wt%とは意味は?
wt%と%、vol%、mol%にはどんな意味の違いがあるんでしょうか?
wt%の意味は?
wt% は、 ウェイトパーセント と読み、ある物質に含まれる成分の割合を、質量(重さ)を基準にして百分率で表した値 です。
簡単に言うと、「全体を100としたときに、対象物がどれだけの重さで含まれているか」を表すのが wt% です。
例えば、食塩 5g を水 95g に溶かして食塩水を作った場合、この食塩水の濃度は 5 wt% です。これは、食塩水 100g 中に食塩が 5g 含まれていることを意味します。
wt% は、溶液の濃度 を表す際によく用いられます。溶液とは、2 つ以上の物質が均一に混ざり合ったものです。 溶液の濃度とは、溶液中にどれだけの量の溶質が含まれているかを表す指標です。 溶質とは溶液に溶けている物質のことです。 溶媒とは、溶質を溶かす物質のことです。
wt% を計算するには、以下の式を用います。
wt% = (溶質の質量 ÷ 溶液全体の質量) × 100
例えば、砂糖 10g を水 100g に溶かした砂糖水の wt% は、以下のようになります。
(10g ÷ 110g) × 100 = 9.1 wt%
wt% は、温度変化の影響を受けにくいという利点があります。体積は温度によって変化しますが、質量は温度によってほとんど変化しないためです。 また、wt% は質量を測るだけで計算できるため、計算が簡単です。
wt% と似た表現に、vol%(ボリュームパーセント) があります。vol% は、体積を基準にした百分率 です。 例えば、水 100mL にエタノール 10mL を混ぜた混合液の場合、エタノールの vol% は 10% です。
wt%と%、vol%、mol%との意味の違いは?
wt%(ウェイトパーセント)は、物質の濃度を表す方法の一つで、質量(重さ)を基準にしています。全体を100としたときに、対象物がどれだけの重さで含まれているかを示します。 例えば、食塩水100gの中に食塩が5g溶けている場合、食塩の濃度は 5 wt% となります。 これは、100g の食塩水の中に、5g の食塩が含まれていることを意味します。
%(パーセント)は、全体を100としたときの割合を示す、一般的な表現方法です。wt% も % の一種ですが、wt% は特に質量を基準にしていることを明確に示したいときに用いられます。
vol%(ボリュームパーセント)は、体積を基準にした百分率です。 例えば、水 100mL にエタノール 10mL を混ぜた混合液の場合、エタノールの vol% は 10% です。
mol%(モルパーセント)は、物質量(モル)を基準にした百分率です。 物質量とは、物質の量を原子や分子の個数で表したものです。 mol% は、物質 A と物質 B を混ぜた混合物において、物質 A が全体の何%を占めるかを表すときに用いられます。
wt%、vol%、mol% は、それぞれ異なる基準で濃度を表しているため、同じ溶液でも値が異なる場合があります。
まとめ:wt%の意味は?%、vol%、mol%との意味の違いは?
- wt%: 質量を基準にした百分率
- vol%: 体積を基準にした百分率
- mol%: 物質量を基準にした百分率
- %: 全体に対する割合を示す一般的な表現
どの濃度表示を使うかは、目的や状況によって異なります。