基本情報技術者試験は、IT人材としての基礎力を身につけるための試験です。 2023年4月からの試験制度変更により、受験しやすくなった面もありますが、合格するためには、計画的な学習と十分な準備が必要です。
2024年の基本情報技術者試験は下記のような日程・内容で行われました。
■基本情報技術者試験の日程・時間
2024年10月13日（日）
基本情報技術者試験解答速報2024
2024年の基本情報技術者試験は下記のような手段で解答速報を知ることができます。
資格のTAC
資格の大原
LEC東京リーガルマインド
ユーキャン
twitterのハッシュタグ「#基本情報技術者試験解答速報」
5ch
「資格の大原」と「LEC東京リーガルマインド」では基本情報技術者試験の解答速報は発表していないようです。
twitterのハッシュタグでは他にも「#基本情報技術者試験」や「#基本情報技術者試験解答速報」で解答が続々と投稿されるし、
5ch掲示版にも解答がドンドン投稿されていきます。
最終的に完成度の高い解答速報が出来上がるスピードで言えば、
例年だと5ch掲示版が最も速くなります。
なお、正式な解答はIPA 独立行政法人 情報処理推進機構のHPで後日、「問題冊子・配点割合・解答例・採点講評」として公開されます。
基本情報技術者試験2024｜科目B合格ラインは何問正解？
基本情報技術者試験は、科目A試験と科目B試験の2つから構成されており、両方の科目において1,000点満点中600点以上を取得することで合格となります。 科目B試験は、従来の午後試験にあたり、2023年4月の試験制度変更により、出題形式や内容が大きく変わりました。
科目B試験の概要
- 試験時間: 100分
- 出題形式: 多肢選択式
- 出題数: 20問（全問必須解答）
- 出題範囲:
- アルゴリズムとプログラミング（擬似言語による出題）
- 情報セキュリティ
- 採点方式: IRT方式（項目応答理論）
- 特徴:
- アルゴリズムとプログラミング分野が8割を占める:
- プログラムの基本要素
- データ構造及びアルゴリズム
- プログラミングの諸分野への適用
- 情報セキュリティ分野は2割:
- 従来の午後試験で苦戦していた受験者にとっては、試験範囲が狭まったため、合格のチャンスと言えます。
科目B試験の詳細
- アルゴリズムとプログラミング
- 擬似言語を用いた出題形式: 特定のプログラミング言語の知識ではなく、プログラミング的思考力を評価します。
- 出題範囲:
- プログラムの基本要素（型、変数、配列、演算、処理など）
- データ構造及びアルゴリズム（再帰、スタック、キュー、木構造、グラフ、連結リスト、整列、文字列処理など）
- プログラミングの諸分野への適用（数理・データサイエンス・AIなど）
- 学習のポイント:
- 擬似言語の記述形式を理解する
- プログラムの流れをトレースする練習をする
- 情報セキュリティ
- 出題範囲:
- 情報セキュリティ要求事項（物理的・環境的セキュリティ、技術的・運用のセキュリティ）
- マルウェアからの保護、バックアップ、ログ取得及び監視
- 情報の転送における情報セキュリティの維持、脆弱性管理
- 利用者アクセスの管理、運用状況の点検など
- 学習のポイント:
- 科目A試験で学習した情報セキュリティの知識を復習する
- 問題文を正確に理解する読解力を養う
対策について
- 過去問・サンプル問題を活用: 試験制度変更により、科目B試験の過去問は限られていますが、情報処理推進機構（IPA）のウェブサイトでサンプル問題が公開されています。 これらを活用して、出題形式や問題の傾向を把握しましょう。
- CBT形式に慣れる: 基本情報技術者試験はCBT形式で実施されるため、パソコンでの試験操作に慣れておくことが重要です。
- 時間配分を意識した学習: 科目B試験は、限られた時間内で多くの問題を解く必要があるため、時間配分を意識した学習が重要です。
基本情報技術者試験の合格基準は？
