「ロバート・ウォルターズ・ジャパンの採用担当、中村彩香」を名乗る求人募集について。
結論から言うと、闇バイトの危険性が高いので無視・放置をしましょう。
迷惑メール|ロバート・ウォルターズ・ジャパン中村彩香の求人募集
おや、こんなメッセージが届いたんですね。
ロバート・ウォルターズ・ジャパンを名乗る採用担当からのメール、私も見かけましたよ。
「中村彩香」という名前で、一日の収入が1万円から2万円、試用期間後には月80万円なんていう破格の報酬提示。
しかも、リモートワークで「取引先データの更新」や「露出度や予約数の向上」といった、なんだかよく分からないけれど簡単そうな仕事内容ですよね。
最初にそのメールアドレス(zarafymrusselle5r@gmail.com)を見た瞬間に、私は「うわ、これは怪しいな」って直感しました。
本物の企業がこんなアドレスを使うなんて、まずありえませんからね。
それに、ショートメールでいきなり届くこと自体もおかしいし、具体的な会社情報がほとんど書かれていないのも、どう考えても不自然極まりないですよね。
こんなに良い話がポンと舞い込むことなんて、世の中にそうそうないものです。
もし、こんなメールやショートメッセージが届いたら、迷わず無視して、すぐに着信拒否設定をするのが賢明ですよ。
私だったら即ブロックです。
「どこから情報が漏れたんだろう」って心配になる気持ち、すごくよく分かります。
転職活動でネットの求人サイトを利用したりすると、そういった情報が流出してしまうリスクは残念ながらゼロじゃないんですよね。
でも、一番大事なのは、返信しないことです。
たった一度の返信でも、相手に「この番号は生きてるぞ」「この人は高額バイトに興味があるな」と思われて、さらに迷惑メールや詐欺のターゲットリストに入れられてしまう可能性がありますからね。
もし間違って返信してしまっても、それだけで犯罪に加担したことにはなりません。
でも、すぐにそのやり取りを中断して、相手からの連絡は一切取らないようにしましょう。
相手がしつこく連絡してくるようなら、メッセージの受信拒否設定をしてくださいね。
もし、すでに個人情報を送ってしまったり、詐欺被害に遭ったかもしれないと少しでも感じたら、一人で抱え込まずに、すぐに警察に相談してください。
警察相談専用電話の「#9110」番、覚えておくと良いですよ。
闇バイトの危険性|ロバート・ウォルターズ・ジャパン中村彩香の求人募集
こういう怪しい話の裏には、本当に恐ろしい危険が潜んでいるんです。
いわゆる「闇バイト」と呼ばれるものですね。
「闇バイト」っていうのは、その名の通り、犯罪行為をすることで報酬を受け取るアルバイトのことなんです。
「簡単」「高収入」「違法じゃない」なんて甘い言葉で誘ってくるんですが、気がつかないうちに犯罪に加担させられて、とんでもないことになるケースが後を絶ちません。
最近よくあるのが、「タスク詐欺」という手口です。
例えば、「映画に高評価や『いいね』をつけるだけ」とか「映画のレビューを書くだけ」で、日給4万円から10万円なんていう話、耳にしたことありませんか。
私も「そんなうまい話があるのか?」と驚いたんですが、これは典型的なタスク詐欺の入り口なんです。
最初は確かに少額の報酬が振り込まれることもあって、被害者は「これは本当に稼げる仕事だ」って信じ込んでしまうんですよ。
でも、ここからが詐欺の本番です。
報酬を受け取るためには「さらなる入金が必要だ」と言われたり、達成が難しい「タスクのノルマが未完了だから違約金を払え」と脅されたりします。
映画レビューを1日に130回以上書かなければ日給4万円に届かないなんて、普通に考えて無理ですよね。
そういった無理難題を突きつけて、払いきれないような高額な違約金を要求してくるんです。
ひどいケースだと、1000万円もの大金をだまし取られてしまった人もいると聞きます。
しかも、相手は日本人が書くような自然な日本語じゃないことが多いんです。
「あなたは私にPayPayの受取コードをくれないんですか?」なんて、ちょっと違和感のある日本語が送られてきたら、海外の詐欺グループが関与している可能性が高いと見ていいでしょう。
彼らはLINEからTelegram(テレグラム)のような秘匿性の高いアプリに誘導してくることも多いので、そういった点も警戒ポイントになります。
闇バイトの手口はタスク詐欺だけじゃありません。
例えば、他人名義のクレジットカードで商品を購入させたり、盗品をフリマアプリで出品させたりする「代理購入・出品」や、中身を知らされずに不正に入手した商品を運ばされる「運び屋」といったものがあります。
さらには、振り込め詐欺などで電話をかける「かけ子」、直接お金やキャッシュカードを受け取る「受け子」、ATMからお金を引き出す「出し子」といった、特殊詐欺の実行犯として利用されるケースも非常に多いんです。
「携帯電話を契約するだけ」「銀行口座を売るだけ」といった名義貸しも、立派な犯罪行為になります。
軽い気持ちで引き受けてしまうと、自分の名義で犯罪に使われた銀行口座が凍結されたり、携帯電話不正利用防止法に違反して逮捕されたりすることも。
一度闇バイトに関わってしまうと、本当に悲惨な末路が待っています。
犯行グループに個人情報を握られてしまうと、なかなか抜け出すことができません。
「今更逃げられないぞ」「家族に危害を加えるぞ」などと脅されて、強盗のようなもっと重い犯罪に加担させられてしまうこともあります。
最終的には逮捕され、重い刑罰を受けることになるだけでなく、一生消えない犯罪歴が残ってしまいます。
そうすると、自分だけでなく、家族の人生にも大きな影響が出てしまうことになります。
進学や就職、結婚が難しくなったり、多額の賠償金を請求されたりする可能性だってあります。
そんなこと、誰も望まないですよね。
じゃあ、どうやって闇バイトを見分ければいいのか。
一番分かりやすいのは、求人情報に必要な会社名や住所、連絡先、具体的な業務内容などがしっかり書かれていない場合です。
法律で定められている項目が欠けていたら、まず怪しいと思ってください。
あとは、やっぱり「報酬が異常に高い」こと。
「日給4万円」「月80万円」なんていう、相場からかけ離れた高額な報酬は、犯罪の対価である可能性が極めて高いです。
誰でもできる簡単な作業で、そんな大金が稼げる仕事なんて、残念ながら存在しません。
「女性のみ」「男性のみ」といった性別を限定する募集も注意が必要です。
特定の性別だけを不自然に求める求人は、危険な裏があることが多いですからね。
連絡手段がLINEやSNSに限定されている場合も、匿名性を高めて証拠を残さないようにしている犯罪グループの手口なので、要注意ですよ。
もし、怪しい求人情報を見つけたら、絶対に手を出さないでください。
少しでも「これ、おかしいな?」と感じたら、迷わず警察相談専用電話「#91110」番に相談してくださいね。
一人で抱え込まず、公的な機関に頼ることが、自分と大切な人を守るための第一歩です。
皆さんが安全に、そして賢くインターネットを利用できるよう、心から願っています!