2025年・今年の本屋大賞のノミネート作品および大賞受賞作品について
本屋大賞は全国の書店員が選ぶ、最も売りたい本を決める文学賞。
書店員が「面白い!」と推薦する、年に一度の小説のお祭りですが、2025年・今年の本屋大賞のノミネート作品および大賞受賞作品は?
本屋大賞2025ノミネート作品・大賞の予想
2025年度の本屋大賞のノミネート作品と大賞受賞作品について。
予想されるノミネート作品と解説
- 『人魚が逃げた』 青山美智子
- 多くのメディアで本命候補として挙げられています.
- 青山美智子さんは過去にも本屋大賞に複数回ノミネートされており、人気作家であるため、ノミネートの可能性が高いです。
- 一般受けしやすいエンタメ作品であると考えられます。
- 『生殖記』 朝井リョウ
- 本命候補として挙げられています.
- 「〇〇目線」という斬新な発想が面白い作品で、哲学的な内容ながらもユーモアのある文体で書かれていると評されています。
- 『アルプス席の母』 早見和真
- ノミネート候補として挙げられています。
- 母親目線で描かれる高校野球小説で、青春の爽やかさだけでなく、野球部父母会の金銭面や人間関係のドロドロした部分も描かれているようです。
- 『禁忌の子』 山口未桜
- ノミネート候補として挙げられています。
- 新星作家の作品であり、大穴として予想されています。
- 『死んだ山田と教室』 金子玲介
- ノミネート候補として挙げられています。
- 新星作家の作品として注目されています。
- 『地雷グリコ』 青崎有吾
- ノミネート候補として挙げられています。
- 一風変わったゲームに挑戦する女子高生のバトル小説で、高度な頭脳戦と心理戦が描かれている。
- 『小鳥とリムジン』 小川糸
- ノミネート候補として挙げられています。
- 生きることと向き合う健気な主人公が魅力的な作品で、ファン層も広いと考えられます。
- 過去作の『食堂かたつむり』や『ライオンのおやつ』に続く、「生」の物語として注目されています。
- 『成瀬は信じた道をいく』 宮島未奈
- 前作『成瀬は天下を取りにいく』が2024年の本屋大賞を受賞しており、続編であるためノミネートはするものの、受賞は難しいと予想する意見もあります。
- 『自由に捕らわれる』 カンザキイオリ
- 『俺たちの箱根駅伝』 池井戸潤
- ノミネート候補として挙げられていますが、知名度が高すぎるため、受賞は難しいという意見もあります。
- 箱根駅伝を舞台にした青春スポーツ小説で、読者の心を熱くすると評されています。
- 『恋とか愛とかやさしさなら』 一穂ミチ
- 有力候補として挙げられています。
- プロポーズの翌日に恋人が盗撮で捕まるという衝撃的な設定で、恋愛小説でありながら、人間の欲望のブラックボックスに迫る作品と評されています。
- 『わたしの知る花』 町田そのこ
- 有力候補として挙げられています。
- 孤独死した老人の意外な人生を描いた物語で、人が人を想う気持ちを切なく愛おしく描いた連作短編小説と評されています。
- 『カフネ』 阿部暁子
- ノミネート候補として挙げられています。
- ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」を意味する言葉がタイトルになっている作品で、心に沁みる物語と評されています。
- 『シャーロック・ホームズの凱旋』 森見登美彦
- メディアでノミネート候補として挙げられています。
- 『spring』 恩田陸
- メディアでノミネート候補として挙げられています。
- 『バリ山行』 松永K三蔵
- メディアでノミネート候補として挙げられています。
- 『藍を継ぐ海』 伊与原新
- ノミネート候補として挙げられています。
- 直木賞候補にもなった作家の作品であり、理学博士の知識をストーリーに組み込む作風が特徴とされています。
- 『二人目の私が夜歩く』 辻堂ゆめ
- ノミネート候補として挙げられています。
- 昼と夜で一つの身体を共有する二人の女性を描いたミステリーで、驚きの展開が魅力と評されています。
- 『街角ファンタジア』 村山早紀
- ノミネート候補として挙げられています。
- 登場人物同士の暖かな気持ちのつながりが伝わる物語と評されています。
- 『あなたに会える杜のごはん屋』 篠友子
- ノミネート候補として挙げられています。
- 『遠い町できみは』 高遠ちとせ
- ノミネート候補として挙げられています。
- 『夕闇通り商店街 純喫茶またたび』 栗栖ひよ子
- ノミネート候補として挙げられています。
- 日常のすぐ隣にある非日常を楽しめるシリーズ作品と評されています。
- 『夢の王国 彼方の楽園 マッサゲタイの戦女王』 篠原悠希
- ノミネート候補として挙げられています。
- 『誰が勇者を殺したか 預言の章』 駄犬
- ノミネート候補として挙げられています。
- ファンタジー小説ファンに人気のシリーズで、登場人物目線で物語に没頭できる点が魅力と評されています。
- 『森と、母と、わたしの一週間』 八束澄子
- ノミネート候補として挙げられています。
大賞受賞作品の予想
複数のメディアを参照すると、『俺たちの箱根駅伝』が本命視されているようです。
ただし、本屋大賞は知名度の低い作家の作品も評価する傾向があるため、大穴として『禁忌の子』を推す意見もあります。
また、社会派テーマや癒しと自己回復を描いた作品も注目されているため、これらの要素を持つ作品も受賞の可能性があります。
過去の本屋大賞受賞作の傾向
過去の受賞作を見ると、時代を反映した作品や、読者に寄り添うような作品が選ばれる傾向があります。
例えば、コロナ禍においては、人間関係や多様性をテーマにした作品が評価されました。また、2024年の受賞作『成瀬は天下を取りにいく』のように、暗い時代に明るい物語が求められることもあります。
注意点
本屋大賞は、書店員の投票によって決まるため、予想が外れることもあります。また、書店員の好みや、その年のトレンドによって、結果が大きく変動する可能性もあります。
本屋大賞とは?
