保育士試験は、筆記試験と実技試験の両方に合格する必要があるため、しっかりと準備しておくことが大切です。
すべての科目で合格点を取る必要があり、難易度が高い試験ですが、計画的に勉強すれば合格を目指すことは可能です。
2024年の保育士試験(筆記)は下記のような日程・内容で行われました。
■保育士試験(筆記)の日程・時間
保育士試験(筆記)は、前期と後期に分かれており、それぞれ2日間連続で実施されます。
試験時間は、1科目あたり60分です。 ただし、「教育原理」と「社会的養護」は2科目合わせて60分、つまりそれぞれ30分となります。
令和6年度(2024年度)の試験日程は下記の通りです。
前期試験
- 筆記試験:4月20日(土)、21日(日)
- 実技試験:6月30日(日)
後期試験
- 筆記試験:10月19日(土)、20日(日)
- 実技試験:12月8日(日)
試験開始時間や、科目ごとの時間割については、受験票で確認できます。 自然災害や感染症などにより試験が中止になった場合、再試験は行われません。
試験会場は、47都道府県すべてに設置されています。 人口が多い都道府県や、面積の広い都道府県、離島がある都道府県に関しては、同一都道府県内に複数の試験会場が設置されます。 試験会場は受験票で確認できます。
保育士試験(筆記)解答速報2024
2024年の保育士試験(筆記)は下記のような手段で解答速報を知ることができます。
twitterのハッシュタグ「#保育士試験(筆記)解答速報」
5ch
「資格の大原」と「LEC東京リーガルマインド」では保育士試験(筆記)の解答速報は発表していないようです。
twitterのハッシュタグでは他にも「#保育士試験(筆記)」や「#保育士解答速報」で解答が続々と投稿されるし、
5ch掲示版にも解答がドンドン投稿されていきます。
最終的に完成度の高い解答速報が出来上がるスピードで言えば、例年だと5ch掲示版が最も速くなります。
また保育士試験解の正式な解答は一般社団法人 全国保育士養成協議会のホームページで公開される予定となっています。
保育士試験(筆記)の合格基準は?
保育士試験の合格基準
保育士試験の合格基準は、筆記試験と実技試験の両方で定められています。
筆記試験の合格基準
- 筆記試験は9科目あり、すべての科目で100点満点中60点以上を取ることが必要です。
- ただし、「教育原理」と「社会的養護」はそれぞれ50点満点とされ、30点以上の得点で合格となります。
- 9科目すべてに合格しないと、実技試験を受験することはできません。
- 合格した科目は、合格した年を含めて3年間有効です。 3年以内にすべての科目に合格すれば、筆記試験は免除されます。
- 一定の実務経験があれば、合格科目の免除期間を最大5年間延長することができます。
実技試験の合格基準
- 実技試験は、「音楽に関する技術」「造形に関する技術」「言語に関する技術」の3分野から2分野を選択して受験します。
- 選択した2分野とも、50点満点中30点以上を取得する必要があります。
- 音楽に関する技術では、保育士として必要な歌や伴奏の技術、総合的に豊かな表現ができているかが評価されます。
- 造形に関する技術では、保育の状況をイメージした造形表現(情景・人物の描写や色使いなど)ができているかが評価されます。
- 言語に関する技術では、保育士として必要な基本的な声の出し方や表現上の技術、幼児に対する話し方ができているかが評価されます。
保育士試験の難易度
- 保育士試験の合格率は近年23%前後で推移しており、難易度は高いと言えます。
- 合格率が低い理由としては、9科目すべてで60点以上を取らなければならないこと、実技試験があることなどが挙げられます。
保育士試験(筆記)の合格率は?
