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禁后(パンドラ)wiki|2chオカルト板の都市伝説

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都市伝説「禁后(パンドラ)」はオカルト掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」に投稿された体験談と伝聞を元にした怪談

入ると不幸に見舞われるという、玄関のない古い空き家にまつわる物語です。

この話は、ある特殊な家系の儀式と呪いに関連しており、特に鏡台や髪の毛、そして「禁后」という名前の謎が語られています。

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禁后(パンドラ)wiki|2chオカルト板の都市伝説

うわー、皆さん、ちょっと聞いてくださいよ!

いきなりですが、皆さんって「2chの洒落怖」って聞くと、どんな話を思い浮かべますか?

リゾートバイト?

リアル?

それとも姦姦蛇螺(かかむし)あたりでしょうか?

どれもゾッとする名作揃いですよね。

でも、そんな中でも特に!

「考察欲」を掻き立てられる話があるんですよ。

そう、それが今回皆さんにご紹介したい「パンドラ」…こと「禁后(きんこう)」という話なんです。

Google検索でこのキーワードにたどり着いた皆さんなら、きっとただの怖い話じゃ物足りない、もっと深淵を覗きたいってタイプのはず。

わかります、わかりますよ、その気持ち!

僕もこの話を知ってから、もう頭の中が「禁后」一色になっちゃって、夜も眠れなくなるくらい(冗談です、たまには寝てます!

今回は、そんな皆さんの知的好奇心(と、ちょっとした恐怖心?)を満たすべく、この「禁后」という物語を徹底的に掘り下げていきたいと思います。

禁后(パンドラ)どんな話?ストーリー|2chオカルト板の都市伝説

まずは物語の「ストーリー」から、皆さんと一緒に追体験していきましょう。

僕の故郷に伝わっていたという語り出しで始まるこの話。

語り手さんが子供の頃住んでいたのは、それはもう静かで、のどかな田舎町だったそうです。

周りは田んぼばかりで、これといって遊ぶ場所もないような、少し寂れた雰囲気もあったんだとか。

そんな町の外れ、田んぼが延々と続く一本道に、それはポツンと建っていました。

古くてボロボロの一軒家。

長らく誰も住んでいないことは明らかで、町の建物の中でもひときわ古びて見えたそうです。

ただ古い空き家ってだけなら、まあ、それで終わりじゃないですか。

でも、この家は違ったんですよ。

子供たちの好奇心を強く惹きつける、決定的な特徴が二つありました。

一つ目は、大人たちの異様なまでの反応です。

両親や近所のおじさん、おばさんたち。

この空き家の話をしようとするだけで、それはもう烈火のごとく怒るんですって。

時には、パァン!

ってひっぱたかれてまで怒られたというから、尋常じゃないですよね。

町のどこの子供も同じ経験をしていて、語り手さんも例外ではなかったそうです。

そして二つ目が、この空き家の最大の特徴と言えるでしょう。

玄関がないんです。

窓やガラス戸はあるのに、どう見ても出入り口となる玄関が見当たらない。

「え、じゃあどうやって出入りしてたの?

」「もしかして窓から?」なんて、子供心には謎すぎて、もう興味津々になっちゃいますよね。

大人たちが異常に避ける、玄関のない謎の家。

そんなミステリアスな要素が、「パンドラ」という呼び名と相まって、当時の子供たちの間で一番の話題になったというわけです。

「パンドラ」っていうのは、この家が「開けてはいけない場所」だってことから、子供たちが勝手に付けた通称なんですよね。

本家本元のギリシャ神話のパンドラの箱みたいに、好奇心から開けちゃいけない、触れちゃいけない、みたいな。

さて、子供たちは「パンドラ」に何があるのか知りたい!

と強く思っていたものの、普段から大人の怒りを肌で感じていたため、なかなか実行に移せずにいたそうです。

場所的には子供だけでも簡単に行けるし、人目もない。

みんな一度くらいは家の前まで行ってみたことがあったんじゃないかな、って語り手さんは言っています。

しばらくはそれで満足して、特に何事もなく時間は過ぎていきました。

ところが、語り手さんが中学に上がって数ヶ月経った頃、物語が動き出します。

A君という転校生が現れたんです。

A君は、お母さんとおばあちゃんがこの町出身なんだけど、離婚を機にお母さんが実家に戻ってきたんだそうです。

この町が初めてのA君は、「パンドラ」の話も全く知りません。

語り手さんたちはいつもの調子で「パンドラ」の話をしている中で、A君が食いついてきたんですね。

「え、うちの母ちゃんとかばあちゃんもここの生まれだけど、その話聞いたら怒られるの?」と。

みんなは「怒られるなんてもんじゃない」「本気で殴られるんだぞ!」なんて、日頃の親への文句も交えながらA君に「パンドラ」の説明をします。

そして話は、「じゃあ、あの空き家には一体何があるんだろう?」という核心へと向かうわけです。

誰も入ったことはない。

聞けば怒られる。

知っているのは親たちだけなんじゃないか?

