違いを意識しながら両方観ることで、作品世界が何倍にも広がっていく のが、最高の体験でした。
新幹線大爆破ネタバレ|netflixリメイク版の感想
■映画愛、爆発!Netflix版「新幹線大爆破」鑑賞後の熱狂レビュー
さて、ここからは僕がNetflix版「新幹線大爆破」を実際に観て、五感で感じたことを正直に語らせてください。
映画ブロガーとして、いや、一人の映画ファンとして、もう興奮が止まりませんでした!
まず、何と言っても映像の迫力が凄まじかったですね。
樋口真嗣監督の手腕 が光りまくりです。
シン・ゴジラ やシン・ウルトラマン で見せた、あの現実味とスペクタクルが、今回は新幹線という舞台で炸裂しているんです。
特に、JR東日本の全面協力 によって実現した、本物の車両 や指令所 を使った撮影が、半端ないリアリティを生んでいました。
「あ、この景色、実際に見たことある!」とか、「司令室って本当にこんな感じなんだ!」って、もう画面に釘付けですよ。
鉄道ファンはもちろん、そうじゃない人でも、この「本物」が持つ説得力にはグイグイ引き込まれるはずです。
VFXと特撮の融合 も、見どころでしたね。
1/6スケールのミニチュアを使った爆発シーン なんかは、CGだけでは出せない、あの「物理的な重み」 が感じられて、ゾクゾクしました。
列車が揺れたり、火花を散らしたり、脱線する 様子とか、もう手に汗握りっぱなしです。
「シン・ゴジラ方式」 とも言われる、政府 やJR、警察、そして現場の人々が連携して危機に立ち向かう構図 も、観ていてすごく気持ちが良かったです。
それぞれの立場のプロフェッショナルが、自分の職務を全うしようと奮闘する姿。
特に、草彅剛さん演じる高市車掌 が、乗客の安全を守るために奔走する姿 には、本当に心を揺さぶられました。
スマホも携帯できない状況 で、家族との連絡も取れないまま、目の前の命を救うために全力を尽くす。
これが、現代の「働くヒーロー」なんだな、って。
のんさん演じる運転士の松本さん も、運転席で黙々と職務をこなす姿が凛々しかったです。
斎藤工さん演じる笠置司令長 も、緊迫した状況で的確な指示を出し続ける姿が、宇津井健さんのオリジナル版の司令長に負けないくらい格好良かったですね。
キャスト陣、本当に豪華で実力派揃い で、それぞれのキャラクターにきちんと役割が与えられていたので、単なるスター集結じゃなくて、緊張感のある群像劇 として楽しめました。
ストーリーも、新青森を出発して、爆弾が仕掛けられたことが発覚して、乗客がパニックになって、解決に向けて様々な策が講じられる。
この流れが、テンポ良く、そして緊迫感MAXで進んでいくんです。
特に、レールを切り替えて鹿児島まで走らせる計画 とか、車両を切り離して脱線させる作戦 とか、オリジナル版へのオマージュ もありつつ、現代版ならではのアイデア もあって、ハラハラさせられっぱなしでした。
SNSで情報が拡散されていく 様子とか、クラウドファンディングで身代金を集めようとする とか、現代社会のリアル が物語に組み込まれているのも、すごく面白かったです。
乗客たちの自分勝手な行動 や、無責任な発言 なんか、「あー、いるいる、こういう人」って感じで、妙な生々しさがありましたね。
これは、単なるパニック映画じゃなくて、現代社会の縮図を見せられているような感覚にもなりました。
そして、オリジナル版を観ていたからこそ楽しめるポイントが、たくさん散りばめられているんです。
「109号事案」 の話が出てきた時とか、古賀勝 の息子 が出てきた時とか、思わず「おおっ!」って声が出そうになりましたよ。
オリジナル版のストーリーや登場人物を知っていると、Netflix版の行動原理 や、仕掛けの構造、セリフの端々 に込められた意味 が、より深く理解できて、本当に面白さが倍増するんです。
特に、犯人の柚月と、彼女の父親、そして1975年版の古賀勝との関係性 が明らかになった時は、もう衝撃でした。
50年越しの因縁 が、こんな形で繋がってくるなんて。
これは単なる「作り直し」じゃなくて、50年の時を経て物語が「継続」 しているんだ、って強く感じました。
ALFA-X がチラッと映ったり、東北新幹線 特有の防音壁の高さ の話とか、鉄道好きならニヤリとする小ネタ もあって、そういう細部へのこだわり も、たまらなく好きです。
樋口監督らしい、サービス精神満載の作品だな、って感じましたね。
2時間15分という尺 を全く長く感じさせない 、一級のエンタテインメントでした。
鑑賞後は、もうエネルギー使い果たしたくらい、どっと疲れましたけど(笑)。
それくらい、画面から目が離せない、引き込まれる体験だったんです。
新幹線大爆破ネタバレ|netflixリメイク版の評価
■賛否両論を乗り越えろ!Netflix版「新幹線大爆破」評価を映画ブロガーが本音で分析
Netflix版「新幹線大爆破」、僕個人としてはすごく楽しめたんですが、インターネット上では結構賛否両論があるみたいですね。
映画ブロガーとして、皆さんの様々な意見に触れるのは、すごく興味深いです。
「面白かった!」「迫力があった!」 という声も多い一方で、「うーん…」 という意見も散見されます。
