ダンダダンの「アクロバティックさらさら」について。
ダンダダンに登場するアクロバティックさらさら(アクさら)は、その名の通りアクロバティックな動きと強力な怪力を持ち合わせた、危険な怪異。
愛羅はアクさらの炎(オーラ)を受け継ぎ、アクさらモードに変身できるようになりますがアクロバティックさらさら(アクさら)の元ネタ・由来は?
ダンダダンwiki|アクロバティックさらさら元ネタは?八尺様が由来?
■アクロバティックさらさらの元ネタについて
アクロバティックさらさら(アクさら)の元ネタは、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のオカルト板に投稿された都市伝説「アクロバティックサラサラ」です。
この都市伝説は2008年頃に「ヤヴァイ奴に遭遇したかもしれん」というスレッドで生まれました。
「アクロバティックサラサラ」の特徴
- 外見: 赤い帽子と赤い服を着た長身の女の姿。目は穴が開いたように真っ黒で、黒いサラサラのロングヘアーが特徴です。腕には自傷痕があり、口が大きく裂けているという噂もあります。
- 出現場所: 主に屋根やビルの屋上など、高い場所で目撃されています。日本全国で目撃情報が寄せられています。
- 能力: 詳細は不明ですが、目撃者に強い恐怖を与える存在として描かれています。その異様な外見と奇怪な行動が特徴です。
- 由来: 妊娠中に男性に捨てられ、子供と共に心中した女性の霊という説や、投身自殺した女性の霊という説があります。
都市伝説とダンダダンの共通点
- 外見: ダンダダンのアクさらも、赤いワンピースと帽子を着用し、サラサラの黒髪と大きく裂けた口を持つなど、都市伝説の「アクロバティックサラサラ」と共通する外見的特徴を持っています。
- 子供との関係: アクさらは生前、娘を借金取りに連れ去られた過去があり、その記憶を失ったまま怪異になった後、偶然出会った愛羅を娘と重ねて見ていました。都市伝説の「アクロバティックサラサラ」も、子供と心中した女性の霊という説があり、どちらも子供との別れという共通点があります。
都市伝説が与えた影響
「アクロバティックサラサラ」の都市伝説は、ネット上で話題になることで、現実世界に出現する可能性も示唆されています。
ダンダダンの作者は、「アクロバティックサラサラ」の都市伝説を参考に、アクさらというキャラクターを創造したと考えられています。特に、彼女の髪の長さや動きの不気味さが、ダンダダンのアクさらのキャラクター設定に大きく影響を与えたとされています。
アクロバティックさらさらと八尺様の関係
結論から言うと、アクロバティックさらさらと八尺様は、どちらも人間の女性の姿をした長身の怪異で、子供への執着を持つという共通点がありますが、能力、目的、起源は異なる存在として描かれています。
両者が直接的に関係しているというわけではないようです。
■共通点
- 女性の怪異: どちらも人間の女性の姿をした怪異として描かれています。
- 高い身長: アクロバティックさらさらは2?3メートル、八尺様もその名の通り約2.4メートルと、どちらも長身です。
- 白い服装: アクロバティックさらさらは赤いワンピースを着用していますが、元ネタとなった都市伝説では白い服を着ているという説もあります。八尺様も白いワンピースを着用しているという点が共通しています。
- 子供への執着: アクロバティックさらさらは、生前に娘を亡くした喪失感から、愛羅に執着します。八尺様も、二十歳前後かそれ以下の若い人間、特に子供をターゲットにするという点で、子供への執着を持つ可能性が示唆されています。
■相違点
- 能力: アクロバティックさらさらは、アクロバティックな動き、髪の毛を使った攻撃、捕食能力など、物理的な攻撃を得意としています。一方、八尺様は、「魅入られた」者を数日以内に死に至らしめるという、精神的な攻撃を得意としているようです。