そんな状況に、A君が意気揚々と提案します。

「だったらさ、何を隠してるのかオレたちで突き止めてやろうぜ!」と。

親に怒られるのが嫌で尻込みしていた語り手さんたちも、A君の勢いに乗せられたのと、今までできなかった鬱憤を晴らしたい気持ちもあって、結局全員同意します。

そして、いつもの遊び仲間であるD子さんの妹(D妹ちゃん)も行きたいと言い出し、合計6人で日曜日の昼間に決行することになったんです。

リュックにスナック菓子まで詰め込んで、もう遠足気分でウキウキだったらしいです。

空き家の前に集合。

やっぱり玄関はありません。

二階建てだけど窓までは登れそうにない。

となると、中に入るにはもう方法が一つしかない。

一階のガラス戸を割るしかないんです。

A君は「ガラスの弁償くらい大したことないって!」なんて言って、思いっきりガラスを割って中に突入しました。

あー、これで何もなくても絶対怒られるな…って思いながら、他の子たちも続きます。

中に入ると、そこは居間でした。

台所、浴室、トイレ、二階への階段。

間取りは普通の家っぽいんですけど、予想に反して中はガランとしていて、家具など何もありませんでした。

人が住んでいたような形跡もない。

普通すぎる内装に、男の子たちは「なんだよ、何もないじゃん」「期待外れだな?」なんて言いながら、持ってきたお菓子をボリボリ食べ始めます。

秘密は二階にあるんじゃないか?

そう思った語り手さんとD子さんは、D妹ちゃんの手を取りながら二階へ向かおうと廊下に出ます。

その瞬間、心臓が止まりそうになったそうです。

廊下の途中に、何かがありました。

鏡台です。

そして、その真前に立てられたつっぱり棒のようなもの。

そこに、長い髪の毛がかけられていたんです。

まるで、女性が鏡台の前に座っている姿を再現したかのような光景。

しかも、平均的な身長の人が座った時に頭が来るくらいの高さに棒が調節してあったらしいんですよ。

想像しただけで鳥肌が立ちますよね。

「何これ!?

」「何なの!?」とパニックになる語り手さんとD子さん。

後から出てきた男の子たちも、意味不明な光景に唖然としています。

D妹ちゃんだけが「あれなあに?」とキョトンとしていたという描写も、またゾッとさせられます。

「本物の髪の毛か?」「触ってみるか?」なんて言うA君とB君を、語り手さん、C君、D子さんは必死で止めました。

「やばいって!」「気持ち悪いし絶対何かある!」と。

どう考えても異常な光景に恐怖を感じて、みんな一度居間に戻ります。

廊下の光景は見えないけど、そちらに視線をやるだけでももう嫌だったそうです。

この時点で、語り手さん、C君、D子さんの3人は探索意欲を完全に失っていました。

でも、A君とB君は「あれ見ないように行けば大丈夫だって」「二階で何か出たって、階段降りてすぐそこが出口だし、まだ昼間だよ?」と、どうしても二階を見たい様子で、腰が引けている3人を急かします。

