ダンダダンの「アクロバティックさらさら」について。
アクロバティックさらさらは、悲しい過去を持つ怪異であり、その行動は娘を失った母親の悲しみと愛情の裏返しでした。
愛羅との関係を通して、彼女は最終的に救済され、成仏することができました。
ダンダダンwiki|アクロバティックさらさらの子供(娘)は愛羅?
結論から言うと、アクロバティックさらさらの子供(娘)は愛羅ではありません。
アクロバティックさらさら(アクさら)は愛羅に執着し、「私の愛羅」と呼んでいましたが、愛羅はアクさらの実の子供ではありません。
アクさらは生前、借金取りに実の娘を連れ去られた過去があり、その記憶を失ったまま怪異になった後、偶然出会った愛羅を娘と重ねて見ていました。
アクさらは愛羅を「お母さん」と呼ぶように強要しますが、愛羅はそれを拒絶し、最終的にアクさらは愛羅を自分の子供と勘違いしたまま、愛羅を守るために命を落とします。
愛羅はアクさらの炎(オーラ)を受け継ぎ、アクさらモードに変身できるようになりますが 、これはあくまでもアクさらの能力を受け継いだだけであり、血縁関係があるわけではありません。
物語の最後には、アクさらは成仏し、実の娘と手をつないで歩くシーンが描かれています。このことから、愛羅はアクさらの実の娘ではなく、あくまでもアクさらが生前の喪失感を埋めるために執着していた存在であったことがわかります。
ダンダダンwiki「アクロバティックさらさら」とは?
「アクロバティックさらさら」 (アクさら) は漫画『ダンダダン』に登場する怪異
「アクロバティックさらさら」 (アクさら) は赤いワンピースを身に着け、皿のような帽子を深く被り、目は穴が開いたように真っ黒、黒髪のロングヘアーが特徴の巨大な怪異です。
ターボババアからは「三下のルーキー」とも呼ばれており、(ターボババアからから見れば)誕生してからまだ間もない比較的新しい怪異であることが示唆されています。
アクロバティックさらさらの能力
「アクロバティックさらさら」 (アクさら) はその名の通り、バレエをモチーフにしたかのようなアクロバティックな動きを得意とし、しなやかな体術と長い髪を駆使した攻撃で相手を翻弄します。
- アクロバティックな戦闘スタイル: バレエのようなアクロバティックな動きで敵を翻弄し、狭い場所や障害物の多い場所でも絶妙なボディバランスで機敏に動くことができます。その動きのしなやかさは、ターボババァの能力で変身したオカルンの高速移動さえも回避できるほどです。
- 髪の毛攻撃: サラサラの長い髪を自由自在に操り、敵の自由を奪い、首を締め付けたり、地面に叩きつけたりすることができます。
- 怪力: キックの威力はコンクリートを砕くほど強力です。
- 捕食: 「アクロバティックさらさら」 (アクさら) の最も特徴的な能力で大きく開いた口で蛇のように相手を丸呑みにしてしまいます。作中ではオカルン や白鳥愛羅 を捕食するシーンが描かれていますが、最後はこの能力が仇となりました。
アクロバティックさらさらの過去が泣ける
「アクロバティックさらさら」 (アクさら) は、生前はバレエが得意な一児のシングルマザーでした(名前は不明)。
複数のアルバイトを掛け持ちしたり、身売りをしたりしながらも、娘とつつましくも幸せに暮らしていました。しかし、借金取りによって娘を連れ去られてしまい、絶望のあまり建物の屋上から飛び降り自殺をしてしまいました。
なお、生前の「アクロバティックさらさら」 (アクさら) になぜ借金があったのかは不明です。
怪異へと生まれ変わった後は、生前の記憶をほとんど失い、ただ彷徨うだけの存在でしたが、偶然幼い頃の愛羅に出会い、「お母さん」と呼ばれたことで、子供(娘)がいたことを思い出し彼女に強く執着するようになりました。
愛羅が霊感に目覚め、アクさらを視認できるようになったことで、彼女はついに我慢の限界を迎え、愛羅を連れ去ろうとします。
アクロバティックさらさらと愛羅との関係と最期
アクさらは愛羅を自分の娘と重ね合わせ、強い執着心から彼女を「お母さん」と呼ぶように強要します。しかし、愛羅はアクさらを「化け物」と拒絶し、その怒りから彼女を捕食してしまいます。
