■プレバト俳句を深掘り! 査定の秘密と先生の素顔
僕も毎週欠かさず見ている「プレバト!!」の俳句コーナー、本当に面白いですよね。
あの夏井いつき先生の辛口査定や、芸能人たちの喜びや悲しみ、そして特待生や名人たちのレベルの高い戦いを見ていると、自分でも俳句を詠んでみたくなる衝動に駆られます。
今日はそんな「プレバト!!」の俳句コーナーについて、皆さんが気になっているであろう色々なことを、僕なりの視点も交えながら解説していきますね。
査定って結局どうなの? プレバト俳句の採点基準を深掘り。
まず、多くの人が疑問に思うこと、それは「俳句の査定って、結局先生の好みなんじゃないの?」ってことじゃないでしょうか。
正直、僕も最初はそう思っていました。
でもね、ソースを見てみると、実はちゃんと明確な「技術」に基づいた採点が行われているそうなんです。
もちろん、最終的な順位には先生の感性も加味される部分があるのかもしれません。
でも、才能アリかナシかを分ける基本的な部分は、技巧を見ているというのがプレバトのスタンスみたいですね。
じゃあ、どんなところが技術として見られるのか。
先生がよく指摘する具体的な例をいくつか挙げてみましょう。
まず「季重なり」。
これは、一つの句の中に季語が二つ以上入ってしまっていて、どちらを詠みたいのか分からなくなってしまう状態です。
さらに厄介なのが、違う季節の季語を一緒に使ってしまうこと。
これはもう、俳句としては成り立ちませんよね。
次に「無駄な言葉」。
例えば、「薔薇が咲く」という句があったとします。
先生はよく言いますよね、「『薔薇』って言えば、咲いているのは当たり前じゃない!」って。
そう、「咲く」という言葉は削って、その音数を別の表現に使うことで、句はより洗練されるんです。
これは、限られた17音の中にどれだけ効果的に言葉を詰め込めるか、という技術的な視点なんですね。
他には、季語の意味を間違えて使ってしまう「季語の誤解」や、兼題写真を見ないと全く意味が通じない句、そして「陳腐な擬人法や比喩」なんかも、才能ナシと判断される大きな要因になるそうです。
これらの基本的な技術がクリアされて「才能アリ」の判定をもらった句でも、そこからさらに「語順を変えた方が効果的になる」とか、そういう技術的な要素で細かく順位が付けられていくんです。
だから、俳句の技術を知らない人には「好みで点数を付けているように見える」のかもしれませんが、わかる人が見れば「ちゃんと技術を見てるんだな」というのが分かる、ということらしいですよ。
点数で言うと、俳句は70点満点で査定されていて、70点以上が「才能アリ」、69点から40点が「凡人」、そして39点以下が「才能ナシ」と判定されるそうです。
他の査定員と同じように、夏井先生も基本的には挑戦者の名前を伏せられた状態で査定しているそうなので、その点でも公正さは保たれていると言えるんじゃないでしょうか。
あと、これ面白いなと思ったんですけど、作者が自分の句に込めた意味を説明した時に、言葉の意味を間違えていたり、伝えたいことと実際にできた句にズレがあったりすると、先生の判断で減点されてランクが落ちたり、順位が変わったりすることもあるんですって。
いや~、先生の添削って、本当に奥が深いですよね。
プレバト俳句ステップアップの道! 特待生・名人制度を徹底解説。
「プレバト!!」のもう一つの大きな魅力と言えば、この特待生・名人制度ですよね。
「才能アリ」を何度も取ったり、先生が認める高い発想や技術を持っていたりする芸能人は、「特待生」に昇格することができるんです。
ここからが、まさに俳句の「道」の始まり。
特待生はまず5級からスタートして、レギュラー放送のランキング発表の後に行われる「特待生昇格試験」に挑みます。
この昇格試験、通常査定よりもさらに厳しいんです。
先生は挑戦者が特待生であることを分かった上で、基本的な作法はもちろん、高い技術や独創性を特に重視して査定するそうです。
結果は「昇格」「現状維持」「降格」のどれか。
このドキドキ感が、たまらないんですよね!
