ワールドシリーズでピッチャーマウンドのところに34と書いてあるのはなぜ?
ア・リーグ王者のヤンキースとナ・リーグ王者のドジャースが激突するワールドシリーズ第1戦・ロサンゼルス・ドジャースタジアムでの試合でピッチャーマウンド34の意味は?
MLBワールドシリーズ|ピッチャーマウンド34の意味は?
ワールドシリーズでピッチャーマウンドに「34」と書いてあるのは、2024年10月22日に63歳で亡くなったドジャースのレジェンド投手、フェルナンド・バレンズエラ氏を追悼するためです。 バレンズエラ氏の背番号は34で、ドジャースの永久欠番となっています。 ドジャースはワールドシリーズ期間中、そして来シーズンも、ユニフォームの袖に「34」のワッペンをつけてプレーします。
バレンズエラ氏はメキシコ出身の左腕投手として1980年にドジャースでデビューし、1981年には新人王とサイ・ヤング賞を同時受賞するという偉業を達成、ワールドシリーズ制覇にも貢献しました。 1981年のワールドシリーズの相手もヤンキースで、今年は43年ぶりの対戦となります。 バレンズエラ氏の活躍は、ドジャースが国際戦略を拡大するきっかけとなり、後に野茂英雄や朴賛浩といったアジア人選手がドジャースに入団する道を開きました。 ロバーツ監督は、バレンズエラ氏がMLB初の黒人選手ジャッキー・ロビンソン氏と並び、ドジャースの歴史に最も影響を与えた選手の1人であり、その功績は今も生き続けていると語っています。
ワールドシリーズ第1戦の試合前には、バレンズエラ氏を追悼するセレモニーが行われ、球場には夫人と子供たちが招待されました。 場内スクリーンには現役時代の映像が流れ、両チームの監督、選手、スタッフが黙祷を捧げ、スタンドからは「フェルナンド」コールが起こりました。 始球式では、1981年と1988年のワールドシリーズでドジャースを世界一に導いたスティーブ・イェーガー氏とオーレル・ハーシュハイザー氏が登場し、ハーシュハイザー氏は始球式の際、ボールをマウンドの「34」に近づけて敬意を表しました。
MLBピッチャーマウンド34|バレンズエラについて
フェルナンド・バレンズエラは、メキシコ出身の元メジャーリーグベースボール (MLB) 投手で、1980年から1991年まで活躍しました。左投げの技巧派投手として知られ、特にロサンゼルス・ドジャースでの活躍で人気を博しました。
1981年の活躍と功績
- 1981年にドジャースでメジャーデビューを果たし、その年に13勝7敗、防御率2.48という素晴らしい成績を残し、新人王とサイ・ヤング賞を同時受賞しました。これはMLB史上初の快挙です。
- 同年のワールドシリーズでは、ニューヨーク・ヤンキースを相手に、第3戦で完投勝利を挙げ、ドジャースの世界一に大きく貢献しました。
- この活躍により、「フェルナンド・マニア」と呼ばれる社会現象が巻き起こり、ラテン系ファンを中心に絶大な人気を得ました。
その後の活躍と影響
- 1986年には21勝を挙げ最多勝を獲得するなど、その後も活躍を続けました。
- バレンズエラの活躍は、ドジャースが国際的な選手獲得戦略を拡大するきっかけとなり、後に野茂英雄や朴賛浩といったアジア人選手がドジャースに入団する道を開きました。
- 現役引退後は、ドジャースのスペイン語中継で解説者を務めました。
MLBワールドシリーズ|ヤンキース・ドジャース1戦目の様子
ヤンキース対ドジャースのワールドシリーズ第1戦は延長戦にもつれ込む接戦となり、ヤンキースが3対2で勝利しました。
試合前には、先日亡くなったドジャースのレジェンド投手、フェルナンド・バレンズエラ氏を追悼するセレモニーが開催されました。 バレンズエラ氏は1981年のワールドシリーズでヤンキースを相手に完投勝利を挙げ、ドジャースの世界一に貢献した人物です。 ドジャースナインは、バレンズエラ氏の背番号「34」のワッペンをユニフォームの袖に付けて試合に臨みました。
試合は、ヤンキースのゲリット・コール投手、ドジャースのジャック・フラハティ投手の好投により、序盤は投手戦となりました。 5回裏にドジャースが1点を先制しますが、6回表にヤンキースのジャンカルロ・スタントン選手に2ランホームランを浴び逆転を許します。 8回裏、ドジャースの大谷翔平選手がワールドシリーズ初安打となる二塁打を放ち、相手のエラーも絡んで三塁へ進塁。続くムーキー・ベッツ選手の犠牲フライで同点に追いつきます。
9回表には、ヤンキースのグレイバー・トーレス選手が左中間へ大飛球を放ちますが、外野席にいたドジャースファンの男性が身を乗り出してキャッチするという珍事が発生。 ビデオ判定の結果、二塁打となりましたが、このプレーには賛否両論の声が上がりました。
ワールドシリーズ1戦スタメン
◆ヤンキース
(二)グレイバー・トーレス
(右)フアン・ソト
(中)アーロン・ジャッジ
(指)ジャンカルロ・スタントン
(三)ジャズ・チザムJr.
(一)アンソニー・リゾ
(遊)アンソニー・ボルピー
(捕)オースティン・ウェルズ
(左)アレックス・バーデューゴ
先発投手:ゲリット・コール
◆ドジャース
(指)大谷翔平
(右)ムーキー・ベッツ
(一)フレディ・フリーマン
(左)テオスカー・ヘルナンデス
(三)マックス・マンシー
(中)キケ・ヘルナンデス
(捕)ウィル・スミス
(二)ギャビン・ラックス
(遊)トミー・エドマン
先発投手:ジャック・フラハティ
まとめ:MLBワールドシリーズ|ピッチャーマウンド34の意味は?
ワールドシリーズでピッチャーマウンドのところに34と書いてあるのは2024年10月22日に63歳で亡くなったバレンズエラを追悼するためでした
彼の功績を称え、ドジャースはワールドシリーズ期間中、そして来シーズンも、ユニフォームの袖に彼の背番号「34」のワッペンをつけてプレーしています。
また、ワールドシリーズ第1戦の試合前には追悼セレモニーが行われました。
ドジャースの監督であるデイブ・ロバーツは、バレンズエラがMLB初の黒人選手ジャッキー・ロビンソンと並び、ドジャースの歴史に最も影響を与えた選手の1人であり、その功績は今も生き続けていると語っています。