基本情報技術者試験の合格基準は、科目A試験と科目B試験のそれぞれで1,000点満点中600点以上を取得することです。 どちらかの科目が600点に満たない場合は、たとえ合計点が1200点を超えていても不合格となります。
試験はIRT方式で採点されます。 IRT方式とは、項目応答理論に基づいて解答結果から評価点を算出する採点方式です。 この方式では、受験者全体の正答率などを考慮して問題の難易度が判定され、それに基づいて配点が決定されます。 つまり、難しい問題に正解するほど高得点になる可能性が高くなります。
従来の絶対評価とは異なり、IRT方式では事前に設問ごとの配点が決められていません。 そのため、受験者全体のパフォーマンスによって合格基準が変動する可能性があります。
試験制度変更前の合格率は約20～30%でしたが、変更後は40%台に上昇しています。 これは、試験の通年化や出題形式の変更などが影響していると考えられます。
しかし、合格率はあくまで参考値であり、試験の難易度や合格基準は年や時期によって変動する可能性があります。 そのため、常に最新の情報を収集し、十分な準備をすることが重要です。
基本情報技術者試験の合格率は？
基本情報技術者試験の合格率は、近年上昇傾向にあり、令和5年度では月によって差はあるものの、37.7％から56.4％となっています。 従来は20～30％程度で推移していたことから、大幅な上昇と言えるでしょう。
合格率が上昇した背景には、2023年4月からの試験制度変更が大きく影響しています。 主な変更点としては、
- 通年試験化: 従来は年2回の実施でしたが、通年で受験可能になったことで、受験機会が増加しました。
- IRT方式の導入: 従来の素点方式から、IRT方式（項目応答理論）に基づく採点方式に変更されました。 IRT方式は、問題の難易度に応じて配点が変わるため、受験者全体の正答率を考慮した公平な評価が可能となります。
- 科目B試験の出題範囲の絞り込み: 従来の午後試験では、幅広い分野から出題されていましたが、科目B試験では「アルゴリズムとプログラミング」「情報セキュリティ」の2分野に絞られました。
これらの変更により、受験者にとって学習しやすくなり、合格率の上昇につながったと考えられます。
しかし、合格率が高いからといって、試験が簡単になったわけではありません。 基礎的な知識を問う科目A試験は、過去問からの出題も多いですが、科目B試験では、アルゴリズムやプログラミングの理解、問題解決能力が求められます。
基本情報技術者試験は、IT人材としての基礎力を身につけるための試験です。 今後もIT人材の需要は高まっていくことが予想されるため、しっかりと準備をして、試験合格を目指しましょう。
基本情報技術者試験の試験内容
基本情報技術者試験は、2023年4月より試験制度が大幅に変更されました。 従来の午前試験と午後試験は、それぞれ科目A試験と科目B試験に名称が変更され、出題形式や内容も一部変更されています。
試験の構成
試験は、科目A試験と科目B試験の2つで構成されています。
- 科目A試験：多肢選択式（四肢択一）で、全60問が出題されます。 試験時間は90分です。
- 科目B試験：多肢選択式で、全20問が出題されます。試験時間は100分です。
両試験とも1,000点満点中600点以上を取得すれば合格となります。
科目A試験の内容
科目A試験では、ITに関する基礎的な知識が幅広く問われます。 出題範囲は、
- テクノロジ系: 基礎理論、アルゴリズムとプログラミング、コンピュータシステム、技術要素、開発技術など
- マネジメント系: プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査など
- ストラテジ系: システム戦略、経営戦略、企業と法務など
の3つの分野に大別されます。
過去問からの出題も多いため、過去問を繰り返し解くことが効果的な対策となります。
科目B試験の内容
科目B試験では、アルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティの2つの分野が中心となります。
