ヤクチョン(薬村五叉路)交差点事件は2000年8月、韓国・益山市でタクシー運転手が刺され死亡した事件
「アンビリバボー」で15歳の少年チェ・ソンビルが犯人とされて10年の刑期を務めた後、真犯人が見つかり、再審で無罪判決を受けたという冤罪事件が紹介されました。
ヤクチョン(薬村五叉路)交差点事件wiki｜真犯人は？
2000年8月10日午前2時頃、韓国全羅北道益山市のヤクチョン交差点にあるバス停前で、タクシー運転手が運転席で刺殺体となって発見されました。
この事件で、たまたま配達の仕事で現場を通りかかった15歳の少年チェ・ソンビルさんが、警察によって犯人に仕立て上げられました。 益山警察署の警察官は、チェ・ソンビルさんが運転手と口論になり殺害したという筋書きを立て、自白を強要するために旅館に監禁し、暴行を加え眠ることも許さないという過酷な状況に追い込みました。
その結果、チェ・ソンビルさんは虚偽の自白をさせられ、一審では懲役15年の判決を受けました。 控訴審では量刑を軽くしようと容疑を認め、上告も諦めて懲役10年が確定しました。
しかし3年後、真犯人を名乗るキムという男が現れました。 キムの友人が、事件当日にキムが血の付いた刃物を持って自宅を訪れ、罪を犯したと告白していたことが発覚したのです。 群山警察署はキムの逮捕を試みましたが、検察は拘束せずに捜査を行い、最終的に容疑なしとして事件は闇に葬られました。
ヤクチョン(薬村五叉路)交差点事件wiki｜冤罪のチェ・ソンビルの現在は？
チェ・ソンビルさんは2010年に満期出所した後、再審請求を行い、2016年に無罪判決を勝ち取りました。 その後、キムは逮捕され、強盗殺人罪で懲役15年の刑が確定しました。
チェ・ソンビルさんは国家から13億ウォン、母親に2億5千万ウォン、弟に5千万ウォンの賠償金を受け取りました。 そのうち20％は、当時圧力捜査を行った警察官の叔母と、キムを不起訴処分にした検事に負担させられました。
この事件は韓国社会に大きな衝撃を与え、警察の捜査手法や司法制度の問題点が浮き彫りになりました。また、メディアの役割も注目されました。SBSの番組「それが知りたい」は、チェ・ソンビルさんの再審請求を支援し、事件の真相究明に貢献しました。
この事件は「再審」という映画の題材にもなりました。 映画では、無実の罪で10年間服役した青年と、彼を助けるために奔走する弁護士の姿が描かれています。
映画「再審」｜ヤクチョン(薬村五叉路)交差点事件がモデル
映画「再審」では、無実の罪で10年間服役した青年ヒョヌと、彼を助けるために奔走する弁護士ジュニョンの姿が描かれています。
- ジュニョンは、当初は敗訴続きで職を失いそうな崖っぷちの弁護士でしたが、ヒョヌの再審を通して真実を追求していくうちに、人間的に成長していく姿が描かれています。
- 一方、ヒョヌは、警察の暴力によって自白を強要され、10年間もの間、自由を奪われたことに対する怒りと悔しさを抱えています。
映画は、事件の真相究明だけでなく、韓国社会における警察の捜査手法や司法制度の問題点、そして真実を追求することの難しさを浮き彫りにしています。
実在の事件との関連性
- 映画は、実際の事件を基にしていますが、登場人物の名前や設定は変更されています。
- 映画では、SBSの番組「それが知りたい」が事件の再審請求を支援したことが描かれていますが、これは実際に起きた出来事です。
- 映画の公開後、実際の事件の真犯人が逮捕され、懲役15年の刑が確定しました。
映画の評価
- 映画「再審」は、韓国で観客動員数200万人を突破する大ヒットを記録しました。
- 映画は、批評家からも高い評価を受け、特にチョンウとカン・ハヌルの演技が絶賛されました。
- 映画は、韓国社会に大きな反響を呼び、冤罪事件に対する関心を高めるきっかけとなりました。
ヤクチョン(薬村五叉路)交差点事件wiki｜アンビリバボー放送内容
引用：https://www.fujitv.co.jp/unb/index.html
韓国で起こった後に国を揺るがすことになる衝撃の殺人事件…
2000年8月、韓国・益山市にある交差点でタクシー運転手が12カ所を刺され死亡。容疑者として逮捕されたのはチェ・ソンビルという15歳の少年だった！？チェは凶器の所持や目撃情報から逮捕され、殺人罪で懲役10年の判決を受けた。しかしその3年後、キムという人物が事件の真犯人だと名乗り出た！なぜかその人物は証拠不十分で不起訴に…事件に疑問を持ったテレビ局SBSのリ記者は少年の元へ訪れる。リ記者は少年に再審を持ちかけたが少年は全く心を開かずリを拒絶…数カ月後、少年は母のために司法と闘うと決意！大きな決断を下した彼のもとに訳ありヒーロー軍団が集まる！世論が沸騰し、人々の心を動かした奇跡の実話！
出演者
バナナマン（設楽統、日村勇紀）、岸本理沙（フジテレビアナウンサー）
【ゲスト】
岡田結実、坂下千里子
スタッフ
【プロデューサー】
角井英之（株式会社イースト） 山森正志（株式会社イースト）
【演出】
林裕之（株式会社イースト） 谷悠里（株式会社イースト）
【編成企画】
安永英樹
【制作】
フジテレビ
【制作著作】
株式会社イースト
