箱根駅伝で往路優勝と復路優勝と総合優勝について。
過去の箱根駅伝で往路優勝と復路優勝と総合優勝がすべて違う大学になったことはあるんでしょうか?
箱根駅伝|往路優勝・復路優勝・総合優勝の違いは?
箱根駅伝は、1区から10区まで、合計10区間を複数のランナーがリレー形式で走り、その合計タイムで順位を競う大学駅伝です。そして、その中で往路優勝、復路優勝、総合優勝の3つの優勝が存在します。
それぞれの違いは以下の通りです。
- 往路優勝:1区から5区までの合計タイムが最も速かったチームが往路優勝となります。 1区は全チーム一斉スタートなので、5区のゴール地点に最初に到着したチームが往路優勝です。
- 復路優勝:6区から10区までの合計タイムが最も速かったチームが復路優勝となります。 往路の結果を受けて、1位チームから10分以内のチームは、そのタイム差で時差スタートします。 そのため、10区のゴール地点に最初に到着したチームが必ずしも復路優勝とは限りません。
- 総合優勝:1区から10区までの合計タイムが最も速かったチームが総合優勝、すなわち箱根駅伝の優勝校となります。 往路優勝と復路優勝のチームが異なるケースは珍しくありません。
往路・復路それぞれの区間にも区間賞が設けられていますが、復路は時差スタートのため、各区間をトップで通過した選手が必ずしも区間賞を獲得するとは限りません。
箱根駅伝|往路優勝・復路優勝・総合優勝が全て違う記録は?
過去の箱根駅伝で往路優勝、復路優勝、総合優勝がすべて異なる大学になったケースは、確かに存在します。
第97回大会では、往路優勝は創価大学、復路優勝は青山学院大学、総合優勝は駒澤大学という結果でした。
これは、往路でリードを奪った創価大学が復路で失速し、青山学院大学が復路のタイムではトップだったものの、往路での出遅れが響いて総合優勝には届かなかったという展開によるものです。 駒澤大学は、往路・復路ともに安定した走りを見せ、総合タイムでトップに立ちました。
また、第82回大会では、総合優勝は亜細亜大学、往路優勝は順天堂大学、復路優勝は法政大学と、3校すべてが異なる大学となりました。
箱根駅伝の優勝は、往路・復路それぞれのタイムではなく、1区から10区までの総合タイムで決まるため、このような結果になることがあります。 復路は、往路のタイム差を反映して時差スタートとなるため、復路で1位になっても、総合優勝には届かない場合があるのです。
箱根駅伝|仕組み・ルールは?
箱根駅伝は、正月に開催される東京・大手町から箱根・芦ノ湖を往復する全長217.1kmのコースを、1チーム10人のランナーがリレー形式で走り、その合計タイムで順位を競う大学対抗駅伝競走です。 各チームは、1区から10区まで、各区間を1人のランナーが担当します。
出場校は、前回大会で10位以内に入ったシード校と、予選会を通過した10校、そして関東学生連合チームを加えた計21チームです。 関東学生連合チームはオープン参加のため、順位はつきません。
レースは2日間にわたって行われ、1月2日の往路は、大手町から芦ノ湖までの5区間、1月3日の復路は芦ノ湖から大手町までの5区間を走ります。 往路は午前8時に一斉スタートとなります。 復路は往路の成績に基づき、1位チームから10分以内のチームはタイム差で時差スタートします。 10分以上の差がついた場合は繰り上げスタートとなり、その時点で実際の順位に関わらず、その区間のタイムが総合タイムに反映されます。
箱根駅伝には、往路優勝、復路優勝、総合優勝の3つの優勝があります。
- 往路優勝は、1区から5区までの合計タイムが最も速かったチームに与えられます。
- 復路優勝は、6区から10区までの合計タイムが最も速かったチームに与えられます。
- 総合優勝は、1区から10区までの合計タイムが最も速かったチームに与えられ、これが箱根駅伝の真の勝者となります。
その他にも、以下のようなルールがあります。
- 区間エントリーは、1区から10区までの正選手と補欠選手に分けて行われ、レース当日に4人までの選手変更が可能です。
- 特殊事情による走行中断:踏切待ちや、審判員の指示による走行中断などのロスタイムは、選手の走行タイムに含まれません。
- 途中棄権:選手の怪我や病気などで、走行不能になった場合は、途中棄権となります。 棄権したチームは、その区間までの記録は認められますが、次の区間からは繰り上げスタートとなります。
箱根駅伝は、長い歴史と伝統を持つ、日本を代表する駅伝競走です。
複雑なルールと、選手たちの熱い戦いが、毎年多くの人を魅了しています。
まとめ:箱根駅伝|往路優勝・復路優勝・総合優勝の違いは?全て違う記録は?
往路優勝、復路優勝、総合優勝は、それぞれ異なるチームになることがあり、過去の大会でも、3つすべて異なる大学が優勝したケースが複数回存在します。
例えば、第97回大会では、往路優勝は創価大学、復路優勝は青山学院大学、総合優勝は駒澤大学でした。 また、第82回大会では、総合優勝は亜細亜大学、往路優勝は順天堂大学、復路優勝は法政大学と、3校すべてが異なる大学となりました。
箱根駅伝の面白さは、こうした複雑なルールと、往路・復路の結果が総合優勝にどのように影響するのかという点にあります。
各チームは、10人のランナーの区間配置や、レース展開、そして繰り上げスタートなどの要素を考慮し、戦略を練ってレースに臨みます。