「そんなこと言ったって…」と顔を見合わせてどうしようか迷っていたその時、一同はハッとします。

D妹ちゃんの姿がありません。

ガラス戸の前にいたので、外に出たということはありえない。

居間も台所も一目で見渡せる広さなのに、どこにもいない。

「〇〇(D妹ちゃんの名前)!どこ!?返事しなさい!」D子さんが必死に叫びますが、返事はありません。

「おい、もしかして上に…」その一言で、全員が廊下を見据えました。

「やだ!何やってんのあの子!?」D子さんが涙目になって叫びます。

もう怖いなんて言っている場合じゃない。

「落ち着け!とにかく二階に行くぞ!」と、すぐに廊下に出て階段を駆け上がりました。

「おーい、〇〇ちゃん?」「〇〇!出てきなさい!」呼びかけながら階段を上りますが、やはり返事はありません。

階段を上り終えると、部屋が二つありました。

どちらもドアは閉まっています。

まず正面の部屋のドアを開けますが、そこは外から見えた窓のある部屋で、何もありませんでした。

D妹ちゃんの姿もありません。

「あっちだな」もう一方のドアに近づき、ゆっくりと開けます。

D妹ちゃんは、そこにいました。

ただ、語り手さんたちは言葉も出せず、その場で固まります。

その部屋の中央には、一階にあったのと全く同じものがあったんです。

鏡台と、その真前に立てられた棒、そしてそこにかかった長い髪の毛。

異様な恐怖に包まれ、全員茫然と立ち尽くしたまま動けませんでした。

そんな緊迫した状況の中、D妹ちゃんが突然「ねえちゃん、これなあに?」と言い、とんでもない行動に出ます。

鏡台に近づき、三つある引き出しの一番上を開けたんです。

そこからD妹ちゃんが取り出して見せたのは、筆のようなもので「禁后」と書かれた半紙でした。

意味が分からずD妹ちゃんを見つめるしかない語り手さんたち。

なぜすぐに動けなかったのか、今でも分からないそうです。

D妹ちゃんは構わず半紙をしまって引き出しを閉め、今度は二段目の引き出しから同じ「禁后」と書かれた半紙を取り出しました。

もう何が何だか分からず、語り手さんはガタガタ震えるばかり。

そこでD子さんがハッと我に返り、すぐさま妹に駆け寄ります。

D子さんも半泣きです。

「何やってんのあんたは!」と妹を厳しく怒鳴りつけ、半紙を取り上げて引き出しにしまおうとしました。

問題はここでした。

D妹ちゃんが半紙を出した後、すぐに二段目の引き出しを閉めてしまっていたこと。

慌てていたD子さんは、二段目ではなく三段目、一番下の引き出しを開けてしまったんです。

ガラッと引き出しを開けた瞬間、D子さんは中を見つめたまま動かなくなりました。

黙って、じっと中を見つめたまま、微動だにしません。

「どうした!?何だよ!?」ここでようやく動けるようになった語り手さんたちが駆け寄ろうとしたその時、ガンッ!!と大きな音を立ててD子さんが引き出しを閉めました。

そして、肩より長いくらいの自分の髪を口元に運び、むしゃむしゃとしゃぶりだしたんです。

「おい?どうしたんだよ!?」「D子?しっかりして!」みんなが声をかけても反応がありません。

ただひたすら、自分の髪をしゃぶり続けています。

その行動に恐怖を感じたのか、D妹ちゃんも泣き出して、本当に緊迫した状況だったそうです。

「おい!どうなってんだよ!?」「知らねえよ!何なんだよこれ!?」もうここにいたくない!

と、D子さんを3人で抱え、語り手さんはD妹ちゃんの手を握り、急いでその家から飛び出しました。

その間も、D子さんはずっと髪をびちゃびちゃとしゃぶっていたそうです。

どうしていいか分からず、「とにかく大人のところに行かなきゃ!」一心で、空き家から一番近かった語り手さんの家に駆け込み、大声で母を呼びました。

泣きじゃくる語り手さんとD妹ちゃん、汗びっしょりで茫然とする男の子3人、そして奇行を続けるD子さん。

どう説明しようかと頭が混乱しているところに、声を聞いたお母さんが現れました。

語り手さんが泣きながら事情を説明しようとした瞬間、お母さんは語り手さんと男の子3人を突然ビンタで殴り、怒鳴りつけました。

「あんた達、あそこへ行ったね!?

あの空き家へ行ったんだね!?」普段見たこともない形相に、みんなは必死に首を縦に振ることしかできませんでした。

お母さんは「あんた達は奥で待ってなさい。

すぐみんなのご両親に連絡するから」と言うと、D子さんを抱き抱え、二階へ連れていったそうです。

言われた通り、居間でただぼーっとして何も考えられなかった時間。

一時間ほどそうしていたそうです。

みんなの親たちが集まってくるまで、お母さんもD子さんも二階から降りてきませんでした。

親たちが集まった頃、ようやくお母さんだけが居間に来て、ただ一言「この子達があの家に行ってしまった」と告げます。

親たちはざわめき、動揺し、取り乱し始めます。

「お前ら!何を見た!?あそこで何を見たんだ!?」それぞれの親たちが我が子に詰め寄ります。

頭が真っ白で答えられない語り手さんたちでしたが、A君とB君が懸命に事情を説明します。

「見たのは鏡台と変な髪の毛みたいな…あとガラス割っちゃって…」「他には!?それだけか!?」「あとは…何かよくわかんない言葉が書いてある紙…」その一言で、場が急に静まり返りました。

「よくわかんない言葉が書いてある紙」…。

と同時に、二階からものすごい悲鳴が響きます。

語り手さんのお母さんが慌てて二階へ上がり、数分後、抱えられて降りてきたのはD子さんのお母さんでした。

涙でぐしゃぐしゃで、まともに見れないほどだったそうです。

「見たの…?D子は引き出しの中を見たの!?」D子さんのお母さんが語り手さんたちに詰め寄り、問いかけます。

「あんた達、鏡台の引き出しを開けて中にあるものを見たか?

