ドラマ「119エマージェンシーコール」と「ボイス 110緊急指令室」について。
どちらも緊急通報に対応する部署を舞台にした作品で類似点も多くみられます。
ドラマ「119エマージェンシーコール」「ボイス 110緊急指令室」パクリ？似てる？
■ドラマ「119エマージェンシーコール」と「ボイス 110緊急指令室」のストーリーの比較
「119エマージェンシーコール」と「ボイス 110緊急指令室」は、どちらも緊急通報に対応する部署を舞台にした作品であり、一見すると類似点が多いように思えます。
しかし、細かく見ていくと、事件の種類や主人公の能力、物語のテーマなど、様々な違いがあることがわかります。
似ている点
- 緊急通報を題材にしている点: どちらも、119番や110番といった緊急通報を題材にしており、緊迫感のある状況下での対応が描かれます。
- 主人公が特殊能力を持っている点: 「119エマージェンシーコール」の主人公・粕原雪は一度聞いた声や音を忘れない能力を、「ボイス 110緊急指令室」の主人公・橘ひかりは並外れた聴力と分析力を持っています。これらの能力が事件解決に役立てられる様子は共通しています。
- リアルな描写: どちらの作品も、緊急通報に対応する部署の仕事内容や、そこに携わる人々の葛藤をリアルに描いている点が共通しています。
異なる点
- 事件の種類: 「119エマージェンシーコール」は火災や救急といった事件を扱い、「ボイス 110緊急指令室」は誘拐や殺人といった凶悪犯罪を扱っています。そのため、「119エマージェンシーコール」は人命救助に重点が置かれ、「ボイス 110緊急指令室」は事件解決に重点が置かれていると言えるでしょう。
- 主人公の能力の使い方: 雪は、一度聞いた声や音を忘れないという能力を、主に通報者の状況を把握したり、現場の状況を想像するために使っています。一方、ひかりは、並外れた聴力と分析力を、主に犯人の特定やプロファイリングに用いています。
- 物語のテーマ: 「119エマージェンシーコール」は、新人指令管制員の成長物語という側面が強く、チームワークやコミュニケーションの大切さがテーマの一つとなっています。一方、「ボイス 110緊急指令室」は、主人公たちが過去のトラウマと向き合いながら事件解決に挑む姿が描かれ、正義や復讐といったテーマが強く感じられます。
ドラマ「119エマージェンシーコール」ストーリー解説
「119エマージェンシーコール」は、横浜市消防局司令課を舞台に、119番通報に対応する指令管制員たちの活躍を描いたヒューマンドラマです。
新人指令管制員・粕原雪は、一度聞いた声や音を忘れない特殊能力を持っています。雪は、元消防隊員で厳しい教育係の兼下睦夫や、個性豊かな同僚たちと共に、様々な119番通報に対応しながら、指令管制員の仕事の厳しさとやりがいを学び、成長していきます。
第1話では、雪はネットカフェの火災やショッピングモールの事故といった緊迫した状況下での通報に対応します。彼女は、現場に出向くことはできないものの、特殊能力を活かして状況を的確に把握し、消防隊員たちに指示を出していきます。
雪は、兼下の「通話を切ったら、そこで終わり」という言葉に葛藤を抱きながらも、「想像力のある指令管制員になりたい」という思いを強く持ち、勤務時間外に現場に足を運んで通報内容を振り返ったり、伝説の指令管制員と呼ばれる堂島信一の言葉に励まされながら、成長していきます。
ドラマは、緊急事態の緊迫感と、登場人物たちの心の機微を丁寧に描きながら、119番通報という身近な出来事を題材に、指令管制員という仕事の重要性と、そこに携わる人々の葛藤や成長、人間ドラマを描き出しています。
