「アポカリプスZ:終末の始まり(Apocalypse Z: The Beginning of the End)」(amazon prime videoで配信中)はマネル・ロウレイロの小説を原作とするゾンビ映画。
パンデミック後のスペインを舞台に、愛猫と生き残りをかけた男の旅路が、ユーモアと恐怖を交えながら展開するゾンビ映画ですが、続編・続きはある?
アポカリプスz(アマプラ映画)wiki解説|続編・続きはある?
「アポカリプスZ:終末の始まり」は、マネル・ロウレイロの小説「アポカリプスZ」三部作の最初の1冊を原作としています。
映画は原作小説の最初の部分のみを映像化しており、続編の可能性は十分にあります。
原作小説には、 “ダーク・デイズ” と “裁きの怒り” という2つの続編が存在します。 これらの小説では、ウイルスが世界中に蔓延していく様子や、マネルと仲間たちの更なるサバイバルが描かれています。
映画のラストシーンでは、マネルたちがヘリコプターでカナリア諸島に向かう途中、妹のベレンから「来てはいけない」という警告を受け、戦闘機が頭上を通過していく様子が描かれました。 これは、カナリア諸島も安全ではなくなり、更なる危機が待ち受けていることを示唆しています。
続編が制作される場合、以下の内容が描かれる可能性があります。
- カナリア諸島で何が起こっているのか、その詳細
- ベレンと家族の運命
- マネルと仲間たちが、新たな脅威にどのように立ち向かうのか
- ウイルスの起源や、誰が生物兵器を作ったのか
映画のエンディングは、多くの謎を残しており、観客は続編でそれらの謎が解明されることを期待しています。
さらに、2作目の小説 “ダーク・デイズ” では、マネルたちがカナリア諸島の東にあるランサローテ島に不時着することが描かれています。 このことから、続編ではランサローテ島が舞台となり、新たなサバイバルが展開される可能性もあります。
現時点では、続編の制作に関する公式発表はありません。 しかし、映画の視聴者数は好調であり、続編制作の可能性は高いと言えるでしょう。
アポカリプスz(アマプラ映画)wiki解説|原作は小説
映画「アポカリプスZ:終末の始まり」は、スペイン人作家マネル・ロウレイロによる小説「アポカリプスZ」三部作の第1作「終末の始まり」を原作としています。
マネル・ロウレイロについて
マネル・ロウレイロは、1975年12月30日スペインのポンテベドラ生まれの作家、ジャーナリスト、元弁護士です。 サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学で法律の学位を取得後、ガリシアテレビの司会者や脚本家として活躍しました。 また、ポンテベドラの地方紙、ABC紙、世界紙などに寄稿し、ラジオ局Cadena SERやGQスペイン版にも定期的に寄稿しています。 エル・コンフィデンシャル紙は彼を「スペインのスティーブン・キング」と呼んでいます。
アポカリプスZ三部作
ロウレイロの処女作である「アポカリプスZ:終末の始まり」(スペイン語原題:Apocalipsis Z: El Principio Del Fin)は、当初ブログとして人気を博し、出版後にはブラジル、イタリア、スペインなど多くの国でベストセラーとなりました。 2012年10月にはAmazonCrossingから英語版が出版され、2013年にはガリシア語にも翻訳されました。 映画化も以前から提案されていました。
ロウレイロはその後、「アポカリプスZ:終末の始まり」の続編として、「アポカリプスZ:ダーク・デイズ」(2010年、スペイン語原題:Los dias oscuros)と「アポカリプスZ:裁きの怒り」(2011年、スペイン語原題:La ira de los justos)の2作品を執筆し、三部作を完成させました。 2作目と3作目は英語、イタリア語、ポルトガル語に翻訳され、2作目は2014年にガリシア語にも翻訳されています。
映画と原作の共通点
映画「アポカリプスZ:終末の始まり」は、原作小説「終末の始まり」と同様に、ゾンビウイルスの蔓延と人類の崩壊を描いています。 また、主人公マネルが、パンデミックをきっかけに、交通事故で妻を失った悲しみを乗り越える機会を得るという点も、原作と共通しています。
アポカリプスz(アマプラ映画)wiki解説|キャスト・登場人物は?
