Mouthwashingネタバレ考察｜エンディング分岐の種類・グッドエンドは？
「Mouthwashing」のエンディング分岐の種類について。
「Mouthwashing」はスウェーデンのWrong Organが開発したホラーゲーム
宇宙船の事故で孤立した5人の乗組員の、狂気に至るまでの物語が、非線形的な視点とフラッシュバックを交えて描かれていますが、エンディング分岐の種類でグッドエンドは？
Mouthwashingネタバレ考察｜エンディング分岐の種類・グッドエンドは？
「Mouthwashing」は、プレイヤーの行動によって迎える結末が変わるマルチエンディング方式を採用しています。
グッドエンドとその達成条件
「Mouthwashing」のグッドエンドは、プレイヤーが操作するジミーの選択によって、クルー全員が生還する可能性を秘めたエンディングです。
このグッドエンドを達成するには、以下の4つのポイントを満たす必要が有ります。
- リソースの管理: 宇宙船に残された限られた食料やエネルギーを適切に配分し、クルー全員が生き延びられるように管理する必要があります。
- 信頼関係の構築: 閉鎖された宇宙船内で、クルーたちと良好な関係を築くことが重要です。信頼関係を築くことによって、新たな選択肢や物語の展開が生まれる可能性があります。
- パズル解決: ゲームには、ストーリーを進展させるためのパズルが用意されています。これらのパズルを解明することで、物語の核心に迫る手がかりやアイテムを入手できます。
- 自己犠牲と責任: ジミーは最終的に、クルー全員を救うために自己犠牲の道を選び、友人であるカーリーを救うために自らの命を投げ出す必要があります。
グッドエンドの意義
グッドエンドは、ジミーが自らの罪を認識し、責任を果たすことで達成できるエンディングです。
しかし、このエンディングは完全なハッピーエンドではなく、登場人物たちの心の傷は癒えないまま残ります。
ジミーの贖罪の旅は一応の区切りを迎えますが、「無力感」と「責任」というゲーム全体のテーマを強く反映した結末となっています。
Mouthwashingネタバレ｜エンディング分岐についての考察
グッドエンドの達成条件として「自己犠牲と責任」が挙げられていますが、この「自己犠牲」が具体的にどのような行動を指すのかは明示されていません。
可能性としては、以下のような行動が考えられます。
- ジミー自身が冷凍睡眠ポッドに入り、他のクルーを脱出させる。
- ジミーが自らの命と引き換えに、他のクルーの生存に必要な資源を確保する。
これらの行動以外にも、様々な「自己犠牲」の形が存在する可能性があります。
プレイヤーの選択によって、どのような「自己犠牲」を選び、どのような結末を迎えるのかが変化する点は、「Mouthwashing」のエンディング分岐における大きな特徴と言えるでしょう。
Mouthwashingどんなゲーム？
■「Mouthwashing」：宇宙船で繰り広げられる心理ホラーゲーム
「Mouthwashing」は、2024年9月27日に発売されたサイコホラーゲームです。スウェーデンのゲームスタジオWrong Organが開発し、Critical Reflexが販売元となっています。Steamで購入でき、価格は通常1,500円ですが、セール期間中は1,350円で購入できます。日本語訳の精度も高く評価されています。
あらすじ
物語の舞台は、広大な宇宙空間を航行する長距離貨物船「タルパ号」です。プレイヤーは副操縦士の「ジミー」となり、この閉鎖された空間で繰り広げられる恐怖を体験します。物語は、船長である「カーリー」がクルーを道連れに無理心中を図るところから始まります。カーリーは自殺に失敗し重傷を負い、宇宙船も航路を外れてしまいます。プレイヤーは残されたクルーたちと共に、減りゆく物資の恐怖、そして精神的に追い詰められていく中で、「なぜカーリーは自殺を図ったのか？」という謎を解き明かしていくことになります。
ゲームの特徴