保育士試験の合格率は、近年では20%~30%程度で推移しており、決して容易な試験ではありません。
合格率が低い要因としては、以下の点が挙げられます。
- 9科目全てで6割以上の得点が必要: 筆記試験は9科目から出題され、1科目でも6割を下回ると不合格となります。
- これは、他の国家資格試験と比較しても厳しい条件と言えます。
- 幅広い知識が求められる: 保育士試験では、子どもの発達や保育の知識はもちろんのこと、社会福祉や法律に関する知識まで、幅広い分野からの出題があります。
- 保育士の仕事は、子どもの保育だけでなく、保護者支援や地域連携など多岐にわたるため、総合的な知識が求められます。
- 実技試験がある: 筆記試験に加えて、音楽、言語、造形の3分野から2分野を選択する実技試験があります。
- 実技試験では、保育士としての技能や表現力が試されます。
ただし、筆記試験の合格科目は3年間有効となるため、複数年に分けて受験することも可能です。 また、幼稚園教諭免許状所有者や社会福祉士などの資格を所有している場合は、一部科目の免除制度もあります。
保育士試験は決して楽な試験ではありませんが、計画的に学習を進め、自分に合った勉強方法を見つけることで、合格の可能性は高まります。
保育士試験(筆記)の試験内容
保育士試験は、筆記試験と実技試験の2つから構成されます。筆記試験に合格しなければ実技試験を受験することはできません。
筆記試験
筆記試験では、保育士として必要な幅広い知識を問う、9つの科目が課されます。
- 保育原理: 保育の意義や目的、保育所保育指針の内容、保護者支援、子育て支援などが出題されます。
- 教育原理: 教育の基本的な概念、教育実践の原理、教育の思想、子ども家庭福祉との関連性などが出題されます。
- 社会的養護: 社会的養護の意義と役割、児童や家庭を取り巻く状況、保育との関わり、現代の課題などが出題されます。
- 子ども家庭福祉: 子ども家庭福祉の意義と歴史、子どもの人権擁護、制度と実施体系、現状と課題などが出題されます。
- 社会福祉: 社会福祉の理念体系、制度、利用者の保護、相談援助などが出題されます。
- 保育の心理学: 保育実践に関わる心理学、発達心理学、子どもの発達段階における心理や特徴、援助の方法などが出題されます。
- 子どもの保健: 子どもの健康、安全、疾病予防、保健活動、環境衛生管理、安全管理などが出題されます。
- 子どもの食と栄養: 子どもの食生活、栄養、食育、調理の基本などが出題されます。
- 保育実習理論: 保育実習の理論、保育や保護者支援に関する実践力、児童福祉施設の役割、保育士の倫理、子どもの生活と援助活動などが出題されます。
筆記試験は全てマークシート方式で、1科目100点満点中60点以上で合格となります。「教育原理」と「社会的養護」はそれぞれ50点満点で、30点以上が合格ラインです。
実技試験
筆記試験の全科目に合格すると、実技試験を受験できます。実技試験では、3つの分野から2つを選択し、受験します。
- 音楽に関する技術: 課題曲をピアノ、ギター、アコーディオンのいずれかで弾き語りします。
- 造形に関する技術: 試験会場で指定された場面を絵画で表現します。
- 言語に関する技術: 指定された物語を3分間で要約し、子どもたちに読み聞かせます。
実技試験も筆記試験と同様に、各科目50点満点で、30点以上で合格となります。選択した2科目とも30点以上を取得し、合計60点以上で合格です。
保育士試験は、保育士になるために必要な知識や技能を幅広く評価する試験です。合格率は低いですが、計画的に学習を進めることで合格を目指せるでしょう。
保育士試験(筆記)の難易度,受験生感想まとめ
保育士試験は、国家資格である保育士になるための試験であり、筆記試験と実技試験の両方に合格する必要があります。近年、合格率は23%前後で推移しており、決して簡単な試験ではありません。この難易度の高さは、試験の内容と構造に起因しています。
筆記試験の難易度
筆記試験は9科目からなり、幅広い知識が求められます。合格基準は各科目100点満点中60点以上、”教育原理”と”社会的養護”はそれぞれ50点満点中30点以上と高く設定されています。さらに、1科目でも合格点に達しない場合は不合格となるため、受験者は全ての科目で一定レベル以上の知識を習得する必要があります。
受験者の多くが”教育原理”と”社会的養護”で苦労する傾向にあり、これらの科目は保育士試験の難易度を上げる一因となっています。
実技試験の難易度
筆記試験に合格した者だけが受験できる実技試験も、保育士試験の難易度を上げる要素の一つです。実技試験では、”音楽に関する技術”、”造形に関する技術”、”言語に関する技術”の3分野から2分野を選択して受験します。
実技試験では、単に技術的な能力を評価するだけでなく、保育士として必要な表現力や、子どもたちへの共感力なども評価されます。
保育士試験合格のための勉強時間
保育士試験に合格するためには、一般的に100~180時間の学習が必要と言われています。1日1時間の学習時間を確保できれば、3ヶ月~6ヶ月程度で試験準備が可能ですが、これはあくまで目安です。
保育士試験の難易度が高い理由
保育士試験の難易度が高い理由は、以下のようにまとめられます。
- 全9科目で合格点を取る必要がある
- 実技試験がある
- 幅広い知識と実践力が求められる