いやあ、英検準1級、良い目標ですよね。
素晴らしいチャレンジ精神だと思いますよ。
僕も何度か挑戦しましたが、本当に手応えのある、だからこそクリアした時の喜びもひとしおの試験です。
さて、あなたが今、英検準1級の情報収集をしているとのこと。
きっと「何点取れば合格?」「どんな問題が出るの?」「どうやって勉強すればいいの?」って疑問でいっぱいなんじゃないでしょうか。
大丈夫です。
経験者の僕が、その辺りをスッキリさせますね。
英検準1級|新課程でギリギリ合格は何問・何割?
まずは、みんなが一番気になるところですよね、合格点。
英検って、昔みたいに単純に何点取れば良い!っていう感じじゃないんですよね。
今はCSEスコアっていう、ちょっと独特な指標で合否が決まるんです。
一次試験は1792点、二次試験は512点が合格基準点と決まっているんですよ。
でもね、これがまた分かりにくいところで。
結局「じゃあ、何問正解すれば1792点になるの?」って思いますよね。
残念ながら、問題の難易度とかによって配点が変わるから、「ズバリ何問!」とは言えないんです。
英検協会も、受験者が自分で正答数からスコアを計算することはできないって言っていますし。
じゃあどうやって目安を立てるの?って話なんですが、一般的には全体の正答率で7割程度が合格ラインになることが多いと言われています。
ただ、これはあくまで「目安」なんですよ。
僕の周りでも、リーディングやリスニングのどちらかが5割以下でも、他の技能でカバーして合格した人、結構いますから。
そう、英検準1級は特定の技能で高得点を取ると、他の技能の不足を補えるっていうのが大きな特徴なんです。
特にライティングはCSEスコアへの影響が大きいと言われていますし、ライティングでしっかり点を取って合格したっていう声も聞きますね。
僕自身も、ライティングにはすごく助けられました。
合格率についてですが、残念ながら正確な数字は公表されていません。
でも、以前は16%くらいだったとか、高校生だと20%を切っていたなんて話も聞くと、やっぱり簡単な試験ではないんだなって感じますよね。
でも、それは適切な対策をすれば十分に突破できる壁だと僕は思っていますよ。
要は、CSEスコアの仕組みを知って、自分の得意・苦手を踏まえた上で、目安としての7割を目指すって感じですかね。
特にライティングは、しっかり対策する価値アリです。
英検準1級|新課程の試験内容と傾向を徹底分析
さて、合格ラインが見えてきたところで、具体的にどんな試験なのかを見ていきましょう。
英検準1級は、一次試験と二次試験があります。
一次試験は筆記とリスニングで、合わせて約2時間ですね。
筆記90分でリーディングとライティング、その後にリスニングが約30分(正確には25分間)という流れです。
リーディングは、短文の語句補充、長文の語句補充、そして長文の内容一致選択の3つのタイプが出ます。
2024年度のリニューアルで、大問の数が少し変わりましたけど、基本的な形式は同じです。
使われる語彙のレベルがね、ぐっと上がるんですよ。
日常会話ではあまり聞かないような、社会性の高いアカデミックな内容が多いです。
ここはもう、単語力勝負になる問題も多いですね。
ライティングは2題構成になりました。
一つは英文要約で、200語程度の英文を読んで60~70語くらいにまとめる問題。
もう一つは意見論述で、社会的なトピックについて自分の意見を120~150語で論理的に書くものですね。
序論、本論(指定されたポイント2つを使う)、結論っていう構成で書くのが基本です。
ここがね、CSEスコアで結構重要になってくるんですよ。
リスニングはパート1からパート3まであります。
会話、パッセージ、実生活でのアナウンスなど、色々なシチュエーションが出ます。
放送は全て1回だけなので、集中力が大事ですね。
専門的な内容だったり、少し速めのナチュラルスピードだったりするので、慣れが必要です。
でも、1語1句全て聞き取る必要はなくて、話のメインポイントや要点を掴む能力が求められます。
そして、一次をパスすると待っているのが二次試験、面接です。
これは約10分間、入室から退室までオールイングリッシュ。
4コマのイラストの説明をしたり、イラストやカードのトピック、あるいは受験者自身の意見を聞かれたりします。