」「二階の鏡台の三段目の引き出しだ。

どうなんだ?」他の親たちも問い詰めてきました。

「一段目と二段目は僕らも見ました…三段目は…D子だけです…」言い終わった途端、D子さんのお母さんはものすごい力で語り手さんたちの体を掴み、「何で止めなかったの!?あんた達友達なんでしょう!?何で止めなかったのよ!?」と叫びだしたそうです。

D子さんのお父さんや他の親たちが必死で抑え、なだめようとします。

しばらくして落ち着いたのか、D子さんのお母さんはD妹ちゃんを連れて再び二階へ上がっていってしまいました。

その後、語り手さんたち4人はB君の家に移り、B君の両親から話を聞かされます。

「お前たちが行った家な、最初から誰も住んじゃいない。

あそこはあの鏡台と髪のためだけに建てられた家なんだ。

オレや他の親御さんたちが子供の頃からあった。

」「あの鏡台は実際に使われていたもの、髪の毛も本物だ。

それから、お前たちが見たっていう言葉。

この言葉だな?」そう言ってB君のお父さんは紙に「禁后」と書いて見せました。

「うん…その言葉だよ」と語り手さんたちが応えると、B君のお父さんはその紙をくしゃっと丸めてゴミ箱に投げ捨て、話を続けました。

「これはな、あの髪の持ち主の名前だ。

読み方は知らないかぎりまず出てこないような読み方だ。

」「お前たちが知っていいのはこれだけだ。

**金輪際あの家の話はするな。

近づくのもダメだ。

**わかったな?

とりあえず今日はみんなうちに泊まってゆっくり休め。

」そう言って席を立とうとしたB君のお父さんに、B君が意を決したように聞きました。

「D子はどうなったんだよ!?

あいつは何であんな…」言い終わらないうちに、B君のお父さんは口を開きました。

「**あの子のことは忘れろ。

もう二度と元には戻れないし、お前たちとも二度と会えない。

**それに…」少し悲しげな表情で続けます。

「お前たちがあの子のお母さんからこの先一生恨まれ続ける。

今回の件で誰かの責任を問う気はない。

だが、さっきのお母さんの様子でわかるだろ?

お前たちはもうあの子に関わっちゃいけないんだ」そう言って、B君のお父さんは部屋を出ていってしまったそうです。

語り手さんたちは何も考えられなかった。

その後どう過ごしたのかもよく分からない。

本当に長い一日だったんですね。

それからしばらくは普通の生活が続きました。

翌日から、語り手さんの親もA君たちの親も、この件に関する話は一切しなかったそうです。

D子さんがどうなったのかも分かりません。

学校には「一身上の都合」となっていたそうですが、一ヶ月ほどしてどこかへ引っ越してしまったそうです。

あの日、語り手さんたち以外の家にも連絡が行ったらしく、あの空き家に関する話は自然と減っていきました。

ガラス戸などにも厳重な対策が施され、中に入れなくなったとも聞いています。

語り手さんやA君たちは、あれ以来一度もあの空き家に近づいておらず、D子さんのこともあってか疎遠になっていきました。

高校も別々になり、語り手さんもA君たちも町を出ていき、それからもう十年以上経ったそうです。

結局、何が起こったのか、なぜD子さんはあんな状態になってしまったのか。

体験した当事者である語り手さんも、この時点では何も分からないままです。

ただ、最後に一つだけ、語り手さんが大学を卒業した頃のこと。

D子さんのお母さんから、語り手さんのお母さん宛てに手紙があったそうです。

内容は教えてもらえなかったそうですが、その時のお母さんの言葉が今でも引っ掛かっていると言います。

**「母親ってのは最後まで子供の為に隠し持ってる選択があるのよ。

もし、ああなってしまったのがあんただったとしたら、私もそれを選んでたと思うわ。

それが間違った答えだとしてもね」**この言葉の意味深さに、語り手さんはずっと納得できないでいるそうです。

これが、語り手さんが体験した「禁后(パンドラ)」を巡る物語の前編。

ここからさらに深淵へと踏み込んでいくのが、後編、つまり「伝聞」として語られる家系の話と、この怪異の「考察」なんですよ!

いやもう、ここまで読んだだけでゾクゾクしっぱなしですよね。

特にD子さんが髪をしゃぶり始めたシーンは、想像するとヤバいです…。

子供ながらに体験した恐怖、大人たちの隠し事、そして友人を失った喪失感。

この「禁后」の話は、単なる怖い体験談に留まらない、人間の感情や家族の闇に触れるような深さがあるな、って僕は思うんです。

あ、そうそう。

ちなみに、この話は元々2009年にホラー系サイトに掲載された体験談で、それが2chに転載されて有名になったらしいですよ。

そして、この体験談だけでは語られなかった背景や謎の核心に迫るのが、次に解説する「考察」パート。

ここからが、さらに面白い、そして恐ろしい部分になってきますから、皆さん、覚悟はいいですか?