昇格すれば次の段位に進めるんですが、連続で「現状維持」が続いたり、進歩が見られなかったり、特待生や名人としてあるまじきミスを犯したり、先生の心証を害するような態度を取ったりすると、容赦なく「降格」されてしまうこともあります。
特待生5級から降格すると、もう一般挑戦者に戻っちゃう「特待生剥奪」。
名人初段から降格だと、特待生に戻る「名人剥奪」なんて厳しいルールもあるんです。
最初は「特待生」「名人」「師範」の3段階だったこの制度も、どんどん細分化されていきました。
特に俳句は進んでいて、名人には初段から10段まであって、さらにその上に「永世名人」、そして究極の到達点として梅沢富美男さんが就いている「特別永世名人」というランクまであります。
残念ながら、「師範」というランクが今も残っているのかは、ソースからははっきり分かりませんでした。
昇格するごとに、スタジオで座る椅子が変わったり、胸に付けるバッジが変わったりするのも、この制度の分かりやすい演出ですよね。
特待生や名人は赤色の椅子、名人は銀色のプレート、名人10段は星が飾られた黒の豪華な椅子、永世名人は白色の椅子、そして特別永世名人はさらに豪華な赤の椅子に座るんです。
永世名人になると、それぞれのデフォルメキャラが番組で登場するようになるのも、ファンとしては嬉しいポイントじゃないでしょうか。
名人10段に到達すると、「永世名人への道」という新たな試練が始まります。
ここでは、先生が「添削なしで素晴らしい」と認めた句を作れると「前進」となり星を一つ獲得。
添削されると「後退」で星が没収されてしまいます。
無星の状態でも通常の降格レベルでなければ「現状維持」で済むそうですが、このヒリヒリ感がまた良いんです。
星を5つ集めると、ついに「永世名人」に昇格!
さらに、永世名人に課せられるのが「永世名人のお手本」、つまり句集完成への道です。
先生が「句集に載せられるレベル」と認めた句を50句集めると、先生監修の句集が出版できるという企画。
先生から「ボツ」と判定された句は、あの「エレクトリカルパレード」のメロディーに乗せてシュレッダーにかけられてしまうんです…あれは見てるこっちまでドキドキしますよね。
ちなみに、シュレッダーされた句の破片は、出演者のデフォルメ像作りに使われているそうです。
そして、梅沢富美男さんだけが進んでいるのが「特別永世名人のお手本」、締めの一句企画。
番組を美しく締めるための句を先生が査定して、「お見事」か「ガッカリ」かを判定するんです。
「ガッカリ」だと、梅沢さんの代表曲「夢芝居」のリミックス付きであのシュレッダーが発動!
最近は梅沢さんスランプ気味で、「ガッカリ」が続いていますが、なんと10回連続で「ガッカリ」だと特別永世名人の称号剥奪、句集絶版、印税全額返金という超厳しいペナルティが課せられるルールが設定されたそうです。
これ、本当にどうなるのか、毎週目が離せません!
現在の俳句の永世名人には、梅沢富美男さん(特別永世名人)をはじめ、千原ジュニアさん、村上健志さん、東国原英夫さん、横尾渉さん、藤本敏史さんが名を連ねています。
この錚々たるメンバーが、さらに上を目指して頑張っている姿を見ると、僕たちも応援したくなりますよね。
プレバト俳句を最近見ないね? 俳句コーナーが減った理由。
さて、ここ最近「あれ? なんか俳句コーナーの時間が短くなったな?」とか、「俳句がない週もある?」なんて感じている方もいるんじゃないでしょうか。
僕もそう思っていました。
これにはいくつかの理由が考えられるようです。
一つは、編成上の時間配分やスペシャル回の影響。
番組全体の構成が変わったり、他の企画に時間を割いたりすることで、自然と俳句コーナーの時間が減ってしまうことがあるみたいです。
そして、もう一つ、もしかしたら一番大きな要因かもしれないと言われているのが、「浜ちゃん(浜田雅功さん)がいないから」という意見です。
浜田さんがMCとして、出演者の句にツッコミを入れたり、いじったり、全体の空気感をうまく捌いたりする「話芸」がないと、俳句コーナーが成立しにくい、という声があるんですね。
確かに、俳句って良し悪しがパッと見で分かりにくい場合もあります。
それを面白く、分かりやすく視聴者に伝えるには、浜田さんのような強力なMCの力が必要不可欠なのかもしれません。
特に、ジュニアさんのように審査される側の人が、自分以外の出演者に対して積極的にコメントしたりするのは難しい場面もあるでしょうし。
もちろん、毎週俳句が見たい! という気持ちもありますが、番組全体のバランスや、MCの状況によって、コーナーの分量が変わるというのは、まあ仕方のない部分もあるのかな、とも思います。
でも、やっぱりプレバトと言えば俳句!という人も多いはず。
早くいつものように、たっぷりと俳句コーナーが見られる日が来てほしいですね。
プレバト俳句あの辛口っぷりはどこから? 夏井いつき先生ってどんな人?
