ハンターハンターの第4皇子ツェリードニヒについて考察。
漫画『HUNTER×HUNTER』の登場人物、ツェリードニヒの強さ、念能力、そして彼のキャラクター性に焦点を当てて解説しています。
ツェリードニヒは、作中においても極めて異質な存在であり、その残虐性と天才的な能力は、多くの読者に衝撃を与えました。 彼の行動原理や目的は、いまだ謎に包まれていますが、その出自や生い立ちが、彼の歪んだ人格形成に影響を与えている可能性も考えられます。
今後の物語において、ツェリードニヒがどのような役割を果たし、どのような結末を迎えるのか、注目が集まります。
ハンターハンターwiki考察|第4皇子ツェリードニヒの能力はヤバい?
■第4皇子ツェリードニヒの念能力「刹那の10秒」について
第4皇子ツェリードニヒは、特質系の念能力者です。その能力は、「刹那の10秒」と呼ばれ、予知能力と幻術能力を組み合わせたものです。
能力の発動条件は、ツェリードニヒが目を閉じ、「絶」の状態になることです。
- 能力が発動すると、まずツェリードニヒは10秒先の未来を予知します。この予知は、ツェリードニヒが予知を行わなかった場合に起こる未来を、第三者視点から見るような形で脳内に展開されます。
- 未来予知を見た後、ツェリードニヒが目を開けると、「絶」の状態が続いていても予知は解除されます。
- そして、目を開けた瞬間から10秒間、周囲の人間はツェリードニヒの行動を認識することができなくなります。ツェリードニヒは、この10秒間、予知で見た未来とは異なる行動をとることができ、周囲の人間は、予知で見た未来通りの行動をツェリードニヒが行っていると認識したまま行動します。
この能力により、ツェリードニヒは10秒間、敵から自分の行動を隠蔽し、優位に立つことができます。
「刹那の10秒」の注意点
- 能力を再使用するには、再び目を閉じて「絶」の状態になる必要があります。
- 敵の前で目を閉じて「絶」の状態になるのは、無防備なため、使いどころが難しい能力です。
その他の能力
ツェリードニヒは、「刹那の10秒」以外にも、具現化系の念獣を無意識に作り出しています。この念獣は、まだツェリードニヒ自身は認識できていませんが、今後物語にどのように関わってくるのか注目されます。
念能力の才能
ツェリードニヒは、念能力に関して全くの素人でしたが、指導を受けてからわずか数日で「凝」を習得し、「絶」までも会得してしまいました。彼の護衛であるテータは、彼の才能を「天才」と評しています。
今後の展開
ツェリードニヒは、自身の念能力のさらなる成長を確信しており、「絶」を自在に操れるようになれば、継承戦を制覇できると考えています。彼の圧倒的な念能力と、冷酷な性格が、今後の継承戦にどのような影響を与えるのか、目が離せません。
ハンターハンターwiki考察|第4皇子ツェリードニヒの守護霊獣は?
第4皇子ツェリードニヒの守護霊獣
ツェリードニヒの守護霊獣は、カキン帝国王家に代々伝わる儀式「壺中卵の儀」によって生み出された寄生型の念獣です。その外見は、女性の体を無理矢理馬に改造したかのような、非常に醜悪な人面馬の姿をしています。女性の頭部は虚ろな目をしており、後足にはハイヒールを履いています。首は長く伸び縮みし、口の中にはさらに改造されたような女性の顔があり、守護霊獣の中でも最も悍ましい外見と言われています。
守護霊獣の能力は、ツェリードニヒへの「嘘」を見抜くことです。ツェリードニヒの言葉を偽った者には、段階的に罰を与えます。
- 一度目の嘘:守護霊獣が顔などに傷を付ける
- 二度目の嘘:傷が広範囲に拡大し、守護霊獣が直接警告を発する
- 三度目の嘘:人間ではなくなる
ツェリードニヒの守護霊獣は特質系の能力を持っているとテータは推測しています。また、他の王子の部屋を偵察していたオイト王妃の操るゴキブリを捕食する描写も見られます。
ツェリードニヒの守護霊獣は、彼の歪んだ精神を反映したかのような、不気味な姿と能力を持っています。その能力は、継承戦において、ツェリードニヒに有利に働くことは間違いありません。
ハンターハンターwiki考察|第4皇子ツェリードニヒのテータとは?
