皆さん、こんにちは！
最近クラシック界隈で、いや、日本の音楽ファン全体に衝撃が走ったニュースと言えば、やっぱりピアニスト亀井聖矢さんのショパン国際ピアノコンクール予備予選での落選ですよね。
いやー、びっくりしました。
日本の若いピアニストの中でも、まさに彗星のごとく現れて、数々の国際コンクールで実績を上げてきた彼が、あのショパコンの、しかも予備予選で、ですもんね。
僕もネットニュースを見た時、「え、マジか…」と思わず声が出ちゃいました。
きっと、同じように感じた方も多いんじゃないでしょうか。
今日は、なぜ亀井さんが予備予選で落選してしまったのか。
そして、世界最高峰と言われるショパンコンクールの審査って、一体どうなっているんだろう？
ネット上ではどんな反応があったんだろう？
そんな疑問について、皆さんと一緒に掘り下げていきたいと思います。
彼のような素晴らしいピアニストがなぜ、という思いはもちろんありますが、これはショパンコンクールという舞台の特殊性や、音楽の評価の難しさを改めて考えさせられる出来事でもあります。
さあ、一緒に見ていきましょうか。
亀井聖矢ショパンコンクール2025審査に落選の理由はなぜ？
亀井聖矢さんの予備予選での演奏を聴いた方や、ネット上の様々な意見を見ていると、いくつか考えられる理由が浮かび上がってきます。
まず、演奏そのものに対する具体的な指摘が結構多いんです。
例えば、ある方の感想として、演奏が「ダントツで最悪でした」「かわいそうなくらいアガっていました」という厳しい意見がありました。
さらに、「エチュードをきちんと弾けないと予備予選は通りませんが、エチュードの演奏を失敗しています」と、技術的なミスがあったという指摘も出ています。
ショパンコンクールでエチュードは本当に重要な課題ですから、そこでつまづいてしまうのは痛かったのかもしれませんね。
また、「スケルツォ４番は選曲ミスだと感じました。１番か２番であれば亀井さんの良さを活かした演奏ができたと思います」という、選曲に関する意見もありました。
彼の得意とする表現と、選んだ曲の要求する表現が、本番でうまくかみ合わなかった可能性も考えられますね。
具体的な演奏内容としては、「最初のマズルカop. 59 no.1はリズムの解釈に問題がある」「冒頭からネチネチと弾いてしまうので中間部で変化する楽想との対比が明確に表現できません」といった、音楽の構成や解釈に関する踏み込んだ分析もありました。
「木枯らし」のエチュードについても、「ディミヌエンドのタイミングが早すぎて音が抜ける寸前になった」「タッチが雑になってゴツゴツした音だらけで荒っぽい演奏になってしまった」と、普段の練習では考えられないような崩れがあった可能性が指摘されています。
「ノクターン」では、「楽想の変化がグラデーション的でダラダラした印象」「はっきり変化を付けたほうがよい」という意見や、「スケルツォ４番」については、「ベートーヴェンの音楽を十分に理解できていないので、ベートーヴェンから派生したショパンのスケルツォも理解できていない」という厳しい見方もありました。
このスケルツォ４番は、「問いかけと応答」や「様々な個性を持つフレーズの会話」として捉えるべきなのに、「フレーズの個性の表現が曖昧になっていた」という指摘は、楽曲への深い理解が求められるショパンコンクールらしい視点だと感じました。
全体的に、「ボヤッとした全体像を捉えただけ」「もっとピントを定める必要がある」といった、表現の掘り下げ不足や焦点を欠いた演奏だったという印象を持つ方が多かったようです。
次に、演奏スタイルについても様々な声があります。
「力で鍵盤を叩いて弾いている印象」「ショパンというより、ラフマニノフかリストの超絶技巧のようです」という意見は、彼の普段のイメージに近いのかもしれませんが、ショパンコンクールでは必ずしもそれが求められていないという見方です。
「独特すぎてなんだこれは？これはショパンなのか？？？」と、彼の解釈や演奏スタイルが「ショパンらしくない」と感じた方も少なくなかったようです。
「なんて癖強い解釈なんだろう」と感じ、「毛嫌いされるか、ものすごく好かれるか100→0の、独特な演奏」だったという感想もあり、まさに個性が良くも悪くも出た結果と言えるかもしれません。
特に、「伝統的な演奏が好まれる傾向にある」と感じた方からすると、彼の個性的なアプローチは受け入れられにくかったのかもしれませんね。
また、精神的な側面、つまり「緊張して実力を出せなかったのか」「かわいそうなくらいアガっていた」という声もあり、本番の極度のプレッシャーの中で、いつもの演奏ができなかった可能性も指摘されています。
「漫才で言うツカミに失敗し焦ったまま演奏終えたように見えました」というユニークな表現もありましたが、まさに最初のマズルカで「なんであんな勢いよく突っ込むようにマズルカ入っちゃったんだ、というくらい、雑な入り」だったと感じた方もいるようです。
これは「着席するなりバーン、と弾き始めましたね」と表現されており、ショパンの演奏としては「好ましくありません」という厳しい評価につながっています。
