応用情報技術者試験は、高度IT人材に必要な知識とスキルを評価する難関資格です。合格すれば、IT業界で働く上で大きなアドバンテージとなります。試験内容を理解し、十分な対策をして受験しましょう。
2024年の応用情報技術者試験は下記のような日程・内容で行われました。
■応用情報技術者試験の日程・時間
2024年10月13日(日)
午前
試験時間
9:30~12:00(150分)
出題形式
多肢選択式(四肢択一)
出題数・解答数
出題数:80問
解答数:80問
午後
試験時間
13:00~15:30(150分)
出題形式
記述式
出題数・解答数
出題数:11問
解答数:5問
■受験申込・問合せ
CBTソリューションズ 03-4500-7862 (09:30~17:30 ※年末年始を除く) 問合せフォーム
独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター 03-5978-7600
応用情報技術者試験解答速報2024
2024年の応用情報技術者試験は下記のような手段で解答速報を知ることができます。
資格のTAC
資格の大原
LEC東京リーガルマインド
ユーキャン
twitterのハッシュタグ「#応用情報技術者試験解答速報」
5ch
「資格の大原」と「LEC東京リーガルマインド」では応用情報技術者試験の解答速報は発表していないようです。
twitterのハッシュタグでは他にも「#応用情報技術者試験」や「#応用情報技術者試験解答速報」で解答が続々と投稿されるし、
5ch掲示版にも解答がドンドン投稿されていきます。
最終的に完成度の高い解答速報が出来上がるスピードで言えば、
例年だと5ch掲示版が最も速くなります。
なお、正式な解答はIPA 独立行政法人 情報処理推進機構のHPで後日、「過去問題 | 試験情報」として公開されます。
応用情報技術者試験の合格基準は?
応用情報技術者試験の合格基準は、午前試験と午後試験の両方で60点以上を取得することです。
- 午前試験は100点満点中60点、午後試験も100点満点中60点が合格ラインです。
- どちらか一方でも60点に満たない場合は、不合格となります。
- 午前試験が不合格の場合、午後試験は採点されません。
- 午前試験に合格しても、次回受験時に免除される制度はありません。再受験時は午前試験から受け直す必要があります。
試験は100点満点ですが、問題ごとの配点は以下のように異なります。
- 午前試験:全80問、1問あたり1.25点
- 午後試験:全11問中5問を選択、1問あたり20点
つまり、すべての問題に正解する必要はなく、6割程度の正解で合格できます。
合格率は20%前後と低く、難易度が高い試験と言えますが、適切な対策を講じることで合格の可能性は高まります。
応用情報技術者試験の合格率は?
応用情報技術者試験の合格率について
応用情報技術者試験の合格率は、一般的に20%前後で推移しており、受験者の約5人に1人しか合格できない難関資格と言われています。 合格率が低い理由としては、出題範囲がテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系と幅広いことが挙げられます。 実務経験豊富なITプロフェッショナルでも、事前の対策なしに合格するのは難しい試験です。
具体的な合格率の推移は以下の通りです。
年度 応募者 受験者 合格者 合格率
令和3年度 春期 41,415 人 26,185 人 6,287 人 24.0 %
令和3年度 秋期 48,270 人 33,513 人 7,719 人 23.0 %
令和4年度 春期 49,171 人 32,189 人 7,827 人 24.3 %
令和4年度 秋期 54,673 人 36,329 人 9,516 人 26.2 %
令和5年度 春期 49,498 人 32,340 人 8,805 人 27.2 %
令和5年度 秋期 56,073 人 37,763 人 8,753 人 23.2 %
令和6年度 春期 55,569 人 36,730 人 8,677 人 23.6%
これらの数値は、実際に試験を受験した人の合格率です。応募者全体の合格率はさらに低くなる傾向があります。