じゃあ、次は徹底的な「考察」パートに突入しましょう!

禁后(パンドラ)考察|2chオカルト板の都市伝説

皆さん、先ほどの「禁后(パンドラ)」の体験談、いかがでしたか?

ゾッとしましたよね?

でも、この話の真髄は、体験談だけじゃないんです。

後編として語られた「伝聞」、そして読者や投稿者が重ねた「考察」にこそ、この物語の恐ろしさと魅力が詰まっていると僕は思うんです。

特にネットの怖い話好きの間で、この「禁后」が熱心に語られる理由の一つに、解明されない多くの謎があることが挙げられます。

「考察」という形で、読者それぞれが物語の深層に迫ろうとする。

これこそが、この話が持つ独特の魅力なんですよね。

さあ、ここからは、ソースの情報や考察を元に、この「禁后」の謎を徹底的に深掘りしていきましょう!

まずは、後編で語られる、この怪異の背景にある「ある家系に伝わる悪習」についてです。

これはもう、とんでもなく残酷で歪んだ風習なんですよ。

簡単に言うと、この家系の女性たちは、自分が「楽園」と呼ばれる場所へ行くために、娘を「材料」として扱うというんです。

母親は娘を二人か三人産んで、そのうちの一人を「材料」に選ぶ。

そして、選んだ娘には二つの名前をつけます。

一つは普通に使う名前、もう一つが「隠し名」。

この隠し名は母親だけが知る「本当の名」として、生涯誰にも知られないようにするんです。

万が一知られても、元の漢字からは想像もつかないような、全く違う読み方が当てられているため、読み方を知っているのは母親だけだという徹底ぶりです。

「母の所有物」であることを強調・証明するためのものだったそうです。

この隠し名を付けた日には必ず鏡台を用意し、娘には10歳、13歳、16歳の誕生日以外は絶対にその鏡台を見せないという決まりもありました。

これは、来るべき日のための準備だったんですね。

「材料」に選ばれた娘は、もう幼い頃から母親による凄まじい「教育」を受けます。

これがまた、聞くだけで吐き気を催すような内容なんですよ。

例えば、猫や犬の顔をバラバラに切り分けさせたり、しっぽだけ残した胴体を飼わせて、それが生きていると周囲全員で刷り込ませたり…もう、想像を絶しますよね。

動物や虫、特に猫に関するものが多いのは、この家系の女性たちが、子を産むために関わった男たちに、自分たちが殺した猫などの怨念を呪術で移していたからだそうです。

そうすることで、家系の秘密を探ろうとする男たちに災いが起こるようにし、内情に立ち入らせないようにしていたんですね。

こうした背景もあって、動物が「教育」によく使われたようです。

この異常な教育は、娘を「材料」として適した、歪んだ常識や価値観、嗜好を持った生き人形にするためのもの。

母娘間で13年間も続けられたといいます。

この間に、三つの儀式の内の二つが行われます。

一つ目は10歳の時

娘は初めて鏡台の前に連れていかれ、自分の「爪」を提供するように指示されます。

提供する、というのはもちろん、自分で自分の爪を剥がすこと。

それを母親に渡し、母親は鏡台の一番上の引き出しに、娘の隠し名を書いた紙と一緒にしまうんです。

そして、その日は一日中、母親は鏡台の前に座って過ごす。

これが一つ目の儀式です。

二つ目は13歳の時

同様に鏡台の前で、今度は自分の「歯」を提供するように指示されます。

自分で自分の歯を抜き、母親はそれを鏡台の二段目に、やはり隠し名を書いた紙と一緒にしまう。

そしてまた一日中、鏡台の前に座って過ごす。

これが二つ目の儀式です。

この二つの儀式を終えると、娘は16歳までの三年間に突然自由を与えられます。

これは、13歳までに全ての準備が整ったことを意味していました。

この頃には、もうほとんど母親が望んだ通りの生き人形になってしまっているそうですが、わずかに残った本来の感情からか、普通の女の子として過ごそうとする娘も多かったようです。