テータは、カキン帝国の第4皇子ツェリードニヒに仕える私設兵です。ハンター試験に合格しており、準ハンター協会員の資格と念能力を持っています。小柄な金髪の女性で、特徴的なカチューシャをしています。
テータは、ツェリードニヒの冷酷で残虐な本性を良く理解しており、彼が念能力を習得することで、その能力が悪用され、周囲に甚大な被害が及ぶことを恐れていました。
そこで、テータは私設兵の同僚であるサルコフと相談し、ツェリードニヒに念能力を指導することで、彼の能力を少しでも安全な方向に導こうと試みます。
しかし、ツェリードニヒの念能力の修行が進むにつれ、テータの不安は的中していきます。ツェリードニヒは、わずか数日で「凝」や「絶」といった高度な念の技術を習得し、彼の守護霊獣は、人面馬という非常に醜悪な姿で具現化しました。
そして、ツェリードニヒは、「刹那の10秒」という強力な念能力を習得します。
これらの出来事から、テータはツェリードニヒを止めるには殺すしか方法がないという結論に至ります。彼女は、ツェリードニヒが「絶」の修行をしている最中を狙って、彼を銃で撃ち殺そうとしますが、ツェリードニヒは「刹那の10秒」の能力でテータの攻撃を回避し、逆にテータは守護霊獣に攻撃されてしまいます。
その後、テータはサルコフに看病され、ツェリードニヒの守護霊獣の能力によって、「死よりも残酷な罰」が下される危険があることを警告されます。
結果的にテータはツェリードニヒの念能力指導から外れることになりましたが、ツェリードニヒはテータに対して歪んだ執着心を抱くようになり、今後の展開が注目されます。
ハンターハンターwiki考察|ツェリードニヒはカキン帝国の第4皇子で父
カキン帝国は、ハンターハンターの世界に存在する、6大陸のうちの1大陸を代表する大国です。 かつては別の国名を持つ超古代国家でしたが、革命によって帝国社会主義から議会民主主義へと体制が変化しました。 この革命の際に、それまで国を支配していた王族の名前が国名に冠されていたため、国名を変更し、現在に至っています。 そのため、形式上は全く新しい国家という扱いになっています。
カキン帝国は、新国家として再出発した際に、各国との条約や密約の更新をうやむやにしました。 その結果、近代5大陸(V5)との暗黒大陸への不可侵条約を破ってもペナルティを課せられることがなくなり、その状況を利用して暗黒大陸進出計画を打ち立てました。
■カキン帝国の政治体制
カキン帝国は、議会民主主義を採用しているものの、王族が強い権力を持っています。 現国王はナスビ=ホイコーロで、8人の王妃との間に14人の王子がいます。 暗黒大陸への渡航を機に、次期国王を決めるための王位継承戦が開催されることになりました。
王位継承戦は、王子たちが生き残りをかけたサバイバルとなり、最終的に生き残った1人が次期国王の座に就くことができます。 この継承戦には、王子たちだけでなく、私設兵やハンター、マフィアなども関与しており、非常に複雑な権力闘争が繰り広げられています。
■現国王はナスビ=ホイコーロ
カキン帝国の国王・ナスビ=ホイコーロについて、特徴的なのは「ホイ」という語尾と、一見コミカルな外見とは裏腹に、冷酷で狡猾な一面を併せ持つ複雑な人物像です。
彼は、世界に向けて暗黒大陸への進出を宣言し、その探検隊の総責任者として危険人物として知られるビヨンド=ネテロを擁立しました。
彼の目的や真意は、いまだ謎に包まれていますが、作中の描写から、いくつかの側面を考察することができます。
- 権力者としての冷酷さ: 王位継承戦では、手段を問わず生き残った王子を次期国王とすることを宣言し、多数の犠牲が出ることを容認しています。 また、念能力の危険性を認識していながら、一般人やハンターを巻き込んだ選別を行い、死亡した王子たちの遺体を保存していることからも、彼の冷酷さが伺えます。
