「格付けミーム」の元ネタについて。
「格付けミーム」は動物たちのコミカルなアニメで世の中のあらゆるものを面白おかしく格付けするミーム。
電車内で暴れるライオンとドーベルマンをニワトリが懲らしめるアニメを使った、シュールで中毒性のある「格付けミーム」の元ネタは?
格付けミームwiki|元ネタは?星有野のbilibili動画?
「格付けミーム」の元ネタは、中国のクリエイターである星有野さんのアニメーション作品です。星有野さんは、中国の動画共有サービスbilibili (ビリビリ)で活躍しており、YouTubeでも99万人の登録者を持つ人気ユーチューバーです。
元ネタとなった動画は、「小老弟,哥?混街溜子?候??没出生?」というタイトルで、2020年8月にbilibiliに投稿されました。この動画は、地下鉄に乗ってきたライオンとドーベルマンがウサギの女の子に絡む場面から始まります。女の子の彼氏がライオンを振り払うと、逆上したライオンが暴れ出し、車内は騒ぎになります。。
騒ぎの最中、スマホでゲームをしていたニワトリが敗北。怒ったニワトリはライオンとドーベルマンを一蹴し、圧倒的な力を見せつけます。
「格付けミーム」では、この動画のイキリ散らかすライオンとドーベルマン、見ているだけで何もできない乗客、そして最強のニワトリに、様々なものを当てはめて格付けを表現しています。
例えば、プロ野球チームや、都道府県、企業、大学、果てはブランドバッグまで、あらゆるものが格付けの対象になっています。
星有野さんの作品は、動物たちのコミカルな動きや表情が魅力的で、中毒性があると評判です。
「格付けミーム」として日本で話題になったことで、星有野さんの知名度も上がっています。
補足:
- 元ネタ動画の英語名は「Lostreak Chicken」です。
- 星有野さんのYouTubeチャンネルには、ライオン、ドーベルマン、ニワトリ以外にも多くの動物キャラクターが登場する動画が500本近くアップされています。
「格付けミーム」の使い方
「格付けミーム」は様々なものをユーモラスに格付けするミームとして、幅広い分野で活用されています。
地域や都道府県の格付け
「格付けミーム」は、都道府県や市町村といった地域を格付けするコンテンツとして頻繁に利用されています。 例えば、神奈川県や東京23区の格付けミーム、大阪メトロ御堂筋線編、堺市スーパーバージョン、愛知県編、奈良県、京都府、広島県、兵庫県、福岡県、横浜市編など、日本各地の地域がミームの題材として取り上げられています。
企業やブランドの格付け
企業やブランドを格付けする際にも、「格付けミーム」は効果的に活用されています。 有名企業のボーナスランキングや出版社、証券会社、ブランドバッグなどを、ミームの登場人物に見立ててランク付けすることで、企業やブランドのイメージを面白おかしく表現できます。
その他、様々なカテゴリーの格付け
「格付けミーム」は、地域や企業以外にも、多種多様なカテゴリーの格付けに利用されています。
- 趣味・嗜好: 車、競馬場、ライブ会場、タンパク質、12星座など、個人の趣味や嗜好に関するテーマも格付けの対象となっています。
- 学校・教育: MARCH(大学群)や公立中学の部活など、教育機関や学校生活に関するテーマもミームで表現されています。
- 社会: 現場仕事やナンバープレート、陸上自衛隊駐屯地など、社会的なテーマも「格付けミーム」で扱われています。
このように、「格付けミーム」は、その汎用性の高さから、あらゆるものをユーモラスに格付けするツールとして、広く活用されています。
「格付けミーム」なぜ拡散・ミーム化?
「格付けミーム」が拡散した理由は、複数の要因が複合的に作用した結果だと考えられます。
1. 元ネタ動画の面白さ
「格付けミーム」の元ネタである星有野さんのアニメーション作品自体が、非常に面白く、中毒性が高い点が挙げられます。動物たちのコミカルな動きや表情、テンポの良い展開は、見る人を飽きさせません。 特に、一見強そうなライオンとドーベルマンを圧倒するニワトリの強さは、多くの視聴者に爽快感を与え、繰り返し見たくなる魅力となっています。
2. 格付けというテーマの普遍性
人間は、古今東西、何かと物事を比較し、ランク付けをしたがる傾向があります。「格付けミーム」は、この人間の根源的な欲求に合致したテーマであり、多くの人々の関心を惹きつけやすい性質を持っています。 テレビ番組の「芸能人格付けチェック」など、格付けコンテンツの人気は根強く、このテーマに対する潜在的な需要の高さが、「格付けミーム」の拡散を後押ししたと考えられます。
3. わかりやすさと共感
「格付けミーム」は、複雑な説明を必要とせず、誰でも一目で理解できるシンプルな構図が特徴です。 また、動物たちのやり取りを通して、職場の上司や同僚、地域や学校など、身近な存在を連想させることで、共感を生み出しやすい構造となっています。 多くの人が「あるある」と感じられるシチュエーションが、ミームへの感情移入を促進し、拡散を加速させたのでしょう。
4. SNSでのアレンジの容易さ
「格付けミーム」は、元ネタ動画に様々なテーマを当てはめるだけで、簡単にオリジナルのコンテンツを作成できます。 この手軽さが、ユーザーの創作意欲を刺激し、多種多様なバリエーションのミームが誕生しました。 SNSでの拡散力が高いTwitterで、多くの人が独自の「格付けミーム」を投稿し合ったことで、ミームは爆発的に広まりました。
5. 社会風刺とユーモアのバランス
「格付けミーム」は、単なるお笑いコンテンツではなく、社会風刺の要素も含まれている点が、他のミームと一線を画しています。 強さや権力を持つ者が必ずしも正義ではなく、時には弱者や underdog が逆転勝利を収めるストーリーは、現代社会に対する風刺とも捉えられます。 しかし、あくまでも動物たちを主人公としたユーモラスな表現であるため、重くなりすぎず、多くの人が気軽に楽しめる内容となっています。
これらの要因が相互に作用することで、「格付けミーム」は、単なる一過性の流行ではなく、社会現象と呼べるほどの広がりを見せたと言えるでしょう。
まとめ:格付けミームwiki|元ネタは?星有野のbilibili動画?
「格付けミーム」が人気を集める理由は、以下の点が挙げられます。
- わかりやすさ: 誰でも理解しやすいシンプルな構図で、複雑な説明を必要としない。
- ユーモア: 動物たちのコミカルな動きや表情が、見る人を笑顔にする。
- 共感: 日常生活で経験するような人間関係や社会の縮図が表現されており、共感を呼びやすい。
- 参加の容易さ: 誰でも簡単に作成・共有できるため、多くの人が参加しやすい。
これらの要素が複合的に作用することで、「格付けミーム」は多くの人を魅了し、様々な分野で活用されるミームへと進化を遂げているのです。