映画「グラディエーター2(グラディエーターII 英雄を呼ぶ声)」のストーリーについて解説。
「グラディエーター2」は父マキシマスの意志を継ぎ、ルシアスがローマの真の英雄へと成長する、歴史スペクタクル!
血と砂にまみれながら、ルシアスが自由と正義のために戦う、男たちの熱いドラマですが、相関図は?
グラディエーター2 wiki|あらすじ
前作「グラディエーター」から数十年後、主人公マキシマスの息子ルシアスは、ローマから遠く離れたヌミディアで「ハンノ」という偽名を使って、妻と穏やかに暮らしていました。
しかし、マルクス・アカシウス将軍率いるローマ軍がヌミディアに侵攻し、ルシアスの妻は殺され、彼自身も捕虜になってしまいます。復讐を誓うルシアスは、奴隷商人に買われ、ローマのコロッセウムで剣闘士として戦うことを余儀なくされます。
ルシアスは、剣闘士としての才能を開花させ、観客を魅了していきます。やがて、彼は、ローマ帝国を支配しようと企む元奴隷のマクリヌスに目をかけられ、利用されることになります。
一方、ルシアスの母ルッシラは、ローマ帝国の腐敗を憂い、アカシウス将軍と共謀して皇帝の打倒を企てていました。
ルシアスは、剣闘士として戦いながら、ローマ帝国の陰謀に巻き込まれていきます。彼は、父マキシマスの意志を継ぎ、ローマの真の英雄となることができるのでしょうか?
グラディエーター2 wiki|ストーリーをネタバレ解説
「グラディエーター2(グラディエーターII 英雄を呼ぶ声)」のストーリーは、前作「グラディエーター」から16年後が舞台です。主人公は、前作の主人公マキシマスの息子、ルシアス・ヴェルスです。彼は、ローマから遠く離れたヌミディアで「ハンノ」という偽名を使って、妻のアリシャットと平和に暮らしていました。
しかし、平和な生活は長くは続きませんでした。マルクス・アカシウス将軍率いるローマ軍がヌミディアに侵攻してきたのです。アカシウスは、ローマ帝国の若く血気盛んな共同皇帝、ゲタとカラカラの命令でヌミディアを征服するために派遣された将軍でした。
侵攻の際、ルシアスの妻アリシャットは殺され、ルシアス自身も捕虜になってしまいます。復讐を誓うルシアスは、奴隷商人に買われ、ローマのコロッセウムで剣闘士として戦うことを強いられます。
コロッセウムでは、ルシアスは過酷な訓練を受け、様々な相手と戦います。彼は、闘技場で生き残るため、そして復讐を果たすために、剣闘士としての才能を開花させていきます。
ルシアスは、元奴隷で武器商人であり、剣闘士のトレーナーでもあるマクリヌスの目に留まります。マクリヌスは、ルシアスの才能と復讐心に目をつけ、彼を利用しようとします。
一方、ローマでは、ルシアスの母ルッシラが、ローマ帝国の腐敗を憂い、アカシウス将軍と共謀して皇帝打倒を企てていました。
実は、アカシウスは、かつてマキシマスの部下であり、彼を尊敬していました。彼は、ローマ帝国をかつてのように、元老院を中心とした共和制に戻したいと考えており、ルッシラと手を組んだのでした。
ルシアスは、剣闘士として戦いながら、ローマ帝国の陰謀に巻き込まれていきます。彼は、父マキシマスの意志を継ぎ、ローマの真の英雄となることができるのでしょうか?
