「【重要】株式会社リクルート(北海道じゃらん)より貴殿の個人情報が流出しました」
という件名のタイトルのメールが届いた場合、まず「北海道じゃらん」に会員登録していたのであれば、実際に個人情報が流出している恐れがあります。
2025年3月19日午前9時現在、北海道じゃらんの公式HPがハッキングされていることが確認されています。
本文:【重要】株式会社リクルート(北海道じゃらん)より貴殿の個人情報が流出しました
「突然のメール、失礼します。
セキュリティ研究者の堀口英利と申します。
表題のサイトより、貴殿の個人情報が流出しました。
詳細は追ってご説明いたします。お急ぎの方はお電話にて。」
この下に私の名前電話番号住所が記載されていました。。
北海道じゃらん|個人情報流出メールの対処法
もしも情報漏えいの通知が届いたら
まず、落ち着いて深呼吸をしてください。
情報漏えいの通知を受け取ったからといって、すぐにパニックになる必要はありません。
大切なのは、冷静に状況を把握し、適切な対応を取ることです。
1. 落ち着いて、通知をよく読む
まず最初にすべきことは、送られてきた通知の内容をよく読むことです。
焦ってすぐにアカウントを閉鎖したり、クレジットカードを解約したりするのは、場合によっては逆効果になることもあります。
通知には、どのような情報が漏洩した可能性があるのか、どのような影響が考えられるのか、そして、今後どのような対応が必要になるのかが記載されているはずです。
通知の内容をしっかりと把握し、何が起きたのかを理解することが、最初のステップです。
また、通知が本物かどうかを確認することも重要です。
最近は、巧妙なフィッシング詐欺で個人情報を騙し取ろうとするケースが増えています。
通知に記載されている連絡先が、本当にその企業や組織のものであるか、公式ウェブサイトなどで確認するようにしましょう。
不審な点があれば、すぐに連絡を取るのではなく、直接該当の組織の公式サイトから情報を探すのが確実です。
2. 通知が本物であることを確認する
フィッシング詐欺は、あたかも本物の企業からの連絡のように装って、個人情報を盗み取ろうとします。
もし、不審な点がある場合は、通知に記載されている連絡先に直接電話をかけたり、メールで問い合わせたりする前に、その企業の公式サイトで正しい連絡先を確認しましょう。
特に、メールアドレスのドメインや、ウェブサイトのURLが不自然でないかなどをチェックすることが重要です。
もし、詐欺だと判断した場合は、安易に個人情報を入力したり、指示に従ったりしないようにしましょう。
そして、その旨を該当の組織や、必要であれば警察などに報告することも検討してください。
3. 後続の詐欺に注意する
情報漏えいが起こった後、攻撃者は盗んだ個人情報を元に、さらなる詐欺を仕掛けてくる可能性があります。
例えば、漏洩した情報に関連する内容で、あたかも正規の企業からの連絡のように装ったフィッシングメールを送ってくることがあります。
「あなたの情報が漏洩したので、こちらで対応します」といった内容で、さらなる個人情報を要求してくるケースもあるので注意が必要です。
不審なメールやメッセージを受け取った場合は、安易にリンクをクリックしたり、個人情報を入力したりしないようにしましょう。
文法や表現がおかしい、送信元のアドレスが不自然、緊急性を煽るような内容など、少しでも違和感を感じたら注意が必要です。
4. パスワードを変更する
もし、ログイン情報(IDとパスワード)が漏洩した可能性がある場合は、すぐにパスワードを変更しましょう。
特に、同じパスワードを他のサービスでも使い回している場合は、全てのアカウントのパスワードを変更することをおすすめします。
パスワードは、推測されにくい複雑なものに設定することが重要です。
誕生日や電話番号など、個人を特定しやすい情報は避けるべきです。
英大文字、小文字、数字、記号を組み合わせた、長く複雑なパスワードを設定しましょう。
また、可能であれば、二段階認証(多要素認証)を設定しているアカウントは、そのままにしておきましょう。
パスワードマネージャーを利用するのも、安全なパスワード管理には有効な手段です。
5. 銀行口座やオンラインアカウントを確認する
もし、あなたの銀行口座やオンラインアカウントのログイン情報が漏洩した可能性がある場合は、不正なアクセスがないか、不審な取引履歴がないかを確認しましょう。
もし、身に覚えのない取引が見つかった場合は、すぐに銀行やサービス提供者に連絡し、状況を説明し、対応を依頼してください。
また、個人情報を入手した詐欺師が、あなたの名義で新たな口座を開設したり、不正な取引を行ったりする可能性も考慮しておく必要があります。
定期的に取引履歴を確認する習慣をつけることが大切です。
6. クレジットカードを停止、または解約する
クレジットカード情報が漏洩した可能性がある場合は、すぐにカード会社に連絡し、カードの利用を停止してもらうか、場合によっては解約の手続きを行いましょう。
不正利用の被害を最小限に抑えるためにも、迅速な対応が重要です。
また、社会保障番号やID番号などの重要な個人情報が漏洩した場合、あなたの名義で高額な融資を受けられたりする可能性もあります。
このようなリスクを考慮し、必要であれば、信用情報機関に連絡し、個人信用情報の開示を制限する手続き(信用情報の利用停止など)を検討することも一つの手段です。
7. 漏えいした状況を積極的に調べる
通知の内容が曖昧で、具体的にどのような情報が漏洩したのか分からない場合は、「Have I Been Pwned」のような、過去の情報漏洩で自分のメールアドレスやパスワードが流出した履歴を検索できるウェブサイトを利用してみるのも良いでしょう。

ただし、これらのサイトで完全に漏洩の有無を特定できるわけではありませんし、情報が最新のものとは限らない点には注意が必要です。
8. 補償を求める
情報漏えいによって、金銭的な被害や精神的な苦痛を受けた場合は、関係機関に相談し、補償を求めることも検討しましょう。
個人情報保護委員会や、消費者センターなど、専門の機関に相談することで、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。
また、弁護士に相談し、法的手段について検討することも必要になる場合があります。
まとめ:【重要】株式会社リクルート(北海道じゃらん)の個人情報流出
情報漏えいは、いつ誰の身に起こるか分からないものです。
今回の北海道じゃらんの件に限らず、日頃からインターネットを利用する際には、セキュリティ意識を持つことが非常に重要です。
- パスワードの使い回しを避ける: 各サービスで異なる、複雑なパスワードを設定しましょう。
- 二段階認証(多要素認証)の活用: 可能な限り、二段階認証を設定してセキュリティを強化しましょう。
- 不審なメールやリンクに注意する: 見覚えのないメールや、不審なリンクは安易にクリックしないようにしましょう。
- セキュリティソフトの導入: パソコンやスマートフォンには、信頼できるセキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保ちましょう。
- 情報の安易な公開を避ける: SNSなどで、個人情報を安易に公開しないように注意しましょう。
今回の件で、多くの方が不安な気持ちになっていると思います。
しかし、冷静に対処し、適切な行動をとることで、被害を最小限に抑えることができます。
もし、今回の件で不安なことや、何か困ったことがあれば、一人で抱え込まずに、専門機関や信頼できる人に相談してくださいね。
僕自身も、インターネットセキュリティには常に気を配っていますが、それでもいつ何が起こるか分かりません。
だからこそ、日々の情報収集と、いざという時の対応策を理解しておくことが大切だと考えています。
今回の情報が、少しでも皆さんの不安を和らげ、具体的な行動の助けになれば幸いです。
皆さんも、くれぐれも情報セキュリティには気を付けて、安全なインターネットライフを送りましょう!