音色についても、「他の通った人たちと比べてあまり綺麗ではないように感じた」「弱音に表情が無く、浮いてて芯の無い音色」「強音も弱音も音色の変化が無いので、音楽全体の立体感が無く、ベタっとした音楽になっていた」といった指摘があり、音色の多様性やコントロールも審査の重要な要素であることを改めて感じさせられます。
もちろん、彼ほどのピアニストですから、練習では素晴らしい演奏をしていたはずだという声も多く、「練習ではこんな風に弾いていないだろうと思います。これが本番の恐ろしさです」という意見には、コンクールの魔物が潜んでいることを感じます。
全体として、「基準以上の演奏ができなかった」というシンプルな理由に落ち着くのかもしれませんが、その背景には、演奏内容の不出来、ショパンコンクールで求められるスタイルとのずれ、極度の緊張といった様々な要因が複合的に絡み合っていた可能性が考えられますね。
世界一厳しい？ ショパンコンクールの審査基準
ショパンコンクールは「ピアノのコンクールの中では、世界一厳しい」と言われるほど、その審査には定評があります。
辻井伸行さんでさえ予選敗退の経験があり、前回の優勝者であるブルース・リウさんも他のコンクールでは早期に落選したことがあるなど、「◯◯コンクールで優勝したから他のコンクールでも上位に行けると言うわけではない」のが現実のようです。
では、ショパンコンクールでは一体何が求められているのでしょうか。
予備予選の審査員長であるピョートル・パレチニ氏の言葉が、その核心を突いているように思います。
彼が探しているのは、単なるテクニックに優れたピアニストではなく、「ショパンを感じ、ショパンを愛する真の芸術家」。
そして、「創造的・芸術的個性を持っている人」だと語っています。
この二つを満たしている、あるいは満たす可能性のある人が通過する、というのです。
つまり、超絶技巧だけではダメで、どれだけショパンの音楽に心から向き合い、愛情を持って、そして自分自身のユニークな表現をもって演奏できるか、が問われているということですね。
技術はもちろん前提として必要ですが、それ以上に、音楽性や芸術性が重視されるのがショパンコンクールの特徴と言えるでしょう。
「音楽は技術が高いばかりでは心に響かない」という意見があるように、単なる正確さや速さだけでなく、聴く人の心を動かす「何か」が求められているんです。
コンクールの審査員は、皆「世界最高峰のピアニスト達」です。
彼らは厳正な審査を行っているはずですが、やはりそこには「人の好みというものがあります」。
「たとえどんなに厳正な審査をしようと思っても、審査員も人間なのでそれは無理があります」と指摘されているように、芸術の評価はどうしても主観が入り込むもの。
「コンクールなんて所詮 宝くじの世界と同じです」とか、「審査員の「好み」でなければだめ」という意見もあるくらい、その時の審査員の顔ぶれや価値観によって結果が左右される側面は否定できません。
「芸術の評価なんてのは、好みの問題でして、あっちをよきと思う人もいれば、こっちをよいと思う人もいる」という言葉は、コンクールという形式で芸術に優劣をつけることの難しさを表していると思います。
審査方法自体は、かなり厳格にルールが定められています。
1次から3次予選では、「25点満点の点数」と「YES/NO（次へ推薦するかしないか）」の両方を提出し、「YESの投票率」「平均点」で決めていくという二段階審査が基本です。
しかも、審査中は「出場者の名前を伏せた状態」で決定されていくなど、公平性を保つための工夫がされています。
「生徒」を審査できない」というルールも徹底されています。
平均点の算出方法にも細かな調整が入り、極端に離れた点数は補正されるなど、特定の審査員の意見だけが突出しないよう配慮されています。
それでも、過去には物議を醸した出来事が何度もありました。
最も有名なのが、1980年のポゴレリチのケースでしょう。
圧倒的な実力を持ちながら2次予選で敗退し、彼の才能を認めていたアルゲリッチが審査員を辞任するという大事件になりました。
これは「明らかに政治的な思惑が働いた結果だった」という指摘もあるほどで、審査の裏側には様々な事情が絡むこともあるようです。
また、2010年には採点方法が途中で変更され、ある出場者が有利になった、というケースもありました。
このように、審査基準や評価方法は時代とともに変化したり、コンクールの運営によって調整されたりすることもあります。
最近では、解釈や選曲で他の出場者との差別化を図るピアニストが多いそうで、必ずしも伝統的な演奏だけが評価されるわけではありませんが、一方で「伝統的なショパン像ら繊細な表現という意味では少し離れていたのかもしれない」という意見や、「個性的な演奏をした方よりいい意味で無難な演奏の方が通っているように感じた」という、今回の予備予選の傾向を分析する声もありました。
求められる「創造的・芸術的個性」が、奇をてらっただけの「癖」と紙一重であることも、審査の難しいところなのかもしれません。