「プレバト!!」の俳句コーナーに欠かせない存在、それが夏井いつき先生ですよね。
あのズバッと切り込む辛口コメントに、最初はビックリした人も多いんじゃないでしょうか。
夏井先生は、日本の俳人でエッセイスト。
実は元中学校の国語の先生だったんです。
教師を辞めて俳人に転身し、黒田杏子さんに師事されたそうですよ。
先生は自宅のある愛媛県松山市を拠点に、全国で俳句の普及活動をされています。
ご自身ではこれを「俳句の種まき活動」と呼んでいるそうです。
プレバトへの出演も、この「種まき活動」の一環として捉えているんですね。
先生の俳句に対する情熱は凄まじく、句作のモットーは「感じたままを表現する」こと。
でも、ただ自由なだけでなく、季語を入れて五七五の定型を守る「有季定型」も大切にされています。
俳句甲子園に関わったり、俳句ポストの選者をされたり、色々なメディアで俳句に触れる機会を作ったりと、本当に精力的に活動されています。
あの「毒舌」と言われる査定スタイルについても、先生ご自身の言葉を聞くと、また違った見え方がしてきます。
先生は、「下手な俳句が目の前に出てくると、(推理小説の)シャーロック・ホームズのように、『作者は何を言いたくてこの句を詠んだのか』と推理しなくてはならない」とおっしゃっています。
そして、「逆に、良い俳句に出会うと、(自分の)血がきれいになったような気になる」と。
つまり、単にダメ出ししているわけではなく、句から作者の意図を読み取ろうとし、そして良い句に出会った時の喜びが、先生のエネルギーになっているのかもしれません。
査定の時も、作者名を伏せた状態で句を見て、後で作者が何を言いたかったのかを聞いて、それに沿うように添削してくれるんですよね。
あの名物企画、梅沢富美男さんとのバトルも、俳句にあまり馴染みのない人でも興味を持てるように、俳句の「敷居」を下げるためのエンターテイメントとして非常に効果的だと先生自身もおっしゃっています。
先生が俳句を始めた意外なきっかけも面白いんですよ。
なんと、20代の頃、中学校の教師時代に飲み会の幹事を任された際に、席決めくじを俳句で作ったことだそうです。
最初は有名な句ではなく、職員室での内輪ネタを俳句にしたそうで、それがすごく盛り上がったとか。
本格的な俳句を最初から作ろうとしたらハードルが高かっただろうけど、目的が「くじを作る」ことだったので、スッと俳句の世界に入れた、とおっしゃっていて、まさに「俳句の敷居を下げる」ことの大切さを体現するエピソードだなと思いました。
普段は洋服を着ていらっしゃるそうですが、プレバトでは和服姿。
これは「コスプレのようなもの」だそうですが、やっぱりプレバトの夏井先生と言えば、ビシッと和服を着た姿を想像しますよね。
教師を辞めて離婚を経験された後、俳人一本で生計を立てるために、依頼された仕事は断らず、話術も磨かれたというお話を聞くと、あのパワフルさの裏には、並々ならぬ努力と覚悟があったんだなと感じます。
俳句以外にも、結婚やご家族のお話など、先生の人間的な魅力も知ると、さらにプレバトを見るのが楽しくなりますね。
プレバト俳句まとめ
今回は「プレバト!!」の俳句コーナーについて、色々と深掘りしてみました。
査定基準には明確な技術があって、特待生・名人制度は芸能人たちの努力と成長のドラマ。
最近俳句が減ったのは、色々な要因が絡み合っているみたいですが、やっぱり浜田さんの存在は大きいですよね。
そして、夏井いつき先生という俳句への情熱にあふれた方がいるからこそ、私たちは毎週あんなに面白い俳句査定を見られるんだなと、改めて感じました。
これを読んで、少しでも「プレバト!!」の俳句コーナーの魅力や、先生の凄さが伝わっていたら嬉しいです。
皆さんもぜひ、番組を見ながら「自分だったらどんな句を詠むかな?」なんて考えてみてくださいね。
きっと、俳句がもっと身近に、もっと楽しくなるはずですよ!