本屋大賞は、全国の書店員が「いちばん!売りたい本」を選ぶ賞であり、書店員が読者と本を「最もよく知る立場」にあるという考えに基づいています。
選考は年1回、年度末の5ヶ月間で行われます。一次投票で選ばれた上位10作品がノミネート作品として発表され、二次投票で大賞が決まります。
2025年本屋大賞のスケジュール
- 一次投票: 2024年12月1日~2025年1月5日
- ノミネート作品発表: 2025年2月3日
- 二次投票: 2025年2月3日~2025年3月2日
- 大賞発表: 2025年4月9日
対象作品
2023年12月1日から2024年11月30日の間に刊行された日本の小説(判型問わずオリジナルの小説)が対象です。
ノミネート作品の傾向
- ノミネートしやすい作品: 一般ウケしやすいエンタメ作品、世界観に惹き込まれる感動の長編、人気作家の作品
- ノミネートしにくい作品: 純文学、本格ミステリ、難解な作品、知名度が高すぎる作家の作品
本屋大賞|歴代の作品
受賞年 | 大賞受賞作品 | 著者 |
---|---|---|
2004年 | 博士の愛した数式 | 小川洋子 |
2005年 | 夜のピクニック | 恩田陸 |
2006年 | 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン | リリー・フランキー |
2007年 | 一瞬の風になれ | 佐藤多佳子 |
2008年 | ゴールデンスランバー | 伊坂幸太郎 |
2009年 | 告白 | 湊かなえ |
2010年 | 天地明察 | 冲方丁 |
2011年 | 謎解きはディナーのあとで | 東川篤哉 |
2012年 | 舟を編む | 三浦しをん |
2013年 | 海賊とよばれた男 | 百田尚樹 |
2014年 | 村上海賊の娘 | 和田竜 |
2015年 | 鹿の王 | 上橋菜穂子 |
2016年 | 羊と鋼の森 | 宮下奈都 |
2017年 | 蜜蜂と遠雷 | 恩田陸 |
2018年 | かがみの孤城 | 辻村深月 |
2019年 | そして、バトンは渡された | 瀬尾まいこ |
2020年 | 流浪の月 | 凪良ゆう |
2021年 | 52ヘルツのクジラたち | 町田そのこ |
2022年 | 同志少女よ、敵を撃て | 逢坂冬馬 |
2023年 | 汝、星のごとく | 凪良ゆう |
2024年 | 成瀬は天下を取りにいく | 宮島未奈 |
参考情報
- 発掘部門:過去1年以上前に刊行された作品を対象とし、書店員が投票します。大賞はなく、リストが発表され、特に共感した1冊が「超発掘本!」として選ばれます.
- 翻訳小説部門:過去1年間に日本で刊行された翻訳小説を対象とし、書店員が投票し大賞を決定します.
- ノンフィクション部門:2018年に創設されましたが、2023年は実施されませんでした.
まとめ:本屋大賞2025ノミネート作品・大賞の予想
2025年の本屋大賞は、上記のノミネート候補作品の中から選ばれる可能性が高いと考えられます。
特に『人魚が逃げた』、『生殖記』、『アルプス席の母』、『俺たちの箱根駅伝』、『恋とか愛とかやさしさなら』、『わたしの知る花』、『小鳥とリムジン』、『カフネ』あたりが注目されるでしょう。大賞は、これらの作品の中から選ばれると予想されますが、社会情勢や書店員の投票動向によって結果は変わる可能性があります。2025年2月3日のノミネート発表を楽しみに待ちましょう。
これらの情報が、あなたの予想の参考になれば幸いです。