- したたかで抜け目のない戦略家: 危険人物であるビヨンドを利用して暗黒大陸に進出しようとするなど、非常に計算高い一面を持っています。 また、自身の息子たちをも上回るような底知れなさを感じさせる描写もあり、彼の真意を掴むのは容易ではありません。
- 複雑な家族関係: 8人の王妃との間に14人の王子をもうけ、さらに愛人の娘であるモレナや、異母兄弟であるシュウ=ウ一家、シャ=ア一家の組長など、複雑な血縁関係を持っています。 彼の家族に対する愛情や、一族を統率する手腕は、まだ明らかになっていません。
ナスビ=ホイコーロは、今後の物語においても重要な役割を担うであろう、謎多き人物です。彼の真の目的、そして暗黒大陸進出によって、どのような未来が待ち受けているのか、目が離せません。
■カキン帝国の社会構造
カキン帝国は、貧富の格差が非常に激しい国です。 作中では、一切の財産を持つことを許されない「不可持民」と呼ばれる最下層の階級が存在することが示唆されています。
■カキン帝国と暗黒大陸
カキン帝国は、暗黒大陸進出計画を積極的に推進しています。 国王ナスビは、世界に向けて暗黒大陸への進出を宣言し、探検隊の総責任者として、ビヨンド=ネテロを擁立しました。 暗黒大陸は、未知の生物や資源が存在する危険な大陸であり、カキン帝国の進出は、ハンター協会や他の国々との対立を生み出す可能性も秘めています。
まとめ:ハンターハンターwiki考察|第4皇子ツェリードニヒの能力はヤバい?テータ・守護霊獣は?
ツェリードニヒ=ホイコーロは『HUNTER×HUNTER』に登場するカキン帝国の第4王子。
表向きは知的で落ち着いた雰囲気の青年ですが、その本性は残虐非道なサディストで、生きたまま人間を解体することを芸術と称するスナッフマニアでもあります。
■人物像
- 外見: 髭を生やし、落ち着いた雰囲気を醸し出す知的で博識な青年。
- 本性: 気に入った女性を拷問・解体するスナッフマニアのサディスト。
- 性格:
- 傲慢不遜で、自分以外の王子を「腐った糞ゴミ共」「豚屑」と罵る。
- 無知な人間を忌み嫌い、「無知の不知。身の程を知らぬ者こそ最大の罪人」と断言する。
- 選民思想が強く、「使えるゴミ」と「使えないゴミ」に国民を分けようと考える。
- 嘘をつく女を最も嫌う。
- 優秀な部下には信頼を置く一面も持つ。
- 新しい概念や知識に対する探求心が旺盛。
- 人間関係:
- 同腹の兄であるベンジャミン王子とは険悪な関係。
- 部下であるテータからは、その才能を認めつつも、その人格と念能力の危険性を恐れている。
- カキン系三大マフィアの一つ、エイ=イ一家のケツ持ちをしているが、現組長モレナ=プルードとは関係が悪い。
- クラピカの最後のターゲットとして命を狙われている。
■能力
ツェリードニヒは、当初は念能力について全くの無知でしたが、指導を受けてからわずか数日のうちに「凝」や「絶」といった高度な技術を習得するなど、天才的な才能を発揮します。 彼の念能力は、特質系に属するとされ、以下のような能力を持っています。
- 守護霊獣: 女性の体を馬に改造したような人面馬の姿をした念獣。ツェリードニヒへの嘘を見抜き、嘘をついた者には段階的に罰を与える。
- 念獣: 男性器のような頭部を持つ異形の念獣。ツェリードニヒ自身は、その存在を認識できていない。
- 刹那の10秒: 目を閉じて「絶」の状態に入ると発動する能力。10秒先の未来を予知し、その間の自身の行動を周囲に認識させないようにすることができる。
■その他
- ツェリードニヒは、大量の緋の眼をコレクションしており、クラピカの最重要ターゲットとなっています。
- 水見式を行った際には、水が沸騰し腐敗するなど、非常に禍々しい変化を見せました。
- 王位継承戦においては、自身の能力を駆使して、他の王子たちを出し抜こうと画策しています。