グラディエーター2 wiki|相関図
中心人物:ルシアス・ヴェルス (ハンノ)
- 父:マキシマス・デシムス・メリディアス – 前作「グラディエーター」の主人公。すでに故人。ローマ軍の将軍だったが、皇帝コンモドゥスに殺害された。ルシアスは父の意志を継ぎ、ローマの真の英雄となることを目指す。
- 母:ルッシラ – マキシマスの死後、ルシアスを守るためローマから亡命させた。ローマ帝国の腐敗を憂い、アカシウス将軍と共謀して皇帝打倒を企てる。
- 妻:アリシャット – ヌミディアでルシアスと共に暮らしていたが、ローマ軍の侵攻で殺害される。彼女の死がルシアスの復讐心
に火をつける。 - 友人:ジュバルタ – ヌミディアの族長。ルシアスを指導していたが、ローマ軍の侵攻後、ルシアスと共に奴隷にされ、剣闘士となる。
- 師匠/利用者:マクリヌス – 元奴隷で武器商人、剣闘士のトレーナー。ルシアスの才能を利用して、自らが皇帝の座に就こうと企む。
- トレーナー:ヴィゴ – マクリヌスの部下で、剣闘士のトレーナー。ルシアスを指導する。
- 医師:ラヴィ – 元剣闘士で、負傷した剣闘士を治療する医師。ルシアスと親しくなる。
敵対勢力:
- マルクス・アカシウス – ローマ軍の将軍。ルッシラの再婚相手。マキシマスの元部下で彼を尊敬していた。ローマ帝国の腐敗を正すため、ルッシラと共謀して皇帝打倒を企てる。
- 皇帝ゲタ – ローマ帝国の共同皇帝。弟カラカラと共に、残忍で無責任な支配を行う。
- 皇帝カラカラ – ローマ帝国の共同皇帝。兄ゲタと共に、残忍で無責任な支配を行う。
その他:
- グラックス議員 – ローマ帝国の元老院議員。前作にも登場。
- トラエクス議員 – ローマ帝国の元老院議員。賭博好きで腐敗している。
- テグラ – 親衛隊隊長。
- ダリウス – アカシウス軍の副官。
関係性の詳細
- ルシアスは、父マキシマスの死の復讐を果たすため、ローマ帝国に強い憎しみを抱いています。
- 彼は、当初アカシウス将軍を敵とみなしていますが、物語が進むにつれて、アカシウスの真意を知ることになります。
- ルシアスと母ルッシラは、長年離れて暮らしており、複雑な感情を抱いています。
- マクリヌスは、ルシアスを利用して権力を手に入れようとしますが、ルシアスは彼の思惑に気づき、対立します。
グラディエーター(剣闘士)とは?
古代ローマにおいて、観客の前で闘技場(円形闘技場)で戦った剣士のことです。 グラディエーターの語源は、ローマ軍団の主要な武器であった剣「グラディウス」から来ています。
剣闘士たちは、観客を楽しませるためのエンターテイナーであり、命がけのパフォーマンスを披露していました。 戦いには、様式美があり、高度な技術と戦略が求められました。
グラディエーターの起源
紀元前4世紀頃、南イタリアのカンパニア地方で始まったとされています。 当初は、葬儀の儀式として行われていましたが、徐々に娯楽として発展していきました。
グラディエーターの種類
剣闘士には、様々な種類があり、それぞれ特徴的な武器や防具を身につけていました。
主な種類は以下の通りです。
- トラキア闘士: 湾曲した剣と小さな盾を持つ、スピードと敏捷性を活かした戦い方が特徴。
- サムニウム闘士: 大きな長方形の盾と剣または槍を持つ。
- 魚兜闘士: 魚を象った兜と、軍団兵が使うような長盾と剣を持つ。
- 網闘士: 網と三つ又槍、短剣を使って戦う。兜や盾は持たない。
- 追撃闘士: 網闘士と戦うことを想定した、防御力重視の装備を持つ。
剣闘士の訓練
剣闘士たちは、養成所(ルドゥス)で厳しい訓練を受けていました。 プロの戦士として、武器の扱い方、戦術、体力などを徹底的に叩き込まれました。
養成所では、医師やトレーナー、栄養管理の専門家などが、剣闘士たちの健康を管理していました。
剣闘士の社会的地位
剣闘士は、奴隷や犯罪者、戦争捕虜などが多かったため、社会的地位は低く、蔑視されていました。 しかし、戦い続け勝利を重ねることで、富と名声を得て、自由を勝ち取ることもできました。
中には、皇帝コンモドゥスのように、自らが剣闘士となって闘技会に出場する者もいました。
剣闘士試合の終焉
キリスト教の影響もあり、剣闘士試合は徐々に衰退し、404年に西ローマ皇帝ホノリウスによって公式に禁止されました。
グラディエーターは、古代ローマ社会において、複雑な存在でした。
彼らは、観客を熱狂させるエンターテイナーであると同時に、社会の底辺に生きる存在でもありました。 その過酷な運命は、現代でも多くの人々の心を惹きつけています。