そして、三年後、娘が16歳になる日に最後の儀式が行われます。

これがもう、クライマックスですよ。

最後の儀式は、鏡台の前で母親が娘の髪を食べるというもの。

食べるというより、体内に取り込むことが重要だったらしいです。

丸坊主になるくらい、ほぼ全ての髪を切り、母親は鏡台を見つめながら無我夢中で口に入れ、飲み込んでいきます。

娘はただ茫然とそれを見ているだけ。

そして、娘の髪を食べ終えると、母親は娘の「本当の名」を口にするんです。

娘が自分の本当の名を耳にするのは、この時が最初で最後。

これで儀式は完成し、目的が達成されます。

儀式を終えた母親は、翌日から自分の髪を四六時中しゃぶり続ける、廃人のような状態になります。

亡くなるまで隔離されることになるそうです。

でも、この廃人となった母親は、文字通り「脱け殻」。

母親の「存在」は、誰も見たことも聞いたこともない、誰も知り得ない「楽園」と呼ばれる場所に到達していたんです。

これまでの異常な教育や儀式は、全てその場所へ行く「資格(神格?)」を得るためのものだったんですね。

その楽園には、同様にして資格を得た母親たちが暮らしており、決して汚れることのない場所として存在していると伝えられています。

髪をしゃぶり続ける脱け殻を残し、母親は楽園へ運ばれる。

そして、そこで「新たな命」を手にするのが目的だったというんです。

残された娘は、母親の姉妹によって育てられます。

母親が娘を複数産むのは、自分が廃人になった後、普通に育った姉妹に娘の面倒を見させるためだったんですね。

母親から解放された娘は、髪が元に戻る頃に男と交わり子を産み、今度は自分が母親として全く同じことを繰り返し、母親が待つ楽園へと向かう…これが代々繰り返されてきた悪習の全貌です。

