年明けに取引先にメールで要件をお願いしたい場合について。
新年の挨拶を最初に添えてから、要件を続けるのはビジネスマナーでは失礼に当たらないんでしょうか?
また、その場合自然な流れで新年の挨拶、要件を伝えることが出来る例文は?
年明けのメールで取引先にメールで要件は?新年の挨拶は?
■年始のビジネスメール:挨拶から要件へスムーズにつなぐ方法
新年あけましておめでとうございます。ビジネスシーンにおいても、新年の始まりは特別なものです。取引先への最初のメールには、新年の挨拶を添えたいと思う方も多いのではないでしょうか?
結論から申し上げますと、年明けのビジネスメールで、新年の挨拶を最初に添えてから要件を続けるのは、大変良いことです。むしろ、ビジネス上の礼儀として推奨されます。 新年の挨拶を添えることで、相手への敬意を示すとともに、良好な関係を維持・構築する効果が期待できます。
しかし、挨拶ばかり長くなってしまっては、相手も要件が分かりづらいと感じてしまうかもしれません。そこで、今回は、新年の挨拶から要件へと自然な流れでつなぐ方法を例文を交えながら詳しく解説していきます。
■年始のビジネスメール作成ポイント
ポイントは、以下の4点です。
- 件名で内容を明確にする
- 簡潔な挨拶で始める
- スムーズな接続詞で要件へ移る
- 丁寧な結びの言葉で締めくくる
件名で内容を明確にする
件名に「新年のご挨拶」と要件を併記することで、受信者がメールの内容をひと目で理解しやすくなります。 例えば、「新年のご挨拶と〇〇についてのお願い」のように記述しましょう。
簡潔な挨拶で始める
時候の挨拶として、「新年あけましておめでとうございます」を述べます。 その後、昨年お世話になったことへの感謝の言葉を添えると、より丁寧な印象を与えます。 ただし、長文にならないよう、簡潔にまとめることが重要です。
例:
- 昨年は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
- 昨年は〇〇のプロジェクトにおいて、多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございました。
スムーズな接続詞で要件へ移る
挨拶の後、要件へスムーズに移行するために、接続詞を使いましょう。
例:
- さて、早速ではございますが、〇〇についてお願いがあり、ご連絡いたしました。
- つきましては、〇〇についてお願いがあり、ご連絡いたしました。
- さて、新年のご多忙中とは存じますが、〇〇についてお伺いしたく、ご連絡いたしました。
丁寧な結びの言葉で締めくくる
最後に、相手への配慮を示す言葉を添えましょう。
例:
- お忙しいところ恐縮ですが、ご対応いただけますと幸いです。
- お手数をおかけいたしますが、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。
- ご都合の良い際にご連絡いただければ幸いです。
年明けのメールで取引先にメールで要件の例文
上記を踏まえて、具体的な例文を3つご紹介します。
例文1:簡潔な挨拶と要件
件名:新年のご挨拶と〇〇についてのお願い
〇〇株式会社
△△部 □□様
新年あけましておめでとうございます。
昨年は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、早速ではございますが、〇〇についてお願いがあり、ご連絡いたしました。〇〇(要件を具体的に記述)。
お忙しいところ恐縮ですが、ご対応いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
署名
例文2:昨年のお礼と今年の抱負を添えた挨拶と要件
件名:新年のご挨拶と〇〇についてのお願い
〇〇株式会社
△△部 □□様
新年あけましておめでとうございます。
昨年は〇〇のプロジェクトにおいて、多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございました。□□様のご尽力のおかげで、プロジェクトを成功裡に終えることができました。改めて御礼申し上げます。
本年も、貴社との更なる連携を深め、より良い成果を共に創出できるよう、尽力して参ります。
つきましては、〇〇についてお願いがあり、ご連絡いたしました。〇〇(要件を具体的に記述)。
お手数をおかけいたしますが、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。
署名
例文3:相手の状況を気遣う言葉を添えた挨拶と要件
件名:新年のご挨拶と〇〇についてのお伺い
〇〇株式会社
△△部 □□様
新年あけましておめでとうございます。
年末年始はゆっくりとお過ごしになられましたでしょうか。
昨年は格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。
さて、新年のご多忙中とは存じますが、〇〇についてお伺いしたく、ご連絡いたしました。〇〇(要件を具体的に記述)。
ご都合の良い際にご連絡いただければ幸いです。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
署名
年明けの新年の挨拶メールはいつまでに送るのがビジネスマナー?
年明けの新年の挨拶メールは、松の内までを目安に送るのがビジネスマナーです。松の内は一般的に1月7日までですが、地域によっては1月15日までとする場合もあります。
年賀状と異なり、メールは相手にすぐに届いてしまうため、正月三が日は避けて、仕事始めの日から松の内までの間に送るのが適切です。
取引先によって仕事始めの日が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
以下に、新年の挨拶メールを送る際の注意点をまとめます。
- 松の内までに送信する(地域によっては1月15日まで)
- 正月三が日は避ける
- 取引先の仕事始めの日を確認する
- 一斉送信は避ける
- テンプレートをそのまま使用せず、相手に合わせた内容にする
新年の挨拶メールは、1年の始まりに、相手への敬意と良好な関係を築くための大切なコミュニケーションツールです。ビジネスマナーを守って、気持ちの良いスタートを切りましょう。
まとめ:年明けのメールで取引先にメールで要件は?新年の挨拶は?
年始のビジネスメールでは、新年の挨拶を添えることで、相手への敬意を示し、良好な関係を築くことができます。挨拶は簡潔に、要件は分かりやすく記述し、スムーズな流れでメールを作成しましょう。
これらの例文を参考に、状況に応じて適切な表現を選び、相手に失礼のない丁寧なメールを作成してください。