「プリンプリン物語」の最終回について。
「プリンプリン物語」は、赤ちゃんの頃に箱舟に乗せられて海に流されたプリンセス、プリンプリンが、15歳になって自分の故郷を探す旅に出る物語。
旅の仲間たちと共に、様々な国を訪れ、騒動に巻き込まれながらも、プリンプリンは持ち前の明るさと優しさで、人々を魅了していきますが、最後の結末は？
プリンプリン物語wiki結末ネタバレ｜最終回・最後は？
プリンプリン物語の最終回「希望の船出」では、プリンプリンはついに自分の故郷を見つけることができず、母親からの手紙を受け取って再び旅に出るところで物語は終わります。
- 最終回の一つ前のエピソードで、ランカーはプリンプリンと住むために砂漠地帯に「プリンプリン＆ランカータウン」を建設します。
- しかし、カセイジンの予言通り、この街はミサイルの誤発射による地盤の陥没によって、砂の下に飲み込まれてしまいます。 ランカーとヘドロもろとも街は消滅しますが、ランカーは「ランカーは永遠に不滅だ！」と叫び、ヘドロと共に地中から復活します。
- その頃プリンプリンのもとには、母親からの手紙が届きます。 手紙には「海に行きなさい。そこには希望という名の船があります。それに乗って船出をしなさい。明るい未来の光の中、おまえの祖国に向って。」と書かれていました。
- プリンプリンは仲間たちと共に、希望という名の船に乗り、再び故郷を探す旅に出発します。 しかし、最終回ではプリンプリンの故郷がどこなのか、両親に会えるのかは描かれませんでした。
このように、プリンプリン物語は、プリンプリンが故郷を見つけるという明確な結末を迎えることなく、「希望」を胸に旅を続けるという、少し曖昧な終わり方となっています。視聴者の中には、唐突な結末に戸惑いを感じた人も少なくなかったようです。 これは、作者である石山透の意図的な演出だったと考えられます。
プリンプリン物語wiki｜作者の意図
石山透は、「プリンプリン物語」を通して、子供たちに「自分自身で考え、答えを見つけ出すこと」の大切さを伝えようとしていたのかもしれません。 プリンプリンの故郷を探す旅は、そのまま人生の旅のメタファーとして捉えることもできます。 私たちは、人生の中で様々な困難に遭遇し、迷い、苦しむこともありますが、それでも「希望」を捨てずに、前向きに歩み続けることが大切です。
プリンプリン物語wiki｜映像の保存状況について
「プリンプリン物語」の初期のエピソードのマスターテープはほとんど残っておらず、2003年の再放送の際には、その部分が大幅にカットされていました。 しかし、2009年からNHKが「番組発掘プロジェクト」を立ち上げ、視聴者から録画ビデオの提供を呼びかけた結果、多くの映像が発見されました。 2019年時点では、全編未発見回1回、部分欠落回が5回の計6回分の欠落となっています。
プリンプリン物語wiki｜ストーリー解説
「プリンプリン物語」は、赤ちゃんの頃に箱舟に乗せられて海に流されたプリンセス、プリンプリンが、15歳になって自分の故郷を探す旅に出る、ミュージカル仕立てのロマンティックな冒険ストーリーです。1979年から1982年までNHKで全656回にわたって放送されました。
物語の始まり
主人公のプリンプリンは、赤ちゃんの頃に何らかの事情で箱舟に乗せられ、海に流されます。流れ着いたアルトコ市の漁師に拾われ育てられますが、箱舟に入っていたティアラから、彼女はどこかの国のプリンセスだったのではないかと推測されます。
15歳になったプリンプリンは、本当の故郷と両親を探すため、仲間たち（ボンボン、オサゲ、カセイジン、モンキー）と共に旅に出ます。
旅の目的と展開
プリンプリンの旅の目的は、故郷と両親を見つけることです。彼女は、持ち前の優しさと正義感で、旅先で出会う様々な人々を助けながら、手がかりを求めて世界各地を巡ります。
物語は、基本的には以下のパターンで展開されます。
- プリンプリンの故郷に関する手がかりを得て、ある国を訪れる
- 訪れた国で、王位継承問題や政治抗争などの様々な騒動に巻き込まれる
- 結局その国は本当の故郷ではないことが判明し、別の国へ向けて旅を続ける
各国のエピソードと社会風刺
プリンプリン一行は、オサラムームー島、アクタ共和国、バルンバ帝国、マンガン王国、ネチア、ケントッキー、ドオンブリカ、デルーデル、ウンゴロ島、ガランカーダなど、様々な国を訪れます。 各国には個性的な文化や風習があり、プリンプリンたちはその国の文化に触れ合いながら、様々な事件に巻き込まれていきます。
これらのエピソードには、当時の社会風刺が巧みに盛り込まれており、子供向け番組でありながら、大人も楽しめる深い内容となっています。 例えば、アクタ共和国編では、独裁者ルチ将軍の支配する恐怖政治や、選挙制度の矛盾などが描かれています。 また、タンガラトントン編では、科学技術の発展によって引き起こされる問題点が描かれています。
ランカーとの関係
プリンプリンの旅には、常に怪人ランカーとその一味が付きまといます。 ランカーは世界中の武器を扱う死の商人であり、プリンプリンを自分の妻にしようと企んでいます。 彼は、プリンプリンを誘拐したり、様々な罠を仕掛けたりしますが、プリンプリンは持ち前の機転と勇気で、ランカーの魔の手から逃れていきます。
ストーリーの解釈
プリンプリン物語の結末は、視聴者によって様々な解釈がされています。
- プリンプリンは、旅を続けること自体に意味を見出し、故郷を見つけることよりも、成長することを重視した
- 作者は、子供たちに「答えは一つではない」ということを伝えようとした
- 「希望」を象徴するプリンプリンは、たとえ困難に直面しても、決して諦めずに前へ進むことの大切さを教えてくれる
まとめ：プリンプリン物語wiki結末ネタバレ｜最終回・最後は？
最終回「希望の船出」では、ランカーがプリンプリンと住むために砂漠地帯に「プリンプリン＆ランカータウン」を建設しますが、カセイジンの予言通り、地中に埋没してしまいます。 その際、ランカーとヘドロも中にいましたが、ランカーは「ランカーは永遠に不滅だ！」と叫び、ヘドロと共に地中から復活します。
一方、プリンプリンのもとには、母親からの手紙が届きます。 手紙には、「海に行きなさい。そこには希望という名の船があります。それに乗って船出をしなさい。明るい未来の光の中、おまえの祖国に向って。」と書かれていました。
プリンプリンは仲間たちと共に、希望という名の船に乗り、再び故郷を探す旅に出発しますが、結局、故郷も両親もわからないまま物語は終わります。
なお、プリンプリンがその後、故郷を見つけることができたのかどうかについては、言及されていません。
- 一部の視聴者は、最終回が唐突で、説明不足だと感じていたようです。
- しかし、他の視聴者は、プリンプリンが旅を続けるという終わり方に、希望を感じ取っていたようです。
「プリンプリン物語」は、子供向け番組でありながら、深いテーマを含んだ作品であり、その結末は、私たちに多くのことを考えさせてくれます。