さらに、令和4年度春期試験の得点分布表によると、午前試験で合格基準点を超えたのは受験者の約48%、そのうち午後試験でも合格基準点を超えたのは約50%でした。 つまり、午前試験の壁を乗り越えても、さらに半数が午後試験で不合格になる厳しい現実がわかります。
応用情報技術者試験は、難易度が高い試験であるため、受験指導校の利用や計画的な学習が推奨されています。 特に、過去問対策は合格のための重要なポイントとして挙げられています。
応用情報技術者試験の試験内容
応用情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が主催する国家試験で、高度IT人材に必要な応用的知識とスキルを評価します。IT資格の中でも難易度や知名度が高く、合格者は高いスキルと知識を持つと認められます。
試験は年2回(4月と10月)に、全国主要都市で実施されます。
試験時間と出題形式
試験は午前と午後の2部構成で、どちらも試験時間は150分です。
- 午前試験: 知識を問う内容
- 80問の多肢選択式
- 60点以上で合格
- 午後試験: 応用力を問う内容
- 記述式
- 11問中5問を選択して解答
- 情報セキュリティに関する問題は必須問題
- 60点以上で合格
午前試験に合格しなければ午後試験は採点されません。また、再受験時には午前試験が免除される制度はありません。
出題範囲
- テクノロジ系
- 基礎理論、アルゴリズム、コンピュータ構成要素、データベース、ネットワークなど
- マネジメント系
- プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査など
- ストラテジ系
- システム戦略、経営戦略、企業活動、法務など
午前試験では、知識を問う問題だけでなく、計算問題も出題されます。約半数は過去に出題された問題なので、過去問対策が重要です。
午後試験では、設定が作り込まれた長い問題文が出題されるため、読解力が必要です。ほとんどが文章を記述する問題です。過去に出題された問題は出題されませんが、傾向は似ているので、過去問対策も有効です。
難易度
応用情報技術者試験の合格率は20%前後と低く、難関資格と言われています。そのため、十分な試験対策が必要です。
合格のためのポイント
- 参考書と過去問を活用する: 過去問を繰り返し解くことで出題傾向を掴み、知識を定着させることが重要です。
- 受験指導校を利用する: 講師から指導を受けることで、効率的に学習を進めることができます。
受験資格
応用情報技術者試験には、年齢や実務経験などの受験資格はありません。誰でも受験できますが、難易度は高いため、事前の準備が重要です。
応用情報技術者試験と基本情報技術者試験の違い
応用情報技術者試験と基本情報技術者試験は、どちらもIPA(情報処理推進機構)が実施する情報処理技術者試験ですが、難易度や対象者、試験範囲などが異なります。
試験レベルと対象者
- 基本情報技術者試験: レベル2
- ITパスポート試験(レベル1)を取得後、さらに深いIT知識を習得したい人
- IT業界で働くための基礎知識を身につけることを目指す人
- 上位者の指導の下に、ITを活用した戦略立案やシステム構築を行う役割を担うことを期待される
- 応用情報技術者試験: レベル3
- 基本情報技術者試験を取得後、さらに高度なIT知識とスキルを習得したい人
- 高度IT人材として、独力でITを活用した戦略立案やシステム構築、運用を行う役割を担うことを期待される
- 試験内容から、実務経験がない人には回答しにくい問題が多い
試験範囲
- 基本情報技術者試験: IT全般の基礎知識
- コンピュータシステム、情報セキュリティ、データ構造やアルゴリズム、ソフトウェア設計や開発、マネジメントやストラテジの基本的な部分など
- 出題形式はすべて多肢選択式
- 応用情報技術者試験: より深いIT知識と応用力、マネジメントやストラテジに関する知識も必要
- 経営戦略や情報戦略、システムアーキテクチャ、ネットワーク、データベース、組込みシステム開発など、専門的な領域も含まれる
- 午前試験は多肢選択式、午後試験は記述式の問題が出題される
難易度と合格率
- 基本情報技術者試験: 応用情報技術者試験と比べて難易度が低い
