イチローがアメリカ野球殿堂入りの記者会見で触れた「一弓のプラック」について。
イチローさんは「一弓のプラックを作ってもらっている」と言っていましたが、なんの事でしょうか？殿堂入りとどんな関係？
イチロー「一弓のプラック」とは？アメリカ野球殿堂入り
■イチロー選手の愛犬「一弓」のプラックとは？殿堂入りとの関係を徹底解説
先日、アメリカ野球殿堂入りを果たしたイチロー選手が、記者会見で「一弓（いっきゅう）のプラックを作ってもらっている」と発言し、話題になりました。この「プラック」とは一体何なのでしょうか？そして、殿堂入りとどう関係があるのでしょうか？
プラックとは？
まず、「プラック（plaque）」とは、英語で「金属・焼き物・象牙などでできた額、飾り板、事件・人物などを記念するための金属または石製などの銘板、刻板、歯垢」という意味を持つ言葉です。イチロー選手が言及しているのは、このうち「銘板」のことです。
アメリカ野球殿堂博物館では、殿堂入りした人物のレリーフ（浮き彫り）が飾られるギャラリーがあります。このレリーフは、殿堂入りした選手や監督、野球界への貢献者の功績を称えるものであり、殿堂入りの証とも言えます。
イチロー選手と愛犬「一弓」
イチロー選手は、2002年から柴犬の「一弓」と生活を共にし、2019年3月の引退を見届け、同年夏に息を引き取った愛犬家です。引退会見では、当時18歳だった一弓の姿を見て「俺、頑張らなきゃ」と思ったと語るほど、深い愛情を注いでいました。
今回の殿堂入り会見で、イチロー選手は「現役時代をずっと一緒に過ごして旅立った一弓のプラックを作ってもらっている」と明かしました。これは、殿堂博物館に飾られるレリーフとは別に、一弓を記念した特別な銘板が作られているという意味になります。
一弓のプラックと殿堂入りと関係
アメリカ野球殿堂は、野球界で偉大な業績を残した人物や野球界の発展に寄与した人物を表彰する場所です。通常、殿堂入りするのは人間ですが、イチロー選手の愛犬である一弓は、特別な存在として、その功績を称えるプラックが作られることになりました。
イチロー選手は、「ホール・オブ・フェイム（偉業を成し遂げた人々を顕彰する殿堂や博物館）に入っているペットはボブ・フェラーの猫とうちの一弓しかいないらしい」と述べています。このことから、一弓のプラックが非常に異例なものであることがわかります。
イチロー選手が、このプラックを「すごく大事」と語っているように、愛犬一弓は、イチロー選手にとって、単なるペット以上の存在であり、その野球人生において非常に重要なパートナーであったと言えるでしょう。殿堂入りという特別な瞬間に、共に過ごした愛犬の存在を語る姿は、多くの人の心を打ちました。
イチローのアメリカ野球殿堂入りについて
イチロー選手は、2025年にアメリカ野球殿堂入りを果たし、日本人として初の快挙を成し遂げました。
この殿堂入りは、野球界で偉大な業績を残した人物を称えるもので、イチロー選手の功績が認められた証です。
イチロー選手は、最初の投票で選出され、394票中393票（99.7%）という圧倒的な支持を得ました。
これは、過去の殿堂入り選手の中でも3番目に高い得票率であり、イチロー選手がどれほど偉大な選手であるかを物語っています。
殿堂入りした選手は、ニューヨーク州クーパーズタウンにある野球殿堂博物館に、レリーフ（浮き彫り）が飾られます。また、イチロー選手の場合は、愛犬の一弓（いっきゅう）を記念した特別な「プラック（銘板）」も作られることになりました。このプラックは、殿堂入りした選手以外では非常に異例であり、ボブ・フェラーの猫と並び、殿堂入りしたペットとして特別な存在となります。
イチロー選手は、その卓越した技術と野球に対する真摯な姿勢で、多くのファンを魅了してきました。以下に、イチロー選手の主な功績をまとめます:
- メジャーリーグでの通算3089安打
- 日米通算4367安打（これはピート・ローズのMLB記録4256本を上回る）
- 2004年には、シーズン最多安打記録となる262安打を達成
- メジャーリーグで10年連続200安打以上を記録（2001年から2010年）
- 2001年、アメリカンリーグの首位打者と盗塁王を獲得し、新人王とMVPを同時受賞
- 10回のオールスター選出、10回のゴールドグラブ賞受賞
イチロー選手は、メジャーリーグで、パワーやホームラン重視だった野球に、巧みな打撃、強肩、そして俊足という新たな魅力を加えました。その活躍は、日本人選手がメジャーリーグで成功できることを証明し、後進の道を開きました。
イチロー選手の殿堂入りは、単に一選手が殿堂入りしたというだけでなく、日本とアメリカの野球界の架け橋となる出来事として、大きな意味を持つと言えるでしょう。
また、殿堂入り記者会見では、投票で唯一票を投じなかった記者を自宅に招待したいと発言し、ユーモアを交えたコメントも話題になりました。
イチロー選手は、シアトル・マリナーズの会長付特別補佐として、現在も野球界に貢献しています。殿堂入り後も、野球への情熱を持ち続け、次世代の選手たちの育成に尽力することが期待されます。
まとめ：イチロー「一弓のプラック」とは？アメリカ野球殿堂入り
- イチロー選手の言う「プラック」とは、アメリカ野球殿堂博物館に飾られる愛犬「一弓」を記念した特別な銘板のこと。
- 殿堂入りした人物以外で、プラックが作られるのは非常に異例であり、一弓はボブ・フェラーの猫と並び、殿堂入りしたペットとして特別な存在。
- このプラックは、イチロー選手にとって、現役時代を共に過ごした愛犬への深い愛情と感謝の証。
今回の件は、アメリカ野球殿堂が単なる野球の殿堂ではなく、野球に関わる人々の人生、そしてその歴史を称える場所であることを改めて教えてくれる出来事だったと言えるでしょう。
