連続テレビ小説「おむすび」で永吉(松平健)の死とその通夜のシーンについて。
永吉の死が突然のナレーションで伝えられた「ナレ死」となったことに対する視聴者の反応は?
おむすび(NHK朝ドラ)wiki|永吉(松平健)葬式シーン振り返り
2月28日に放送された第105回では、主人公の結(橋本環奈)の祖父・永吉(松平健)の通夜の場面が描かれました。
前日、第104回で永吉の死がナレーションで告げられたため、視聴者は悲しみに暮れる中、この日の放送を迎えました。
通夜の会場には、生前の永吉が語っていた数々のホラ話を裏付けるように、驚きの弔問客が次々と訪れました。
それは、演歌歌手の山内惠介さんと、元サッカー選手のラモス瑠偉さんです。
山内さんは、下積み時代に糸島のスナックで永吉と出会い励まされたというエピソードを語り、遺影の前で「君といつまでも」を歌い、永吉を弔いました。
ラモスさんは、永吉に大変お世話になったと感謝の言葉を述べ、ポルトガル語で「ありがとうございました」と冥福を祈りました。
さらに、王貞治さんのバット、アントニオ猪木さんの闘魂タオル、初代引田天功さんのシルクハットも届き、結は「いつものホラって……」と驚愕。
聖人が「誰かがふざけて送ってきとうだけやろ」と言うと、佳代(宮崎美子)は「まあ、そういうことにしとかんね」と微笑みました。
このように、永吉の通夜は、悲しみの中にもユーモアがあり、どこか温かい雰囲気で包まれていました。
私も、永吉の人柄が偲ばれる、心温まるシーンだったと感じました。
おむすび(NHK朝ドラ)wiki|永吉(松平健)の死因は?
ドラマの中では、永吉の死因は明確には語られていません。
しかし、制作統括の真鍋斎さんによると、永吉は90歳を超えており、老衰とのことです。
神戸から糸島に戻ってからも矍鑠としていて、眠るように亡くなったという裏設定も明かされています。
永吉(松平健)はなぜナレ死?制作意図は?
永吉の死がナレーションで語られたこと、いわゆる「ナレ死」については、視聴者から「突然すぎる」という悲しみの声が上がりました。
私も、まさかの展開に、言葉を失ってしまいました。
制作統括の真鍋斎さんは、「今際の際に何か大事なことを残して去っていくというよりも、やはり元気な永吉の姿を最後まで見せたい」という意図があったと説明しています。
また、「少し体が弱ったところを聖人、結なりに感じるような描写はありますが、基本的には元気で豪快な永吉のイメージのまま亡くなっていくのが一番ふさわしいのではないかと思って、このようなかたちを選びました」とも語っています。
宇佐川隆史さんは、「孝雄(緒方直人)が『(娘の)真紀は心の中にいる』と言っていたように、まさに“おらんけど、おる”の世界ですよね。まさに永吉もそうで、視聴者の方の中にも生きていた頃の永吉の存在を強く残したまま、送り出すことができたのかなと思います」と話しています。
制作陣は、永吉の死を重く描くのではなく、彼の生き様を尊重し、明るく送り出すことを選んだのですね。
私も、最後まで永吉らしい、温かい演出だったと感じています。
おむすび(NHK朝ドラ)wiki|永吉(松平健)の死因は?葬式・通夜のお経はご詠歌?
ドラマの中で、永吉の葬式で唱えられていたお経については、「歌みたいなお経」という声がありました。
これは、御詠歌(ごえいか)である可能性が高いです。
御詠歌とは、一般の信者が寺院や霊場巡礼の際に唱える歌のこと。
多くは三十一文字からなる和歌に節をつけたもので、鈴や鉦を鳴らしながら詠唱します。
旋律は一節のみと単調で、哀愁を帯びたものが多いのが特徴です。
御詠歌の起源は、花山法皇が西国三十三所巡礼を再興した際に詠んだ和歌とされています。
近畿地方などでは、葬儀で死者を弔う際に御詠歌を歌う慣習があります。
御詠歌は、仏様への願いをあらわしていたり、宗祖など高僧の教えに思いを馳せたりした歌詞となっています。
葬儀で御詠歌を耳にする機会は減ってきていますが、地域に根付いた葬儀の風習として、今も大切にされています。
永吉(松平健)の葬式シーンにネットの口コミ・反応は?
永吉の葬式シーンについては、ネット上でも様々な反響がありました。
- 「ホラ話は全部本当だったんだね……びっくり!」
- 「生前の謎のホラ話の伏線を見事回収」
- 「おじいちゃんのホラ話が本当だったのうれしい」
- 「何がホントかウソかわからんようになった」
- 「どこまでホラでホラじゃないかもわからなかったのが永吉さんらしい」
- 「太陽の塔のところで撮った左心じゃないか」「聖人と万博記念公園に来た時の写真なんだよね。よく見ると、太陽の塔の左腕が写ってる」「息子と2人太陽の塔を見に行った時のなのもじんとした」
永吉のホラ話が、実は本当だったという展開に、驚きと感動の声が多く上がっていました。
また、遺影が、聖人と太陽の塔に行った時の写真だったことに、心を打たれたという意見も多く見られました。
一方で、
- 「山内惠介さん、ラモスさん、まではよし!としよう、しかし王さんのバット、猪木さんの闘魂?天功さんのハット?になると、これは悪ノリ、つまらないコントになってしまう」
- 「ホラ話はホラ話のままにしておけばよかったのに、無理矢理美談にしようとして実話に持って行ってる。雑なシナリオだと思った」
という批判的な意見もありました。
永吉の葬式シーンは、視聴者によって様々な解釈がなされているようですね。
まとめ:おむすび(NHK朝ドラ)wiki|永吉(松平健)の死因は?葬式・通夜のお経はご詠歌?
私も、永吉のホラ話がどこまで本当なのか、真相は謎のままにしておくという粋な演出に、感銘を受けました。
永吉らしい、温かいお見送りだったと思います。
「おむすび」は、栄養士として成長していく結の姿を描きながら、家族の絆や人との繋がりの大切さを教えてくれる、心温まるドラマです。
永吉の死は悲しい出来事でしたが、彼の教えは、結の心に生き続け、彼女を成長させていくことでしょう。
これからも、「おむすび」の温かい世界を、応援していきたいと思います。