呪術廻戦の虎杖と脹相(ちょうそう)の関係について。
脹相は加茂家相伝の術式「赤血操術」を操り、血を自在に操る特級呪霊相当の実力者。
150年の封印から解放され、弟たちとの平穏な暮らしを望むも、過酷な運命に翻弄される脹相と虎杖は本当に兄弟なんでしょうか?
呪術廻戦ネタバレ考察|虎杖と脹相(ちょうそう)は兄弟?
結論から言うと脹相と虎杖悠仁は、血の繋がりはないものの、作者によって兄弟と定義されている関係です。
二人の関係を理解するには、羂索(けんじゃく)という呪詛師の存在が重要です。羂索は他人の体を乗っ取る術式を持っており、作中で様々な人物の体を渡り歩いてきました。
脹相の場合、母親が呪霊と子を孕める体質だったため、加茂憲倫という呪術師(の体を乗っ取っていた羂索)に目をつけられ、実験材料として利用されました。
加茂憲倫(羂索)は、彼女に呪霊と子を孕ませ、中絶させた胎児を呪物に変えることで、呪胎九相図を作り出しました。
脹相は、その呪胎九相図の一番目として生まれました。
脹相には、母親、母親を孕ませた呪霊、そして羂索という三人の親がいることになります。
一方、虎杖悠仁の母親である虎杖香織もまた、羂索に体を乗っ取られていました。
虎杖悠仁は、羂索に乗っ取られた虎杖香織と虎杖仁の間に生まれた子供です。
つまり虎杖悠仁にとって、羂索は母親にあたります。
脹相と虎杖悠仁は、共に羂索を親に持つという点で、兄弟と定義されています。
通常の兄弟とは異なり、直接的な血縁関係はありませんが、二人とも羂索によってこの世に生み出されたという点で、共通点を持っているのです。
脹相自身は虎杖悠仁を弟と認識し、彼を守るために戦うことを決意しました。
一方、虎杖悠仁はまだ自分の出生の真実を受け入れきれておらず、脹相を兄と呼ぶことに戸惑いを感じています。
今後、二人の関係がどのように変化していくのかは、物語の展開に注目する必要があります。
呪術廻戦ネタバレ考察|虎杖と脹相の関係と九相図
九相図は、明治初期に史上最悪の呪術師・加茂憲倫によって作られた、9体の呪物の総称です。
九相図は、呪霊の子を孕める体質を持つ女性に、加茂憲倫が呪霊を孕ませ、中絶させた胎児を呪物に変えることで作り出されました。
九相図の特徴
- 呪霊と人間の混血児(半人半呪霊)である。
- それぞれに自我と意思があり、兄弟としての強い絆で結ばれている。
- 人間を器として受肉することで、その肉体を自身のものへと変えることができる。
- 作中では、一番から三番までの呪胎が受肉し、それぞれ脹相、壊相、血塗と名乗っている。
- 四番以降の呪胎は既に死亡しており、作中には登場しない。
九相図の目的
九相図は、受肉後、兄弟で共に穏やかに暮らすことを望んでいました。
しかし、異形な姿を持つ壊相と血塗は人間に受け入れられないと考えた脹相は、彼らを守るために呪霊側に加担することを決意します。
九相図の術式
- 脹相は、加茂家相伝の術式である赤血操術を操る。
- 壊相と血塗は、蝕爛腐術という術式を操る。
- いずれも血液を操る術式であり、呪力を血液に変換する特異体質を持つため、失血の危険がない。
- また、彼らの血液は猛毒であり、攻撃を受けた相手を蝕む。
九相図と虎杖悠仁の関係
脹相は、虎杖悠仁と戦う中で、彼が自身の弟であることに気づきます。
これは、虎杖悠仁の母親・虎杖香織もまた羂索に体を乗っ取られており、脹相と虎杖悠仁が共に羂索を親に持つためです。
脹相は虎杖悠仁を弟として守り、彼を「お兄ちゃん」と呼んでほしいと願っています。
九相図のその後
壊相と血塗は、虎杖悠仁と釘崎野薔薇との戦いで死亡しました。
脹相は、渋谷事変を経て、虎杖悠仁を守るために戦うことを決意し、彼らと共に過ごします。
その後、脹相は宿儺との戦いで虎杖悠仁を庇い死亡しました。
九相図の生みの親
九相図を生み出した加茂憲倫は、「人間」や「呪霊」という呪力の形の新たな可能性を探求するために彼らを作り出しました。
しかし、九相図は彼の期待に応えられる存在ではなく、最終的には「失敗作」として見捨てられます。
呪術廻戦ネタバレ考察|脹相(ちょうそう)とは?
