M1グランプリ決勝2024のファーストラウンドの出番順について
2024年M-1グランプリの結果と、出場芸人のネタ順が結果に与えた影響について感想をまじえながら考察しています。
M1グランプリ決勝2024感想|出番順・順番で順位は変わった?ファーストラウンド
2024年M-1グランプリは、令和ロマンの史上初の連覇達成という劇的な結末で幕を閉じました。
審査員の顔ぶれが一新され、9人制になったことで採点基準にも変化が見られ、例年以上に白熱した戦いとなりました。
出場芸人のネタ順が結果に与えた影響について、以下に詳しく考察します。
ネタ順と結果への影響分析
トップバッターの令和ロマンは、前年王者としてのプレッシャーの中、安定感のある漫才を披露し、850点という高得点を獲得しました。トップバッターは比較対象がなく、審査員も点数を付けにくい傾向がある中でのこの高得点は、彼らの実力を証明するものと言えるでしょう。しかし、仮に彼らが最終決戦のネタをファーストラウンドで披露していたら、エバースやヤーレンズには勝てなかった可能性もあるという意見もあります。
2番手のヤーレンズは、前年の準優勝コンビということもあり期待が高まりましたが、825点と伸び悩みました。ボケの手数が多く、テンポが速すぎるため、笑いどころを消化しきれないまま終わってしまった印象です。
3番手の真空ジェシカは、4年連続決勝進出の実力派コンビで、今年も完成度の高い漫才を披露し、849点の高得点を獲得しました。ファーストラウンドの出番順が逆だった場合、令和ロマン、ヤーレンズと共に最終決戦に進んでいた可能性が高いと予想されています。
4番手のマユリカは、敗者復活戦から勝ち上がり、勢いのある漫才を見せましたが、820点と、上位3組には及ばず。敗者復活戦のネタから変更してきた点は評価できますが、前年のヤーレンズや真空ジェシカと比べると、インパクトに欠けていたという意見もありました。
5番手のダイタクは、820点と低迷。実力のあるコンビですが、ネタ順が裏目に出てしまった可能性があります。彼らの持ち味はテンポの良さとお互いの過去を暴露し合うスタイルですが、今回は序盤がゆったりとしたペースで進み、観客の心を掴むのに時間がかかってしまいました。
6番手のジョックロックは、初決勝で独特な世界観を持つ漫才を披露し、819点と健闘しました。時事ネタを取り入れた掴みも良く、黒の衣装も舞台映えしていました。しかし、最終決戦に進むには、さらに爆発力のあるネタが必要だったかもしれません。
7番手のバッテリィズは、初出場ながら861点という高得点を叩き出し、ファーストラウンドを1位で通過しました。彼らのアホキャラとテンポの良い掛け合いが観客の心を掴み、審査員からも高く評価されました。
8番手のママタルトは、812点と低迷し、最下位に沈みました。ネタ自体は悪くなかったものの、爆発力のあるバッテリィズの直後だったため、比較されて点数が伸びなかった可能性があります。ネタ順が違えば、もう少し良い結果を残せたかもしれません。
9番手のエバースは、しゃべくり漫才の完成度が高く、848点と高得点を獲得しましたが、惜しくも最終決戦進出はなりませんでした。
10番手のトム・ブラウンは、ラストイヤーに賭ける熱い思いが伝わる漫才を披露しましたが、823点と振るわず。彼らのネタは好みが分かれる「狂気的漫才」であり、審査員の評価も大きく割れました。
M1グランプリ決勝2024の結果・点数
M-1グランプリ2024 決勝 結果
順位 | 組み合わせ | ファーストラウンド得点 | 最終決戦 得票数 |
---|---|---|---|
優勝 | 令和ロマン | 850点 | 5票 |
2位 | バッテリィズ | 861点 | 3票 |
3位 | 真空ジェシカ | 849点 | 1票 |
4位 | エバース | 848点 | – |
5位 | ヤーレンズ | 825点 | – |
6位 | トム・ブラウン | 823点 | – |
7位 | ダイタク | 820点 | – |
7位 | マユリカ | 820点 | – |
9位 | ジョックロック | 819点 | – |
10位 | ママタルト | 812点 | – |
ファーストラウンド 審査員別 点数
組み合わせ | 石田明 | 海原ともこ | 柴田英嗣 | 哲夫 | 博多大吉 | 塙宣之 | 山内健司 | 中川礼二 | 若林正恭 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