結局のところ、ショパンコンクールの審査は、最高レベルの技術があることは大前提として、その上で審査員たちのショパン観や芸術観に響くかどうか、そしてその時の流行や傾向、さらには見えない様々な要素が複雑に絡み合って生まれる結果と言えるでしょう。
だからこそ、予想外の結果が起こりやすく、毎回ドラマが生まれるのかもしれませんね。
亀井聖矢ショパンコンクール2025審査に落選｜ネット上の様々な反響
亀井聖矢さんの落選のニュースは、SNSや掲示板などで大きな反響を呼びました。
その反応は様々で、驚きや残念がる声はもちろん、彼の演奏に対する厳しい意見や、ショパンコンクールの審査への疑問など、多岐にわたります。
まず、落選そのものに対する驚きとしては、「日本期待の亀井聖矢さん、意外なことに予備予選で落選しましたね」という素直な声。
「ロンティボーの実績も含め、通してもらえるかな？と思いましたが、やはりショパンコンクールは厳しいですね」と、これまでの実績から通過を予想していた方も多かったようです。
一方で、彼の演奏を聴いて「あれでは落ちて当然だと思います」と、落選に納得する声も少なくありませんでした。
具体的な演奏への批判は先ほど触れた通りですが、「ショパンコンクールで求められている演奏とは違うと思いました」という意見は、彼の演奏がショパンコンクールの「文脈」に合わなかったという見方ですね。
演奏スタイルに関する意見としては、「ショパンに合わない演奏家だったのかな」という分析や、「こういうのはアリなのか？うーん、と思っていた」という戸惑いを感じた方もいました。
「生理的に不快感をおぼえました」と、かなり強い言葉で彼の演奏やパフォーマンスを批判する声もあり、これはまさに「好みが分かれる」演奏だったことを物語っています。
また、過去の他のコンテスタントの落選を例に挙げて、審査への疑問や不満を表明する声も見られました。
例えば、前回の牛田智大さんの落選は、多くの人が納得がいかず、「なぜ、牛田くんが落ちたのか本当に理解できません」という声が上がっていました。
「逆になぜ3次に通れたか謎の人もいます」「結局、審査員の好みってことなのでしょうか」と、審査結果の妥当性や基準の不明確さを指摘する声も多く見られます。
中には、「ポーランド人を上位入賞するためには、明らかにうますぎる人間を落とす必要があります」といった、陰謀論的な見方をする方もいらっしゃいました。
これはあくまで一部の意見ですが、それだけショパンコンクールの結果が、聴衆の納得感と一致しない場合があるということの裏返しとも言えるかもしれません。
しかし、多くの意見に共通しているのは、ショパンコンクールが非常にレベルが高く、「誰もが納得できる演奏をしなければ、次には進めません」という厳しい現実があるということ。
そして、「コンクールなんてそもそも水物なんですよ」という達観した見方や、「あまり結果に一喜一憂しない方がいいですよ」という温かい言葉もたくさん見られました。
「ここは通過した人を称え…落ちた人は課題を克服し今後の更なる飛躍につなげればよい」という建設的な意見も、多くの人が持っている感情ではないでしょうか。
今後の亀井聖矢さんの活躍に期待する声も多く、「別の大きなコンクールも出るようなので切り替えてそちらで頑張って欲しい」「きっと次の演奏会やコンクールに向かって前進されてますよ」と、前向きな応援メッセージも見受けられました。
ネットの反響を見ていると、皆さんが亀井さんの落選に注目し、様々な角度からその理由やショパンコンクールの審査について考えていることが伝わってきますね。
それだけ、彼が多くのファンに期待されているピアニストであるということだと思います。
まとめ：亀井聖ショパンコンクール予備予選で落選
亀井聖矢さんのショパンコンクール予備予選での落選は、本当に残念なニュースでしたが、同時に多くのことを考えさせられる出来事でもありました。
ショパンコンクールの審査は、技術はもちろんですが、それ以上にショパンへの深い理解や、演奏家自身の芸術性や個性が厳しく問われる、非常に主観的な側面も持ち合わせるものだということが改めて分かりました。
そして、どんなに輝かしい実績を持つピアニストでも、本番のコンディションや、その舞台で求められるものとの相性によって、結果は大きく左右されるという現実もあります。
でも、コンクールは、音楽家人生のほんの「第一歩」であり、「そこがすべてではない」という言葉には、すごく励まされるものがありますよね。
今回の経験を糧にして、亀井さんがこれからどんな音楽家になっていくのか、どんな演奏を聴かせてくれるのか。
僕は個人的に、すごく楽しみにしています。
もしかしたら、ショパンコンクールで求められる演奏とは違うところに、彼の本当に輝く場所があるのかもしれません。
今回の結果に、色々な思いを抱いている方もいらっしゃると思いますが、温かい目で見守り、今後の彼の活躍を一緒に応援していきましょうね！
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう！
