2025年の福岡県立高校入試について。
難易度、各教科の傾向など、詳しくお話していきます。
福岡高校入試2025難易度は難化?難しい?国語、数学、社会、理科、英語
今年の福岡県立高校入試、受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
私も問題を拝見しましたが、ここ数年で一番難しいと感じました。
特に、理科や数学で苦戦したという声が多いようですね。
普段過去問で210点取れていた人が180点くらいしか取れなかったという声や、塾の先生がここ十数年で一番難しいと言っていたという意見も見られました。
自己採点で40点も下がったという人もいるみたいで、皆さんの苦労が伝わってきます。
私も長年、塾講師として受験生を見てきましたが、難易度には波があるものなんです。
簡単な年があれば、難しい年もある。
今回の入試は、まさに「難しい年」だったと言えるでしょう。
ただ、難しかったのは皆さん同じです。
平均点が下がるのは間違いないので、悲観しすぎないでくださいね。
県教育委員会の予想平均点は173点とのことですが、これはあくまで予想。
実際にはもっと下がる可能性もあります。
合格点は、各高校によって異なりますが、全体的にボーダーラインは下がると予想されます。
筑紫丘高校のような上位校でも、232~244点あたりが予想されているようです。
普段の実力が出ていなくても、諦めずに合格発表を待ちましょう。
難易度が高くなった要因
今回の入試で難易度が高くなった要因として考えられるのは、以下の点です。
- 思考力を問う論述式の問題が増えた
記述式の問題が増えたことで、単なる知識の暗記だけでは対応できなくなった。
問題文を深く理解し、自分の言葉で表現する力が求められるようになっています。 - 複数の資料を読み解く問題が出題された
資料から必要な情報を抜き出し、それらを組み合わせて解答を導き出す問題が出題されました。
情報処理能力や分析力が試されます。 - 生徒になじみの薄いテーマが出題された
例えば、国語の論説文では「直観」と「知覚」の違い、小説文では「社会人野球」がテーマとして扱われました。
普段から様々な分野に興味を持ち、知識を広げておくことが大切です。 - 数学と理科の問題が難しかった
特に、数学の図形問題や理科の計算問題で苦戦した受験生が多かったようです。
基礎知識をしっかりと理解した上で、応用力を養う必要があります。
今回の入試を振り返って、今後の学習に活かしていくことが大切です。
難しかった問題を分析し、自分の弱点を克服することで、次のステップへと繋げることができます。
福岡高校入試|国語、数学、社会、理科、英語の傾向
各教科の傾向を詳しく見ていきましょう。
国語
国語は、知識問題と記述問題のバランスが重要です。
知識問題では、漢字、文法、文学史など、基本的な事項をしっかりと押さえておく必要があります。
記述問題では、文章を正確に読み解き、自分の言葉で表現する力が求められます。
240字程度の作文も出題されるので、構成力や表現力を磨いておきましょう。
過去の出題傾向を見ると、論説文、小説、古文が頻出です。
それぞれの文章の特徴を理解し、効果的な読解法を身につけておくことが大切です。
数学
数学は、計算力、図形力、論理的思考力が問われます。
大問1は、基本的な計算問題が中心なので、確実に得点できるように練習しておきましょう。
図形問題では、定理や公式をしっかりと理解し、様々な図形に対応できるようにしておく必要があります。
関数の問題も頻出なので、グラフの読み取りや応用問題に慣れておきましょう。
証明問題は、記述式で出題されることが多いので、論理的な記述力を養っておくことが大切です。
理科
理科は、物理、化学、生物、地学の各分野から幅広く出題されます。
基本的な知識をしっかりと理解した上で、実験や観察に関する問題にも対応できるようにしておく必要があります。
計算問題も出題されるので、公式や単位を正確に覚え、計算練習を重ねておきましょう。
グラフや表を読み取る問題も多いので、データの分析力を養っておくことが大切です。
社会
社会は、地理、歴史、公民の各分野からバランスよく出題されます。
地理では、地図や統計資料を読み解き、世界の国々や日本の地理的特徴を理解しておく必要があります。
歴史では、出来事の背景や因果関係を理解し、時代の流れを把握しておくことが大切です。
公民では、政治、経済、法律など、現代社会の仕組みを理解しておく必要があります。
資料を読み取り、文章で記述する問題も出題されるので、記述力を養っておきましょう。
英語
英語は、リスニング、リーディング、ライティングの総合的な能力が問われます。
リスニングでは、基本的な語彙や文法を理解し、様々な場面での会話に対応できるように練習しておきましょう。
リーディングでは、長文読解が中心なので、速読力や語彙力を養っておく必要があります。
ライティングでは、与えられたテーマについて30語以上で書く英作文が出題されるので、文法や語彙を正確に使い、自分の考えを表現できるように練習しておきましょう。
福岡県立高校入試の仕組みは?
福岡県立高校入試の仕組みは、大きく分けて推薦入試、特色化選抜、一般入試の3つがあります。
推薦入試
推薦入試は、中学校長の推薦を受けた生徒が対象となる入試です。
面接、作文、実技試験などの結果と、調査書や志願理由書などの書類を総合して選考されます。
内申点が重視される傾向にあります。
学科試験は免除されますが、競争率が高いため、十分な準備が必要です。
特色化選抜
特色化選抜は、学校の特色に合った生徒を選抜するための入試です。
中学校長の推薦は不要で、自己推薦の形で受験することができます。
面接は必須で、作文や実技試験が実施される場合もあります。
調査書や面接の結果をもとに選考されます。
一般入試
一般入試は、学力検査と調査書(内申書)の結果を総合して選考される入試です。
5教科(国語、数学、社会、理科、英語)の学力検査が実施され、各教科60点満点、合計300点満点です。
調査書には、中学校3年生の9教科の成績が記載され、45点満点で評価されます。
学力検査と調査書の両方の順位が高い生徒から合格が決まります。
ただし、一部の学科やコースでは、学力検査の一部の教科を加重配点したり、調査書の一部の教科を加重評価したりする場合があります。
また、面接や実技試験などの個性重視の特別試験を実施する学科やコースもあります。
その他
- 学区制
福岡県内の公立高校は、学区制が敷かれており、住んでいる地域によって受験できる高校が限られています。
ただし、一部の学科やコースでは、学区の制限がなく、県内全域から受験することができます。 - 第2志望校制度
一般入試に限り、一部の学科やコースを第2志望として願書に記入することができます。
第1志望校で合格とならず、第2志望校に欠員がある場合に限り、第2志望校で選考が行われます。 - 志願先変更
中学校から公立高校へ提出された入学願書をもとに、各公立高校の倍率が判明します。
私立高校入試での合否や進路の再考から、一度提出した願書を取りやめ、志願先を変更できるシステムです。
福岡県立高校入試は、複雑な仕組みになっていますが、早めに情報収集を行い、自分に合った対策を立てることが合格への鍵となります。
頑張ってください!