井上尚弥に挑戦状を叩きつけた男、サム・グッドマンとは？
2024年5月、東京ドームのリングサイドで井上尚弥vsネリ戦を鋭い視線で見つめていたサム・グッドマン。
その実力は未知数ながらも、世界王者を倒すための戦略を練り上げています。
サム・グッドマンwiki｜強さ評価
サム・グッドマンは、現在19戦19勝(8KO)無敗という戦績を誇る、将来有望なオーストラリア出身のスーパーバンタム級ボクサーです。彼の強さは、以下の要素によって支えられています。
1. 高いボクシングスキルと戦術的思考
- グッドマンは、スピード、テクニック、ディフェンス、カウンターの精度など、ボクシングに必要なスキルを高いレベルで兼ね備えています。
- 特に、距離のコントロールとジャブの使い方が巧みで、相手の攻撃レンジに入らずに自分の距離を保ち、試合を優位に進めることができます。
- また、冷静でクレバーな戦い方が持ち味で、相手の動きをよく見て、隙を突いた攻撃を仕掛けることができます。
2. 豊富なアマチュア経験と着実なキャリア形成
- グッドマンはアマチュア時代、100戦以上のキャリアを積み、世界ユース3位やオセアニア選手権優勝などの実績を残しています。
- プロ転向後も、対戦相手のレベルを徐々に上げながら、着実に勝利を重ねてきました。
- 元世界王者や世界ランカーを含む強豪相手に勝利を収めており、その実力は世界レベルで認められています。
3. 強靭な精神力と向上心
- グッドマンは努力家で、常に上を目指してトレーニングを積んでいます。
- 試合後には自身のファイトを分析し、改善点を洗い出すなど、自己成長を怠りません。
- 世界チャンピオンになるという強い意志を持ち、その目標に向かって努力を続けています。
4. 世界レベルで通用するポテンシャル
- グッドマンは、元WBOバンタム級王者のジェイソン・マロニーから「世界チャンピオンになるポテンシャルを十分に持っている」と評価されています。
- マロニーはグッドマンとスパーリングをした経験があり、彼の才能を高く評価しています。
- グッドマン自身も、井上尚弥との対戦を「勝機のある試合」と捉えており、自信を見せています。
課題点
グッドマンの強さの一方で、以下の点が課題として挙げられます。
- 一発の決定力不足: グッドマンはKO率がそれほど高くなく、一発の怖さに欠けるとの指摘もあります。世界トップレベルでは、一発で試合を終わらせることができる決定力も重要になります。
- パワーとスピードへの対応力: グッドマンはテクニック重視のスタイルのため、パワーとスピードで勝るタイプのボクサーに対して、どのように対応するかが鍵となります。井上尚弥はまさにパワーとスピードを兼ね備えたボクサーであり、グッドマンにとって大きな試練となるでしょう。
総合評価
サム・グッドマンは、高いボクシングスキル、豊富な経験、強靭な精神力、そして世界レベルで通用するポテンシャルを秘めた、非常に優れたボクサーです。
しかし、世界チャンピオンになるためには、一発の決定力不足やパワーとスピードへの対応力といった課題を克服する必要があります。
井上尚弥との世界戦は、グッドマンにとって真価が問われる大一番となるでしょう。
サム・グッドマンの成績・戦績
サム・グッドマンはプロボクシングで現在まで19戦19勝（8KO）無敗という輝かしい戦績を誇っています。
■タイトル
- ANBFオーストラリアフェザー級王座
- WBOオリエンタルスーパーバンタム級王座
- IBFインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座
プロデビューから現在までの戦績
- 2018年4月13日：プロデビュー戦でタイのプーファ・ポーノブノンに2ラウンドTKO勝ち。
- 2021年12月22日：フィリピンのリッチー・メプラナムに6ラウンドTKO勝ちし、WBOオリエンタルスーパーバンタム級王座を獲得。
- 2022年5月11日：日本の富施郁哉に10ラウンド判定勝ちし、IBFインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座も獲得。WBOオリエンタル王座の防衛にも成功。
- 2022年7月20日：フィリピンのファン・ミゲル・エロルデに8ラウンドTKO勝ちし、IBFインターコンチネンタル王座とWBOオリエンタル王座の防衛に成功。
- 2023年3月11日：元IBF世界スーパーバンタム級王者のテレンス・ジョン・ドヘニーに10ラウンド判定勝ちし、IBFインターコンチネンタル王座とWBOオリエンタル王座の防衛に成功。