今後の展開としては、雪と兼下の関係性の変化、雪の特殊能力と葛藤、個性豊かな指令管制員たちの群像劇、予想外の事件や災害への対応、そして雪の家族との関係などが予想されます。
「119エマージェンシーコール」は、指令管制員という仕事の”リアル”を描きながら、主人公の成長や人間ドラマを通して、視聴者に感動と共感を与える作品と言えるでしょう。
ドラマ「ボイス 110緊急指令室」ストーリー解説
「ボイス 110緊急指令室」は、警察の緊急指令室を舞台に、特殊能力を持つ主人公たちが凶悪犯罪に立ち向かうタイムリミットサスペンスです。
シーズン1
〇物語の始まり
- 主人公・樋口彰吾は、ある日妻を何者かに殺害されてしまいます。
- 同じ時、緊急指令室に勤務する橘ひかりは、樋口の妻からの110番通報を受け、犯人の声を聞いていました。
- ひかりは、検挙された容疑者と犯人の声が違うことに気づき、真犯人がいることを確信します。
〇緊急指令室ECUの設立
- 3年後、ひかりは、より迅速な初動捜査を実現するために、緊急指令室直轄チーム「ECU（Emergency Call Unit）」の設立を提案し、室長に就任します。
- 樋口は、妻の事件の真相を追うため、ひかりの要請でECU緊急出動班の班長に就任します。
〇凶悪犯罪との戦い
- ECUは、「3分で現場到着、5分で現場確認、10分で検挙」という目標を掲げ、様々な凶悪犯罪に立ち向かいます。
- 樋口は、持ち前の行動力と捜査能力で、ひかりは、並外れた聴力と分析力で、事件解決に貢献していきます。
- その過程で、2人は、事件の裏に潜む巨大な組織や陰謀と対峙することになります。
〇過去のトラウマ
- 樋口は、妻を殺害された事件のトラウマに苦しめられます。
- ひかりもまた、過去に父親を目の前で殺害されたというトラウマを抱えています。
- 2人は、事件解決を通して、それぞれのトラウマと向き合い、乗り越えようとしていきます。
〇真犯人と対決
- 樋口とひかりは、協力して事件の真相に近づき、ついに真犯人と対峙します。
- 真犯人は、本郷ホールディングスという巨大企業の代表本郷雫でした。
- 樋口は、雫を逮捕し、妻の復讐を果たします。
シーズン2
〇新たな敵
- シーズン2では、白塗りの男と呼ばれる謎の殺人鬼が登場します。
- 白塗りの男は、高度な知能と残忍な手口で、ECUに戦慄を与えます。
〇試練と葛藤
- 樋口は、白塗りの男によって、再び過去のトラウマを抉り出されます。
- ECUのメンバーたちも、白塗りの男の策略によって、精神的に追い詰められていきます。
- さらに、ECU内部に内通者がいることが判明し、チームは疑心暗鬼に陥ります。
〇真実と対峙
- 樋口とひかりは、白塗りの男の正体を探りながら、事件の真相に迫っていきます。
- 白塗りの男の正体は、久遠京介という、過去に樋口と因縁のある人物でした。
- 久遠は、歪んだ正義感と復讐心から、一連の事件を起こしていました。
〇最終決戦
- 樋口は、久遠の策略によって、窮地に追い込まれます。
- しかし、ECUのメンバーたちの助けを借りて、反撃に転じます。
- 最終話では、樋口と久遠は、壮絶な対決を繰り広げます。
「ボイス 110緊急指令室」は、ハラハラドキドキの展開、個性的なキャラクター、そして衝撃的な真実が魅力のドラマです。
まとめ：ドラマ「119エマージェンシーコール」「ボイス 110緊急指令室」パクリ？似てる？
このように、「119エマージェンシーコール」と「ボイス 110緊急指令室」は、どちらも緊急通報を題材にした作品でありながら、事件の種類、主人公の能力の使い方、物語のテーマといった点で異なる魅力を持っています。どちらの作品も、緊迫感あふれる展開と個性的なキャラクターが魅力であり、視聴者を惹きつける作品となっています。
