「店の中に川が流れている文房具店」ということで、文具の蔵 Rihei（静岡県・富士宮市）がナニコレ珍百景で紹介されました。
文具の蔵Riheiは店内を清流が流れ、100年の歴史を刻む、驚きと癒やしを提供する老舗文具店です。
文具の蔵 Rihei｜店の中に川が流れている文房具店でナニコレ珍百景
■文具の蔵Riheiとは？
文具の蔵Rihei、それはただの文房具店ではありません。
静岡県富士宮市、富士山の豊かな伏流水が湧き出るこの地に、ひっそりと佇む老舗。
暖簾をくぐれば、そこはまるでタイムスリップしたかのような、懐かしさと温かさに満ちた空間が広がっています。
創業はなんと100年以上前。
江戸時代末期、初代吉澤利兵衛が近江の国からこの地に移り住み、油屋を始めたのがその起源だと言います。
その後、明治初期に文具（紙）屋として業態を変え、平成12年に現在の「文具の蔵Rihei」へと生まれ変わりました。
長い歴史の中で、時代の変化と共にその姿を変えながらも、Riheiは常に地域の人々の生活に寄り添い、文化を育んできたのです。
店内に入ってまず目に飛び込んでくるのは、所狭しと並べられた多種多様な文房具たち。
懐かしい定番商品から、最新のトレンドアイテム、そしてRiheiでしか手に入らないオリジナル商品まで、その品揃えはまさに圧巻です。
特に万年筆の品揃えは地域No.1を誇り、常時100本以上がずらりと並ぶ様は、まさに圧巻の一言。
国内外の有名ブランドはもちろん、熟練の職人が手掛けた一点物の万年筆、そしてRiheiオリジナルの万年筆まで、そのラインナップは万年筆愛好家ならずとも、きっと心を奪われることでしょう。
そして、Riheiのもう一つの魅力は、その温かい雰囲気。
店員さんたちは皆、文房具のプロフェッショナルでありながら、親しみやすく、まるで旧知の友人のように接してくれます。
「こんなものが欲しいんだけど」「どれを選んだらいいか迷っていて」
そんな時も、彼らは豊富な知識と経験に基づいて、最適な提案をしてくれるはずです。
まるでコンシェルジュのように、あなたの文具選びをサポートしてくれるでしょう。
Riheiは、単に文房具を売る場所ではありません。
そこは、人と人との繋がりを育み、文化を継承していく、地域にとってかけがえのない存在なのです。
私も先日、取材という名目でRiheiさんに伺いました。
店内に入った瞬間、タイムスリップをしたかのような懐かしい感覚になりました。
そして、店内を流れる川のせせらぎ、アヒルのがー太店長、とても居心地がよく、ついつい長居をしてしまいました。
文具の蔵 Rihei｜なぜ店の中に川が流れている？
さて、Riheiを語る上で欠かせないのが、店内を流れる清らかな川の存在です。
「なぜ文房具店の中に川が？」
誰もが抱くであろうこの疑問には、富士宮の豊かな自然と、Riheiの歴史が深く関わっています。
富士宮は、富士山の雪解け水が長い年月をかけてろ過された、清らかな湧水が豊富に湧き出る地域として知られています。
その湧水は、古くから地域の人々の生活用水として利用され、農業や工業を支えてきました。
Riheiの創業当時、店の前には小さな川が流れていました。
しかし、時代の流れと共に都市開発が進み、川は暗渠化され、人々の記憶から薄れつつありました。
そんな中、Riheiの店主は、先祖から受け継いだ土地に流れる川を、何とかして後世に残したいと考えました。
そして、増築の際に、川の一部を店内に取り込むという、大胆な決断を下したのです。
それは、単に川を保存するというだけでなく、富士宮の豊かな自然を、訪れる人々に感じてもらいたいという、店主の強い思いの表れでもありました。
店内を流れる川は、単なるオブジェではありません。
そこには、富士山の伏流水が絶え間なく流れ、清らかなせせらぎを奏でています。
その音は、まるで自然の中にいるかのような、安らぎと癒やしを与えてくれます。
また、川には小さな橋が架けられており、実際に渡ることもできます。
文房具を眺めながら、川のせせらぎに耳を傾ける。
そんな贅沢な体験ができるのは、Riheiならではでしょう。
店内に川を取り込むというアイデアは、決して簡単なものではありませんでした。
水量の調整、衛生管理、そして何よりも、お客様に安全に楽しんでいただくための工夫。
それらを全てクリアして、初めて実現できたのです。
Riheiの店主の、自然に対する敬意、そしてお客様に対する温かい思いやり。
それらが形になったのが、店内を流れる川なのです。
私も実際に川を眺めて、とても心が落ち着いたのを覚えています。
文房具を見ながら、川のせせらぎを聞いていると、日頃の疲れも忘れてしまいます。
文具の蔵 Rihei（店の中に川が流れている文房具店）場所・アクセス
Riheiは、富士山本宮浅間大社のすぐそばに位置しています。
そのため、観光客の方でも気軽に立ち寄ることができます。
住所は、静岡県富士宮市宮町8番29号。
電車でのアクセスは、JR身延線「富士宮駅」から徒歩約10分。
バスでのアクセスは、富士急静岡バス「浅間大社前」バス停から徒歩約1分です。
また、Riheiには駐車場も完備されているので、車でのアクセスも可能です。
Riheiを訪れる際は、ぜひ富士山本宮浅間大社にも足を運んでみてください。
富士山の湧水が湧き出る神聖な場所で、心身ともにリフレッシュできるはずです。
また、周辺には、富士宮やきそばで有名な「お宮横丁」や、国の名勝・天然記念物に指定されている「白糸の滝」など、魅力的な観光スポットがたくさんあります。
Riheiを訪れた際には、ぜひ周辺の観光スポットも巡ってみてください。
きっと、忘れられない思い出になるでしょう。
Riheiは、単なる文房具店ではありません。
そこは、富士宮の豊かな自然、そして温かい人々に触れられる、特別な場所です。
ぜひ一度、Riheiを訪れて、その魅力を体感してみてください。
きっと、あなたもRiheiの虜になるはずです。
私もまた、Riheiに足を運びたいと思っています。
今度は、ゆっくりと時間をかけて、お気に入りの文房具を探したいと思います。