- 2023年6月18日：元WBA世界スーパーバンタム級暫定王者のライース・アリームに12ラウンド判定勝ちし、IBF世界スーパーバンタム級挑戦権を獲得。
- 2024年3月13日：オーストラリアのマーク・スクリーブスに4ラウンドTKO勝ち。
- 2024年7月10日：WBC世界スーパーバンタム級8位のチャイノイ・ウォラウトに12ラウンド判定勝ち。しかし、この試合で左手を骨折した可能性がある。
■今後の展望
グッドマンは2024年12月24日に東京・有明アリーナで、WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥に挑戦することが決定しています。
グッドマンは井上との対戦を熱望しており、「他の大勢のファイターみたいに倒されるためにわざわざ東京に来るつもりはない」と意気込んでいます。
■戦績から見える強さ
グッドマンの戦績は、彼が着実に実力をつけてきたことを示しています。
- プロデビュー当初はKO勝利が多かったですが、近年は判定勝利が増えています。これは、対戦相手のレベルが上がってきたこと、そしてグッドマン自身がテクニック重視のスタイルに移行していることが理由と考えられます。
- グッドマンは元世界王者や世界ランカーを含む強豪相手に勝利を収めており、その実力は本物です。
- 特に、2023年6月のライース・アリーム戦の勝利は、グッドマンが世界トップレベルのボクサーであることを証明するものでした。
グッドマンが井上尚弥を相手にどのような戦いを見せるのか、注目が集まります。
サム・グッドマンwikiプロフィール
- 本名: サム・グッドマン
- 階級: スーパーバンタム級
- 身長: 169cm
- リーチ: 169cm
- 国籍: オーストラリア
- 生年月日: 1998年10月10日（26歳）
- 出身地: ニューサウスウェールズ州アルビオンパーク
- スタイル: オーソドックス
- 所属: ノー・リミット・ボクシング・プロモーションズ
まとめ：サム・グッドマンwiki｜強さは？成績・戦績は？
サム・グッドマンは、1998年10月10日生まれのオーストラリアのプロボクサーです。ニューサウスウェールズ州アルビオンパーク出身で、ノー・リミット・ボクシング・プロモーションズに所属しています。
グッドマンは9歳でボクシングを始め、10歳で初めてアマチュアの試合に出場しました。アマチュア時代にはバンタム級で世界ユース3位やオセアニア選手権優勝などの実績を残しています。2018年4月にプロに転向し、タイのプーファ・ポーノブノンに2ラウンドTKO勝ちでデビューを飾りました。
その後も順調に勝ち星を重ね、2021年12月にはリッチー・メプラナムに6ラウンドTKO勝ちを収め、WBOオリエンタルスーパーバンタム級王座を獲得しました。2022年5月には富施郁哉に10ラウンド判定勝ちし、IBFインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座も獲得しました。
2023年3月には元IBF世界スーパーバンタム級王者のテレンス・ジョン・ドヘニーに3-0の判定勝ちを収めました。6月には元WBA世界スーパーバンタム級暫定王者のライース・アリームに2-1の判定勝ちを収め、IBF世界スーパーバンタム級挑戦権を獲得しました。
2024年7月にはWBC世界スーパーバンタム級8位のチャイノイ・ウォラウトに3-0の判定勝ちを収め、世界前哨戦をクリアしました。しかし、この試合で左手を骨折した可能性があり、復帰時期は未定です。
グッドマンは現在、IBFとWBOのスーパーバンタム級で1位にランクされています。2024年12月24日には、東京・有明アリーナでWBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥と対戦することが決定しています。
グッドマンはスピードとスキルに優れたボクサータイプで、井上との対戦を熱望しています。井上はグッドマンについて「まとまった選手。無敗というのは何かしら強さを持っている」と警戒しています。
グッドマンは「彼は偉大なボクサー。パウンド・フォー・パウンドでもトップの一人だ」と井上を称賛しつつ、「他の大勢のファイターみたいに倒されるためにわざわざ東京に来るつもりはない」と意気込んでいます。
世界戦に向けて、グッドマンは過去にロサンゼルスで2階級制覇王者ジェシー・ロドリゲスやアザト・ホバニシアンらとスパーリングを行い、技術を磨いてきました。また、英国ではポール・バトラーともスパーリングを行っています。
グッドマンの趣味はイタリア製のオートバイ「ドゥカティ」に乗ることです。将来の目標は世界チャンピオンになることです。
