トロイの木馬に感染したという差出人(From欄)が自分のメールアドレスから送信されてくるメールについて。
本物なんでしょうか?本当にウイルスに感染している?それとも偽物で詐欺?
トロイの木馬に感染|自分のメールアドレスが差出人(From欄)
はじめまして!インターネットセキュリティ専門家のケンです。30代前半、独身で、インターネットセキュリティの世界にどっぷり浸かっています。
今回は、「トロイの木馬に感染した」というメールが自分のアドレスから届いた、という件について、徹底的に解説します。
そのメール、本物?偽物で詐欺?
まず、落ち着いてください。自分のアドレスから「トロイの木馬」感染の警告メールが届くのは、すごく不安になりますよね。
僕も初めて経験した時は、心臓がドキドキしました。
結論から言うと、ほとんどの場合、それは「偽物」です。詐欺の可能性があります。
なぜそう言えるのか、詳しく説明しますね。
トロイの木馬とは、一見無害なアプリやファイルに偽装して、あなたの端末に侵入するマルウェアの一種です。感染すると、個人情報を盗まれたり、遠隔操作されたりする危険があります.
そのため、「トロイの木馬に感染しました」という警告は、ユーザーの不安を煽るのに非常に効果的なんです。
詐欺師たちは、この心理を利用して、偽の警告を表示し、不正なサイトに誘導したり、不正なアプリをインストールさせようとします。
例えば、
- 「お使いのシステムが〇%破損していることが検出されました」
- 「5分以内にウイルスを駆除しなければ使用できなくなります」
といった、不安を煽る言葉が使われている場合や、
「今すぐ○○(電話番号)に連絡してください」
「ウイルス除去アプリをインストールするために、メールアドレスを入力してください」
といった特定の行動を促すような指示がある場合は、偽物の可能性が高いです。
また、警告音が出たり、電話やメールに誘導されたりする場合も、ほぼ間違いなく偽物でしょう。
もし、警告が表示されたサイトのURLが「https」で始まっていない場合は、暗号化されていないセキュリティレベルの低いサイトなので、偽物の可能性が非常に高いです。
万が一、偽物の警告に従ってしまった場合は、すぐに以下の対処をしてください。
- インストールしたアプリは削除する。
- 登録したサービスは解約する。
- 入力した個人情報に関するパスワードを変更する。
- クレジットカード情報を登録してしまった場合は、カード会社に連絡する。
なぜ差出人(From欄)が自分のメールアドレスから送信されてくる?
「なぜ自分のアドレスからメールが?」って、一番疑問に思いますよね。
これは、「なりすましメール」という技術が使われているからです。
メールの仕組み上、送信元(From)の情報を偽装することができてしまうんです。
手紙で例えるなら、封筒に書く差出人の名前を偽って送るようなものです。
詐欺師は、あなたのメールアドレスを悪用して、あたかもあなた自身が送信したかのように見せかけることで、受信者を油断させようとします。
特に、自分のアドレスからのメールは、つい開いてしまいがちなので、効果的な手口と言えるでしょう。
トロイの木馬に感染|自分のメールアドレス迷惑メール対策は?
迷惑メール対策は、技術的な対策と、あなたの意識、両方が大切です。
技術的な対策
- ドコモメールの迷惑メール対策を強化
- 「なりすましメール拒否」設定をONにする
- 受信拒否リストの「ドメイン指定」を試す
- 「自分のアドレス」ではなく「メールの送信元ドメイン(@以降の部分)」を拒否する
- メールアプリの迷惑メール対策機能を使用する
- 特定の差出人やキーワードが含まれるメールを自動的に振り分ける
- 携帯キャリアやインターネットサービスプロバイダのフィルター設定をする
- 各社のWebサイトを参照して設定
- セキュリティ対策ソフトの迷惑メール対策機能を使用する
- ウイルスバスタークラウドなど、迷惑メールの振り分け機能を搭載した製品を利用する
意識的な対策
- メールのヘッダー情報を確認する
- 「Return-Path」や「Received」という項目をチェックし、自分のアドレスではなく、別のサーバーから送られているか確認する
- 怪しいメールは開かない、返信しない、URLをクリックしない
- 特に、身に覚えのない添付ファイルは絶対に開かないでください。
- 個人情報を入力しない
- メールに記載されたURLから誘導されるサイトで、ID、パスワード、クレジットカード情報などを絶対に入力しないでください。
- OSやソフトウェアを常に最新の状態に保つ
- セキュリティの脆弱性を解消するため、アップデートを怠らないようにしましょう。
- セキュリティ対策ソフトを利用する
- ウイルス対策ソフトを導入し、常に最新の状態に保ちましょう。
- メールアドレスを安易に公開しない
- ホームページやSNSなどでメールアドレスを公開するのは避けましょう。
- 運営元がわからない怪しいサイトやアプリを利用しない
- 個人情報収集が目的のサイトもあるので注意が必要です。
- 自分のメールアドレスの流出をチェック
- 「ウイルスバスター チェック!」などの無料サービスを利用して、メールアドレスの流出状況を確認してみましょう.
それでもダメなら
どうしても迷惑メールが頻繁に届く場合は、メールアドレスの変更も検討しましょう。
ただし、変更すると、友人や家族、登録しているサービスなど、多くの人に通知する必要があるので、まずは上記の対策を試してから検討するのがおすすめです。
■困ったら相談
もし、自分だけでは解決できない場合は、ドコモショップやサポートセンターに相談してみましょう。
専門家のアドバイスを受けることで、より適切な対策が見つかるはずです。
まとめ:トロイの木馬に感染|自分のメールアドレスが差出人(From欄)
「トロイの木馬」感染を警告するメールは、ほとんどが詐欺メールです。
冷静に対処し、今回お伝えした対策を実践することで、被害を防ぐことができます。
インターネットは便利なツールですが、危険も潜んでいます。
常にセキュリティ意識を持って、安全に利用しましょうね。