2025年1月18日・19日に実施された化学の大学入学共通テスト(旧大学入試センター試験)解答速報および難易度速報についてまとめています。
2025年の共通テストの傾向は?難易度は難化したのでしょうか?
化学の共通テスト2025解答速報
2025年の大学入学共通テスト(旧大学入試センター試験)化学の解答は例年だと当日の午後21時前後に大学入試センターや新聞社のホームページで発表されています。
それよりも早く共通試験の解答速報を知るには、東進や代々木ゼミナール(代ゼミ)など予備校の共通試験解答速報ページなどを見る方法があります。
例年、どこの予備校のサイトでも試験終了直後から1分、1秒を争うように大学入学共通テストの解答をサイトで発表し始めます。
早いところだと試験終了から1時間くらいで正解(模範解答)および配点の公開が始まっているようです。
その他の方法としてX(旧ツイッター)でも
「#化学 #共通テスト #解答速報」
「#化学 #大学入学共通テスト」
「#化学 #共通テスト」
といったハッシュタグ検索で解答速報を調べることができます。
化学の共通テスト2025の平均点は?
随時更新
2024年の大学入学共通テスト化学の平均点は100点満点換算で54.77点でした。
2018年度から2022年度までの化学の平均点は以下の通りです。
年度 平均点
2022年度 27.73
2021年度 24.65
2020年度 28.20
2019年度 31.22
2018年度 30.42
化学の共通テスト2025の配点は?
随時更新
■2024年の大学入学共通テスト化学の配点
大問数 小問数 解答数 分野 配点
第1問 4 6 物質の構成 20点
第2問 3 5 物質の状態、物質の変化 20点
第3問 3 6 無機物質 20点
第4問 5 6 有機化合物、高分子化合物 20点
第5問 3 6 天然高分子化合物 20点
合計 27 34 –
化学の共通テスト2025難易度は難化?傾向は?
化学は以下の分野で構成されています。
物質の構成(混合物、単体、状態変化、イオン、周期表など)
物質と化学結合(イオン結合、共有結合、金属結合、粒子の結合など)
物質の変化(物質量、化学変化、酸・塩基、酸化還元、電池など)
共通テストの化学の傾向について、まず、文章を読み解いたり、図やグラフを読み取ったりと、読解力と思考力を要する問題が頻出。
高校化学において深く学習しない内容に関する説明文を読み込み、考察する問題が出題されることが予想されます。
共通テスト化学と化学の違いは?
共通テストにおける化学と化学基礎の違いは、主に出題範囲です。 共通テストの化学には、化学基礎の範囲も含まれていますが、化学基礎には、化学で扱われる難しい内容が含まれていません。 化学基礎は、化学の導入部分であり、化学の内容を最小限に絞ったものと言えます。
具体的には、化学基礎では理論化学の一部分のみが出題されますが、化学では理論化学に加えて、無機化学、有機化学も出題されます。 学習範囲は化学の方が化学基礎の3~4倍程度あります。
化学と化学基礎の出題範囲の違いを以下にまとめます。
- 化学基礎:
- 物質の構成と化学結合
- 物質の変化
- 化学:
- 物質の状態
- 物質の変化
- 無機物質
- 有機化合物
- 高分子化合物
共通テストで化学を選択する場合でも、化学基礎の内容を理解していることが前提となります。 つまり、化学基礎は化学の基礎となります。 化学基礎をしっかりと理解しておくことで、化学の学習がよりスムーズに進みます。
化学基礎で学ぶ理論化学は、化学の全ての土台となる部分です。 理論化学をおろそかにすると、無機化学、有機化学も本質的に理解することはできません。
共通テストで化学を受験する場合、化学基礎の内容を踏まえてさらに深い学習が必要となります。 化学基礎で扱う基礎的な計算や理論をしっかりと理解し、問題演習を通して応用力を養うことが重要です。 そして、化学では、膨大な暗記量を効率的にこなし、無機化学、有機化学、理論化学それぞれの分野における深い理解と応用力を身につける必要があります。
まとめ:化学の共通テスト2025解答速報|難易度は難化?傾向は?
共通テストの化学では、思考力を問う問題が多く出題されています。 これは、大学入学共通テストの導入目的である「思考力、判断力、表現力等を重視する」という方針を反映したものです。
具体的には、以下のような問題が出題されています。
- 実験を題材にし、教科書には掲載されていないような反応に関して、資料を読み取った上で考えさせる問題
- 例えば、試行調査ではハロゲン化銀やアセトアミノフェンの合成に関する問題が出題されました。
- グラフを自分で書いて数値を求める問題
- 原理の説明文の穴埋め問題
- 対数表を用いて答える問題
- 対数グラフの出題
- 複数資料を用い、「教科横断的」な思考により問題解決を行う問題
- 例えば、試行調査ではpH計算に絡め、対数表を用いてlogを求めさせる問題が出題されました。
これらの問題に対処するためには、基本的な化学の知識・公式の理解に加え、読解力と思考力を養うことが重要です。
また、共通テスト化学では、選択問題が廃止されました。 そのため、従来のように特定の分野の勉強を重点的に行うのではなく、全ての分野を満遍なく学習する必要があります。 特に、センター試験では選択問題だった高分子化合物の分野も、共通テストでは必須で学習しなければなりません。
共通テスト化学では、問題文自体が長くなっており、条件や背景を読み取った上で、覚えた知識と結びつける必要もあります。
総じて、共通テスト化学では、従来のセンター試験よりも思考力を必要とする問題が増え、より二次試験に近い能力が求められる試験となっています。 単なる知識の暗記や典型問題の解法を暗記するだけでは、高得点を獲得することは難しいでしょう。
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***とはどんな課目?丁寧に解説してください。