特に批判的な意見として目についたのが、犯人の動機や設定、そしてストーリーの穴やご都合主義 に関するものでした。
「女子高生がどうやってあんな爆弾仕掛けたの?」 とか、「動機がちょっと弱くない?」、「ストーリーに無理がある」 といった声ですね。
確かに、犯人の柚月が、どのようにして爆弾を仕掛けたのか、具体的な描写はありませんでした。
共犯の古賀(ピエール瀧さん) の手助けがあった のかもしれませんが、その辺りの描写は「甘々」 と感じる人もいるかもしれません。
また、父親への復讐 や社会への怒り という動機は理解できるものの、それが新幹線を爆破するという壮大なテロに繋がる必然性 に疑問を感じる人もいるようです。
「私怨の復讐に列車テロは釣り合わない」 という意見も。
ストーリーに関しても、車両切り離し後の負傷者の扱い や、逆走作戦の中断理由 など、「なんでそうなるの?」 と思う部分があったという指摘も耳にしました。
オリジナル版の方が「人間ドラマに味がある」、「登場人物の人間性が深く描かれている」 といった声もあり、Netflix版はそれに比べて「人間ドラマが薄い」、「キャラクターが薄い」 という意見も一部で見られました。
特に、犯人パートや、事故を起こした会社の社長 といった乗客のドラマパート が「退屈」「冗長」 に感じられた、という厳しい意見も。
個人的には、これらの批判、すごくよくわかるんです。
僕も観ていて、「あれ?どうやったんだろう?」とか、「んー、ちょっと強引かな?」と思う瞬間はありました。
特に、犯人の柚月の動機や背景は、現代社会の闇 を象徴している重要なテーマ だと思うだけに、もう少し掘り下げて欲しかったな、と感じる部分も正直あります。
でも、同時に、僕は「この映画の評価軸は、一つだけじゃないな」とも思うんです。
つまり、何を重視して観るかによって、評価が大きく変わってくるんじゃないか、ということです。
もしあなたが、「1975年のオリジナル版」 に強い思い入れがあるなら、このNetflix版を「オリジナル版への冒涜」 と感じてしまうかもしれません。
オリジナル版の骨太な人間ドラマ や、犯人たちの心情描写 に心を奪われた人なら、Netflix版の犯人描写 に物足りなさを感じるのも、当然だと思います。
また、「徹底的なリアリティ」 を追求する鉄道ファン やメカニック好き の中には、一部の描写に疑問を感じた 人もいるかもしれません。
「あんな仕組み可能なの?」 とか、「点検前にどうやって仕掛けた?」 とか、細かい部分で引っかかってしまうと、作品への没入感が削がれてしまう こともあるでしょう。
一方で、もしあなたが、現代の映像技術が織りなすスペクタクル や、リアルな鉄道描写 にこそ価値を見出すタイプなら、この映画は間違いなく「100点中120点」 と言いたくなるような傑作 だと感じるはずです。
JR東日本の全面協力によって実現した映像 は、日本の実写映画の到達点の一つだと思いますし、樋口監督の特撮愛 が炸裂するシーンの数々は、観ているだけでワクワクが止まりません。
また、「シン・ゴジラ」 のような、集団で困難に立ち向かう群像劇 が好きなら、この映画はドンピシャで刺さる はずです。
指令所と現場のプロフェッショナルたちが、それぞれの持ち場でベストを尽くす姿。
彼らの「安全を守る」という鉄道人としての誇り は、観る者に強い感動を与えてくれます。
そして、この映画が問いかけてくる現代社会の課題 や、答えのない問い と向き合うことができるかどうかも、評価の分かれ目になるかもしれません。
犯人の孤独、社会に見捨てられたと感じる叫び、世代間の因縁、そして、答えを出さずに観客に思考を委ねる という構成。
エンタメとしてだけでなく、社会派ドラマ として、この映画が何を伝えようとしているのか、そこに目を向けられるかどうか。
僕個人としては、確かにストーリーや犯人の動機には、少しだけモヤモヤ が残った部分もあります。
「そんなん無理やん」 って思う瞬間も正直あったりして(笑)。
でも、それを補ってあまりある、映像の迫力、リアルな鉄道描写、そして現場のプロフェッショナルたちの熱い描写。
そして、現代社会への鋭い問いかけ。
これらを総合的に考えると、僕はやっぱりこの映画を高く評価したいです。
特に、Netflixオリジナル作品でありながら、「劇場で観たかった」 という声が多く上がるほどのクオリティ は、本当に素晴らしいと思います。
これが自宅で、しかも何度でも観られる なんて、贅沢すぎますよね。
もちろん、オリジナル版も超がつく名作 です。
まとめ:新幹線大爆破ネタバレ|netflixリメイク版と1975年版オリジナルの違い
両方観ることで、この「新幹線大爆破」という物語が持つ、50年の重み や、時代の変化 をより深く感じられるはずです。
だから、まだ観ていない人も、すでに観たけどモヤモヤが残っている人も、ぜひオリジナル版と合わせて観てみてください。
きっと、あなただけの「新幹線大爆破」が見えてくるはずです。
日本映画が挑戦した、50年越しの「リベンジ」 を、ぜひその目に焼き付けてください!
この記事が、皆さんの映画ライフの、ささやかなお供になれば嬉しいです。
それでは、また次の映画で会いましょう!
バイバイ!