- 目的: アクロバティックさらさらは、愛羅を娘と重ねて見て、彼女を守りたいという一心で行動していました。八尺様の目的は明確にされていませんが、「気に入った男子をもらっていく」という説があります。
- 起源: アクロバティックさらさらは、2ちゃんねる発祥の都市伝説が元ネタとなっています。一方、八尺様は、特定の地域に伝わる伝承や、作者独自の創作である可能性があります。
ダンダダンでのアクロバティックさらさらについて
「ダンダダン」に登場する「アクロバティックさらさら」(以下、アクさら)は、赤いワンピースと帽子を身に着け、黒いロングヘアーが特徴的な妖怪です。 彼女はターボババアからは「三下のルーキー」と呼ばれており、比較的新しい妖怪であることが示唆されています。 身長は2?3メートルと非常に高く、その体格を生かしたアクロバティックな動きが名前の由来となっています。
アクさらの目的
アクさらは、作中で女子高生の白鳥愛羅(以下、愛羅)に執着し、彼女を「私の愛羅」と呼んでいました。 これは、アクさらが生前、借金取りに実の娘を連れ去られた過去があり、その記憶を失ったまま怪異になった後、偶然出会った愛羅を娘と重ねて見ていたためです。
アクさらは愛羅を「お母さん」と呼ぶように強要しますが、愛羅はそれを拒絶します。 最終的にアクさらは、愛羅を守るために自らの命を犠牲にする選択をします。
アクさらの能力
アクさらは、その名の通りアクロバティックな動きと怪力を持ち合わせています。彼女の能力は以下のようにまとめられます。
- アクロバティックな戦闘スタイル: バレエのようなしなやかな動きで敵を翻弄し、強力なキックを繰り出します。
- 髪の毛攻撃: サラサラのロングヘアーを自在に操り、敵の首を絞めたり、動きを封じたりすることができます。 髪の毛は伸縮自在で、射程距離も広く、強力な武器となります。
- 捕食能力: 大きく裂けた口で人間を丸呑みにすることができます。
- 炎(オーラ): 他の妖怪と同様に、アクさらも炎(オーラ)を力の源としています。
これらの能力を駆使し、アクさらは作中においてオカルンや桃を相手に互角以上の戦いを繰り広げました。
アクさらの過去
アクさらは、生前は愛娘と二人で暮らすシングルマザーでした。 しかし、貧困から借金取りに娘を連れ去られてしまい、絶望のあまり自殺を選びます。 その後、怪異として蘇りますが、生前の記憶は失っていました。
アクさらは、怪異になってからも娘への強い執着心を持っていましたが、記憶を失っていたため、その対象を愛羅に向けてしまいます。 愛羅を自分の娘と思い込み、彼女を守ろうとするあまり、暴走してしまうこともありました。
アクさらの最期
アクさらは、最終的に愛羅を蘇生させるために自らの炎(オーラ)を全て与え、消滅します。
愛羅はアクさらの炎(オーラ)を受け継ぎ、アクさらモードに変身できるようになります。 しかし、これはあくまでもアクさらの能力を受け継いだだけであり、血縁関係があるわけではありません。
物語の最後には、アクさらは成仏し、実の娘と手をつないで歩くシーンが描かれています。 このことから、愛羅はあくまでもアクさらが生前の喪失感を埋めるために執着していた存在であったことがわかります。
まとめ:ダンダダンwiki|アクロバティックさらさら元ネタは?八尺様が由来?
アクさらの元ネタは、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のオカルト板に投稿された都市伝説「アクロバティックサラサラ」です。
この都市伝説では、赤い服を着た長身の女が、アクロバティックな動きを見せる姿が目撃されています。 ダンダダンのアクさらも、赤いワンピースを着用し、アクロバティックな動きを得意とするなど、都市伝説の特徴が反映されています。
ダンダダンでアクさらは、悲惨な過去を持ちながらも、娘への強い愛情を持った悲しい怪異です。その能力は非常に強力ですが、最後は愛羅のために自らの命を犠牲にするという、感動的な最期を遂げます。