世にも奇妙な物語の「ああ祖国よ」について考察。最後のオチの意味は?
2024年12月14日 (土) に放送されましたが結末は?原作となる小説やマンガはあるんでしょうか?
ああ祖国よ(世にも奇妙な物語)ネタバレ考察|あらすじ
テレビ局で番組制作を手掛ける私(尾上松也)のもとに上役(津田寛治)から、アフリカの独立して間もない小国・パギジア共和国が突如として我が国に宣戦布告をし、小さな船が2隻で我が国へ攻めてきているという。本土到着まであと40日を控え、私はパギジア共和国の調査を始める。
ああ祖国よ(世にも奇妙な物語)ネタバレ考察|原作・脚本は?
「ああ祖国よ」で主演を務めるは尾上松也さん。
『世にも奇妙な物語』には、初出演で初主演となりました。
テレビ局で番組制作を手掛ける“私”を演じていますが、原作はあるのでしょうか?
原作は星新一さんの 『おみそれ社会』に収録されている「ああ祖国よ」です。
おみそれ社会(ああ祖国よ・世にも奇妙な物語)原作小説
二号は一見本妻風、模範警官がギャング……。
ひと皮むくと、なにがでてくるかわからない複雑な現代社会を鋭く描く表題作など全11編。
若く美しいバーのマダムが本妻で、主婦の典型といったふとった中年の婦人が二号。礼儀正しく頭もよさそうな、職務に忠実な模範警官がギャング団のあととり息子。そして、あまり売れない童話作家の私も……。
一皮むくと下からなにが出てくるのかわからないのが複雑な現代社会。なにげない日常生活のなかにひそむ二重性をユーモラスなタッチで描く表題作など11編を収録。
■目次
おみそれ社会
女難の季節
ねずみ小僧六世
キューピット
牧場都市
はだかの部屋
手紙
回復
古代の神々
殺意の家
ああ祖国よ
■あとがき
著者の言葉
小説を書くには、どうすればいいのか。
多くの人は、一度はそう考えるのではないか。現実の出来事に関連したものなら、なんとか見当もつく。しかし、無から有の話を作るとなると。
思いつきとはなにか。これはかなり興味のあることで、外国の作家が書いているのを、いくつか読んだ。同業者にはわかっても、一般の人にはどうかなというのが多い。
アシモフは「異質な断片を結びつけよ」といい、なかなか説得力があった。昔の、鉛筆の一端に消しゴムをつけ、利益をあげた発明の例と似ている。
しかし、どうも、それだけではない。(本書「あとがき」より)
ああ祖国よ(世にも奇妙な物語)ネタバレ考察|最後のオチの意味は?
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小国パギジア共和国が日本に宣戦布告をしてくるという「ああ祖国よ」原作小説では、日本は対応策に苦慮し、マスコミは騒ぎ立て、議論は紛糾するばかりで、結局は多額の金銭を支払ってパギジア共和国を引き取ってもらうという結末を迎えます。
その後、別の小国が日本に宣戦布告をしてくるという皮肉な結末で物語は終わります。
この作品は、日本の政治や外交に対する風刺として解釈されています。 特に、問題に対する具体的な解決策を見出せないまま、場当たり的な対応に終始する日本の姿が描かれているとされています。
ああ祖国よ(世にも奇妙な物語)キャスト・スタッフ
■キャスト
私 尾上松也
上役 津田寛治
Fenix D’Joan
■スタッフ
原作 – 星新一 「ああ祖国よ」1969年(新潮文庫刊『おみそれ社会』所収)
企画協力 – 新潮社
脚本 – 相馬光
演出 – 植田泰史
プロデュース – 髙丸雅隆(共同テレビ)、山崎淳子(共同テレビ)、芳川茜(共同テレビ)、村木美砂(共同テレビ)