カブアンド電気は前澤友作氏の会社、株式会社カブ＆ピースの株がもらえる電気サービス。
電気料金の一部が株になる、新しい電力サービスです。
カブアンド電気とは？
カブアンド電気は、株式会社カブ＆ピースが提供する新しい電力サービスです。 最大の特徴は、電気料金の支払いの一部が、株式会社カブ＆ピースの未公開株（種類株式）へ還元される点です。
サービス概要
- 電気料金: 地域の電力会社（北海道電力、東北電力、東京電力エナジーパートナー、北陸電力、中部電力ミライズ、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力）の従量電灯プランと基本料金は同じで、電力量料金は1銭/kWh以上安い料金設定となっています。 ただし、地域の電力会社の従量電灯には燃料費調整単価に上限がある一方、カブアンド電気には上限がないため、燃料価格が高騰した場合、カブアンド電気の料金の方が高くなる可能性があります。 2024年11月時点では、関西電力および九州電力エリアは燃料費調整単価が上限に達しており、カブアンド電気の方が高くなる可能性があります。
- 品質: 電気の供給網は従来の電力会社と同じものを利用するため、電気の品質や安全性は変わりません。
- 工事: 電力会社を切り替える際に工事は不要です。
- 対応エリア: 日本全国で利用できますが、沖縄電力エリア全域、離島、マンション一括受電は供給対象外です。
- 契約: 東京電力エリアは、株式会社CDエナジーダイレクトが小売電気事業者、大阪ガス株式会社が取次事業者、株式会社カブ＆ピースが代理事業者として電気を提供します。 東京電力エリア以外は、大阪ガス株式会社が小売電気事業者、株式会社カブ＆ピースが代理事業者として電気を提供します。
株の還元率
- 利用料金の1％が株引換券として還元されます。
- 月額500円の有料会員サービス「KABU＆プラス」に加入すると、還元率が2％にアップします。
メリット
- 株主になれる: 電気料金を支払うだけで、株式会社カブ＆ピースの株主になることができます。
- 投資のチャンス: 将来的に株式会社カブ＆ピースが上場した場合、株価上昇による利益獲得や株式売却が可能になります。
- 前澤氏への投資: 前澤友作氏の事業を応援したい人にとっては、魅力的な投資先となり得ます。
デメリット・注意点
- 電気料金: 関西電力エリアと九州電力エリアでは、カブアンド電気の料金が割高になる可能性があります。
- オール電化住宅: オール電化プランがないため、オール電化住宅では電気料金が割高になる可能性があります。
- 株価下落リスク: 株価が下落した場合、損失が出る可能性があります。
- 未公開株の売却制限: 株式は未公開株であるため、原則として上場するまでは売却できません。
- 種類株式: 種類株式には、議決権がない、譲渡制限がある、残余財産の分配を受け取る権利がないなどの制限があります。
カブアンド電気｜単価・量金は？電力会社の切り替え・申し込みは？
カブアンド電気の料金システムは、基本料金と電力量料金に加え、再生可能エネルギー発電促進賦課金で構成されています。 電力量料金には、燃料費調整額が含まれます。
基本料金
- 契約アンペア数に応じて設定されます。
- 北海道電力エリアの場合、10Aで402.60円、15Aで603.90円、20Aで805.20円、30Aで1,207.80円、40Aで1,610.40円、50Aで2,013.00円、60Aで2,415.60円となります。
- 関西・中国・四国電力エリアでは、「最低料金」制が適用されます。
電力量料金
- 使用電力量に応じて課金されます。
- 北海道電力エリアの場合、1kWhあたりの料金は段階的に設定されています。
- 120kWhまで：35.34円
- 120kWh超過～280kWhまで：41.62円
- 280kWh超過分：44.86円
燃料費調整額
- 燃料価格の変動を反映して、毎月変動します。
- カブアンド電気は燃料費調整単価に上限がないため、燃料価格が高騰すると、大手電力会社の料金よりも割高になる場合があります。
再生可能エネルギー発電促進賦課金
- 再生可能エネルギーの普及を促進するための賦課金です。
- 全ての電力利用者に課金されます。
最低料金制
- 関西・中国・四国電力エリアの「KABU＆でんき（一般家庭向けプラン）」では、最低料金制が適用されます。
- 電気を全く利用しない場合でも、基本料金の半額が最低月額料金として請求されます。
その他注意点
- カブアンド電気の料金プランはエリアによって異なります。
- 燃料費調整額は上限がないため、燃料価格高騰により大手電力会社の料金よりも割高になる場合があります。
- 詳しい料金単価は、カブアンド電気のウェブサイトで確認できます。
カブアンド電気｜電力会社は？
カブアンド電気は、自社で発電所を持たず、他の電力会社から電気を調達して供給する新電力です。
電気の供給は各地域の電力会社になっています。
東京電力パワーグリッド
北海道電力
東北電力
中部電力
北陸電力
関西電力
中国電力
四国電力
九州電力
※KABU&でんきは、各エリアの一般送配電事業者の電線を通じてこれまでと同じように電気を供給しています
電気の供給自体はパートナー企業が行い、 北海道電力エリアでは株式会社CDエナジーダイレクトと大阪ガス株式会社が、東京電力エリア以外では大阪ガス株式会社が小売電気事業者となっています。
カブアンド電気｜切り替え・申し込みは？
カブアンド電気への切り替えは非常に簡単です。現在契約中の電力会社への解約手続きは不要で、カブアンド電気の申し込み手続きのみで切り替えが完了します。
申し込み方法
- ウェブからの申し込み: 現在の住所で他社からカブアンド電気へ切り替える場合は、ウェブから申し込みができます。
- 引っ越し先での継続契約: 引っ越し先でカブアンド電気を継続契約する場合は、一度カブアンド電気を解約後、引っ越し先で他社の電気を契約し、再度カブアンド電気へ切り替える必要があります。
申し込みできないケース
- 引っ越し先での新規契約: 既存の電気契約がない場所（新築、引っ越しなど）では、カブアンド電気の新規契約はできません。 他社の電気を契約後、切り替える必要があります。
- マンション一括受電: マンション全体で電気を一括契約している場合は、カブアンド電気の申し込みはできません。
- 法人契約: 法人契約は受け付けていません。
その他
- 複数契約はできません。
まとめ：カブアンド電気｜単価・量金は？電力会社の切り替え・申し込みは？
カブアンド電気は、電気料金を支払うだけで株式会社カブ＆ピースの株主になれるという、新しいタイプの電力サービスです。
上場による利益獲得の可能性や前澤氏の事業を応援できる点は魅力的ですが、電気料金や株式投資のリスクを十分に理解した上で検討する必要があります。
カブアンド電気の料金は、基本料金、電力量料金、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金によって構成されます。燃料費調整額に上限がないため、燃料価格高騰時には注意が必要です。また、関西・中国・四国電力エリアでは最低料金制が適用されるため、電気を全く使用しない場合でも最低料金が請求されます。
