マンガ「ヒロアカ(僕のヒーローアカデミア)」431話について。
「ヒロアカ(僕のヒーローアカデミア)」はヒーローとヴィランの壮絶な戦いを描いた、個性×成長×友情の物語。
無個性の少年が、仲間と共に成長し、最高のヒーローへと昇りつめる姿を描いていますが、最終巻・42巻の書き下ろしマンガ431話の感想をまとめています。
ヒロアカ(僕のヒーローアカデミア)431話の感想ネタバレ|42巻の書き下ろし
■マンガ「ヒロアカ(僕のヒーローアカデミア)」431話:読者の喜びと寂しさ
「ヒロアカ(僕のヒーローアカデミア)」42巻に収録された描き下ろしエピソードである431話に対する読者の感想は、喜びと寂しさが入り混じった複雑なものとなっているようです。
爆豪勝己の結末への寂寥感
多くの読者が、主人公である緑谷出久(デク)のライバルである爆豪勝己の結末に寂しさを感じているようです。 爆豪は、デクが最終決戦でスーパーパワーを失いヒーローになる夢を叶えられなくなったことを涙を流して惜しみ、8年後にはデクをヒーローに返り咲かせるためにクラスメイトと共にスーパーパワー再現アーマーを開発しました。
しかし、431話では、爆豪がデクにヒーローとして同じ事務所で働かないかと誘うも、デクはこれを断ります。 デクは、教師という仕事にやりがいを感じており、ヒーロー活動は授業のない日にだけ行う程度にとどまっている様子が描かれています。 このことから、爆豪が望んでいたであろう、デクと再びライバルとして競い合う姿や、肩を並べて活躍する姿は、実現しないことが示唆されました。
読者としては、デクの選択、すなわち最終決戦を経て「最高のヒーロー」という目標を達成し、職業としてのヒーローにこだわらなくなったという変化は理解できるものの、爆豪にとってはデクと競い合うこと自体が目的になっていた可能性があり、彼の気持ちはどこに持って行けばいいのかという戸惑いが生まれているようです。
物語からの解放と爆豪のその後
作者の堀越先生は、431話について「キャラクターたちをドラマから解放する」という意図を表明しています。 デク、お茶子、轟焦凍はそれぞれ、物語の役割から解放され、自分らしい生き方を見つけている様子が描かれていますが、爆豪に関しては、最終回で既にデクをヒーローとして引っ張り戻すという役割を終えており、431話では新たな展開は描かれませんでした。
読者からは、爆豪にも何か楽しいことを見つけて、笑顔を見せてほしいという声が上がっています。 431話の中で爆豪は一度も笑っておらず、彼の心境を慮るコメントが多く見受けられました。
肯定的な意見
一方で、431話を肯定的に捉える意見も存在します。例えば、デクと爆豪の関係性が、これまでの熱いライバル関係から、互いを支える関係へと進化したと捉える意見や、お茶子の個性カウンセリングを通しての成長に感動したという意見などがあります。
また、本誌終了時点で未回収だった伏線が回収されたことに満足している読者もいるようです。
ヒロアカ(僕のヒーローアカデミア)431話までのストーリー解説
「ヒロアカ」の最終盤では、ヒーローとヴィランの最終決戦後、世界に平和が訪れ、8年後、デクは無個性ながらも再びヒーローとして歩み始めるという流れになっています。
最終決戦後
- ヒーローとヴィランの最終決戦後、世界には平和が訪れます。
- 激闘によりデクはほとんどの個性を失い、爆豪は大怪我を負いますが、オールマイトは2人を「最高のヒーローだ」と称賛します。
- 雄英高校の卒業式では、卒業生代表のミリオが「たくさんの人が笑って過ごせる世界がゴールだ」とスピーチし、デクたちも2年生に進級します。
- 轟家では、荼毘が家族と再会し、エンデヴァーは引退を宣言します。
- デクはヴィラン連合の生き残りであるスピナーと対面し、スピナーは死柄木の遺言を胸に、自分たちの戦いを記した本を書こうと決意します。
- A組のメンバーは新入生の対応や復旧作業に忙殺されますが、お茶子はトガの死を思い出し、自分を責めて泣いています。
- デクはそんなお茶子を励まし、2人はお互いの気持ちを打ち明け合います。
- 最終決戦後の社会では、人々が自ら助け合う「ヒーローが暇な社会」へと変化していきます。
- これはデクたちの戦いを見た市民たちの意識の変化によるもので、ホークスもこの変化を予期していました。
8年後
- エピローグでは、8年後の世界が描かれます。
- デクは個性を失ったものの、雄英高校の教師となり、後輩を指導しています。
- 社会では、ヒーロー科一択ではなく、様々な進路を志す生徒が増えています。
- かつて老婆に助けられたハサミの少年は、ヒーローを目指し雄英に入学しています。
- 敵発生率も減少傾向にあり、「ヒーローが暇な社会」になりつつあります。
- 爆豪はプロヒーローとして活躍していますが、相変わらずの性格のため人気は伸び悩んでいます。
- 轟はトップヒーローのミリオに迫る勢いで活躍しています。
- お茶子、飯田、蛙吹、八百万はチームを組み、全国の小学校を巡り、個性カウンセリングの改善に努めています。
- 切島は男性から圧倒的な支持を得るヒーローとなっています。
- 障子は差別問題解決に貢献し、平和賞を受賞しています。
- 発目はサポートアイテムのデザイン事務所に所属しています。
- ラブラバとジェントルはIT会社を設立し、社会に貢献しています。
- オールマイトはデクをサポートし続け、元気な姿を見せています。
最終回(430話)
- デクはかつてオールマイトに言われたように、「君はヒーローになれる」という言葉をかけて、夢を持つ少年を励まします。
- そして、デクは爆豪に手を差し伸べられ、再びヒーローとして歩み始める姿で物語は幕を閉じます。
- しかし!「完」の文字を握りつぶしてオールマイトが登場!
- オールマイトは、8年前の彼とAFOの戦闘で得られたデータをもとに、発目やA組が共同出資して作られたサポートアイテムをデクに渡します。
- このサポートアイテムにより、デクは無個性のヒーローとして新たな一歩を踏み出すことになります。
- 最終ページでは「最終話」ではなく「430話」とナンバリングされていることから、これからも彼らの物語が続いていくことが示唆されています。
まとめ:ヒロアカ(僕のヒーローアカデミア)431話の感想ネタバレ|42巻の書き下ろし
■431話(描き下ろしエピソード)
- 431話では、最終回から更にその後の物語が描かれています。
- デクはサポートアイテムを使ってヒーロー活動を行う一方で、雄英高校の教師として後輩を指導しています。
- 爆豪はデクにヒーローとして同じ事務所で働かないかと誘いますが、デクは教師をメインにしたいという理由で断ります。
- 爆豪は431話の中で一度も笑っておらず、彼の心境を心配する読者も多いです。
- お茶子は、トガヒミコを死なせてしまった経験から職務に囚われすぎていたところ、エピローグの中でデクにも目を向けられるようになり、心境の変化が見て取れます。
- 轟焦凍はヒーローとしての使命以外にも楽しみを模索する生き方を見つけたことが描写されています。
ヒロアカ(僕のヒーローアカデミア)431話に対する読者の感想は、肯定的な意見も存在するものの、多くは爆豪勝己の結末に対する寂寥感で溢れていると言えるでしょう。
特に、爆豪がデクと再び競い合うことを望んでいたであろうこと、そして彼が431話で一度も笑っていないという事実が、読者の心を締め付けているようです。