「Mouthwashing」は、一人称視点のサイコホラーゲームです。プレイヤーは、宇宙船内を探索し、他のクルーたちと会話しながら物語を進めていきます。ゲーム中にはパズルを解く要素もあり、物語の核心に迫る手がかりが隠されています。
このゲームの特徴は、絶望的な状況下で狂気に陥っていくクルーの姿と、プレイヤーの選択がエンディングに影響を与える点です。特に、事故の責任を負い、重傷を負ったカーリーと、彼を救おうとするジミーの関係が重要なテーマとなっています。
魅力的なポイント
- プレイヤーを欺く物語構造: 「Mouthwashing」は、巧妙な叙述トリックを用いてプレイヤーを物語に引き込みます。Steamストアページのあらすじは、プレイヤーを欺くための仕掛けとして機能しており、物語終盤で衝撃的な真実が明らかになります。
- 圧倒的なビジュアルと演出: ゲームは全体的に退廃的で陰鬱な雰囲気で統一されており、プレイヤーをじわじわと恐怖に陥れます。現実と幻想が入り混じったような演出も特徴的で、プレイヤーは自分が何を信じればいいのか分からなくなっていきます。PSX風のローポリゴンを採用した独特のビジュアルスタイルは、プレイヤーの想像力を掻き立て、恐怖をより一層増幅させます。
- 多層的なテーマ: 「Mouthwashing」は、単なるホラーゲームではなく、「責任」「贖罪」「無力感」「企業の搾取」「性暴力」といった現代社会の問題を反映したテーマを内包しています。これらのテーマは、登場人物たちの複雑な人間関係や心理描写を通して表現されており、プレイヤーに深い考察を促します。
- 高い評価: Steamでは発売直後から「圧倒的に好評」ステータスを獲得し、多くのプレイヤーから支持を得ています。日本語訳の精度が高い点も評価されています。
ストーリー展開
物語は、タルパ号の衝突事故から始まります。事故の原因は船長であるカーリーが意図的に航路を変更したことによるものだとされますが、後にジミーが事故を引き起こした張本人であることが明らかになります。
事故から数か月後、タルパ号は宇宙空間を漂流しています。食料や水などの資源は限られており、クルーたちは絶望的な状況に置かれています。そんな中、彼らは船内であるものを発見します。それは、彼らが命がけで運搬していた積み荷である、大量の「マウスウォッシュ（口洗浄液）」でした。「ドラゴンブレス」という銘柄のこの口洗浄液は、なぜか糖分が多く殺菌効果は高くないという奇妙な特徴を持っています。クルーたちは、このマウスウォッシュを飲みながら飢えをしのぐことになります。
しかし、マウスウォッシュに含まれるアルコールの影響で、クルーたちは次第に精神を蝕まれ、狂気に陥っていきます。船内では、ジミーによるアーニャへの性的暴行、アーニャの自殺、ダイスケの事故死、スウォンジーによるダイスケへの安楽死、そしてジミーによるスウォンジー殺害といった凄惨な事件が次々と起こります。
最終的に、ジミーは唯一残った冷凍睡眠ポッドにカーリーを入れ、自らを犠牲にする道を選びます。この結末は、ジミーが自らの罪と向き合い、責任を果たそうとした結果ではありますが、彼が犯した過ちの重さ、そして残されたカーリーの運命を考えると、決して救いのある結末とは言えません。
まとめ：Mouthwashingネタバレ考察｜時系列・ストーリー解説
「Mouthwashing」には複数のエンディングが存在します。プレイヤーの選択によって、ジミーがどのような「自己犠牲」を選び、どのような結末を迎えるのかが変化します。
「グッドエンド」は、ジミーがクルー全員を救うために自己犠牲を選ぶことで達成されるエンディングです。しかし、グッドエンドであっても、登場人物たちの心の傷は癒えないまま残ります。
「Mouthwashing」は、プレイヤーに選択を迫り、その選択によって異なる結末が用意されているゲームです。
それぞれのエンディングがどのような意味を持つのか、プレイヤーはゲームをプレイすることで自ら考えていく必要があるでしょう。
