英検2級の合格点について。
英検2級の合格点であるCSEスコアがどのように算出されるのか、素点との関係はどのようになっている?
何問正解すれば合格なんでしょうか?
英検2級|何問正解でギリギリ合格?合格点は何点?
結論から言うと、
英検2級のギリギリ合格となる合格点・合格ラインは
一次試験が1520点
二次試験が460点
合計1980点です。しかし、この点数は英検CSEスコアと呼ばれ、受験者が正答数から直接計算することはできません。
CSEスコアは、受験者の正答数だけでなく、その回の受験者の得点分布などを考慮して算出されるため、同じ正答数でもCSEスコアが異なる場合があります。問題の難易度によっても配点が変わるため、正解数が分かってもCSEスコアは分かりません。
英検公式では、2級合格の目安として「各技能6割程度の正答率」を提示しています。しかし、これはあくまで目安であり、リーディングの正答率が39%と6割を大きく下回っていても、他の技能で高得点を取れば合格できるケースもあります。
具体的な正答数の例として、リーディング12問正解、リスニング19問正解、ライティング66%の正答率で合格したケースが挙げられています。
合格には、各技能で一定の正答率を確保することが重要ですが、得意な技能で高得点を取ることで、不得意な技能を補うことも可能です。
重要なのは、過去問などで自分の得意・不得意を分析し、バランスの取れた学習計画を立て、目標とするCSEスコアに到達できるように各技能を強化することです。
一次試験合格後には、二次試験(面接)の対策も必要となります。二次試験では、コミュニケーション能力や発音なども評価されるため、一次試験対策とは異なる準備が必要です。
ギリギリ合格であっても、英検2級を取得することで、大学入試や就職活動などで有利になる可能性があります。
英検2級|CSEスコアとは?
CSEスコアは、英検の合否判定に用いられるスコアで、Common Scale for Englishの略称です。 このスコアは、従来の英検の採点方法と異なり、受験者の正答数だけでなく、受験者全体の得点分布などを考慮して算出されます。
CSEスコアの特徴は下記の通りです。
- 国際標準規格CEFRに準拠: CSEスコアは、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)という国際的な言語能力基準に対応しています。 これにより、英検以外の英語試験、例えばTOEICやTOEFLなどとスコアを比較することが可能になりました。
- 技能別のスコア表示: CSEスコアは、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能それぞれにスコアが割り当てられます。 各技能の満点は650点で、合計1950点が一次試験の満点となります。
- 試験回による変動: CSEスコアは、受験者全体の得点分布などを考慮して算出されるため、同じ正答数でも試験回によってスコアが変動する可能性があります。 例えば、ある回の試験ではリーディング20問正解でCSEスコア525点だったとしても、別の回では同じ20問正解でもCSEスコアが520点や530点になる可能性があります。
- 受験者による算出不可: CSEスコアは英検協会が独自の計算式を用いて算出するため、受験者自身で正答数からCSEスコアを計算することはできません。 換算表も存在しないため、試験結果を受け取るまで自分のCSEスコアを知ることはできません。
CSEスコア導入の背景には、従来の英検の採点方法では、受験者の英語4技能の総合的な能力を正確に測ることが難しいという問題がありました。 CSEスコアは、この問題を解決するために導入され、より公平で客観的な評価を可能にするシステムとなっています。
CSEスコアと合格点の関係
英検2級の一次試験の合格点はCSEスコア1520点です。 これは、各技能で平均507点程度取ることができれば合格できる計算になりますが、各技能の得点に多少のばらつきがあっても問題ありません。 例えば、リスニングが苦手な場合でも、リーディングとライティングで高得点を取れば合格できる可能性があります。
ただし、CSEスコアは試験回によって変動するため、合格に必要な正答数は一概には言えません。 おおよその目安としては、各技能6割程度の正答率が必要と言われています。
CSEスコアの活用
CSEスコアは、英検の合否判定だけでなく、自分の英語力の客観的な指標として活用することができます。 例えば、大学入試では、CSEスコアを利用した選抜方法を導入している大学もあります。 また、就職活動においても、CSEスコアを履歴書に記載することで、英語力をアピールすることができます。
英検CSEスコアは、今後の英語学習の目標設定や、他の英語試験の受験を検討する際にも役立ちます。 自分の得意・不得意を分析し、今後の学習に活かしていきましょう。
英検2級|効果的な学習方法
英検2級の合格には、一次試験(リーディング、リスニング、ライティング)と二次試験(面接)の両方で基準スコアを達成する必要があります。効果的な学習方法を以下の3つの戦略と具体的な学習方法に分けて解説します。
重要な3つの戦略
- 得点配分を考慮する
- 英検2級の一次試験は、リーディング、リスニング、ライティングの3技能で構成され、各技能のCSEスコアが合否に影響します。
- 各技能で6割程度の正答率を目安としながらも、得意な技能で高得点を狙い、不得意な技能を補う戦略が有効です。
- 例えば、リーディングが苦手な場合は、リスニングとライティングで高得点を目指し、全体のCSEスコアで合格基準をクリアすることを目指します。