■ 脹相(ちょうそう): 弟を守ることに全てを捧げる最強の兄貴
脹相は、芥見下々原作の人気漫画『呪術廻戦』に登場するキャラクターです。特級呪物「呪胎九相図」の一番目として生まれ、呪霊と人間の混血児という特異な存在です。明治時代、史上最悪の呪術師・加茂憲倫(羂索に乗っ取られていた状態)によって、呪霊の子を孕める体質を持つ女性から人工的に生み出されました。
弟たちへの強い愛情
脹相は、飄々とした雰囲気と端正な顔立ちとは裏腹に、弟たちを何よりも大切にする熱い心を持ち合わせています。作中では、弟の壊相と血塗を「壊相は血塗の為に、血塗は俺の為に、俺は壊相の為に生きる」「俺達は三人で一つだ」と表現するほど、強い兄弟愛を示しています。
150年間もの間、封印という過酷な状況下でも、弟たちの存在だけを支えに生き延びてきた脹相。弟たちの死後は、その仇を討つことに執念を燃やし、激しい怒りを見せる場面も描かれています。
渋谷事変では、虎杖悠仁が自身の弟であるという事実を知り、彼のことを守るために行動するようになります。虎杖悠仁はまだ脹相を兄として受け入れていませんが、脹相は一貫して彼を「弟」と呼び、その強い愛情を示し続けています。
圧倒的な戦闘能力
脹相は、加茂家相伝の術式「赤血操術」の使い手であり、血を自在に操ることで、近距離・中距離・遠距離のいずれの戦闘にも対応できる万能型の戦闘スタイルを持ちます。
呪力強化による身体能力も非常に高く、赤鱗躍動と併用することで、作中屈指の体術使いである虎杖悠仁とも互角に渡り合いました。また、150年間、己の術式と向き合い続けたことで、「超新星」という強力なオリジナルの拡張術式も習得しています。
- 「百斂(びゃくれん)」: 血液を圧縮して、強力な攻撃に繋げる赤血操術の基本技。
- 「穿血(せんけつ)」: 圧縮した血液を一点から解放して打ち出す、赤血操術最大火力の技。
- 「超新星(ちょうしんせい)」: 圧縮した血液を全方位に散弾のように放つ、脹相オリジナルの拡張術式。
- 「赤鱗躍動(せきりんやくどう)」: 体内の血液を操作して身体能力を向上させるドーピング技。
これらの技に加え、脹相は戦闘において冷静な判断力と状況把握能力も持ち合わせています。弟を守るという強い意志と、持ち前の戦闘センスによって、数々の強敵を相手に互角以上の戦いを繰り広げてきました。
複雑な過去と宿命
脹相は、呪霊と人間の混血児として生まれ、出生時から過酷な運命を背負わされてきました。自身の出生の真実を知り、愛する弟たちを失った経験から、「呪い」として生きることを決意します。
しかし、虎杖悠仁との出会いを通して、人間に対する感情も芽生え始め、葛藤する姿も見られます。
宿儺との戦いでは、虎杖悠仁を庇い、死亡しました。
最期は、虎杖悠仁に感謝の言葉を伝え、「俺の弟になってくれてありがとう」と穏やかな笑みを浮かべて散っていきました。
まとめ:呪術廻戦ネタバレ考察|虎杖と脹相(ちょうそう)は兄弟?
虎杖悠仁と脹相は、共に呪詛師・羂索によって生み出された存在であり、作者によって兄弟と定義されています。
脹相は、羂索に体を乗っ取られた加茂憲倫によって作られた呪胎九相図の一番目として生まれました。 一方、虎杖悠仁は、羂索に体を乗っ取られた虎杖香織を母親として生まれました。 つまり、二人は血の繋がりはないものの、共に羂索を親に持つことになります。
脹相自身は、虎杖悠仁を弟と認識し、彼を守るために戦うことを決意しました。 しかし虎杖悠仁は、まだ自分の出生の真実を受け入れきれておらず、脹相を兄と呼ぶことに戸惑いを感じています。