その後、愛羅を蘇生させるために、自らの命の炎 (オーラ) を愛羅に与え、「ごめんなさい」と謝罪しながら消滅していきました。愛羅はアクさらの消滅間際に「お母さん、愛してる、宇宙で一番幸せだったから」と感謝の言葉を伝え、アクさらは未練を残さず成仏することができました。
アクロバティックさらさらの元ネタ
アクロバティックさらさらの元ネタは、2ちゃんねる (現5ちゃんねる) のオカルト板に投稿された都市伝説「アクロバティックサラサラ」だと考えられています。
2ちゃんねる発祥の都市伝説「アクロバティックサラサラ」
2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のオカルト板に投稿された都市伝説「アクロバティックサラサラ」は、主に福島県で目撃情報がある、赤い帽子と赤い服を着た長身の女の怪異です。目は穴が開いたように真っ黒で、黒いサラサラのロングヘアーが特徴です。腕には無数の傷跡があり、口が大きく裂けているという特徴も挙げられています。
この怪異は、2008年頃に「ヤヴァイ奴に遭遇したかもしれん」というスレッドで初めて報告されました。目撃情報以外にも、友人が行方不明になったという報告も寄せられています。
「アクロバティックサラサラ」の由来には、妊娠中に男性に捨てられ、子供と共に心中した女性の霊という説があります。
また、「アクロバティックサラサラ」に関するスレッドを見た人が、その後実際に彼女を目撃したという報告もあり、ネット上で話題にすることで、現実世界に出現する可能性も示唆されています。
ダンダダンwiki|アクロバティックさらさらは強い?
アクロバティックさらさら(アクさら)は、その名の通りアクロバティックな動きと強力な怪力を持ち合わせた、危険な怪異です。彼女の強さを以下の3つのポイントから評価します。
1. 高い身体能力
アクさらは人間離れした身体能力を誇り、戦闘においてはアクロバティックな動きで相手を翻弄します。狭い倉庫内でも縦横無尽に動き回り、変身したオカルンの高速移動すら回避できるほどの俊敏性も持ち合わせています。
そのキック力はコンクリートを砕くほど強力で、怪力も相まって、肉弾戦においては非常に高い戦闘力を発揮します。
2. 髪の毛を使った攻撃
アクさらの長い髪は、単なる外見的な特徴ではなく、強力な武器となります。自在に操ることで、敵の動きを封じたり、首を絞めたり、叩きつけたりと、様々な攻撃を繰り出すことができます。
髪の毛は伸縮自在であり、射程距離も広いため、接近戦だけでなく、中距離戦においても有効な攻撃手段となります。
3. 捕食能力
アクさらは大きく裂けた口で、人間を丸呑みにしてしまう捕食能力を持っています。作中では、オカルンや愛羅を捕食するシーンが描かれており、その恐ろしさが際立っています。
捕食された相手は、アクさらの体内で生きている状態で保管され、戦闘においては、捕食した相手を盾にすることも可能です。
強さの総合評価
上記3つのポイントを踏まえると、アクさらは非常に高い戦闘能力を持つ怪異であると言えます。
しかし、アクさらには以下のような弱点も存在します。
- 髪の毛が絡まりやすい: 狭い場所では、髪の毛が絡まってしまい、自由な動きが制限されることがあります。
- 精神的に不安定: 娘を失った悲しみから、精神的に不安定な部分があり、感情的になることがあります。
- 炎(オーラ)の消耗: 怪異にとって、炎(オーラ)は力の源ですが、アクさらは愛羅を蘇生させるために、自らの炎(オーラ)を全て使ってしまい、消滅しました。
これらの弱点があるとはいえ、アクさらは作中トップクラスの強さを持つ怪異と言えるでしょう。
まとめ:ダンダダンwiki|アクロバティックさらさらの子供(娘)は愛羅?過去が泣ける
漫画『ダンダダン』には、「アクロバティックサラサラ」をモデルにしたと思われる怪異「アクロバティックさらさら」(アクさら)が登場します。
ダンダダンのアクさらも、赤いワンピースと帽子を着用し、サラサラの黒髪と大きく裂けた口を持つなど、元ネタの都市伝説と共通する外見的特徴を持っています。
加えて、アクさらも子供との別れという悲しい過去を持ち、都市伝説の「アクロバティックサラサラ」の由来と重なる部分があります。
これらのことから、『ダンダダン』の作者が「アクロバティックサラサラ」の都市伝説を参考に、アクさらというキャラクターを創造したと考えられます。