- 効果的な学習方法を実践する
- 単語や文法の学習だけでなく、4技能を統合的に鍛える学習方法が重要です。
- 特に効果的な学習方法として「音読学習」が挙げられます。
- 音読学習は、英語の音声と文字を同時にインプットすることで、単語・熟語、文法、構文、発音などを自然に習得できるだけでなく、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能を総合的に向上させる効果があります。
- 時間配分を意識する
- 一次試験では、リーディングとライティングに時間制限があります。
- 過去問演習を通して、時間配分を意識しながら問題を解く練習を行い、本番で時間切れにならないようにしましょう。
具体的な学習方法
単語・熟語
- 英検2級対策用の単語帳を使用し、例文と合わせて音読学習を行い、単語の意味だけでなく、使い方も覚えましょう。
- 単語の意味、品詞、アクセント、発音を意識して覚えることが重要です。
- 定期的に単語テストを行い、学習の進捗状況を確認しましょう。
リーディング
- 単語・熟語の知識をベースに、長文読解問題に取り組みましょう。
- 過去問演習を通して、問題形式に慣れ、時間配分を意識しながら解く練習を行いましょう。
- 英語のニュースサイトなどを活用し、日常的に長文を読む習慣を身につけることも効果的です。
ライティング
- 英検2級のライティングでは、「英文要約」と「意見論述」の2つの問題が出題されます。
- 解答例を参考にしながら、それぞれの問題形式に合わせた構成と表現方法を学習しましょう。
- 添削指導を受けることで、客観的な評価と具体的な改善点を知ることができます。
- 実際に英文を書く練習を繰り返し行い、時間内に質の高い英文を作成できるようにしましょう。
リスニング
- 英検2級対策用のリスニング教材を使用し、様々な形式の音声に慣れましょう。
- シャドーイングなどの練習を取り入れ、英語の音声を聞き取る力を鍛えましょう。
- 聞き取れなかった箇所を分析し、発音やアクセント、単語・熟語などを重点的に学習しましょう。
スピーキング(二次試験対策)
- 二次試験では、音読、パッセージに関する質問への回答、イラストの描写、意見を述べる問題が出題されます。
- 模擬面接を通して、試験の流れを把握し、質問への回答をスムーズに行えるように練習しましょう。
- 発音やイントネーション、コミュニケーション能力も評価対象となるため、積極的に英語を話す練習を行いましょう。
- 参考書やオンライン教材を活用し、過去の出題傾向を分析し、頻出する質問への回答を準備しておきましょう。
■その他の情報
- 英検対策用の教材は、書店やオンラインで購入できます。自分に合った教材を選び、効果的に学習を進めましょう。
- 独学が難しい場合は、英検対策講座を受講することも検討しましょう。
- 試験直前には、十分な睡眠と休息を取り、体調を整えて本番に臨みましょう。
まとめ:英検2級|何問正解でギリギリ合格?合格点は何点?CSEスコアとは?
英検2級の合格を目指す上で、「何問正解すれば合格?」という疑問は当然のことです。しかし、英検は単純な正答数で合否が決まるわけではなく、「CSEスコア」という独自のシステムを採用しています。
CSEスコアとは?
CSEスコア(Common Scale for English)は、英検独自のスコアであり、国際標準規格CEFRに対応しています。従来の正答数だけの評価とは異なり、受験者全体の得点分布や問題の難易度を考慮して算出されるため、より公平で客観的な評価が可能となっています。
CSEスコアは、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能それぞれにスコアが割り当てられ、各技能の満点は650点です。英検2級一次試験の合格点はCSEスコア1520点で、二次試験の合格点は460点です。
CSEスコアと正答数の関係は?
CSEスコアは複雑な計算式で算出されるため、受験者自身で正答数からCSEスコアを計算することはできません。換算表も存在しないため、試験結果を受け取るまで自分のCSEスコアは分かりません。
英検協会は、2級合格の目安として「各技能6割程度の正答率」を提示しています。しかし、これはあくまでも目安であり、CSEスコアは試験回によって変動するため、合格に必要な正答数は一概には言えません。
ギリギリ合格は可能?
リーディング12問正解、リスニング19問正解、ライティング66%の正答率で合格したケースや、リーディングとリスニングの正答率が50%前後でも、ライティングで高得点を取って合格したケースが報告されています。
これらの事例から分かるように、CSEスコアの仕組み上、ある技能の正答率が低くても、他の技能で高得点を取れば合格できる可能性は十分にあります。
合格を勝ち取るために
合格を確実にするためには、各技能でバランス良く得点することが重要です。しかし、すべての技能で満点を目指す必要はありません。過去問などで自分の得意・不得意を分析し、得意な技能で高得点を目指しつつ、不得意な技能を補う学習戦略が有効です。
特にライティングは、他の技能と比べて短期間でスコアアップしやすいと言われています。ライティング対策を重点的に行うことで、合格の可能性を高めることができるでしょう。
重要なのは、目標とするCSEスコアに到達できるように、各技能を強化することです。 過去問などを活用し、時間配分を意識しながら問題を解く練習や、自分の弱点克服に力を入れることで、合格に大きく近づくことができるでしょう。