いや?、これはすごい話ですよね。

ここまで徹底して「娘を材料にする」って、もはやホラーを通り越して、何か別の、とてつもなく歪んだ世界観を見せつけられたような感覚になります。

さて、この悪習ですが、幸いなことにそれほど長くは続きませんでした。

徐々にこの風習に疑問を抱くようになり、母娘として本来あるべき姿を模索するようになっていったそうです。

家系全体でその姿勢が定着するにつれて、悪習は廃れ、やがては禁じられました。

ただし、「忘れてはならないこと」として、隠し名と鏡台の習慣だけは残すことになります。

隠し名は母親の証、鏡台は祝いの贈り物として受け継がれていくようになったんですね。

そして、周囲の住民とも触れ合うようになり、家庭を築く者も増えていきました。

物語の舞台となる空き家は、この悪習が廃れた後の時代の話です。

この家系に生まれ、ごく普通に育った「八千代」という女性がいました。

彼女は良き相手を見つけて結婚し、娘の「貴子」を産みます。

八千代は母から教わった通り、隠し名も付け、鏡台も用意しました。

普通の、幸せな日々が続くはずでした。

しかし、貴子ちゃんが10歳になる日に、悲劇が起こります。

八千代さんが実家に出かけている間に、貴子ちゃんは自宅で惨殺されていました。

何枚かの爪が剥がされ、歯も何本か抜かれた状態で。

そして、貴子ちゃんの隠し名を書いた紙と、剥がされた爪や抜かれた歯が、貴子ちゃんの鏡台に散らばっていたそうです。

夫の姿はありませんでした。

駆けつけた近所の人たちが、八千代さんの両親に知らせに行ったり、夫を探したりしている間に、悲しみに暮れた八千代さんは貴子ちゃんの傍で自害してしまいます。

連絡を受けてやってきた八千代さんの両親は、現場を見て落ち着いた様子でした。

娘が10歳になるのを待って、夫が断片的な情報で儀式を試そうとしたことを悟ったんです。

両親は「二人は自分たちで供養する。

夫は探さなくていい。

理由は今に分かる」と言い、家に誰も入れずに供養を行いました。

数日後、行方不明だった夫が、八千代さんの家の前で死体で見つかります。

口に大量の長い髪の毛を含んで死んでいたそうです。

この惨状を見た住民たちが理由を尋ねると、八千代さんの両親は「今後八千代の家に入ったものはああなる。

そういう呪いをかけたからな。

あの子らは悪習から解き放たれた新しい時代の子だ。

こうなってしまったのは残念だが、静かに眠らせてやってくれ」と説明し、家を供養のためにそのまま残すように指示しました。

これが、物語の舞台となる空き家の始まりだったんですね。

誰も家の何があるのか知らなかったけど、両親の言葉を守って中を見ようとはしませんでした。

しかし、老朽化によって家を取り壊さざるを得なくなった時、初めて住民たちは中を見ます。

そこにあったのは、まさに語り手さんたちが見たあの鏡台と髪でした。

八千代さんの家は二階がなかったので、玄関を開けた目の前に鏡台が二つ並んで置かれていたそうです。

これが呪いだと悟った住民たちは、新しい空き家を建ててそこに移しました。

玄関がないのは、出入りする家ではなく供養のための家だから。

窓やガラス戸があるのは、日当たりや風通しなど、供養の気持ちからだというんですね。

こうして、誰も入ってはいけない家として、大人たちの間で秘密として伝えられていったんです。

この移設の際、誤って引き出しの中身を見てしまった人がいたそうですが、何も起こらなかったそうです。

これは、供養をしていた人たちだったからではないか、と言われています。

さて、いよいよ核心部分に迫りましょう。

鏡台の引き出しの中身についてです。

空き家には、一階に八千代さんの鏡台、二階に貴子ちゃんの鏡台があります。

八千代さんの鏡台の一段目には「爪」と隠し名「紫逅(しこう)」と書かれた紙、二段目には「歯」と「紫逅」の紙が入っています。

貴子ちゃんの鏡台の一段目と二段目には、隠し名「禁后(きんこう)」と書かれた紙だけが入っています。

そして、問題の三段目の引き出しです。

中に入っているのは…なんと「手首」だそうです。

八千代さんの鏡台には八千代さんの右手と貴子ちゃんの左手、貴子ちゃんの鏡台には貴子ちゃんの右手と八千代さんの左手が、指を絡めあった状態で入っているというんです。

D子さんが精神に異常をきたしてしまったのは、この三段目の引き出しの中身と、隠し名を見てしまったことが原因でした。

厳密に言うと、隠し名と合わせて見てしまったのがいけなかったんですね。

そして、三段目の引き出しの内側には、それぞれの隠し名、つまり「紫逅」と「禁后」の「読み方」がびっしりと書かれているそうです。

D子さんは貴子ちゃんの鏡台の三段目を開けてしまったので、貴子ちゃんの右手と八千代さんの左手、そして「禁后」の読み方を見てしまったということになります。

さて、ここで最大の謎であり、多くの考察を呼ぶテーマにたどり着きます。

「禁后」の読み方です。

物語の冒頭で、語り手さんは「どう読むのかは最後まで分かりませんでしたが、私たちの間では『パンドラ』と呼ばれていました」と言っていますよね。

そしてB君のお父さんも、「読み方は知らない限りまず出てこないような読み方だ」と言っていました。

そう、「禁后」の読み方は「パンドラ」では断じてありません!

「パンドラ」はあくまで子供たちがつけた家の通称です。

この点はよく誤解されるポイントなので、皆さん、間違えないようにしましょうね。

隠し名は、その漢字本来の読み方とは全く違う読み方が当てられています。

そして、その読み方を知っているのは母親だけで、最後の儀式で一度だけ娘に明かされる。

そんな「禁后」の読み方、本当に分からないんでしょうか?

ここで、ソースにある考察を見ていきましょう。

隠し名の風習は代々受け継がれていたため、隠し名の付け方には何らかの法則があったはずだ、という推測です。

そして、その法則は、娘が一度聞けば理解できるような、明解なものだった可能性が高い。

ここで手掛かりとなるのが、貴子の隠し名「禁后」と、八千代さんの隠し名「紫逅」です。

どちらも漢字二文字で、二文字目には「后」が使われていますね(八千代さんの場合は部首が付いて「逅」)。

「后」という字は、「天皇・君主の妻」や「特別な地位の女性」を表し、「母娘を伝って受け継がれる」ことから使われたのではないか、と考察されています。

問題は一文字目。「禁」と「紫」です。

これに共通項はあるのか?

実は「紫禁(しきん)」という熟語が存在します。

これは「天子の居所・宮中」を表す言葉。

「禁」自体に「神域」、「紫」には「高徳・高貴を象徴する色」という意味があり、共に「特別な存在であること」を表す意味合いがある。

そして、家系の女性たちは「楽園」と呼ばれる未知なる場所へ行くことを目的としていました。

このことから、一文字目には「楽園を示す一字」が使われていたのではないか、という推測が成り立ちます。

字面から考えると、「禁后」は「楽園のきさき(となる)」、「紫逅」は「楽園に(で)巡り合う」といった意味を持つ名前なのかもしれません。

さらに、「后」という字には重大な意味があるという考察もあります。

「后」を鏡映しにすると…「司」という字になるんです!

「司」は「神に口で言葉を告げる」「人々をとりまとめるのに神意を伺い覗く」といった意味を持ちます。

これは、儀式を行う女性たちが「自らは楽園に導かれる重要な存在である」ということを示唆しているのではないか、と。

これらの考察から、隠し名は楽園へ到達するための、真言的意味合いを持っていたのではないかと推測できます。

では、娘の役割は何だったのか?

娘は母にとって「所有物」「材料」。

楽園へ到達するための儀式具でしかない。

娘の爪や歯を鏡台に入れる儀式は、娘に呪いをかける、霊を寄せ集める、そして母に蓄積された怨念を娘に譲渡させるための手段だったのではないか、と考察されています。

つまり、娘は母の「依り代」、「身代わり」だったのではないか?

このように考えると、隠し名の真相が非常に明確になってくる…というのが、この考察の核心です。

隠し名の読み方は、母親の名前である。

娘は、母の依り代として、隠し名により母の名を与えられる。

母が娘時代に蓄積した怨念などは、交わった男だけでなく、母自身の代わりとして娘に譲渡していくのだ。

そして最後の儀式で娘の髪を食べ、母との関係を断つ。

これは、娘が母の負う呪禁・霊性の一切を、隠し名(=母の名前)と共に背負うことを示す。

この考察から導き出される「禁后」の読み方、それは「やちよ(八千代)」ではないか、という結論です!