トピックは一次と同様、社会的なものが中心です。
ここはもう、度胸と瞬発力、そしてもちろん英語でコミュニケーションする力が必要になりますね。
全体的に、準1級は単語のレベルアップはもちろん、長い文章を読み解く力、複雑な話を聞き取る力、そして自分の意見を論理的に組み立てて伝えたり、要点をまとめたりする力が試されます。
大学中級レベルと言われるだけあって、内容もアカデミックだったり社会性があったり、一筋縄ではいかない感じですね。
英検準1級|新課程の効果的な勉強法
さて、試験の全容が見えてきたところで、いよいよ対策の話です。
英検準1級は確かに難しいですが、適切な勉強法で着実にステップアップできますよ。
まずは、自分の現在地を知ること。
英検協会のウェブサイトに過去問が公開されているので、一度時間を計って解いてみるのがオススメです。
そこで自分がどのくらいできるのか、どの技能が苦手なのかを把握しましょう。
そして、一番最初に力を入れてほしいのが単語です。
準1級の壁、一番厚いのが語彙力かもしれません。
「パス単」のような、準1級レベルに特化した単語帳は必須アイテムですね。
ただ単語と意味を覚えるだけでなく、発音や、どんな単語と一緒によく使われるか(コロケーション)も意識すると、他の技能にも活きてきます。
電車の中とか、スキマ時間も単語学習に充てると効率が良いですよ。
あとは、英字新聞や英語ニュースに触れて、実際の文脈で単語に出会うのも効果的です。
リーディング対策としては、やっぱり過去問演習が欠かせません。
試験形式や時間配分に慣れることが、時間内に解ききるために重要なんです。
パッセージを読むときは、全部を完璧に訳そうとせず、段落ごとの要点や、接続詞なんかに注意して速読する練習をしましょう。
問題を先に読んで、何を聞かれているかを頭に入れてから読むのもテクニックの一つですよ。
ライティングは、先ほども言いましたが、本当に重要です。
意見論述なら、まずはテンプレートを用意してしまうのが手っ取り早いですね。
「序論はこう始める」「賛成意見を言うときはこういう表現を使う」みたいに、自分の型を作っておくと、本番で焦らず書けます。
社会的なトピックへの対応力を上げるために、色々なテーマについて賛成・反対両方の視点から考えて、書いてみる練習をしましょう。
書いたものは、できれば信頼できる人に添削してもらうのがベストです。
独学だと自分の弱点が見えにくいですからね。
要約問題も、元の英文のどこが重要ポイントなのかを見抜いて、自分の言葉でまとめ直す練習が必要です。
リスニングは、量をこなすのが一番です。
毎日少しずつでも良いので、英語の音声を聞く習慣をつけましょう。
最初は内容を全て理解できなくても大丈夫。
まずは話の大きな流れや、話し手の意図を掴む練習から始めます。
シャドーイングは、聞こえてきた音声を追いかけて発音する練習法ですが、これが耳を鍛えるのにすごく効果があります。
英語を英語のまま理解できるようになってくる感覚、これは一度体験すると楽しいですよ。
二次試験のスピーキング対策は、とにかく声に出して練習することです。
イラスト描写や意見を言う練習を、実際に声に出してやってみましょう。
過去問や予想問題集のイラストを使って、ストップウォッチで時間を計りながら練習すると、本番に近い感覚が得られます。
ライティングで覚えた社会派トピックの単語や表現は、スピーキングでもそのまま使えますから、連動させて対策すると効率が良いですよ。
そして、これは全技能に言えることですが、継続が何より大切です。
一日で劇的にレベルアップすることはありません。
でも、毎日コツコツ続けることで、確実に力はついていきます。
計画を立てて、自分のペースで一歩ずつ進んでいきましょう。
もし一人だと挫けそう…とか、どう対策したら良いか分からない…と感じるなら、英検対策に強い塾やスクールを頼るのも賢い選択だと思います。
特にライティングとスピーキングは、プロに見てもらうことで、独学では気づけない改善点が見えてきますからね。
英検準1級は決して簡単な試験ではありません。
でも、乗り越えた先に待っている達成感、そして広がる視野は格別です。
このレベルの英語力が身につけば、見える世界が本当に変わります。
あなたの挑戦、心から応援しています。
頑張ってくださいね!