バッテリィズ | 97 | 97 | 96 | 95 | 95 | 93 | 96 | 97 | 95 | 861 |
令和ロマン | 96 | 97 | 95 | 90 | 96 | 93 | 96 | 93 | 94 | 850 |
真空ジェシカ | 95 | 95 | 94 | 90 | 97 | 94 | 97 | 94 | 93 | 849 |
エバース | 96 | 94 | 93 | 93 | 94 | 94 | 94 | 96 | 94 | 848 |
ヤーレンズ | 92 | 94 | 91 | 91 | 92 | 92 | 91 | 90 | 92 | 825 |
トム・ブラウン | 88 | 94 | 87 | 92 | 95 | 95 | 90 | 89 | 93 | 823 |
ダイタク | 90 | 94 | 88 | 89 | 90 | 93 | 92 | 92 | 92 | 820 |
マユリカ | 91 | 96 | 89 | 88 | 93 | 91 | 90 | 91 | 91 | 820 |
ジョックロック | 89 | 95 | 88 | 91 | 89 | 91 | 93 | 93 | 90 | 819 |
ママタルト | 90 | 92 | 89 | 89 | 88 | 89 | 93 | 93 | 89 | 812 |
M1グランプリ決勝2024|ネットの口コミ・感想
ネット上では、M-1グランプリ2024について、様々な意見が飛び交っています。特に注目を集めたのは、ファーストラウンドで高得点を記録しながらも最終決戦進出を逃したエバースと、独特な世界観で賛否両論を巻き起こしたトム・ブラウンに対するコメントです。
■エバースに対する口コミ・感想:
- 「末締めだろ!」 のツッコミが秀逸で、ワードセンスの高さが評価されています。
- しゃべくり漫才の完成度が高く、安定感があると評価する声が多く、来年以降の活躍を期待する声が多数見られました。
- 一方で、爆発力や掴みがもう一つだったという意見もあり、最終決戦進出を逃した要因として挙げられています。
- ネタの順番が不利だったという意見も散見されました。
- テレビ番組での活躍を期待する声が多く、すでに初冠番組の放送が決定していることへの喜びの声も見られました。
■トム・ブラウンに対する口コミ・感想:
- 「彼ららしさ」 を貫いた狂気的な漫才は、他のコンビにはない独自性があり、評価する声が多く見られました。
- 一方で、好みが分かれるネタであり、「理解できない」「怖い」という意見も少なくありませんでした。
- トム・ブラウンのネタは「漫才」ではなく「コント」ではないかという議論も巻き起こりました。
- 審査員の評価も大きく分かれ、高得点をつける審査員もいれば、低得点をつける審査員もいました。
- 彼らのネタは点数で評価できるものではなく、ライブやテレビで革命を起こすタイプであるという意見もありました。
- THE SECOND への出場については、否定的な意見が多く、彼らにはM-1よりも活躍できる場があるという意見が多く見られました。
■その他
- 全体的には、2024年のM-1グランプリはレベルが高く、面白かったという意見が多く見られました。
- 審査員についても、新体制となってからの審査は概ね好評で、特に柴田英嗣、山内健司、石田明のコメントが分かりやすかったという意見が目立ちました。
- 一部では、昨年まで審査員を務めていた松本人志の不在を惜しむ声もありました。
このように、M-1グランプリ2024は、出場芸人たちの個性と実力がぶつかり合い、多くの視聴者に感動と興奮を与えた大会となりました。ネット上では、それぞれのコンビに対する評価や今後の展望について、活発な議論が交わされており、M-1グランプリが国民的なお笑いイベントとして、人々の心を揺さぶり続けていることが分かります。
まとめ:M1グランプリ決勝2024感想|出番順・順番で順位は変わった?ファーストラウンド
2024年M-1グランプリは、ネタ順が結果に大きく影響した大会でした。トップバッターの令和ロマンは高得点を獲得したものの、他のコンビはネタ順によって有利不利が生じた場面も見られました。特に、爆発力のあるバッテリィズの直後に登場したママタルトは、その影響を大きく受けたと言えるでしょう。
全体を通して、審査員の顔ぶれが一新されたことで、採点基準も変化し、より多様な漫才が評価されるようになったと感じます。今後、M-1グランプリはさらに進化し、新たなスターが誕生する舞台となるでしょう。