- アルゴリズムとプログラミング: 擬似言語を用いた問題が出題されます。 プログラムの読解、作成、デバッグなどの能力が問われます。
- 情報セキュリティ: 情報セキュリティに関する基礎知識、セキュリティ対策、リスク管理などが問われます。
出題割合は、アルゴリズムとプログラミングが8割、情報セキュリティが2割です。
試験方式と採点方式
基本情報技術者試験は、CBT（Computer Based Testing）方式で実施されます。 CBT方式とは、コンピュータ上で問題を解き、解答を入力する方式です。
採点方式は、IRT（Item Response Theory：項目応答理論）方式が採用されています。 IRT方式とは、問題の難易度に応じて配点が変わる方式です。
受験資格
基本情報技術者試験には受験資格はありません。 どなたでも受験することができます。
基本情報技術者試験の難易度,受験生感想まとめ
基本情報技術者試験は、ITエンジニアを目指すための登竜門として位置づけられており、IT人材としての基礎知識・スキルを証明する国家資格です。試験の難易度は、決して低いものではありません が、近年は試験制度の変更により、以前より合格しやすくなっていると言えます。
試験の難易度を左右する要素
- 幅広い出題範囲: 基礎理論、コンピュータシステム、ネットワーク、セキュリティ、データベース、プログラミング、プロジェクトマネジメント、経営戦略、法務など、多岐にわたる分野からの出題となるため、幅広い知識を習得する必要があります。
- 深い理解が必要な分野: 特に、科目B試験の「アルゴリズムとプログラミング」分野では、擬似言語を用いたプログラミングの問題が出題されます。問題文を読み解き、アルゴリズムを理解し、正しくプログラムを作成する必要があるため、論理的思考力や問題解決能力が求められます。
- 時間制限: 科目A試験は90分、科目B試験は100分と、限られた時間内で多くの問題を解かなければなりません。特に科目B試験では、問題文が長く、読解に時間がかかる場合もあるため、時間配分が重要となります。
近年の難易度変化
従来の基本情報技術者試験は、合格率が20～30％程度で推移しており、難易度の高い試験とされてきました。 しかし、2023年4月からの試験制度変更により、合格率が上昇傾向にあります。 これは、以下の要因によるものと考えられます。
- 通年試験化による受験機会の増加
- IRT方式の導入による公平な評価
- 科目B試験の出題範囲の絞り込みによる学習の効率化
試験対策のポイント
- 基礎知識の確実な習得: 科目A試験では、過去問からの出題も多いことから、過去問を繰り返し解くことで、知識の定着を図り、試験の傾向を掴みましょう。
- アルゴリズムとプログラミングの理解: 擬似言語の記述形式を理解し、プログラムの流れをトレースする練習を積み重ねることで、問題解決能力を高めましょう。
- 情報セキュリティの重要性の認識: 情報セキュリティに関する基本的な知識を習得し、セキュリティ対策の重要性を理解しましょう。
- 時間配分の練習: 過去問やサンプル問題を用いて、時間制限の中で問題を解く練習を行い、時間配分を意識した解答方法を身につけましょう。
- 自分に合った学習方法の選択: 独学、予備校、通信講座など、自分に合った学習方法を選び、計画的に学習を進めましょう。
基本情報技術者試験は、IT業界で働く上で必要となる基礎知識・スキルを身につけるための試験です。 難易度が下がったとはいえ、油断せずにしっかりと準備をすることが大切です。 上記のポイントを踏まえ、効果的な学習を進め、試験合格を目指しましょう。
基本情報技術者試験とは？
デジタル人材に求められる
ITに関わる知識・技能習得を証明する国家試験
基本情報技術者試験は、IT業界で働くにあたり習得すべき、ITに関する基礎的な知識と技能が問われる経済産業省認定の国家試験です。
基本情報技術者試験の学習を通して、デジタル人材に求められる必要な知識・技能を身につけることができます。基本情報技術者試験は、「デジタル人材の登竜門」とも言える資格です。