「アポカリプスZ:終末の始まり」には、ゾンビの蔓延する世界で生き残りを図る登場人物が数多く登場します。ここでは、主要な登場人物とその特徴について詳しく解説します。
マネル(演:フランシスコ・オルティス)
この映画の主人公。弁護士であり、太陽光発電会社のオーナーでもあります。クリスマスイブの直前に交通事故で妻のフリアを亡くし、深い悲しみに暮らしています。パンデミックが発生しても、当初は悲しみから立ち直れず、周囲の状況に無関心でしたが、事態が深刻化するにつれて、生き残りをかけて行動を開始します。
- 妻を亡くした悲しみから、1年間、孤独な生活を送っていたため、パンデミック発生当初は状況を把握していなかった。
- 愛猫のルクーロだけが唯一の心の支え。
- 危機的な状況の中でも、冷静さを保ち、機転を利かせて行動する。
- ゾンビの脅威だけでなく、他の生存者からの脅威にも直面する。
- 家族を守るという強い意志を持ち、困難な状況にも立ち向かう。
ヴィクトル・プリチェンコ(演:ホセ・マリア・ヤズピック)
元ウクライナの消防パイロットで、ウシャコフ船長率いるロシア人船員のクルーの一員。 粗暴なウシャコフとは対照的に、冷静で思慮深い性格です。マネルの脱出に協力し、共に病院のヘリコプターを目指すことになります。
- ウシャコフのやり方に疑問を感じており、最終的にはマネルの脱出に協力する。
- 戦闘機のパイロットとしての経験があり、ヘリコプターの操縦も可能。
ルシア(演:ベルタ・バスケス)
ポンデベドラの病院に隠れていた看護師。 ゾンビの蔓延する世界でも、人々を助けようと尽力します。
- 他の生存者と共に病院に立てこもり、助けを待っていた。
- 医療の知識があり、プリチェンコの治療を行う。
セシリア(演:マリア・サルゲイロ)
ポンデベドラの病院に隠れていた修道女。 敬虔な信者であり、困難な状況でも信仰心を失いません。
- ゾンビに襲われて感染し、病院に残されることになってしまう。
ウシャコフ(演:ユリ・ミハイチェンコ)
武装したロシア人船員の船長。 目的のためには手段を選ばない冷酷な性格で、マネルたちを脅威にさらします。
- 生存者たちを救助するという名目で船に乗せ、物資を奪っている。
- マネルたちを執拗に追跡し、病院まで襲撃してくる。
ベレン(演:マルタ・ポヴェダ)
マネルの姉。夫のマリオと息子のカルロスと共に、カナリア諸島に避難しています。
- マネルを心配し、常に連絡を取り合おうとする。
- カナリア諸島も安全ではなくなったことを、マネルに必死に警告する。
ルクーロ
マネルの飼い猫。映画では重要な役割を担っており、マネルにとって唯一の心の支えとなっています。
- マネルは常にルクーロの安全を確保し、どこにでも連れて行く。
- ラストシーンでは、生存者の一人がルクーロを抱いていることから、マネルと共に生き残ったことが確認できる。
その他の登場人物
- フリア: マネルの妻。映画の冒頭で交通事故により亡くなる。
- ガブリエラ: マネルが近隣で出会った高齢女性。車椅子生活を送っているため、避難に参加できなかった。
- マリオ: ベレンの夫。
- カルロス: ベレンの息子、マネルの甥。
これらの登場人物たちの複雑な人間関係や、それぞれの思惑が、ゾンビが蔓延する極限状態の中で交錯し、物語はスリリングに展開していきます。