冬の天気予報でよく耳にする「降雪量」。雪が降るとワクワクする一方で、「降雪量〇mmって、結局どれくらい積もるの？」「積雪量とは何が違うの？」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか？
実は、雪の量を表す言葉には、「降雪量」「積雪量」「降水量」の3つがあり、それぞれ異なる意味を持っています。 これらを理解することで、天気予報で発表される雪の情報がより身近なものとなり、適切な対策をとることができるようになります。
このブログでは、3つの雪の量の表現方法の違いを分かりやすく解説し、特に「降雪量」にフォーカスして、具体的なイメージと日常生活への影響について詳しく説明していきます。 さらに、降雪量に応じた注意点や対策も紹介しますので、安全で快適な冬を過ごすためにも、ぜひ参考にしてください。
降雪量1㎜はどのくらい？降水量1㎜・積雪量との違いは？
冬になると、天気予報で「降雪量」という言葉がよく聞かれるようになりますね。雪が降るとワクワクする一方で、「降雪量1mmって、結局どれくらい積もるの？」「積雪量とは何が違うの？」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか？
実は、雪の量を表す言葉には、「降雪量」「積雪量」「降水量」の3つがあり、それぞれ異なる意味を持っています。この記事では、この3つの違いを分かりやすく解説し、特に「降雪量1mm」がどれくらいの雪の量なのか、具体的なイメージが湧くように説明していきます。
降雪量・降水量・積雪量の違いを図解で解説！
まずは、降雪量、降水量、積雪量それぞれの定義を見ていきましょう。
降水量とは？
降水量とは、雨、雪、みぞれなど、あらゆる降水の種類を溶かした水の量のことです。気象庁では、雪が降った場合も、雨量計に付いているヒーターで雪を溶かしてから降水量として測定しています。単位はmm（ミリメートル）で表され、雨量計を用いて計測されます。
降雪量とは？
降雪量とは、降った雪の深さのことです。単位はcm（センチメートル）で表され、積雪計を用いて計測されます。
積雪量とは？
積雪量とは、地面に積もった雪の深さのことです。単位はcm（センチメートル）で表され、目視で計測されます。
3つの量の関連性
降水量、降雪量、積雪量は、密接に関係していますが、雪の質によってその関係は変化します。
一般的には、降水量1mmは、気温が0℃くらいのときは、1時間で約1cmの雪になると言われています。
つまり、降水量1mm = 降雪量1cm くらいとされています。
しかし、雪質によって、同じ降水量でも積雪量は大きく変わることがあります。
- 水分を多く含んだ湿った雪の場合：積雪量は少なくなり、降水量1mmに対し、積雪量は1cm前後になります。
- 空気を多く含んだ乾いた雪の場合：積雪量は多くなり、降水量1mmに対し、積雪量は3～5cm前後になります。
- 気温が非常に低い場所（北海道など）のサラサラな新雪の場合：積雪量はさらに多くなり、降水量1mmに対し、積雪量は20mm以上になります。
降雪量1mmで積雪量はどれくらい？ 雪質による違いとは？
降雪量1mmの積雪量は、雪質によって大きく変わるということを説明しました。では、具体的にどのような雪質だと、どれくらいの積雪量になるのでしょうか？
気温や雪質による積雪量の目安
- 気温1℃以上の場合：積雪なし。
- 気温0℃前後で水分を多く含んだぼたん雪の場合：降水量1mmに対し、積雪量は1cm程度。
- 気温-1℃以下の場合：降水量1mmに対し、積雪量は2cm前後。
- 気温が非常に低い北海道の粉雪状の雪の場合：降水量1mmに対し、積雪量は3cm以上。
このように、雪質によって積雪量は大きく変わるため、降雪量だけで積雪量を正確に予測することは難しいです。
降雪量1mmでも油断禁物！ 予想される影響と対策
降雪量1mmは、一見それほど多くないように感じるかもしれません。しかし、油断は禁物です。降雪量1mmでも、路面が滑りやすくなり、交通機関に遅延が生じる可能性があります。
また、雪が珍しい地域では、わずかな積雪でも生活に影響が出ることがあります。
降雪量1mmの場合の注意点と対策
- 服装: 滑りにくい靴を着用しましょう。
- 交通: 時間に余裕を持って行動し、最新の交通情報を確認しましょう。
- 車の運転: スタッドレスタイヤの装着、速度を控えめに、車間距離を十分に取りましょう。
まとめ：降雪量1㎜はどのくらい？降水量1㎜・積雪量との違いは？
降水量1mm/hは、積雪量に換算するとその雪の種類や密度によって異なります。降水量1mmは、水の量として1平方メートルあたり1リットルの水に相当します。この水が雪になると、雪の密度（雪の中の空気の割合）が積雪量に大きく影響を与えます。
■雪の種類と積雪量の関係
- 乾いた雪（新雪）
新雪は空気を多く含むため密度が低く、降水量1mmは約10～20mmの積雪になります。つまり、乾燥した地域や気温が低い場合には、1時間に10～20mm程度積もると考えられます。 - 湿った雪（湿雪）
湿った雪は水分を多く含むため密度が高く、降水量1mmは約5～10mmの積雪になります。気温が0℃付近の湿った雪では、積雪量が少なくなる傾向があります。 - みぞれや氷雪
みぞれや氷状の雪はさらに密度が高く、降水量1mmで2～5mm程度の積雪になることがあります。
■実際の計算例
- 乾雪の場合：降水量1mm = 10mmの積雪
- 湿雪の場合：降水量1mm = 7mmの積雪
- みぞれの場合：降水量1mm = 3mmの積雪
■注意点
- 気温：気温が高い場合、降った雪が溶けやすいため、積雪量はさらに少なくなる可能性があります。
- 風の影響：吹きだまりや風による雪の移動で、積雪量にムラが生じることがあります。
この換算はあくまで目安であり、実際の積雪量はその時々の天候条件や地域によって異なります。気象予報や観測データと組み合わせて判断することが重要です。