八千代さんの娘が貴子ちゃんで、貴子ちゃんの隠し名が「禁后」。

つまり、「禁后」の読み方は母親である「八千代」さんの名前だったのではないか、と推測されているんですね。

いやー、これは鳥肌が立ちますよね!

娘に母親の名前を隠し名として与え、自分の身代わりにして、自分は楽園へ行く。

そして、三段目の引き出しには、その「依り代」として犠牲になった母娘の手首が、指を絡めあった状態で入っている。

さらに、引き出しの内側には、その真言ともいえる隠し名の「読み方」が書かれている。

つまり、D子さんは貴子ちゃんの鏡台の三段目を開け、「禁后」という文字と、貴子ちゃんの右手と八千代さんの左手が絡まった状態、そして「やちよ」という読み方を見てしまった…。

そして発狂し、髪をしゃぶり始めるという廃人化の症状が出た。

これは、まさに儀式を終えた母親と同じ状態です。

禁后(貴子)の読み方(八千代)を見てしまったD子さんが、八千代さんの「脱け殻」の状態を再現してしまった…のかもしれません。

ただし、後編で語られる八千代さんと貴子ちゃんの話は、悪習が廃れた後の出来事でした。

隠し名や鏡台の習慣は残ったけれど、「楽園へ達する」という目的はほぼ消滅していた。

このことから、八千代さんは貴子ちゃんを最後に、この残された習慣さえも終わらせようとしていたのではないか、という考察もあります。

「禁后」という名前に、悪しき風習を残すことを「禁ずる」という願いを込めた。

「后」に「後」の意味も込めて、「今後永遠に(八千代)この風習を残すことを禁ずる(禁后)」という意味合いだったのではないか、と。

そして、「貴子」という名前も、「悪習から解き放たれ、これからの幸せな家庭を願った最後の儀式における、記念すべき初めの子」として、「貴い・貴重な子」という意味で名付けられたのではないか、という、なんとも切ない考察までされています。

八千代さんと貴子ちゃんの悲劇は、この最後の希望が、夫の手によって異なった形で終わりを迎えてしまった物語なんですね。

そして、二人の供養として残された空き家と鏡台は、形は違えど、やはり「入ってはいけない」呪いの家として残ってしまった。

これは本当に悲劇の物語です…。

いやぁ、どうですか皆さん?

この「禁后」という話、ただ怖いだけじゃない、とてつもない深みがあるでしょう?

もちろん、これはあくまで考察であり、物語の中で「これが真実だ!」と断定されているわけではありません。

だからこそ、さらに多くの謎が残されているんです。

語り手さんの母親に送られた手紙の内容は何だったのか?

「母親ってのは最後まで子供の為に隠し持ってる選択がある」という言葉の真意は何なのか?

八千代さんの両親が家にかけた呪術とは具体的に何だったのか?

八千代さんの鏡台に入れられていた爪や歯は何に使われたのか?

そして、この玄関のない空き家は実在するのか?

(場所は東日本ではない、というヒントはありますが…)

これらの謎は、物語の中では明確にされていません。

だからこそ、僕たち読者は、様々な情報や解釈を組み合わせながら、自分なりの「禁后」像を構築しようとする。

ここに、この話の尽きない魅力があるんだと僕は思います。

実際に、この「禁后」は様々な作品に影響を与えているんですよ。

「裏世界ピクニック」や「まちカドまぞく」、「怪異症候群」といった作品で、この話や関連する要素が言及されているそうです。

怖い話が好きな皆さんなら、これらの作品に触れてみるのも面白いかもしれませんね。

今回、皆さんと一緒に「禁后(パンドラ)」のストーリーから考察まで、徹底的に掘り下げてきましたが、いかがだったでしょうか?

少しでも皆さんの好奇心、そして恐怖心を満たせていれば嬉しいです。

ネットには、まだまだ僕たちの知らない、こんなにも深く恐ろしい物語が眠っているんですね。

これからも、そんな魅力的なネットの話題を、皆さんと一緒に深掘りしていけたらと思っています。

禁后(パンドラ)まとめ|2chオカルト板の都市伝説

それでは、今回はこの辺で!

また次の話題でお会いしましょう!

もしこの記事を読んで、「禁后」についてさらに語りたくなった!

とか、「自分はこう思う!」っていう考察があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。

みんなで一緒に、この深すぎる闇を覗き込みましょう…!

(もちろん、無理のない範囲で!)

最後まで読んでくれて、ありがとうございました!

またね!

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