- 合格者の平均年齢は25歳前後
- 応用情報技術者試験: 情報処理技術者試験の中でも難易度が高い試験
- 合格率は20%前後と低く、5人に1人しか合格できない
- 合格者の平均年齢は29歳前後
試験内容
- 基本情報技術者試験: すべて多肢選択式
- 応用情報技術者試験:
- 午前試験: 多肢選択式
- 全80問
- テクノロジ系50問、マネジメント系10問、ストラテジ系20問が出題される
- 知識を問う問題だけでなく、計算問題も出題される
- 約半数が過去問と同じ問題が出題される
- 午後試験: 記述式
- 全11問中5問を選択して解答する
- 情報セキュリティに関する問題は必須問題
- 設定が作り込まれた長い問題文が出題されるため、時間内に読み解くことが求められる
- 過去問と同じ問題は出題されないが、傾向は似ている
- 午前試験: 多肢選択式
受験料
- 基本情報技術者試験: 5,700円(税込)[出典の情報源はありません]
- 応用情報技術者試験: 7,500円(税込)
メリット
- 基本情報技術者試験:
- IT業界で働くための基礎知識を証明できる
- 応用情報技術者試験の学習の基礎となる
- 応用情報技術者試験:
- 高度なIT知識とスキルを証明できる
- 就職や転職で有利になる
- 企業によっては資格手当が支給される
- 高度試験の一部が免除される
どちらを受験すべきか
- まずは基本情報技術者試験から受験するのがおすすめ
- 基本情報技術者試験に合格し、さらに高度な知識を身につけてキャリアアップを目指したい場合は、応用情報技術者試験に挑戦するのが良いでしょう
応用情報技術者試験の難易度,受験生感想まとめ
応用情報技術者試験は、難易度が高い試験として知られています。以下に、その理由を詳しく説明します。
- 合格率の低さ: 応用情報技術者試験の合格率は20%前後で推移しており、5人に1人しか合格できない計算になります。これは、情報処理技術者試験全体で見ても低い水準です。情報処理推進機構(IPA)の統計データによると、2009年から2022年までの平均合格率は22.1%となっています。
- 幅広い出題範囲: 試験範囲は、テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系と多岐に渡り、ITに関する幅広い知識が求められます。基本情報技術者試験と比較しても、より深い知識が求められます。
- 記述式問題: 午後試験では、記述式問題が出題されます。これは、単に知識を問うだけでなく、応用能力や問題解決能力が求められることを意味します。問題文も長く、設定が複雑な場合が多いため、読解力も必要となります。
- 受験者のレベル: 応用情報技術者試験の受験者の多くは、実務経験を積んだITプロフェッショナルや、基本情報技術者試験に合格したレベルの知識を持つ人々です。合格者の平均年齢は29歳前後で、基本情報技術者試験の合格者平均年齢(25歳前後)と比較しても、より経験豊富な受験者が多いことが分かります。
上記に加え、応用情報技術者試験では、午前試験に合格しても次回受験時に免除される制度はありません。そのため、再受験する場合は、午前試験から再び受験する必要があります。
しかし、難易度が高いからといって合格が不可能なわけではありません。十分な準備と適切な学習方法によって、合格は十分に可能です。
効果的な学習方法として、以下の点が挙げられます。
- 過去問対策: 午前試験では約半数が過去問と同じ問題が出題されるため、過去問対策が重要です。午後試験でも、過去問を解くことで問題の傾向を掴むことができます。
- 計画的な学習: 応用情報技術者試験は、出題範囲が広く、難易度も高いため、計画的な学習が重要です。特に、初学者の場合は500時間以上の学習時間が必要と言われています。
- 受験指導校の利用: 効率的に学習を進めるためには、受験指導校の利用も有効です。受験指導校では、試験対策のノウハウを持った講師から指導を受けることができます。
応用情報技術者試験は、難易度が高い試験ですが、合格することで高度なIT人材として認められ、就職や転職、キャリアアップに有利になります。
しっかりと準備を行い、自信を持って試験に臨みましょう。